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2019年

9月

07日

滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の定時社員総会でした

 

 昨日は滋賀県大津市の琵琶湖ホテルにて滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会第35回定時社員総会が開催されましたので、出席してきました。

 

 今回の定時社員総会は役員の交代期にあることから新役員の選出が議題の一つでしたが、この間4期8年にわたり理事長職をお務めいただいたS先生も今回ついに理事職を下りられました。長年にわたって社員のために日々お働きいただき、感謝に堪えません。

 

 なお、総会終了後の情報交換会では甲賀支所の何名かの先生から平成に入ってからも土葬が行われていたという甲賀地域の埋葬の特徴や、三重県伊賀市阿山地区川合等でみられる「二線引畦畔」の登記処理について経験に基づく貴重なご教示をいただくことができました。所変われば…、とはいいますが、同じ滋賀県内においてもここまで違うものかと、大変勉強になりました。

 

2019年

9月

05日

奥浜名湖をトリップ

 

 8月末の人文地理学会第156回歴史地理研究部会の懇親会を後ろ髪ひかれつつも中座し、一路奥浜名湖へ。日本土地家屋調査士会連合会のO副会長に音頭を取っていただき開催されました、前期連合会研修部関係者OB会?に馳せ参じさせていただきました。

 

 

 真夜中に到着した故に、入り口さえもよくわからなかった「東急ハーヴェストクラブ 浜名湖」。O副会長のお取り計らいで、贅沢なことに7人部屋に2人で宿泊することができました。

 

 

 

 奥浜名湖随一の観光地、竜ヶ岩洞です。中は結構通路も狭いところもあって、付き合いたてのカップルにはいいかもしれませんね~。比較的新しい鍾乳洞みたいですけど、工事の際には「一念岩をも通す」を地で行く苦労があったようです。

 

 

 

 上の写真は、かの井伊家の菩提寺で有名な龍潭寺です。彦根にも同じ「龍潭寺」がありますが、こちらの方が本家本元でしょうね。彦根の龍潭寺も久しく訪問していませんが…。

 大河ドラマの井伊直虎の復習よろしく、井伊家が相当古くから交通の要所であった井伊谷を支配していたことも詳しく学べましたし、小堀遠州作のお庭も落ち着ける空間でした。

 

 

 浜松まで来たからには、ここはやはり「ひつまぶし」です。ひつまぶしって、個人的にはあまり食べた記憶がありませんが(いつも鰻重を注文してしまうので)、入ったお店がひつまぶし押しのようでしたので、ここは素直に従っておきました。お味も薬味などが工夫されていて、とってもおいしかったです。

 

 今回の小旅行は昨年までの二年間、日本土地家屋調査士会連合会の研修部の関係者として隔月くらいのペースでお顔を合わせる感じで会議をしていたメンバーの集まりだったのですが、今回は全くのプライベートでした。

 一日目の深夜からの参加で、リゾート地ゆえの交通不便な地域で果たしてホテルまでたどり着けるか、皆さんに大変ご心配をおかけし申し訳なかったのですが、個人的には参加してよかったです。次回は是非フルに参加させていただきたいと思います。

 

2019年

9月

01日

人文地理学会第156回歴史地理研究部会(卒業論文・修士論文発表会)

 

 予てよりご案内させていただいておりましたが、2019年8月31日、京都大学構内にて一般社団法人人文地理学会第156回歴史地理研究部会が開催されました。

 及ばずながら私も今回、報告者の一人としてご報告をさせていただく機会をいただきましたので、参加させていただいてきました。

 

 報告者ですので、早めに会場には入りました。京都大学は一体いつ以来かは記憶も定かではないのですが、ひょっとしたら20数年ぶりだったかもしれません。百万遍のあたりをバスで通過することはままあったのですが、久しぶりに敷地内に入ってみると昔よりこぎれいな、さっぱりした雰囲気が感じられましたが、ここは京都大学らしく?もう少し雑然&騒然としていた方が個人的には好ましいと思います。

 

 予定まで時間もありましたので、昼食に「ハイライト百万遍店」を訪れました。ハイライトは京都の学生の胃袋を満たす、学生食堂の代表選手ともいうべきお店です。学生の時分は衣笠店にはちょくちょくお世話になりましたが、百万遍店は本店ということですので、一階二階と合わせると衣笠店の二倍くらいのスペースはありそうです。

 

 

 後に報告を控えていますので、ここはちょっと控えめに「味噌チキンカツ定食」680円をチョイス。控えめに、とは言いましたが、さすがにここはハイライトだけあってボリュームはあります。お茶のヤカンもいい味を出していますね。他に沢庵の盛り放題も嬉しかったですし、店員さんの絶妙なあっさり目の接客?、も却って気持ちのいいものです。こうしたお店は是非永く続いてほしいものですね。

 

 

上の二つの画像は人文地理学会歴史地理研究部会FACEBOOKページより拝借しました

 

 

ここでようやく本題に戻りますが、研究発表は以下の内容で行われました。(以下人文地理学会HPより)

 

 京都市における建物疎開跡地と地域社会・・・・・・・・・・ ・・・・・南 雄太(佛教大学・院)

②    道路(軒下地)からみた官民地境界の変化―滋賀県大津市を事例に―・・西村和洋(滋賀県土地家屋調査士会)

③    中近世港町の空間構造―越前国三国湊の景観変遷―・・・・・・・・・・三好志尚(京都大学・院)

 

コメント:①川口朋子(京都大学),②岡本訓明(大阪府立山田高校),③南出眞助(追手門学院大学)

 

司会:山村亜希(京都大学)

 

趣旨:当部会では,例年,前年度に提出された歴史地理学分野の卒論・修論発表の場を設けている。今回は,近世から近代にかけての都市空間をめぐる多様なテーマの論文3本の発表となる。南雄太論文(佛教大卒論)は,京都市における建物疎開が地域社会に与えた影響について,ライフヒストリーの手法を用いて,住民の生活や生業に関する記憶の復元を行う。西村和洋論文(佛教大修論)は,近世由来の道路利用慣行(軒下地)が,近代において道路と私有地の間の官民地境界に与えた影響を,地方都市(大津)を対象として明らかにする。三好志尚論文(京都大修論)は,中世以来の港町として著名な越前三国湊を対象として,中近世における都市景観の変化を通時的に考察する。それぞれの論文に近い研究領域のコメンテーターをお願いした。歴史地理学に関心ある若い方々と,研究の最前線の歴史地理学者とが交流することで,ともに世代を超えて刺激が得られることを期待したい。

 

 司会をお務めいただきました山村亜希先生からも会場においてご説明がありましたが、卒業論文・修士論文報告会ということで3つの報告に絞り、それぞれの報告毎に比較的時間に余裕をもたして設定しておられます。結果、事前に割り振られたそれぞれの分野のベテランのコメンテーターの先生方からきっちり的を得た質問を出していただいて、やり取りの中でさらに報告者も学ぶことができるという、いい場になったと思います。私自身はあまりうまくお応えできなかったのですが、コメントをいただいた岡本先生、さらに会場の方からも多くの質問をいただいて、こちらも大変勉強になりました。

 また近場の某大学のM先生からは「毎日大津百町のエリアを通っているけど、軒下地については知りませんでした。今度学生にも今日知った内容を説明させてもらいますよ」とお声かけいただき、ちょこっと嬉しかったです。

 

 部会が始まる前には夏休み中の開催でもあることから参加者数が心配されていましたが、ふたを開ければ30名を超える方々にご参加いただけたようで、例年に比べても盛況だったようです。参加者層は心なしか比較的若い方が多いように見受けられました。部会終了後の懇親会にも20数名の方に出席いただいて、参加者の方々と交流・情報交換もさせていただくこともでき、有意義な場となりました。

 

 

 

 懇親会の会場の「百万遍・おむら家」さんです。昔はそうなかったと思いますが、今の京都は古民家を改造したお店もずいぶん増えたんでしょうね。外見もさることながら、内装もかなり年季の入った建物でした。

 

 本当は最後までゆっくりしたかったのですが、当日中に移動しないといけないとのことで懇親会を中座し、一路浜松へ…。そちらについてはまた後日改めて。

 

 

2019年

8月

28日

「中田敦彦のYouTube大学」でブロックチェーンを学ぶ

 

 

 一昨年前に、土地家屋調査士会の研修で「ブロックチェーン」について学ぶ機会を得ました。私の理解力の無さを棚に上げてこういうのもなんですが、研修会の肝心の中身については「中央集権型」から「自律分散型」へ、みたいなフレーズを何となく聞きかじった程度で、正直なところほとんど意味は理解できずにいました。

 

 その後も自分なりに「ブロックチェーン」や「ビットコイン(仮想通貨)」については関心を持っていたのですが、たまたま見つけた「中田敦彦のYouTube大学」を視聴して、まさに目から鱗でしたのでご紹介させていただきます。

 ※なお、動画にはネタ本があって「WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?」坪井大輔(翔泳社)とのことですが、私は本は読んでいないので詳しくはわかりません。

 

 【経済】5G時代の最終兵器「ブロックチェーン」〜前編〜 人類の未来を変える大発明!

 【経済】5G時代の最終兵器「ブロックチェーン」〜後編〜 GAFAを倒す革命的な技術

 

 動画では不動産登記にも関係があると思しき「不動産管理」についてもふれられていますが、そんなことより、「ブロックチェーンの本質は技術ではない、思想である」というフレーズに痺れました。なお、他の動画ではテクノロジーについては「5G」や「AI」も取り上げられています。

 さらに完全に個人の趣味の範疇ですが、日本文学編の「銀河鉄道の夜」「こころ」「人間失格」「山月記」等も学生の頃に読んでそれ以来の小説も、また一度手に取りたいと思える素晴らしい解説でした。こんなのが無料で見られるわけですから、すごい時代です。

 

 オリエンタルラジオの中田敦彦さんがYouTubeを始めたことは知っていましたが、テレビでも彼のプレゼンテーション能力が高いことは感じていました。彼にとってはテレビより、YouTubeの方が向いている気がしますね。

 そういえば少し前に、うちの小学生の子供に将来なりたい職業について聞いたところ「ユーチュバー」と言われて驚いたこともありました。時代は紙の本を読むより、動画で勉強するのが当然のようです。

 

2019年

8月

23日

雨の地蔵盆でした

 

 今日は地元の地蔵盆縁日の日です。滋賀県湖北地域の集落では8月23日に地蔵盆を行うところが多いようで、あちらこちらで準備をしておられる様子がうかがえました。

 我が家も地蔵盆の当番があたっていることもあり、朝からお地蔵さんを洗ったり、前掛を取り替えたりといったお約束の準備を手伝い、途中午後からは土地家屋調査士関係で大津まで法務局に調査に行ってきましたが、トンボ返りで再び地蔵盆会場へと戻りました。

 

 そういえば昨年の地蔵盆も台風が接近する中、悪天候を見越して早めに行事を終わらせましたが、今年も降ったりやんだりの雨の下、何とか無事に終えることができました。昨年から会場を自治会館に変更しているのですが、結果的に悪天候にも対応しやすくなったこともタイミングとして良かったです。

 

 子供のころは地蔵盆といえば「お菓子がもらえる行事」との認識でしかなく、せいぜい「木之本で縁日に露店が出るのが楽しみ」ぐらいに思っていましたが、大人になり準備をする側になると、結構大変ですね。  

 少子化の問題はどこの地域も困っていると思いますが、「地蔵盆」という伝統的なイベントを子供と地域の関係を改めて考える機会にしたいものです。

 

2019年

8月

20日

燈明祭でした

 

 今日の夜は地元の神社にて毎年恒例の「燈明祭」でした。

 朝から天候も悪く、さすがに今年は燈明を燃やすのは難しいかな、と思いきや午後から天気も持ち直し、無事にお祭りを執り行うことができました。

 

 燈明祭りにはいつも神官さんがお越しになられて、祝詞を上げていただきます。今日の神官さんからのお言葉ですが、燈明を燃やす由来についてお話がありました。そもそもは夏に農作物を荒らす虫たちを夜に灯りをともして集めるという、農業のための行事が、いつしか神事として定着したものだろう、とのことでした。

 当地区は元来農地も少なく、地域の性格的には商業で成り立ってきたことから、そんな農業発の由来を想像したこともなかったのですが、非常に土俗的な行事なのでしょうね。それにしても、昔から夏の燈明は幻想的で、炎の揺らぎが心を慰めてくれます。子供のころは大っぴらに火遊び?ができる楽しい一日だったことも記憶しています。

 

 そういえば当ブログではこれまで何度か燈明祭にふれていますが、実は結構アクセス数がいいのです。理由としては浅井長政とお市の方の燈明祭デート?が歴史番組でフォーカスされるのとリンクしてアクセス数が上がっているようです。燈明祭は例えば多賀の万燈祭などとは違い、完全に湖北周辺の地域の、地域による、地域のための行事であって、全く観光化していませんから、こんなブログにさえアクセスが集中するようですね。

 

2019年

8月

13日

今年の夏休み

 

 大変暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?私事ですが、夏休みということで先日愛知県の「日間賀島」まで出かけてきました。

 日間賀島についてはドラマ「孤独のグルメ」で取り上げられていたのを観て、はじめてそんな島があることを認識したくらいで、ほぼ知識ゼロでしたが海水浴や釣りなどの海のアクティビティやタコやシラスなどの海産物がとても有名みたいですね。海産物は他にフグも有名なようですが、この真夏ではちょっと時期が外れています。

 島は夏休みの休日でもあり、島中が観光客で定員オーバーな感じが満載でした。陸地と違って島ですので、車で少し足を延ばす、ということができないので昼食は諦めざるを得ませんでした。

 

 夜は民宿で一泊させていただいたのですが、予約した段階から「お料理が充実している」という口コミを重視し、海鮮デラックスコースを予約しておきました。実際に予想を違わない、素晴らしい海鮮尽くしのお料理を堪能させていただきました。特に印象的だったのはアワビ、大あさり、ヒラメの刺身、ぷりぷりのエビフライ、ユデダコ他にも盛りだくさんで食べきれずもったいないことをしてしましました。正直なところ日間賀島ってなにもない島なんですが、この味覚に惹かれてやってくる方が多いのだろうなあ、と納得した次第です。

 

 ちなみに幣事務所ですが、お盆は適宜お休みしますが、特にこの日は丸々お休みです、という日はありません。ご連絡も随時お待ちしております。

 

2019年

8月

08日

滋賀県土地家屋調査士会研修会「公図・地籍図についての実地見学会」

 

 昨日は滋賀県土地家屋調査士会法25条2項委員会の主催による「公図・地籍図についての実地見学会」が滋賀県高島市にて開催されましたので参加してきました。

 この「見学会」なのですが、かれこれ7~8年にわたって滋賀県内の資料館や博物館、公文書館等をぐるぐる回って開催させていただいております。今回は高島市教育委員会様のご厚意の下、開催させていただく運びとなりました。

 

 また今回の研修会の裏テーマとして滋賀県・福井県・京都府の三府県の境界を公図や土地登記簿から調査し、三県の境界がパズルの組み合わせのごとく合うのかどうか確認してみよう、ということがありました。高島市は三国峠(三国岳)で三府県の境と接していますが、その対側の調査について特別に福井県土地家屋調査士会および京都土地家屋調査士会様にもご協力をいただいております。

 

 

 ↑は滋賀県高島市朽木生杉字若走地原地区の和紙公図(旧公図)です。右の端のほうに「若狭国遠敷郡知三村」の表記が見えますが、これが当時の国境となります。なお、この図を作成した当時は間違いなく「福井県」になっていたと思うのですが、このようにあえて旧国名を使っているケースは結構多いです。

 ほかの二府県の図は割愛しますが、まずくっつかない、合わないというのが実際の結果でした。まあ、おそらく合わないものと想像してはいたのですが、改めて確認できたのは良かったです。

 

 

 今回の研修会の中では古地図、中でも「地籍図」を中心に見せていただきました。さらに、地籍図の種類としては「壬申地券字引絵図」を最も多く見せていただいたのですが、そこに書かれてある裏書が当時の滋賀県の布達での指示通りの文言で書き込まれ、さらに布達の指示通りに×として抹消されていますね。

 

 

 

 ↑の地籍図も壬申地券字引絵図ですので、縮尺が1/600で描かれています。全村図となると山岳地域では自動的にかなりの大きさとなるわけで、会場の30畳の部屋では収まりきらない集落もありました。作成当時の苦労が偲ばれますが、普通に考えれば一村全部を一つの図に収めないで、分割図を作成すればかなり楽だったと思うのですが当時の人はそんな発想は持たなかったのか、持っていても「お上の指示が大事」とばかり手抜きをしなかったのか、どうなのでしょうね。

 

 また、今回は他に大正期に作成された「道路地図」も三つの集落分を拝見することができました。自動車社会の普及を想定し、道路の近代化を目指した旧道路法の成立に伴い、集落単位で実際の道路状況を地理的に把握するために作成された図面と推測されますが、初めて見た!ということで参加者の食いつきは良かったですね。

 

 今回の研修会は滋賀県土地家屋調査士会主催の研修会と言いつつ、近畿ブロック・中部ブロック各会からも遠路はるばる多くの方にご参加いただきました。結果的には地元の会の会員より、他会の会員さんが多いという珍現象?が発生してしまいました。逆に開催地が高島市ということで、感覚的に足が遠のかれた滋賀会の会員さんには研修会のPRが足りていなかったという面は反省しないといけませんが、個人的には「朋遠方より来たる有り、また楽しからずや」ということで交流も深めることができ、大変有意義な場でした。

 

 講師をお務めいただいた先生方、法25条2項委員会のメンバーの皆さん、大変お疲れ様でした。

 

2019年

8月

03日

人文地理学会第156回歴史地理研究部会にて発表します

 

 

 唐突ですが、今月開催される人文地理学会第156回歴史地理研究部会にて不詳私が発表をさせていただきます。まだ全然準備がはかどっていないのですが、お盆の間に何とか…

 もしご興味のある方がおられましたら事前申し込み不要・参加自由ですのでどうぞお越しくださいませ。

 

日時:2019年8月31日(土) 13:00~17:30

会場:京都大学吉田キャンパス吉田南構内人間・環境学研究科棟433講義室 (京都市左京区吉田二本松町)

 

研究発表:

① 京都市における建物疎開跡地と地域社会・・・・・・・・・・ ・・・・・南 雄太(佛教大学・院)

②    道路(軒下地)からみた官民地境界の変化―滋賀県大津市を事例に―・・西村和洋(滋賀県土地家屋調査士会)

③    中近世港町の空間構造―越前国三国湊の景観変遷―・・・・・・・・・・三好志尚(京都大学・院)

コメント:①川口朋子(京都大学),②岡本訓明(大阪府立山田高校),③南出眞助(追手門学院大学)

司会:山村亜希(京都大学)

 

2019年

7月

28日

地元自治会の川掃除・墓掃除でした

 

 今日は朝から地元自治会での川掃除・墓掃除でした。都市部は知りませんが、田舎の自治会にとってはこの二つの掃除日は結構重要な年中行事でして、自治会長としては当然ですが事前に役所との調整や住民さんへの周知などの準備を進め、今日を迎えました。

 

 まずは朝一に川の水量を下げて掃除をしやすくするべく、堰き止めを行います。前日までの雨で水量も結構ありますね。

 

 

 上の写真は県道沿いの、雨が降ると割合すぐに水につかるポイントの掃除風景です。土嚢袋に土を入れたり、藻を刈ったり、ゴミを拾ったりしています。今年から重点的に大事なポイントに人員を多く投入させていただきました。皆さん頑張っておられますね。

 

 

 

 川掃除が終わって、墓地の掃除に取り掛かります。墓地については草取りがメインですが、駐車場の整備のための用地所得などについて、土地家屋調査士のお仕事の延長?なお話も墓地の担当役員さんとさせていただきました。

 

 前日までは大荒れの天候でしたが、本番は良い天候に恵まれ、とりあえず事故もなく無事に終われました。ご協力いただきました自治会の皆さん、大変お疲れさまでした!

 

2019年

7月

24日

やっとこさ~の事務所がグーグルストリートビュー「デビュー」?

 

 事務所を移動し、早や4年近くになるのですが、田舎のせいもあり、グーグルストリートビューのお車が事務所をなかなか撮影しに来てくれませんでした。そもそも前面道路である県道丁野長浜虎姫線自体もこの区間が新たに開通してから5年程度であり、仕方のない面もあったのですが…。

 

 けど、やっぱり田舎ってことが大きいと思います。大都市圏はしょっちゅう更新されていくし…と傍目に恨めしく思いきや、なんと!ようやく我が事務所も2019年の4月に撮影いただけたようで、確認させていただきました!

 初めてお越しになられる方などは当初、幣事務所の所在地(滋賀県長浜市五村215番地)が地図にないことからカーナビにも表示されず、これまではご説明が必要だったんですが、これでもう大丈夫、かな?

 

 仕事でも大いに活用させていただいておりますが、改めてグーグルさん、有難うございます!「西村土地家屋調査士行政書士事務所」にお越しの際はグーグルで確認していただければなお、よろしいかと思います。

 

 それにしても改めて思うに、事務所周辺の風景も一変しましたな~。

 

2019年

7月

19日

詐欺もいろいろ・・・【ゼンリンからの大切なお願い】だそうで

 

住宅地図で有名な㈱ゼンリンさんのツイートより

 

  【ゼンリンからの大切なお願い】#RT希望

  最近、ゼンリンをかたりご自宅や事業所を訪問するトラブルが増えています

  当社では「ユニフォーム着用」「調査員証携行」を徹底しています

  これらの画像をつけましたので、調査員がお伺いした際は必ずご確認お願いします!

  何卒ご協力をお願い申し上げます!

 

「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」

 感心している場合ではないですね、皆さんご注意ください!

このままいくと「土地家屋調査士」詐欺、なんてのも出てくるかも…、いや残念ながらそれほど知名度がないから無理かな。そういや「測量詐欺」っていうのは聞いたことがあるけど…。

 

 皆が疑心暗鬼になる社会にはならないでほしいのですが、最低限の自己防衛は必要とされる時代なのでしょうね…。

 

 

2019年

7月

13日

日本土地家屋調査士会連合会近畿ブロック第63回定例協議会でした

 

 昨日はホテルグランヴィア京都 におきまして「日本土地家屋調査士会連合会近畿ブロック第63回定例協議会」が開催されましたので出席してきました。

 「第63回」目の開催とのことですが、私自身もなんだかんだで今回で7回目の出席となります。恒例で近畿6会で持ち回って会場が用意され、開催されるこの定例協議会も一周し、ついに二周目に突入ということになります。

 

 基本的に議事はスムーズに進みましたが、その中では個人的に関りの深い「土地法制」「地域慣習」の調査研究と報告会について近畿ブロックの事業としてご報告いただけたことが嬉しかったです。

 来賓としては連合会の伊藤副会長がお越しになり、ご祝辞をいただきました。先月の連合会総会での接戦の末、新会長が選出された余韻も相まって、聴衆も熱心に聞き入っておられる様子でしたが、「地に足の着いた連合会」とのことで、今後の連合会事業の方向性についてわかりやすくご説明いただけたものと思います。

 

 

 議事も終了し、続いて懇親会です。京都会の渾身の?企画としてまさに京都らしい、舞妓さんのご出演あり、他にも来賓のお一人である大阪法務局長の斬新なご挨拶などで大変盛り上がりました。来年は滋賀が当番会なのですが、逆にプレッシャーがかかりますね。

 

 他にも、今回初めてお出会いする方々との交流や、これまで一緒に近ブロの研修部員の仲間として活動してきた数年ぶりの懐かしい面々ともゆっくりとお話をする機会ももて本当に良かったです。ブロック定例協議会は改めて「近畿は一つ」というスローガンを実感できる場でした。

 

2019年

7月

08日

デービッド・アトキンソン著「新・生産性立国論」の感想

 ネット上で、とある知り合いの書評が目に入り、デービッド・アトキンソン著「新・生産性立国論―人口減少で経済の常識が根本から変わった」(東洋経済新報社)を手に取ってみました。

 著者であるデービッド・アトキンソン氏については名前程度は知っていましたが、著書を読むのは初めてです。イギリス生まれで、ゴールドマンサックスを経て、現在は小西美術工藝社の社長を務める、その道の有名アナリストですね。

 

 今回、同書の何が引っ掛かったかといえば第6章の中の「生産性の低い企業は退出させなければならない」の節で公示地価の問題についてふれてある箇所です。要約すると下記のような内容でした。

 

 ・日本の地価算定方法は約半世紀前から全く変わっていない

 ・毎年とんでもない数の不動産物件を1か所につき2名筒派遣している

 ・全物件を物理的に(境界石も確認)、敷地をテープで計測

 ・何十年前のやり方をずーっと忠実に繰り返している

 

 デービッド・アトキンソン氏はこれからの日本の人口減少をどうやって対策していくべきかを提案していますが、移民を受け入れる、老人を働かせる、女性を働かせるの3点を強調するとともに、生産性を向上させるために企業数を無理に維持したり、業界団体を守ることをやめるて、国民の生活水準を重視すべきと説いています。

 公示地価の調査など、氏によれば昔ながらの仕事であり、守るべき理由も意味もない、とばっさり切り捨てられていました。「国益を食いつぶしている企業(団体)を守る余裕はない」との厳しい言葉も書かれていました。

 

 まあ英国人だから、日本人と違って少々過激だなあ、とは思いつつ、私の近所の公示地価の調査ポイントも田舎であることから「ここ必要?」と思うような、不動産の取引事例もほぼないような地域の物件までが毎年調査されており、正直なところ税金の無駄使いと思わないではありません。公共事業の際の土地買収の算定の基礎といったって、公共事業もそんな頻繁にあるわけもないですしね。なんだか、こういっては不動産鑑定士さんには大変申し訳ないのですが、同じようなことがいわゆる「士業」には少なからず共通しているはずで、土地家屋調査士や行政書士も他人事のように安穏としていられないのですがね。

 

 話は変わりますが、先日は長年の知人の銀行支店長がわざわざ私の事務所を訪問してこられて投資信託の勧誘をしていただきました。申し訳ないですが、いつから銀行員は投資信託販売員に成り下がったのか!と思います。投資信託の販売がそのものは悪ではないのですが、企業の資金需要が乏しいことから融資を生業とする銀行(員)が余っているのは間違いなく、それに引き換え金融機関の数は不良債権問題のまま、これでは折角の優秀な人材の無駄遣いになっていますね。それを(多分内心では)幹部職員らも自覚しつつ、方向転換ができないところが日本社会のおおきな問題点だと考えます。この際、抱えている人材を生かすために、銀行が多角経営に乗り出して、人手が足りないとされる保育園や老人施設を運営したっていいと思うのですが。そんなドラスチックな経営改革ができないからデービッド・アトキンソン氏に日本の経営者は「奇跡的に無能」と貶されるのでしょう。

 

 現在時あたかも参議院議員の選挙期間中ですが、選挙目当ての耳障りのいいお話は全て眉唾物だと思っています。何かを守るためには、何かを切り捨てなければならない、厳しい「選択」が求められる時期にこの国は来ていると思いました。

 

2019年

7月

05日

全国一斉不動産表示登記無料相談会(不動産に関する相談会)のご案内

 

 毎年全国各所の土地家屋調査士会による全国一斉不動産表示登記無料相談会(不動産に関する無料相談会)が今年も開催されます。滋賀県長浜市においても下記の日時・会場にて開催されますのでどうぞお越しください。土地家屋調査士が不動産に関する様々なお悩みにお応えいたします。

 

日時  令和元年7月28日(日) 10:00~17:00

 

場所(長浜会場) セミナー&カルチャーセンター 臨湖 第一会議室

         長浜市港町4番9号(JR長浜駅西口より徒歩約10分)

 

主催 滋賀県土地家屋調査士会

 

 滋賀県長浜市・米原市で配布されている生活情報誌「botejako(ぼてじゃこ倶楽部)7月号」には土地家屋調査士会のPR広告が掲載されています。55ページに掲載されていますので是非ご覧ください。ただちょっと奥のほうのページなので、わかりづらいかな。私も理事会で広報部より掲載するとのご報告をいただくまでは気づきませんでした…。

 

 

2019年

6月

30日

滋賀県土地家屋調査士会の合同部会・役員研修会でした

 令和元年6月29日(土)、滋賀県守山市のライズヴィル都賀山において滋賀県土地家屋調査士会の合同部会・役員研修会が開催されました。

 先般開催されました第71回通常総会において、役員改選により会長及び新役員の選出がされました。その後の理事会を経て、これから2年間の本会の会務執行体制が確立していますが、今回はその初っ端の役員を招集した恒例行事です。

 私自身も数えてみれば広報部員を拝命して以来、役員研修会は8回目の参加となりました。年を取るわけですね…

 

 内容としては趣旨説明・新役員職掌の報告・各部員紹介に始まり会長より挨拶および所信表明が行われました。続いて各部会の開催、それを受けての部長・委員長より年次計画発表がありました。続いて北村連合会理事より連合会や法改正の動向についての解説を交えて講演をしていただきました。

 

 そして最後に懇親会です。このメンバーで2年間の滋賀県土地家屋調査士会の実質的な会務が行われるわけですが会員の皆さんはもとより、役員の皆さんにとっても実りある2年間になるよう、微力ながら尽力させていただきたいと思います。

 

2019年

6月

27日

土地改良区の「地区除外転用決済金」って高すぎ!と思うのですが…

 

 農地転用許可申請のうち、4条及び5条についてはご依頼をいただく際には、常にそれぞれの地域の土地改良区のほうに照会をさせていただきます。

 主な目的としては農業委員会に土地改良区の理由書(要は改良区として転用OKですよ、ということ)を添付しなければならないので、まず受益地に該当する農地かどうかを確認しています。受益地と確認出来たら次に「地区除外転用決済金」について、その㎡単価を確認するようにしています。「地区除外転用決済金」とは聞きなれないワードかと思いますが、農地を転用して農地でなくする際に、土地改良区に収めるお金となります。農地(とくに田)を耕作するにあたって農業用水は必須のものなので、改良区に一定のお金を支払うことで、すでに水路を開設などした資金投下分につき回収が必要なことは理解できます。なお、その決済金の㎡単価ですが田んぼですと改良区によって違いはありますが、私の知る限りどこの土地改良区も凡そ100円~200円程度します。

 

 がしかし、その「地区除外転用決済金」があまりにも高額のような気がしています。特に長浜市内では2つの改良区の受益地となっている地区があり、その地区では一反(1000㎡)の転用に際して、おおよそ40~50万円の金額を納めなければなりません。そこまでいかなくても、その半分程度の額は支払わなければならないケースが多く、結構な負担が発生することから、依頼者様には早めに予定される金額をお伝えすることにしています。

 

 最近では不動産価格も低下しており、下手をすれば土地の売買金額より高い「足抜け」金がかかるわけですが、これは余りにもバランスを欠いているように思います。そもそも土地改良区の立場として農地の転用自体をあまり好ましく思われていないとように思うので、少し懲罰的な要素があるような気がします(まったくの私見です)。土地改良区の成り立ち上、仕方ない面もあるのでしょう。ただ、地域農業を守ることも大事なことだと思うのですが、このご時世において転用が悪だとは思いません。全国の改良区さんのサイトを見ますと、「地区除外転用決済金」金額も方法もばらばらのようですが、全体的にもう少し転用関係者(の懐)にとってやさしい決済金にならないものでしょうか。

 

 

2019年

6月

23日

奥琵琶湖のライダーハウス「日本何周」

 

 先月のことですが住宅宿泊事業(民泊)の届出の関係で、建物の登記が必要になったとのことで建物表題登記のご依頼をいただいた方から無事許可がおりました、とのご連絡を先日頂戴しました。

 

 依頼者の方は他の地域から滋賀県長浜市に移住されて、長浜市西浅井町大浦の古民家を購入された方でした。最近こうした古民家を改装されてカフェや民泊などの事業を開始されたお話はニュースなどではよく聞きますが、実際に土地家屋調査士のお仕事で関わらさせていただくケースは正直稀です。それだけに、ほんの少しの関りではあるものの、新しいチャレンジに少しでも貢献できたことは個人的には嬉しいご報告でした。

 

 そもそも長浜市西浅井町の大浦地区や塩津地区は奥琵琶湖ともいわれて今ではしなびた雰囲気もありますが、近世時代には琵琶湖水運の北の中心的な港として非常に繁栄した歴史もあります。隣の菅浦地区とは中世より境界紛争があったことも国宝の「菅浦文書」によって明らかにされるなど歴史的にも重要な場所です。そんな由緒ある地に若い方が入ってこられて事業を立ち上げるなんて本当にすごい!

 

 『奥琵琶湖のライダーハウス「日本何周」』という屋号で今後頑張られるということですが、いわゆる「ビワイチ」にお越しになられた方々などの利用者を中心に、末長く奥琵琶湖地域の活性化に一役買っていただいていただければと思います。

 

 全国のライダーの皆様、そして観光客の皆様、奥琵琶湖は本当に景色も琵琶湖の幸も満載のええとこです。どうぞ宜しくお願い致します!

 

 

2019年

6月

19日

日本土地家屋調査士会連合会第76回定時総会に参加してきました

 令和元年6月18日から2日間、東京ドームホテルにて開催されました日本土地家屋調査士会連合会第76回定時総会に参加してきました。

 今回の定時総会はちょうど通常国会にて土地家屋調査士法改正が成立したばかり、ということも有って山下法務大臣のご挨拶もあるなどしょっぱなから華やかな雰囲気で始まりました。

 

 個人的には連合会の総会には2度目の参加です。「傍聴者」の立場ですので、投票権はないのですが、今回の総会は三つ巴の連合会長選挙もあるとのことで、野次馬根性と言いますか、ちょっとわくわくして議事の進行を見守らさせていただきました。

 選挙自体は1日目に投票が行われ、2日目に開票される仕組みなのですが、案の定、1度目の開票では過半数を得た候補がおられず、決選投票にて僅差ではありましたが國吉正和氏が新会長に選出されました!

 今後2年間、組織的にも難しい舵取りだと思われますが、3度目の正直で当選された粘り強さで土地家屋調査士制度の為に先頭を切って頑張っていただければと思います。

 

2019年

6月

15日

滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の業務研修会でした

 

 今日は午後から公益社団法人滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会主催の平成30年度業務研修会および社員説明会に参加してきました。

 

 まず次年度の滋賀県下の官公庁との契約内容(単価等)と留意事項、算定調書の説明が行われましたが、実務の場においても毎度毎度のことながら公嘱協会の報酬の計算については頭を悩ますケースが多いので、具体的な事例を挙げてご説明いただき、大変参考になりました。

 

 また安全への配慮や社員(土地家屋調査士)としての倫理についても研修が行われました。公嘱協会の業務は全て官公庁からの発注によるわけですから一般業務と比較しても一層の慎重さ・正確さ・手続の適正が求められます。残念ながら県下において業務上の不祥事もあったようですが、他山の石として襟を正したいと思いました。

 

2019年

6月

11日

「動く県境?峠の国盗り綱引き合戦」の小学生用プリント

 

 小学生の子供の宿題を見ていましたら、ふと一つのプリントが気になりました。

「動く県境?峠の国盗り綱引き合戦」として、静岡県(浜松市)と長野県(飯田市)の県境が綱引きによって決められる(動く)ことが書かれています。

 

 ニュースなどでこの県境を巡る綱引きの様子はたびたび目にしていましたが、小学生の段階でこうして勉強していることを初めて知りました。ちょうど全国の都道府県を学ぶ時期らしいのですが、あわせて「境界」についてもこの様に勉強できるよう配慮されているんですね。「綱引き」によって地域交流が進んでいることも触れられていますが、境界は対立の道具ではなく、和合の使者であって欲しいものです。

  土地家屋調査士としては日々境界について業務で関わり合いがありますが、この県境の綱引き合戦の如く、綱引き(互譲の精神)で平和的に決められれば本当にいいのになあ、と思います。それにしても、今どきの小学生の学習プリントもなかなかのものと感心した次第です。

 

 また、折角学校教育の場でこうして取り上げていただいているのですし、土地家屋調査士法にも「土地の筆界を明らかにする業務の専門家」として今回新たに明記されたのですから、土地家屋調査士の制度広報の一環として「境界」の大切さ、成り立ちについて今後ますます社会にPRしていく機会が持てればと思いました。

 

 

2019年

6月

06日

「キッチン南海 神保町店」に行きました

 

 6/1から6/3にかけての土地家屋調査士新人研修に参加した折り、最終日のあとに水道橋にて反省会(飲み会含む)があり、東京ドーム近くのホテルで宿泊しました。

 

 翌日はせっかくなので少しだけ神保町周辺をうろうろしてきました。お昼はどこでとろうかな、と少し考えて、某ラジオ番組にも登場するカツカレーの名店「キッチン南海 神保町店」に行くことに。

 お店は神保町の駅を少し南に下がった、神田すずらん通りに面しており、正直かなり年季の入った店構。何も知らなければ少し勇気がいる雰囲気さえします。

 

 

 お昼は11時15分開店なのですが、11時前から行列が…。田舎ではあり得ない風景ですが、ここは初志貫徹で並んで待つことにしました。そういえば神保町の他の人気店も開店前から行列ができていましたね。

 

 開店後、店の前の行列がそのまま店内に飲み込まれていき、全員が無事着席できました。そして、迷いなくお目当ての「カツカレー」750円を注文します。8割くらいのお客さんがカツカレーを注文していたような感じでした。

 

 少しだけ待つと、あつあつの揚げたてカツカレーが運ばれてきました。写真からもわかるように量も十分、コスパ・味ともにさすがは人気店というべき一品でした。またの機会に今度は別のメニューも食べてみたいものです。

 

 そういえば、連合会研修員の任期も一区切りがつきましたので、もう東京に来る機会も減るんだなあ…、と東京ドームを見上げながら少しだけ感傷に浸ったのですが、よく考えれば二週間後に連合会の総会に出席するのでした。

 土地家屋調査士の未来を決める大事な総会は、今回は連合会長選が三つ巴の激戦とのことですから、オブザーバー参加の身としてはただ単に興味深いのですが、開票やらなんやらで時間がかかりそうで、周辺をウロウロするだけの時間は作れないさそうです。

 

2019年

6月

04日

「令和元年度土地家屋調査士新人研修」無事に終了しました

 

 既に本ブログにおいても予告していましたように令和元年6月1日(土)から3日(月)、NTT中央研修センタ「講堂」(東京都調布市入間町1-44)において開催されました「令和元年度土地家屋調査士新人研修」に運営側のスタッフ(研修員)として参加して参りました。簡単にこの三日間の研修を振り返りたいと思います。

 

 

 会場敷地の入り口です。緑も豊かで、都会の中のオアシス的な場所です。隣には閑静な住宅街で、高級そうな自動車がたくさん走っています。

 

 

 

 新人土地家屋調査士さんが約350名集まっての研修ですので、さすがに単位会の研修とは規模が違います。この光景だけみても一か所に集まって新人研修を行う意義があると思いました。

 また当たり前と言えばそうなのですが、皆さんスーツ姿で受講していただいたことも嬉しかったです。

 

 

 

 一日目の夕食のメニューです。開始当初はちょっとだけ心配?していましたが、結構ボリュームもありましたし、美味しかったです。会場の近くにはコンビニも有りますので、食事の後の晩酌(部屋飲み)にも対応できますね。

 

 

 

 二日目の夜に開催された懇親会の様子です。立食形式で行われました。これまた人数が400名程度と多いだけに、壮観! 

 全国津々浦々の土地家屋調査士さんがないまぜとなってなって歓談されています。これまでのブロック単位での新人研修を中央一括に改めたのも、ある意味ではこの時この場のためでもありますね。

  

 

 

 最終日の夕方、受講生の代表者に岡田連合会会長から修了証の授与です。皆さんお疲れの表情ではありましたが、その中にもどこか充実した三日間を過ごされた顔つきをされていたのが印象的でした。

 

 正直、この新人研修の開催までは運営など大変心配していましたが、いろいろ想定外のアクシデントもありつつも、大過なく?、無事にほとんどの方が完走し、終えることができました。これは一重に事務局職員さんも含めた連合会研修部の皆さんのご尽力があればこそ、でした。

 苦言ではないですが、受講された皆さんにはまず、先輩たちの土地家屋調査士が自分の仕事を脇においてまで、この研修を用意してきたことを理解し、素直に感謝していただきたいものです。土地家屋調査士に限りませんが、士業の中でも土地家屋調査士は「人間力」が試される業務です。「人間力」とはつまるところ礼節が基本です。

 知識や能力は資格者として必要なことですが、まずは一人の社会人として恥ずかしくない行動につとめ、信頼される人間であることが当然の前提です。常に周囲への感謝を胸に、行く行くは社会に貢献できる立派な土地家屋調査士として高く羽ばたいていただければと切に願います。

 

 3日間、大変お疲れ様でした!

 

 

2019年

5月

30日

令和元年度土地家屋調査士新人研修(中央実施型)に参加します

 

  令和元年6月1日(土)から3日(月)までNTT中央研修センタ「講堂」(東京都調布市入間町1-44)にて実施予定の「令和元年度土地家屋調査士新人研修(中央実施型)」に参加しまてきます。全国から新人の土地家屋調査士が一同に集まって3日間缶詰となる非常に大規模な研修会です。

 

 もちろん私は「新人」として参加するのではなく、「研修員」としていわば新人研修のお手伝いさんの役割のために参加するのですが、何分連合会としても初めての取り組みでもあり、個人的にも「どうなるんだろう…」と今からドキドキワクワクしています。なお、会場自体は一年前に視察させていただいたのですが、とても閑静な住宅街の中の立地で、施設自体はちょっと昔の大学みたいな雰囲気です。研修に打ち込むには最適な会場だと思います。

 

 新人の土地家屋調査士さんにとっては一期一会の集まりですから、一生懸命に学んでいただくことは当然として、積極的に同じ境遇?である新人土地家屋調査士同士で交流を深めていただければと思います。様々な地域の方と交流すれば土地家屋調査士の業務がどれほど地域性が強いものか、また想像もつかないくらいいろんなタイプ(人生経験)の土地家屋調査士の存在が実感できるはずです。参加者全員に、ここから始まる長い長い土地家屋調査士人生にとって忘れることのできない、有意義な3日間にしていただきたいものですね。

 

 また、気付いた方は是非私にも気軽に声をかけていただければ嬉しいです!よろしくお願いいたします!

 

2019年

5月

27日

歴史講演会「城下町の中世から近世―小谷城下から長浜城下へ―」

 今日は午後から長浜市内にて開催されました歴史講演会「城下町の中世から近世―小谷城下から長浜城下へ―」に参加してきました。

 講師は山村亜希先生(京都大学教授)です。講演会でも紹介がありましたが二度ほどブラタモリにもご出演された、歴史地理学をご専門にされている先生です。

 

 まず、戦国城下町と近世城下町ということで時系列的な説明と具体例の説明がありましたが、長浜においてはいうまでもなく戦国の城が小谷、近世の城が長浜ということになります。戦国期以前の城は自然の地形や寺院など既にあるものを上手に生かしてつくられたものがほとんどですが、近世からはそれ以前の「しがらみ」を断ち切るべく、何もなかった更地に城下町もろともに城が人工的につくられました。

 かつて小泉政権で「抵抗勢力」という言葉が使われましたが、近世の城をつくる、という土木事業は中世当時の抵抗勢力を封じ込め、あらたな世を切り開くというアピールも兼ねたものだったのでしょうね。

 

 城下町の話で気になったのは長浜城下の「タテ町」「ヨコ町」の説明です。長浜城の外堀に沿う形で南北に

伸びる通りに面した町がタテ町で、長浜城下でいち早く建設されたとのことですが、おってそのタテ町を埋める形で、外堀に直角に伸びる形でできたのがヨコ町とのことでした。他に長浜城下町自体が4期に分かれて建設・拡張されたとのことでしたが、当時信長の配下にあった秀吉の財力では一気に町づくりを行うのは困難であったということでしょうか。そもそも建設された時期的も近世城下町のはしり、ともいうべき時期ですしね。

 

 また長浜城下町の特徴の一つとして「背割水路」の説明がありました。なお、私自身はこれまで「背割排水」といっていましたが実際は「水路」の方が正しいような気はします。

 その背割水路ですが、オリジナルの長浜城下町の区域内にはない(未施工)とのことで、米川より南の新たに追加工事で開発された(天正9年?)区域のみに存在すると指摘されました。天正初期には都市計画的にも背割水路の発想はなく、全国的に見ても長浜に残る背割水路はかなり早い時期のものだということです。そうえいば土地家屋調査士会で調査した際も近江八幡や彦根の背割水路は断面図で見る限り長浜のものよりも深く大きく、立派だったことを思い出しました。また町ごとの区域の道路と反対側の境界線が直線的でなく、ガタガタになっている町割りが多いのですが、直線的に整備された背割水路の存在が境界をはっきりさせたとのことでした。そうすると背割水路の設置は近世初期における町ごとの土地境界の明示事業であったとも言えますね。

 

 なお、会場はほぼ満員で感心の高さがうかがえました。これもブラタモリ効果?でしょうか。長浜の街の成り立ちについて大変勉強になった講演会でした。

 

 

2019年

5月

26日

「虎姫花まつり」今年も協賛させていただきました

 

 例年通りですが、今年も「虎姫花まつり」に「西村土地家屋調査士・行政書士事務所」として協賛広告を出させていただきました。ほぼ事務所のPRはこれしかしていませんが、会場が五村別院で、地元中の地元の行事でありますので喜んで協賛させていただいております。

 

 

 

 先ほど、自宅前を花まつりの行列が通って行かれました。子供さんが中心の行列ですので、運転者もいつもより交通安全に気を配る機会になればと思いますね。

 

2019年

5月

23日

滋賀県土地家屋調査士会第71回定時総会にてオンライン申請感謝状表彰

 

 令和元年5月22日(水)、滋賀県土地家屋調査士会第71回定時総会が滋賀県大津市の琵琶湖ホテルにてとりおこなわれました。

 

 総会の式典のなかで大津地方法務局長よりオンライン登記申請の普及推進に貢献した会員として、「オンライン申請感謝状」を頂戴しました! 正直なところ、それほど貢献させていただいた記憶もないのですが、今後はより一層のオンライン申請を心掛けるようにしたいと思います。

 

 また役員の改選で、今期より「副会長」に選出していただきました。同時に選任された理事さんも同い年の方が多く、会の運営の主体もいわゆる「団塊ジュニア」の年代に移ってきているようです。大変重い役職に選出していただきましたが、取り合えず会員さんの声に誠実に耳を傾けさせていただいて、内外から信頼される「土地家屋調査士会」としてますます発展できるよう、微力ながら貢献していきたいと思います。

 

2019年

5月

19日

地券取調「総」絵図と地券取調「縮」絵図

 

 今日は長浜城歴史博物館にて地籍図の調査と撮影をしてきました。撮影してきたのは上の二幅ですが何れも長浜市蔵のものですので、とりあえず画像は粗めにしています。

 

 左の大きめの図が「地券取調総絵図」で、右が「地券取調縮絵図」です。製作年は左が明治6年9月とありますので、いわゆる「壬申地券地引絵図」となります。右は明治11年1月とあり、いわゆる「地租改正地引絵図」に該当する図なのですが、それぞれの図には「地券取調総絵図」「地券取調縮絵図」と書かれています。公に提出された正式な図のはずですが、名称などは結構アバウトな表記をしていますね。

 

 二幅とも同じ集落の図(全村図)ですので、パッと見で右が小さく描かれていることがわかると思いますが、縮小率は左から右でおおよそ2/3のスケールとなっています。なお、左の図は水没した経緯があるようで、絵具が裏映りしていて少々読取づらい個所もありますが、全体的にきれいに保存されていました。実は左の図については自治会でも同じようなものが残されており、現物も確認できることからじっくり比較させていただきましたが、ところどころ図の記載内容が違う点があることを今回の調査で確認することができました。

 

2019年

5月

15日

一般社団法人滋賀県任意売却再生支援センター総会と懇親会

  

 今日は午後から滋賀県大津市にて開催されました「一般社団法人滋賀県任意売却再生支援センター」の総会と懇親会に出席させていただいてきました。

 当センターも、はや「第5回通常総会」ということで、5年目に突入したことになります。設立当初からの経緯も承知している者として、時がたつのは早いと実感します。総会後の懇親会にはセンターとお付き合いいただいている大勢の宅建業者様、金融機関様にお越しいただき、華やいだ会となりました。

 

 内田理事長からは総会のご挨拶にて「好景気のピークは過ぎた、今後の米中貿易戦争の余波などによる景気の悪化を考えると当センターの存在意義がより重要となる」といった趣旨のご発言をされていました。たしかに、自分の身の回りだけでなく、世界経済の動きにも注意を払っておかないと組織の方向性を見誤りますね。

 

 そもそも本センターの使命は、不動産鑑定士・公認会計士・土地家屋調査士ほか専門士業が協働することにより、市民の大切な所有不動産適正売却を実現し生活や事業再建を可能にする支援スキームを地域社会に提供する、というものでした。

 

 設立時の高邁な理想や趣旨を大切にすると同時に、今後は5年目に相応しい組織の強化発展を進めていきたいと思います。

 

2019年

5月

12日

行政書士会支部総会に出席してきました

 

 今日は長浜市内にて滋賀県行政書士会湖北支部の定例支部総会が開催され、出席してきました。土地家屋調査士会の支部総会は先月終了していますが、行政書士会はいつも五月の第二週土曜日で固定です。今回は本会からも会長及び名誉会長にもご出席いただき、特別な総会となりました。

 

 また、個人的には今期より「湖北支部副支部長」の大役に選出していただきました。登録して四年程度ということで行政書士としての経験もまだまだ浅いことから、まずは支部のみなさんのご迷惑にならないようにしなければと思います。

 他の団体等でもいろいうとお役を引き受けており、正直「またか…」という気分もないではないですが、これから二年間は支部長の下、行政書士制度と湖北支部会員事務所の繁栄のために出来る範囲で頑張りたいと思います!

 

2019年

5月

09日

固定資産税・都市計画税の納税通知書が送られてくる時期になりました

 

 

 楽しかったゴールデンウイークも過ぎると、怒涛の納税通知書が送られてくる季節となります。自動車税などもありますが、職業柄か特に気になるのは固定資産税・都市計画税の納税通知書ですね。個人的にも毎年十数万円を一括納付(口座振替)していますので、結構な負担ではあります。ちなみに長浜市では今年からやけにカラフルな通知書に代わりました。決して有りがたい?通知ではないのですが、とても不思議なことに支払いに対する心理的な負担が軽減されたような気はします…。

 

 こうして今年も送られてきた通知書ですが、何やら同封の案内が気になりました。「空き家を所有(管理)されているみなさんへ」と「相続をしたときは、速やかに相続登記をしましょう」の表裏に印刷されたチラシです。

 昨今社会問題化しているだけあって、市としてもこうした案内を同封し、注意喚起を行っておられるのでしょう。確かに、この時期は財布に直結する固定資産税の支払いがあり、昨今は市民のみなさんの節税意識も最近高いことから、非常に効率的で、効果的なPRになるような気がします。

 

 なお、問い合わせ先として市役所の担当課や、法務局が紹介されていました。土地家屋調査士行政書士も会として随時無料相談をしていますが、本当はこの時期に行うのが最も効果的なのかもしれませんね。ちょうど総会の前後で、予算・事業の承認や役員の改選などもあり時期的に難しいことはわかりますが、一般市民の立場にしてみればこの時期の週末にやってほしいというのが実際ではないでしょうか。地方自治体ともうまく連携し、市民に役立つ士業(団体)でありたいと思います。

 

 

2019年

5月

05日

岐阜県の郡上八幡まで出かけてきました!

 

 世間はすっかりゴールデンウイークにどっぷりはまっている感がありますが、かくいう私もGWの前半は福井県へ、後半は岐阜県へと、いずれも近場ではありますがお出かけしております。

 

 特に岐阜県は郡上八幡へ行ってきました。ちょうど令和のへ改元で、有名な郡上の盆踊りをしておられるとかで随分ニュースにもなっていましたが、そんなことは関係なく(宿を早くに予約していたので)訪問しました。初めての訪問だったのですが、予想以上に随分と風光明媚な場所ですね。

 個人的には「盆地」が好きなのですが、郡上八幡もまさに盆地、というよりは山間の城下町と言った方がいいのかもしれませんが、町を流れる吉田川、古い建物も多く残る街並み、山上に生える天守閣、そして何より有名な郡上の盆踊りと魅力満載の街であることがよく分かりました。

 外国人観光客の割合も多く、割合だけを見ると大阪なんかと変わらないくらいに感じました。こんな山間まで…といってはなんですが、町全体で看板やチラシも外国人向けに作成されたものも多く、時代を感じました。

 

 なお、郡上八幡からほど近くにある「モネの池」に立ち寄る予定でしたが、あまりの渋滞ぶりを見て素通りしました。もともと平地が少ない土地柄ですから、多くの車が押し寄せるとすぐに駐車場がキャパオーバーになるのでしょうが、これはGWならではのことなのでしょうかね…。

 

2019年

4月

28日

長浜市連合自治会定期総会(自治会長会)に出席してきました

 今日は連休の最中ではありますが、長浜市連合自治会定期総会(自治会長会)に参加してきました。長浜市全体ではなんと400を超える自治会があるようで、大勢の自治会関係者が出席されていました。

 

 配布された資料には各自治会の構成世帯数、及び人口数が書かれたものがありちょっと見入ってしましました。1000人を超える大型の自治会もある半面、エリア的には特に旧伊香郡の地域の人口減少が激しいようで、人口を世帯数で割ると2を切る自治会(つまり、自治会のほとんどが独居世帯)もいくつか見られました。実際の所、このままいけば一番のボリューム層である団塊世代が20年も経てばおられなくなるわけで、となるとほぼ自動的に自治会(地域)も消滅してしまうということになるでしょう。

 

 行く末の厳しさを感じつつ、とはいえ自治会長に何もかも負わせることも無理があります。空き家問題や補助金の活用の面では市役所のフォローも必要ですが、積極的に行政書士土地家屋調査士などの外部専門家の活用も視野に入れるべきだと考えます。

 

2019年

4月

22日

横山百合子著「江戸東京の明治維新」(岩波新書)を読む

 先日、本ブログで松山恵著「都市空間の明治維新 (ちくま新書)」を御紹介させていただきましたが、姉妹書という訳ではないにせよ類似の分野を取り扱った、最新の書籍ということで横山百合子著「江戸東京の明治維新」を読んでみました。

 

 本書は「都市空間の明治維新」と比べて空間的な分析にはそれほど紙幅を費やしてはおらず、第二章では「東京の旧幕臣たち」、第三章で「町中に生きる」、第四章は「遊郭の明治維新」、第五章で「屠場をめぐる人びと」と章の構成からもわかるように明らかに社会構造の分析に重心を置かれています。

 一番印象に残った点は第四章第二節「遊廓を支える金融と人身売買」です。ここでは「仏光寺名目金貸付」を例に、吉原を支えた金融の仕組みにつき解説がありますが、要は神社仏閣が金融業者よろしく、遊廓の運営に資金提供を行い収益をあげていたこと、遊女が「財」として売買されていただけでなく、担保物権となり、資金提供の担保とされるという仕組みがあったとのことです。

 近世社会でも人身売買は固く禁じられていたのですが、明治を迎えてもまだ人身売買は行われていたことは知っていました。なぜ近代に至るまで遊女の売買が横行していたのか、―――それは売買の範囲が遊女の身体を必要とする業者に限られていた―――、閉じた小社会での売買であり、幕府法は必ずしも個々の集団内部の問題を統一的に支配しようとしない、との指摘がありました。これは現代でいうところの「部分社会の法理(部分社会の内部の紛争は司法審査が及ばず、外部にまで影響を受ける【市民法秩序に影響する】ものは審査の対象になる)」と同じ捉え方でしょうか。他に公式には土地の売買もご法度であったものが、実際には質流れ等で野放しであったことも同じく幕府法の限界であったのでしょう。

 

 また数点、沽券図や町絵図を使用して空間的な分析をくわえておられますが、例えば上記写真の明治六年沽券絵図に西郷隆盛の屋敷が松平茂昭の屋敷の一部を得て建てられていることがわかります。明治六年なのに「沽券絵図」というのは少し気になりましたが…、壬申地券地引絵図のことを東京ではそのように呼んでいたのかな。

 それにしても近世身分社会の影響は「人地一致の原則」として近世期を通じて居住地(不動産)への制約がかけられ続けていたことが理解できました。

 

  「江戸時代の身分は、従来考えられてきたような、政治的に個々の人に貼り付けられた印やラベルの

   ようなものではない」(本書p51)

 

 いわゆる「士農工商」の身分制が実際どうであったかは最近見直しもされているようですが、身分と身分集団とは単に職業上のものだけではなかったこと、明治維新の意義と近代的土地所有権の確立を考えるに当たり身分制の解体と再編を踏まえた視点が不可欠であることを感じました。

 

2019年

4月

18日

NHK大津放送局ニュース「『地図混乱』解消 下水道整備へ」

 

 先ほど何気なくニュースを見ていましたら「『地図混乱』解消  下水道整備へ」のニュースが流れてきました。大津市住吉台地区にて長年懸念されていた地図混乱の問題が解消し、大津市長も会見で「これでようやく下水道などの整備も可能となった」と述べておられました。思えば発端はバブル期のことですから、昭和時代の不動産登記の問題がこうして平成も終幕になるところでようやく解決をみたわけですね。

 また、私自身は全く関わってはないのですが、数名の土地家屋調査士がこの問題のために汗をかかれてきたことを思うと、とてもうれしく思いました。こうしてニュースで取り上げていただけると、なおさら地域社会に貢献できたことを実感されていることでしょう。

 

 なお、規模は全然違いますが今週私も地図(法務局備付け公図)と現地とが違う土地について相談をお受けしました。面倒だから、時間がかかるから、お金がかかるからと言って、法務局(不動産登記)の手続きをおざなりにしては孫子の代まで迷惑をかけることにもなりかねません。現在社会的に大きな課題とされている所有者不明土地の問題や相続登記未了の問題も元は不動産登記制度の大切さが市民の皆さんにイマイチ理解されていないからだと思います。     

 地図混乱の問題はやや特殊ではありますが、こうした事例が滋賀でもあったということを今後の教訓とし、土地家屋調査士制度と併せて不動産登記の重要性を一層PRしていかねば、と思うこの頃です。

 

以下、NHKのNEWSの引用です。

 

「地図混乱」解消 下水道整備へ

04月17日 14時54分

 

 法務局が保管する登記に基づいた地図が実際の土地の所有実態と違ったり、大きくずれたりしている「地図混乱」と呼ばれる状況が大津市の住宅地で長らく続いていました。

その地図がこのほど7年かけて正しく修正され、大津市は、土地の所有者がはっきりせず見合わせていたこの地区の下水道の整備に乗り出すことにしています。

 

「地図混乱」は、相続や土地開発の際の不適切な不動産登記で土地の所有者が特定できなくなる問題の1つです。

 登記に基づいた法務局が保管する地図が、土地の所有実態と違ったり大きくずれたりして、土地利用や公共サービスの提供が滞る問題が生じているケースもあります。

このうちの1つ、大津市北部の住吉台地区では、地区全体で土地の所有者の特定がきわめて難しい状態となっていて、市が道路の補修さえも十分にできない状態になっていました。

 とくに、平成12年の大雨で土砂崩れが起きたあとも復旧工事ができないままとなっていて、住民は地図混乱の解消を国に求めていました。

これを受け、大津地方法務局は現地で測量をし直したうえ、土地の所有関係の聞き取り調査を行うなど、実態に即した登記とそれに基づく地図の修正を7年かけて進め、このほど実態に即した新たな地図が完成したということです。

 これにより、大津市は土地の所有者がはっきりしないため見合わせていたこの地区の下水道の整備に着手することになりました。

 住吉台地区の住民、谷川柾義さんは、「感無量です。地図の混乱がなければとても景色のよいすばらしい街なので、若い人が住みに来てほしい」と話しています。

 大津市の越市長は、「地図混乱の解消に尽力された住民と法務局に心から敬意を表したい。インフラの整備を確実に進めていく」と話しています。

 このほかにも、相続登記などが行われず所有者不明の土地は全国で相次いでいて、政府は、法務局に土地の整理を進める権限を与える対策などを検討しています。

今回の大津市での取り組みは、土地の権利関係が複雑で不明瞭でも法務局が積極的に関与すれば解決の道筋がつくことを示唆する事例として注目されます。

 

「地図混乱」はどうして起きるのか。

 その原因は、高度経済成長期の宅地開発で不適切な登記が行われ受理をしてしまったことにあります。

農地を宅地転用する際、法務局の許可が必要です。

 しかし、宅地開発が盛んだった当時、開発業者が許可を取りやすい別の地番を申請するなど不適切な登記を行って住宅を販売したケースがあるということです。

この結果、登記に基づいて法務局が保管する地図が実態と合わない、でたらめな地図になってしまったということです。

 法務局も当時、農地転用の申請が相次ぎ、現地を確認しないまま実態に合わない申請をそのまま受理してしまったということで、日本土地家屋調査士連合会によりますと、程度の差はありますが、全国にこうした地図混乱の地域が400か所以上あるということです。

 

2019年

4月

14日

松山恵著「都市空間の明治維新―江戸から東京への大転換」を読んで

 

 先日、とある週刊誌をパラパラめくっておりましたら本書の書評が掲載されており、興味をもった一冊です。著者は経歴を拝見しますと建築系のご出身のようですが現在は明治大学文学部日本史学専攻の准教授で、専ら都市史を専門にされておられるようですね。

 

 当初興味をもったのは本書第六章「謎の新地主をめぐって―薩摩藩邸・教育所・小義社」の第一節、「いわくつきの土地と謎の新地主」のうち第一項で「地籍図をてがかりに」ということで、とりあえずこの箇所を読んでみようと思ったわけです。

  しかし本書を読み進めますと、「明治維新」とは何であったかを空間的なアプローチから解き明かす手法と「明治維新」を通して日本の近現代社会の成り立ちや特徴に迫る内容に大変感銘を受けました。特に空間的なアプローチとしては地籍図をはじめとして図を多用されており、図を読むことによって都市空間を把握するだけでなく、統治機構の再編の内実にも迫られていると思いました。江戸の都市空間の過半を占めていた武家地に代表される空間的資産の処分を通じて遷都を遂行した過程は興味深いものでした。

 

 本書の特徴として、「明治元年」(明治維新)を身分制度が廃止された明治4年半ばまでの時期をもって明治「元年」と捉えられています。なぜなら身分制と土地利用区分が一体的であったからです。身分制と土地利用区分の関係しているなんて、今日ではイメージが湧きませんが近世は一応は明確な区分があったわけで、例えば武士の間でも上級武士の居住域と、下級武士の居住域がちゃんと分けられていたわけで、身分制と不動産は不可分なものでした。

 さらに明治元年を重視しつつも江戸―東京における明治維新の直接の衝撃を1880年代後半(明治20年初頭)までとみなし、そこまでの幅を持つ時期として維新期を捉えられています。

 そして、このタイムスパンの存在が今日われわれの知るところの「東京」の祖型となったと指摘されています。

  

 本書第4章第1節では「桑茶令とは何か」と題して、第5章まで併せて明治初年の桑茶令についてその具体的を挙げられて解説がなされています。私も随分昔ですが土地家屋調査士の業務で彦根城近くの元武家屋敷と思しき地域内(住宅街)で地目が「畑」となっている土地について地目変更登記のご相談をお受けした記憶があります。その時は桑茶令のことは全く知りませんでしたので、「なんでこんな江戸時代からの住宅地に畑地があるのだろう?」と疑問には思いました。彦根も近世を通じて武家の割合はかなり高かったと推測しますが、当時荒れかけていた武家屋敷を一斉に桑畑に転用したのでしょう。

 本書は東京の事例ですが、宅地に桑や茶を植えるという、ややもすれば素っ頓狂にも思える政策の背景がよく理解できました。明治6年段階で武家地から農地へ転用された総面積は102万5207坪にのぼったとのことで、かなり広大な面積が転用されたわけです。また明治の実測図などによると近世時代の武家屋敷から桑や茶畑に転用され、そこから水田となり、さらに花街へと目まぐるしく変転した地域もあるとのことでした。

 ただ面白いのは桑茶令を実行した張本人、当時の東京府知事であった大木喬任はのちに振り返って「荒れ屋敷へ桑茶を植え付けて殖産興業の道を開こうと思った。今から思うと馬鹿な考えで、桑田変じて海となる、と云うことはあるが、都会変じて桑田となると云うのだから、確かに己の大失敗であった」と述べているようです。まあ、混乱期にはこうした試行錯誤は付き物といったところでしょうか。

 

 本書全体を通じてとても知的な刺激を受けましたので、一つ一つを上げるときりがないのですが、中でも本書の終章にて2018年のいわゆる「明治150年」事業について著書から感想が述べられおり、大変印象に残りました。この「明治150年事業」、明治維新という出来事を日本の近代国家への第一歩として、もっぱら輝かしい過去として記憶させようという意図があるように感じられましたが、著者が指摘するように学問的な検証には基づかない、実体として浅薄な発想のように思います。ただそれは著者が指摘されているように維新期に(本書の指摘によれば数年~数十年の幅を持つのであろう)に関する研究蓄積が薄いことにその遠因があるともいえます。それは個人的にも地籍図に関する研究一つをもってしても思い当たる節がありますが、終章に著者が述べられた思いは個人的には大いに頷けるものでありました。

 

2019年

4月

07日

地元の古文書教室に入会しました

 今日は午前中、先日入会申し込みをしておいた地元長浜市のまちづくりセンターで開催された古文書教室に初めて参加させていただきました。

 毎年四月から一年間のコースが開講されるということで、教室を見渡しますと受講者数は10名ほどでしたが、勝手な予想では数名程度と思っていましたのでちょっと人数は大目に感じました。受講生の皆さんの動機としては「自宅にある古文書を自分で読んでみたい」といった方が何名かおられ、なるほど地域の古文書教室らしいな、と思いましたが、遠方からの参加の方もおられるようでした。

 

 今回は初日でもあり、ちょうど先日の新元号の発表のこともあって、その典拠とされる「万葉集巻5、梅花の歌32首併せて序」を先生が解説しながら漢文を読んでいきました。今回の新元号選定にあたっては国書から、との要望があったようですが万葉集といえども結局は中国の古典の知識がなくては成り立たないものなので、結局そこに拘ったは意味があったのかとは改めて感じました。

 次回からは地元長浜市菅浦地区の「菅浦文書」を読んでいきましょうとのこと。一年間頑張ってもう少し古文書がすらすら解読できるように学んでいきたいと思います。

 

2019年

4月

04日

「農地転用許可申請の現地調査及び聞き取り」は必要?

 

 本日(4月3日)は朝から長浜市農業委員会による「農地転用許可申請の現地調査及び聞き取り」に申請人様の代理(行政書士)として出席してきました。

 長浜市では農地転用許可申請(4条・5条)をすると、もれなく農業委員さんと事務局の方が月頭に現地に見えられて、転用事業者が転用の計画について説明を求められることになっています。

 そもそも平日に行われることから、普通のサラリーマンの方は出席は難しい日程ですし(しかも割合直前に日程の通知が来ます)、そもそも案内が農業委員会から直接通知が送られてくることに驚かれてしまうケースも多いことから、私が依頼を受けた際には「農業委員会から通知が来ますので…」と先回りして説明をさせていただくのですが、忘れてしまわれるケースがほとんどです。

 こうしたことから今回もご多分に漏れず申請人様がサラリーマンで、共働きのご夫婦でしたので、私が委任状をいただいて現地調査に臨ませていただいたという訳です。

 

 ただ、この「農地転用許可申請の現地調査及び聞き取り」ですが長浜市以外では聞いたことがありません。そもそも農地転用許可申請書には事前に必ず担当地区の農業委員さんの承認の印鑑をいただいてから申請しているわけで、担当地区の農業委員への説明と併せて、まさに二度手間ではないかと思います。申請内容を慎重に審査を行うことはいいことかもしれませんが、行政として申請人への過度な負担をかけるのはいかがなものかと思うのですがいかがでしょうか。ここは長浜市役所も他の市町と同程度に改善していただきたいものです。

 

 夕方からは土地家屋調査士会長浜支部の監査会が行われました。この二年間、支部会計を務めさせていただきましたが、これであとは総会を残すのみとなりました。実際の所は大したことはしていませんが、お役を引き受けるということだけで、心のどこか負担に感じてしまいますね。

 

 

2019年

4月

02日

一般社団法人全国古民家再生協会滋賀第一支部通常総会でした

 

 今日は一日天候は荒れ模様でしたが、夕方から一般社団法人全国古民家再生協会滋賀第一支部の平成31年度の通常総会に出席してきました。

 会場は長浜市下八木町の古民家宿「竹生優庵」です。集落の中の一見普通の古民家でした。肝心の議事や審議事項もつつがなく終了し、おたのしみの落語会?へと突入しました。

 

 

 竹生優庵ですが、随所に古民家宿としてのこだわりが感じられました。上は浴場ですが左の檜風呂と隣にはなんと、五右衛門風呂が。昔、私の母の実家では薪を炊いて五右衛門風呂に入っており、私も何度か帰省の度に入らさせてもらったことを思い出しました。あの時は底が抜けないか、おっかなびっくりでお風呂に入って全くリラックスできなかったものです。

 そんな子供のころの思い出もふと甦るのが古民家宿のいいところなのでしょうね。

 

2019年

3月

31日

舞鶴市「古地図研究会」に参加してきました

 今日は京都府舞鶴市にて開催されました「古地図研究会」に参加させていただきました。「古地図研究会」とは京都土地家屋調査士会の地域慣習委員会が中心となって活動されている団体で、主に京都府下の古地図(地籍図)の収集活動をしておられます。今回は舞鶴支部のY様よりご連絡をいただき、少々遠路ですが参加させていただきました。

 

 今回の会場は舞鶴市の西の端の方にある舞鶴市西方寺地区、集合場所は「大庄屋 上野家」。参加メンバー十数名で明治初期に作製された古地図と現況図とを比較しつつ、フィールドワークを行いました。

 

会場の大庄屋上野家。この時はいいお天気でしたが、その後荒れ模様に…。

 

 フィールドワークをしつつ、京都の地籍について参加されている皆様からお話を伺ったのですが、京都の法務局では公図が耕地用と山林用とで分れているようです。そして地番もそれぞれ耕地地番と山林地番が別々にふられ、同じ地番区域にも関わらず耕地・山林とで同じ地番を使用しているのだとか。たしかに地租改正時に耕地を先行して調査し、その後に山林の調査を行っているわけで、「京都方式」に合理性はあるようにも思いましたが、滋賀では聞いたことないですね。

 また福井会の会員さんも参加されていましたが、地番が大字単位ではなくて、小字ごとにふること、小字がナンバリングされている名称であることについて説明がありました。別の機会に既にその説明をしていただいたことがあり、初めてお聞きしたわけではないのですが、頭では理解できても、どうもモヤモヤが抜けません。京都・福井・滋賀、県境を接しているお隣同士ではある訳ですが、土地にまつわる地域慣習は本当に三者三様なのですね。

 

 

 

 古地図研究会の前に少し時間があったので舞鶴市内を散策してきました。上は丹後田辺城、別名「舞鶴城」です。「舞鶴」とかいて「ぶがく」と読むなんて、初めて知りましたが、同じ舞鶴の雅称を持つ城は全国で少なくとも16の城が存在するそうです

 城内(舞鶴公園)の桜もようやく咲き始めといったところでしたが、併設されている田辺城資料館自体はとても充実しているとは言えない程度のものでした。無料開放でしたし、スペースもないことから仕方ないかもしれないのですが、例えば展示物の紹介が模造紙に手書きだったりして、学校の文化祭みたいで、「舞鶴」発祥の地、本来は舞鶴の市の顔となるべき資料館としてはあまりにチープに過ぎると感じました。しかも明日(2019年4月1日)からは入場料も徴収されるようですが、これを機に舞鶴の品格が保てるような資料館として、もう少し整備していただきたいと思います。

 

 

 商店街も散策しましたが、ご多分に漏れず空き店舗も多くみられました。アーケードの長さから本来の商店街の規模は相当大きなものと推察できましたが、地元百貨店も最近閉店したようで苦境が窺われます。業種としては飲食店、とりわけスナックなど夜のお店が多いようでした。逆に喫茶店がほとんどないことも特徴のように思います。やっぱりこれは舞鶴ならではの、自衛隊の関係者狙いに特化しているのですかね。

 

 御昼御飯はぐるナビで見かけた「舞鶴港 漁師小屋」というお店で海鮮丼をいただきました。正直普段あまり魚を食べないのですが、やはりここは地のものを、ということでした。客席にFACEBOOKやインスタでのPRを薦められていましたが、ネット対策も地方で営業を続けていくうえで必須の時代なのでしょう。

 

 

2019年

3月

26日

佛教大学大学院学位記(修士号)授与式でした

 今日は佛教大学大学院学位記授与式に出席してきました。写真は会場の紫野キャンパス礼拝堂(水谷幸正記念館)です。立派な建物なので、とても目立つのですが、ここに「合掌」の石像があることには初めて気づきました。

 

 そういえば本ブログでは全くふれてきませんでしたが、六年前に佛教大学文学研究科日本史学専攻(修士課程)に入学させていただき、その後二年の休学や留年を経て、修士課程としてはフルに在籍可能な六年間を費やして、ようやくこの度修了の日を迎えることができました。

 授与式はいきなり合掌から始まりました。さすがは佛教の大学です。この六年間、学長のご挨拶の中でも触れられていましたが、途中で心が折れそうな時も何度もありました。でも、先生方の適切な御指導や学友の皆さんとの励まし合いの中で何とかこの日を滑り込みセーフで迎えることができました。また卒業生の代表謝辞もよかったです。「出身が津軽の田舎ゆえ進学が許されず、定年後に家族を説得し入学し、京都にに通わせていただきました」、素敵な独白に思わずうるっときた方も少なくないように思われました。

 

 今さらながら私の大学院への進学の動機について少し述べますと、話はかなり遡るのですが土地家屋調査士の試験勉強を某大学(滋賀県内)の図書館でよくさせていただいていた折り、勉強の合い間に図書館の本を読んでいました。その中の一冊が長く佛教大学で教鞭をとられていた桑原公徳先生の著作でした。桑原先生の御専門は歴史地理学、とくに地籍図研究の第一人者ともいうべき先生で、業務で公図を扱う土地家屋調査士とも関連性が深いこともあり、試験勉強の片手間と言いながら地籍図について興味を持ち関連する書籍を読んでいました。そういえば藤原勇喜先生の「公図の研究」もその時に読んだ記憶があります。

 その後土地家屋調査士となって滋賀県立大のとあるプロジェクトに参加した際に、私以外のメンバーが全て修士課程以上を修了した方ばかりでした。その時に軽いカルチャーショックみたいなものを受けた記憶があります。心のどこかにずっとあった学部生時代には研究面ではやり残したな、という後悔も手伝って、修士くらいは取らないと、と身に染みて感じました。

 最後にダメ押しとなったのは現在滋賀県土地家屋調査士会学術顧問の古関大樹先生との出会いです。当初は偶々手に取った滋賀県立大学の大学紀要で先生の論文を読み、これは境界に関する地域慣習を業務として調査する土地家屋調査士にとって非常に重要研究と思い、すぐに地籍シンポジウムの講師としてお招きしました。古関先生とはその後の地籍図の連続講座や県内博物館での実地見学会などを開催していく中で、改めて大学院で、地籍図研究を自らやってみたいという気持ちになりました。

 そこで門を叩くのは、やはり桑原公徳先生のおられた佛教大学しかない、と思い大学院修士課程の入学試験を受けるに至ったという訳です。

 

 今日で社会人大学院生として二足のわらじも、とりあえず脱ぐことになります。次は博士課程、ということも今の段階では全く考えておりません。しかしこの修士課程で身に着けた「自作自励」の精神と学問の方法論とを胸に刻んで、自分なりの方法で前に進んでいきたいと思います。

 自分という人生の物語のなかで確固たる一頁となった大学院での研究生活。また、懐かしく思い出すこともあるでしょう。六年間本当にお世話になりました。合掌。

 

 

2019年

3月

20日

滋賀県土地家屋調査士会研究部主催「テーマ別勉強会(研究報告会)」

 昨日は滋賀県土地家屋調査士会研究部主催の「テーマ別勉強会(報告会)」が開催されました。この勉強会は二年間の任期をかけて研究部員がそれぞれ研究調査されてきたテーマを土地家屋調査士会の会員に向けてその成果を報告する場として今回初めて開催されたものです。

 

 ことの発端は私が4年前に連合会研究所による研究報告会に参加させていただいて、滋賀県でも同じことができないかなー、と思ったことによります。今年度は残念ながら本家の?連合会の研究報告会は開催されないようですが、他の会でも似たような事業はされておられます。

 研究部員の皆さんも業務に、プライベートに大変忙しい毎日を送られている中、今回の勉強会に向けて準備に頑張っていただき、大変充実したものになったと思います。特に私(一応部長なので)の方からのお願いとしては大先生やマスコミの意見を鵜呑みにせず、自らの頭で考えること、実務家・専門家としての視点を大事に、地に足の着いたご報告をとお願いさせていただきました。とはいえ、こんな機会も他にないわけで、報告するにあたって混乱もあったと思いますが…。

 

 勉強会はテーマは以下のとおりでした。※題目については少々変更はあります

 

1.「山林地の土地境界」

2.「自治体ごとの官民境界情報の公開方法」

3.「認定土地家屋調査士の現状と未来」

 

4.「士業の将来とAI技術」

5.「所有者不明土地問題」

6.「『地図の進化論: 地理空間情報と人間の未来』を読む」

 

 なかには日本社会全体が抱えるような大きなテーマもあり、今回の勉強会で総て片が付くような話ばかりではないのですが、何事も「千里の道も一歩から」。

 土地家屋調査士制度にとってはもちろんのこと、日本の社会にとっても有益となる研鑽を今後とも継続していただければと思いました。

  

2019年

3月

15日

山里の地籍図図録「朽木村史通史編・資料編」(滋賀県高島市)を読む

 

 先日、土地家屋調査士会の関係で高島市役所を訪問させていただきました。そこで平成22年に発行された「朽木村史」を御紹介いただいたのですが、内容がかなり充実したものでしたので、取り上げたいと思います。なお、滋賀県旧朽木村は長年滋賀県内唯一の「村」でしたが、平成17年に高島郡内の他の町と合併し、現在は高島市の一部です。

 「朽木村史」は通史編、資料編の二部から構成されています。ご紹介したいのは主に資料編の方なのですが通史編にもなかなか興味深い考察も記載されています。編集後記として元朽木村長の玉垣勝氏による一文があり、そこでこの村史の性格や趣旨が書かれています。郷土の歴史は郷土の史家を中心にまとめるべきとして、村史の作成においては朽木の歴史資料をできるだけ多く収集し、内容は一般住民に身近な歴史書にする。財源としては合併後の発刊を見越して編さん基金をつくり新高島市に引き継いだとのことでした。

 

 

 資料編には「村の古文書を読む」として朽木村中の区有(自治会所有)文書が一覧になって整理されており、相論や製炭など山里らしいテーマ毎に文書が翻刻され、掲載されています。

 つづいて「朽木に残る明治・大正時代の絵図」として朽木村内の全ての村落が古地図とともに取り上げられています。古地図とは主に地籍図(壬申地券地引絵図)ですが紛失した地区においては他の古地図をあてて、全域を洩れなくカバーするように整理されています。

 

 朽木村の地籍図について解説のなかに興味深い一文がありました。

 

「専門の絵師が請け負うこともあった。朽木の地籍図を見ると、いくつかの集落で『絵図師 林文敬』という名前を見ることができる。文敬は荒川・栃生・村井・柏・宮前坊の絵図を請け負っており、地籍図の記載によれば高島郡第六区上野村(高島市新旭町饗庭)に住んでいた。しかし、上野村は明治七年に廃村となり、文敬に関する資料も残っていないため、文敬がどのような絵師であったのか、詳細は不明である」

 

 上の写真の栃生地区の地籍図を例にみますと、確かに「絵図師同郡上野村 林文敬㊞」とあり、さらに「壱分一間之以分間地引図仕候以上」との記載あります。これはいわゆる「一分一間図」といもので、縮尺が600分の1の地図である、ということになります。この林文敬の手による他の地区の地籍図にも同じ記載がありますが(柏地区以外)、滋賀県下において、「一分一間図」の壬申地券地引絵図は比較的珍しいように思います。

 朽木は大方が山里ですので縮尺600分の1で図を作成すると、図が物理的に長大なものになってしまいますが、本資料集を拝見した限りでは図中への縮尺の記載の有無は別として600分の1スケールの地籍図が多いように思われました。これは雲洞谷地区の地籍図(壬申地券地引絵図)の大きさが930cm×511cmと「県内でも最大級の絵図」となっていることからも推測されます。これほど大きい絵図を作成するには大変な苦労があるはずで、それでもこの大きさに至った動機としては縮尺を統一したこと以外に考えられません。

 

 

 通史編においても地券取調総絵図(壬申地券地引絵図)について解説があります。上にも書きました朽木地区の地籍図の大きさですが、村井地区ではなんと30畳分もあるそうです。30畳分の図を描くことを想像しただけでも当時の住民にとって大きな負担を強いられた事業であったことでしょう。

 またその村井地区には「村井区有文書」が地籍図を作成した際の費用に関する書類が残っているようです。明治6年に高島郡第6区上野村(新旭町饗庭)の「林兼映」に製作費用として村井村が金五両を支払っているようです。これは上述の「林文敬」と同一人物のようにも思われますが、親子かもしれません。またか、改名があったか、区有文書が書き間違えたのでしょうか。

 ちなみに気になる金五両の貨幣価値ですが、現在ですと「約50万円」とのことです。30畳にもなる地図を描いて50万円は果たして高いのか安いのか、判断はつきかねますが、紙代や絵具代も絵師が立て替えているとすれば(同じものを二部製作)、清書だけであったとしても随分破格のように私には感じられました。

 また、この村井地区の壬申地券地引絵図中の橋を描いた箇所に橋を渡る人物が二名書き込まれているようです。遊び心とも取れますし、絵師としての矜持でもあるように感じられました

 

 

 上の画像は能家地区の古地図を解説したページです。「高島郡朽木村大字能家地籍全図」とのことで、明治18年に製作されています。図の名称、作製時期から明らかに地籍編さん地籍地図であろうと推定されますが、この図の面白いところは作成に関わった専門家の日記が確認されている点です。

 朽木村出身の書画家で池田白鷗という方とのことですが、明治18年(1885)の日記に6月から11月にかけて能家の地籍図を作成していた記述があるようです。

 たしかに図の色調から、線のタッチも際だって美しいように思われます。書画家の面目躍如といったところでしょうか。

 

 

 最後に、小入谷地区の古地図ですが、ここは地籍図がなかったようで、旧道路法の施行に伴って大正9年(1920)に作成された「道路明細縮図」が代わって載録されています。旧道路法施行により、明治期には等閑視されていた道路の整備が進みますが、まずは現状把握のために作成したものでしょうか。北から南に走る街道は有名な「鯖街道」のうち、もっとも古いもののようです。流石は朽木だけあって、京都に向かうための古道も沢山ありそうです。熊野古道のようにもう少し観光地として整備出来たら面白いのでしょうね。

 

 いろいろと書いてきましたが朽木村史通史編・資料編ともに大変な力作だと思います。地域の理解に大いに役立つのはもちろんのこと、編さんに携われた方々の郷土愛が紙背に感じられました。

 現在、高島市役所文化財課の方で販売もされているようですので、宜しければ是非下記までお問い合わせ・ご購入下さい(決して高島市の回し者ではありませんのであしからず)。

 

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2019年

3月

10日

虎姫地域づくり協議会主催講演会「住みよいまちづくりを目指して」

 のっけからなんですが、昨月より地域自治会の会長を務めさせていただいております。そうした関係もあって、今日は虎姫地域づくり協議会主催の講演会「住みよいまちづくりを目指して~地域共生社会とは?なぜ必要?求められる地域・自治会の姿」に参加させていただきました。

 

 わが国の急速な少子高齢化についてはマスコミ等でも連日報道されていることですが、自治会の立場で地域をみると独居老人宅や空き家の増加は目を覆うばかり、切実なものがあります。

 幸いなことに我が自治会では宅地分譲が進んだことも有って、この10年で世帯数が二割増加していますが、それはそれで日系人の新住民さんとのコミュニケーション等が新たな課題となっています。

 講演会でも自治会の限界を前提として、今後重要となるであろう移動支援ニーズなどへの対応など、地に足の着いた自治会活動の方向性を示唆いただけました。

 

 わが国では既に人口減少が始まっていますが、そのペースが2027年から一段と早くなる、名付けて「人口のナイアガラ現象」がおこるとのことですが、地域も、仕事も先行きは不透明なことばかり、正直やれやれといったところです。私たち団塊ジュニア世代の宿命なのかもしれませんが、否が応でも「死ぬまで現役」となるのでしょうね…。

 

2019年

3月

09日

筆界調査委員研修会でした

 

 今日は午後から大津地方法務局の主催による筆界調査委員の研修会が行われましたので、参加してきました。ちなみに筆界調査委員とは、法務局にて実施している筆界特定制度(土地の所有者として登記されている人などの申請に基づいて、筆界特定登記官が、現地における土地の筆界の位置を特定する)にあたって、外部専門家として専門的知見に基づいて意見を提出する役割を担っています。筆界調査委員の中には弁護士や司法書士の方もおられますが、全国的に見ても実質的には土地家屋調査士がその中心として活躍しています。

 

 今日の研修会は事例研修として過去の特定事案を例として少人数グループに分かれ、検討しました。グループ討議の前に現状報告として、現在滋賀県内の筆界特定処理事案のうち、かなり多くが原始筆界が占めており、しかも地域属性としては山林地が多いとの総括表示登記専門官のお話がありました。

 そうしたこともあってか、今回の特定事案例も山間地のケースでした。詳しくは書けませんが、土地台帳や壬申地券地引絵図の記載内容などを興味深く拝見し、僭越ながらそれらの資料的性格と読み解き方について少しだけお話をさせていただきました。そういえば前に一橋大学渡辺尚志先生の本も当ブログで一度取り上げさせていただきましたが、登記上の所有者に「村中」や「大字所有」といった変則型登記などが絡む山間地の土地境界を語るにあたって、改めて参考になる内容だったと再認識しましたね。

 

 今回の筆界調査委員の研修会ですが、前回は二年前に開催されて以来でしたが、昨年は初めて申請代理人も務めさせていただき経験も積めましたので、参考になるところも多かったです。そろそろ筆界調査委員として意見書も書いてみたいような、そうでもないような、微妙なところですが…。

 

 なお、今日は金曜ロードショーで話題作、「カメラを止めるな!」を視聴しました。上田慎一郎監督はわが地元長浜市の出身ということも有り、興味をもって報道を拝見していましたが、地上波で観れてラッキーでした。長浜市民の視聴率はさぞかし、高いことでしょうね。

 それにしてもこんな田舎から、クリエイティブな仕事で全国から注目を浴びるような方が出るとは本当に信じられないくらいです。土地家屋調査士のような相当に地味?な生業のものからすると映画や芸能界って、全くの別世界で大変まぶしく映ります。

 

 

2019年

3月

07日

法務局和紙公図(旧公図)から現況平面図?

 土地家屋調査士のお仕事の関係で、長浜市内のとある町の和紙公図(旧公図)を調べたいと思い、法務局で請求しましたら、上の写真のまるで現況平面図のような図面がセットで出てきました。

 

 「長浜市〇〇町 〇〇神社位置図」とありますので、これはあくまで神社の管理用の図だと思います。それにしても、和紙公図に混じってこんな図面が出てくることも有るのですね。おそらくは何処かの段階で管理者が間違えて混入してしまったと思われます。図の右上に朱書きで「不要」とありますが、そのまま法務局で破棄もできず、今日まで生き残ったのでしょうか。

 

 図中に縮尺は「三万分の一」とありますが、精々300分の1のスケールのように思われます。記号も一つは「灯篭」でしょうが、もう一つは何でしょうかね…。

 

 和紙公図を請求しますと、本体に付随してちょっとかわった図面が出てくるケースは少なくないですが、今回はその中でもレアケースのように思いました。

 

※5/17追加です。上にある「〇――〇」の記号、「鳥居」ですね。字の崩し方から読めずにいましたが、現地調査で確認してきました。灯篭も確かにその位置にありました。この程度が読めないなんて、まだまだですね。

 

2019年

3月

05日

(小規模)士業事務所のネット環境について

 今日は朝から事務所の光回線の工事を行いました。事務所を引越ししてからの四年弱、某?BBの「 ADSL 12M」を使用してきましたが、昨年からあまりの回線速度の低下に悩まされていました。接続当初はそれほどでもなかったのですが、最近は「ナローバンドか!」と突っ込みたくなることもしばしば。ベストエフォート、なにそれ?おいしいの?といったような酷さで日々辟易していました。

 

 しかし、そんな忍耐の日々も今日でお別れ、晴れて光回線に昇格です。もともと事務所を新築した際に、固定電話を移転初日から引くにはNTTでないと間に合わない、みたいなところで深く考えずに契約し、そのままとりあえずはネットも安いのでも何とかなるだろう、と思い先祖返り?のADSLを導入した経緯があります。それから何とか四年近く我慢し、本日やっと回線を変えることができました。

 

 事務所のメールアドレスをプロバイダーからの提供のものを使用している場合は回線変更によってアドレスを変えなければならないのでしょうが、私は十数年前からドメインを取得して「アットマークoffice-nk.com」を一貫して使用していますからその必要はありません。

 私のような土地家屋調査士や行政書士といった士業事務所は、比較的小規模事務所も多いことからメールアドレスをフリーメールや、プロバイダのアドレスを使用している方も少なくない(それどころか、多数派かな?)のですが、私はドメインを取得して、ちゃんとした?メールアドレスを使用したい派です。   アドレスは下手したら20年30年と長く使うものですし、中々途中で変更するも気が引けます。また、将来事務所のホームページを立ち上げる際もドメインはSEO上も有効ですし、何より依頼人の信頼感も違うのではないでしょうか(口に出しては言われないでしょうがね)。

 私もたまたま大手企業のお仕事をさせていただいた際に、それまで使用していたフリーメールアドレスでは先方に肩身が狭いなあ、と思ったのがドメインを取得した直接のきっかけでした。

 昔は電話番号のゴロをこだわって購入する事業者さんも多かったと思いますが、固定電話の必要性は激減しているわけで、相対的に考えても今はドメインに拘るべきではないでしょうか。そもそもドメイン取得にそんなに費用の負担もありません。特に事務所を立ち上げたばかりの新人さんは名刺を刷る前に是非ご一考していただければと思います。

 

 ネット環境と言えば今日は朝から「登記情報サービス」が死んでいます。請求した登記情報がずっと「請求中」のまま動きません。これでは土地家屋調査士や司法書士など頻繁に使用する士業事務所は困ってしまいます。こちらのネット環境を整備してもあちらがこれでは仕事は進みませんね…。

 

 

2019年

2月

28日

ぶらり、東京交通会館→京橋図書館→築地本願寺→築地市場

 今週は東京・水道橋にて土地家屋調査士関係の会議に出席しておりました。この二年間、もう何度もこの件で会議を繰り返してきましたが、いよいよ中央新人研修の本番に向けて最後の集まりとなりました。東京ももうこんなに来なくなるなーと思うと少しさびしい気もしますが、6月は4連泊しなければならないことが判明し、ちょっと焦ります。

 

 会議終了後に、先日某ラジオドラマ番組にて紹介されていた有楽町にある「東京交通会館」に行ってきました。新幹線の車中からも建物自体は見えますし、首都圏では知名度の高い建物らしいのですが私は初めて知りました。その番組の中で東京交通会館地下一階の街中華のチャーハンがうまい!、とプッシュされておりましたので早速うかがったという次第です。地下一階に到着しフロアマップをみると中華料理店は一つしかないと思われましたので、そのまま突入し、チャーハンセットをいただきました。それなりに美味しく、良心的なお店には感じられましたが、味付けもかなり薄味でもあり、どこか違和感が…。

 

 ネットで検索するとラジオで紹介されていたお店は「交通飯店」。地下一階の隅っこ、目立たない場所にあるのでした。しまった~、と改めて食べろぐってお店を確認しなかったことを後悔しましたが、時すでに遅し。またいつか、同じく地下一階の純喫茶のお店「ローヤル」も含めて再訪したいと思いました。

 

 

 続いて有楽町からそのまま徒歩で中央区立京橋図書館を訪問しました。区役所と表裏一体の特殊な構造で、さすがは都会の図書館といった風情ですが、こちらの図書館にはインターネットで公開されている資料(郷土室だより)に大変お世話になっており、前から実際に訪問したいと考えていた次第です。

 

 また、実は私の祖先はかつては東京・日本橋にて商売をしていたらしく、関東大震災の時に焼け出されて故郷に舞い戻ったという経緯があります。もっとも日本橋のどこで商いを行っていたかとか、詳しいことは全く知らないのですが、これを機に「一人ファミリーヒストリー」をやってみようかと思いました。京橋図書館内にある地域資料室では関東大震災前のものも含め、豊富な資料があるとのことですので、わが先祖の足跡もかなり明らかになるかもしれません。

 

 

 京橋図書館からさらに足を伸ばして築地本願寺へ行ってきました。最近はいろんな構造の寺院も増えましたが、こちら築地本願寺は一際偉容を誇っていますね。関東大震災で焼失した寺院を、耐火構造が大事とはいえ、こうしたインドの古代仏教建築を模して本堂を復興することを考えた先人は凄いと思います。

 

 

 

 築地本願寺から、そのままの足で築地場外市場へ進みます。築地市場も結局行かずじまいでしたが、その残り香はいまも健在のように思いました。でもやっぱり、人通りも少なめで、ちょっと寂れているような雰囲気も感じられます。

 築地一帯も今後は東京オリンピックに向けて整備が進んでいくのでしょうか。変わりゆく東京はそれはそれで頼もしく、素晴らしいことですが、日本の地方がヒトもモノもすべて東京だけに吸い上げられていってしまい、いつかなくなってしまう様な感じもして、どことなく複雑な気持ちにもなりました。

 

2019年

2月

23日

滋賀県土地家屋調査士会長浜支部研修会「調査士カルテマップ」

 今日は午後から長浜市内におきまして滋賀県土地家屋調査士会長浜支部の研修会が開催されました。

研修会のテーマは「調査士カルテMap」についてです。日調連が平成29年12月から運用を開始している土地家屋調査士調査情報保全管理システム「調査士カルテMap」の概要及び使用のメリットについて、本会より業務部長にお越しいただいて説明をいただきました。

 

 ご説明を受けての会員さんの反応としては私の見た限り、イマイチかなー、というのが率直なところです。利用するには3000円の使用料を毎月お支払する必要があるのですが、たかが3000円、されど3000円、

もう少しハッキリとしたメリットが見えない限り、コスト負担には皆さんシビアなご意見をお持ちのように感じられました。それでもまあ、今回初めて「調査士カルテMap」を知った、という方もおられたはずですので、とっかかりとしてはこんなもんかなとも思います。

 

 研修会終了後は引き続き「長浜浪漫ビール」にて情報交換会が開催されました。長浜浪漫ビールも開店以来20年以上になるのですが、地元にもかかわらず今回初めて、という方も少なくありませんでした。かくいう私も昨年初めて利用させていただいて以来、二度目です。

 なお、その移動の道中で長浜盆梅展の会場を通りました。薄紅色の梅の花に、もう春もそこまで来ていることを実感しました。そういえば、長浜盆梅展にも20年ほど前に一度行ったきりですが、地元民って意外とこんなもん、ですよね? 

 

2019年

2月

17日

滋賀会業務研修会「最小二乗法の筆界復元―裁判事例を通して―」

 先週の金曜日は滋賀県土地家屋調査士会業務部主催の第2回研修会が開催されました。

今回の研修は「常識を見直そう!最小二乗法の筆界復元 ―裁判事例を通して―」をテーマに、埼玉県土地家屋調査士会の菅原浩明先生をお招きしてご講義いただきました。

 

 講義ではまず、抑々論として「筆界」についてふれていただきました。不動産登記法123条において筆界の定義がなされていますが、その条文の意味するところ、そして筆界の性質と土地家屋調査士の役割について解説いただきました。特にドイツ民法による境界復元方法についてふれていただきましたが、これまでそれほど外国の境界判定の根拠や事例など考えたことも有りませんでしたので新鮮で、印象に残りました。他にも筆界特定のあり方、官民ならぬ「公民」境界についてのご指摘もなるほど、と思うものでした。

 

 肝心の本題の「最小二乗法」についてですが、筆界判定の公理の導入、という観点でお話をいただきました。境界の復元については土地家屋調査士といえども実際としては勘や経験に頼るところが大きく、個人差も大きいと思われますが、数理的な手法によることで地権者の合意も得やすくなるものと感じました。でも今回の研修でちゃんと理解するには時間が足りなかったかもしれません(私の能力の問題かも)。

  それにしても「有効数字の考慮」「測定誤差は必須であるから基準点の座標さえ疑う」などのご指摘は、成程、と思いつつ少し耳の痛いところではありました。

 

 最後に公図の精度についても滋賀の地籍図を引き合いに、実はかなり精度がいいのでは…、とご指摘いただきましたが土地家屋調査士がまだまだ探究していかないといけない急所であろうと思われます。公図のような歴史的な図面を現代の技術を使って読み解くことは一方で「歴史GIS」としてアカデミックの分野ではそれなりに盛んですが、そこまで行かずとも最小二乗法を使って大まかな性格(精度)を把握しておくことは筆界鑑定の基礎的な発想として意味があるものと思います。

 参加する前は「技術(数学)的な研修会かな」と思っていましたが、その実かなり土地家屋調査士業務について本質に迫る、素晴らしい研修会であったと思います。

 

 講師の菅原先生、ご準備いただいた業務部の皆さま、ありがとうございました。

 

 

2019年

2月

14日

「土地の相続登記を義務化」!? 所有者不明問題で法改正へ

 相続登記の義務化、随分議論のあるところかと思います。

まず、来たるべき法改正で実効性を持たせるにしても一体どうやって義務を担保するのか。もし、表示登記と同じ「過料」であるならば、ほぼ効果はない。しかし、自動車のスピード違反に課せられるような「罰金」はいくらなんでも無理筋で、そぐわないとも思います。現実的には商業登記のように「懈怠による過料」が予想される着地点なのでしょうか。

 今回はとにかくまず、所有者不明土地の解消に向けて第一歩を踏み出そうというところかと思いますが、今後の具体的な動きには要注目ですね。

 

 また、昨年滋賀県土地家屋調査士会で行った森林境界明確化の研修会の際にも、講師の先生から同じような話がでていましたが、今は相続によって思いもよらず山林の所有者になる方がいます。旧民法のように家督相続制度を復活させるなら別ですが、今日の民法はそうした組立にはなっていませんから、一生借家住まいの方であっても、ある日突然地権者になることだって十分ありえます。

 

 そんな突然土地を相続してしまったような際にも慌てず、正しい知識を持って土地が管理できるように、主権者教育ならぬ「地権者教育」が学校教育の場に必要ではないか、と考えています。教育効果が出るまでには時間も必要ですが、登記や相続、筆界や法令上の制限等、子供のころから少しは勉強しておいてもいいのではないでしょうか。(農業と疎遠になったせいか、昔より不動産に無知な方が増えたような実感もありますので…)

 

以下、日経新聞からの引用です

 

 法務省は8日、所有者不明の土地が増えている問題を解消するため、民法と不動産登記法を見直すと発表した。相続登記の義務化や所有権の放棄を認める制度の創設、遺産分割の話し合いができる期間の制限などが柱となる。山下貴司法相が14日の法制審議会(法相の諮問機関)総会で諮問する。2020年の臨時国会に改正案を提出したい考えだ。

 

 法相は8日の閣議後の記者会見で「所有者不明土地は民間の土地取引など土地の利用を妨げている。対策は政府全体で取り組むべき重要な課題だ」と述べた。

  

 所有者不明の土地は不動産登記簿などの所有者台帳で所有者がすぐ分からなかったり、判明しても連絡がつかなかったりする土地を指す。増田寛也元総務相ら民間有識者の研究会による16年の推計によると全国で約410万ヘクタール。40年には約720万ヘクタールにまで広がる見込みだ。所有者を探す費用や公共事業の遅れなどの経済損失額は同年までの累計で約6兆円に上る。

 

 こうした土地は所有者が亡くなった後に相続人が決まらず放置されたり、相続人が登記簿上の名義を書き換えなかったりして発生する例が多い。権利関係を外部からわかりやすくするため、法務省は相続時の登記の義務化を検討する。登記していなければ罰金などを科すことも視野に入れる。

 

 現在は相続登記は任意で、登記するかどうかは相続人の判断に委ねられる。名義が死亡者のまま長年放置されれば、法定相続人が分からなくなる可能性がある。土地の購入や賃借をしたい人がいても取引が進まない。

 

 相続人同士が遺産分割を話し合いで決める期間にも制限を設ける。話し合いでの合意や家庭裁判所への調停申し立てがされずに被相続人が亡くなって一定期間が過ぎれば、法律に従って自動的に権利が決まるようにする。期間は3年、5年、10年の複数案がある。

 

 土地の所有権を放棄できるようにする制度も検討する。例えば「遠方に住む親から土地を相続したが、手入れが難しく手放したい」などのケースでも、現在は放棄を認めていない。放棄を認める条件や、第三者機関や自治体など受け皿となる機関について議論する。税逃れや将来放棄するつもりで管理をしないなど、モラルハザードが発生しない仕組みも課題だ。

 

 相続人のいない土地も活用を促す。被相続人が複数の土地を持っていた場合、債権者などが土地ごとに相続財産管理人を選任できるようにする。管理人は相続人がいないかどうかを調べた上で、土地をもらうべき人に分けたり、売却して債務の支払いに充てたりする。

 

 相続人の調査にかかる期間を現行の10カ月から最短3~5カ月に短縮する。選任の費用負担も減らす。全ての土地を調べる現行制度では時間が長くかかり、費用もかさんでいた。管理人を介しやすくし、自治体や企業などへ売却を促す。

 

 法務省の対策は新たな不明土地の発生を防ぐ仕組みが中心となる。すでにあるものも含めて不明土地を減らし、抜本的な解決に結びつけられるかは未知数だ。

 

日経新聞(2019/2/8)より

 

 

2019年

2月

12日

「床店(とこみせ)」と「葭簀張(よしずばり)」

 近世から近代にかけての都市空間について勉強しようと思い小林信也著「江戸の民衆世界と近代化」を手に取りました。

 

 本のタイトルどおり、江戸の都市社会を主な分析の対象とした本書ですが、そこで「床店(とこみせ)」と「葭簀張(よしずばり)」が取り上げられていました。主に板を用いて屋根や床をしつらえたものが床店で、葭簀で周りを囲い、日覆などをしたものが葭簀張とのことですが、要は露天商のイメージですね。現代は葭簀張はビニールシートに取って代わられました。

 近世の江戸においては火除地や河岸地等の空き地に上の画像にあるように露店が多く軒を連ねていたそうです。この画像は現代では秋葉原の東、かつて柳原土手通りと称された地域のようですが、賑わっている雰囲気がよく分かります。

 

 こうした「床店葭簀張営業地」(それにしても、すごいネーミングですが…)は明治初年より、東京府による厳しい取り締まりを受けるようになります。明治5年には「床店葭簀張営業幷人力車髪結床」を撤去し、しかるべき所へ移転先を見立て報告するよう通達が出されます。

 更に「往還幷下水上川中等」へ「張出」された、「庇・床店・葭簀張」の撤去が各区を通じて営業者達に命じられます。明治6年には床店の免許制導入、地代の徴収、さらには営業許可区域の指定と官側の管理方式も徐々に整っていきます。

 

 これらの動きについて実際には取締は徹底しなかった、との主張もあるようですが、本書において筆者は規制の背景を地券発行・官民有区分の近代的土地所有権の確立に向けた一連の動きに求め、官有地と民有地との分離を徹底しようとする東京府の方針を重視しています。そうしたことから近世には路上に普通に存在した床店葭簀張営業地は解体し、近世の露店商人は新天地に移っていくのです(その一例として新開町)。

 

 また近世東京の道路の修繕を誰が担ったか、ですが明治4年の「府下道路上下水川堀橋梁規則」において沿道地主の負担で道路整備を行うこととされ(近世の道普請の慣習の引継ぎか)、明治5年には東京会議所が設立され、府下の道路修繕事業を行ったが、資金不足により道路中央の道幅二分の一は東京府が修繕することになる。沿道地主は道路の端、左右四分の一ずつ修繕の負担していたとのこと。「会議所」は今も商工業者による団体がありますが、当時はもっと地域を包括する団体のようで、ちょっと私のイメージと違うようですが、その元となる「町会所」の転換が「川浚」による天保末年までさかのぼれると指摘されています。都市の近代化と空間管理体制の転換、なかなか興味深いテーマですね。

 

 生まれてこの方関西で生活していますので、江戸の歴史や地理について特にそう詳しいわけでもないので登場する地名にもピンとこないところもありますが、近世には町人だけで50万の人口を数えた大都市だけあって、床店葭簀張営業地の規模だけ見ても流石は江戸だと感じました。ただ、地券発行時に果たしてそこまで強権的に規制を行えたかは疑問がありますが…。大津の例などからしてもう少し妥協した部分もかなりあったような気はします。

 なお、こうした本を読むと改めて土地家屋調査士の専門分野である「筆界」の歴史にも興味が湧きます。少し名言風に言えば「筆界とは、時間と空間の交差点である」といったところでしょうか。となると土地家屋調査士はさしずめ「交通整理人」といったところなのでしょうね。

 

 なお、著者の小林信也は歴史講座や古文書教室も主催されているようです(江戸歴史塾)。私も東京に出張した時にタイミングが合えば、是非一度参加してみたいなー、と思いました。 

 

 

2019年

2月

10日

農振除外手続きに係る申出受付期間が始まります(長浜市)

 わが国では優良農地の確保等を目的として農用地利用計画を策定し、農業振興に関する施策を計画的に推進するために保全する土地を農用地区域(一般的に「青地」と言われています)として定めています。

「青地」はお金(税金)を使って農地として整備された土地ですので、農業以外の目的(住宅、駐車場、資材置場等)に転用することは、法令で厳しく制限されています。

 

 それでも、必要がある場合に限り、法令で定められた要件をすべて満たし、農業振興地域整備計画を変更した上で区域から外すことができますが、このような手続きを「農振除外」といいます。

 要は平たくいいますと「青(地)」から「白(地)」へ変更する、ということになりますね。

 

 長浜市においては農振除外手続きに係る申出受付は、年2回、4月と9月に受け付けられています。農振除外申出を検討されている方は、それぞれの前月までに農政課と事前協議を行い、定められた期間に申し出る必要があります。

 

 また実際に農地を転用するには農振除外が完了してからも、改めて農業委員会にて農地転用の手続きを行う必要があります。農振除外だけでも約6か月かかり、その後の農地転用手続きでも2カ月ほどかかりますので、結構時間が必要です。

 

 農振除外にあたってはかなり厳しい制限をクリアする必要がありますので、どんな場合でも軽々しくOKですとは言えませんが、まずはご自身の所有地が青地か、白地かくらいは知っておいた方がいいでしょうね。

 行政書士としてはそれほど農振除外の代理申請の御依頼があるわけではないですが、随時受付の「軽微変更の申出」で済むケースもあり(農業用倉庫)、ご検討中の方はご相談いただければと思います。

 

 

2019年

2月

08日

地籍シンポジウムin滋賀2019 ~まち・ひと・しごと~ 地方創生

 今日は午後から滋賀県土地家屋調査士主催の「地籍シンポジウムin滋賀2019 ~まち・ひと・しごと~ 地方創生」に参加してきました。

 会場は「栗東芸術文化会館さきら」です。そういえば同じ会場で六年前も地籍シンポジウムを開催しましたが、本当に時の流れは速いですね~。

 

 それはさておき本年度のシンポジウムは、『「 地理から学べ!」~まち・ひと・しごと~ 地方創生』 をテーマに2部構成で開催されました。

 

 第1部には代々木ゼミナール地理講師の宮路秀作先生を講師にお迎えし、「~地理的要因から発生する諸問題~」と題して、地理的・歴史的観点から、エリア別人口集中や産業格差などについて講義頂き、滋賀県の位置的特性であります東海道の要所・琵琶湖・北陸、東海との隣接エリアを活かした今後の県土の適切な利用と管理を通じて荒廃させない取組を、講義して頂きました。

 「地理」というと暗記科目として苦手なイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、先生の講演では広く世界を俯瞰し、資源や人口の移動、産業や物流などを具体的な事例を基にお話しいただきました。現代世界のあらゆる現象を地理の視点で読み解くことの大切さ、覚えるのではなくて理解する地理の面白さがよく分かりました。

 

 第2部のパネルディスカッションでは、コーディネーターに引き続いての宮路秀作先生、パネリストとして異なる分野からセレクトさせていただいた若手の行政マンとして、草津市環境経済部商工観光労政課産業労政係長 河原健一氏、米原市地域振興部米原近江地域協働課主任 鹿取顕崇氏、企業経営者の観点から、おごと温泉びわ湖花街道 代表取締役 佐藤祐子氏、地域からの見解としてラジオパーソナリティー 鈴木みちる氏を交え、それぞれの立場から議論していただき、滋賀県の持てる資産の活用方法・県内外から人々を引きつけ、「まち・ひと・しごと」の活発な交流を生み出すために活発なパネルトークが行われました。

 

 宮路秀作先生には1部2部を通じて「地の理」を大切にした、大変示唆に富むアドバイスをいただけたと思います。私も書店でパラパラと拝見しただけなので恐縮なのですが、宮路先生の著書『経済は地理から学べ!』は発行部数6万部と、現在の出版不況下では大変なベストセラー作家です。今回の講演でその秘訣をお裾分けいただいたような気がしました。

 なお、宮路先生は私と同じ地理学畑のご出身で、『経済は地理から学べ!』の上梓によって地理学の普及に貢献したことが認められ、2017年度日本地理学会賞(社会貢献部門)受賞されておられます。遠い先の話になりますが、私もいつか学会賞がもらえるように、日々精進していきたいと思った一日でした。

 

 宮路先生、パネラーの皆様、そして滋賀県土地家屋調査士会のイベントを担当いただいたスタッフの皆様大変ありがとうございました。

 

 

2019年

2月

02日

熊本県土地家屋調査士会より地震記録誌をいただきました

 

 熊本県土地家屋調査士会より平成28年熊本地震記録誌「2016熊本地震 -それぞれの未来へ-」を滋賀会事務局経由で頂戴しました。

 表紙は約2m横ずれした断層による亀裂がきれいにわかる写真です(益城町)。この一枚で地震の凶暴なまでの破壊力が想起できます。前に一度、熊本会の会員からの震災に関するご報告をお聞きしたことがありますが、土地家屋調査士としての業務的な面よりも役場の職員さんと一緒に救助活動に頑張ったお話が印象に強く残っています。高齢化社会ですから、こうした非常時には土地家屋調査士のような現場系?の人種が必要とされるケースが今後も多々あるのでしょう。発災直後は測量だ、調査だ、なんてところではないですから、まずは人命救助に全力投球し、その後には地域社会の復旧復興に携わらることが土地家屋調査士の役割であり、使命です。それを正に地でいかれた熊本の土地家屋調査士の皆さんの活躍のご様子が、この冊子からも存分にうかがえました。

 

 熊本地震の記録誌をいただいて、わが地元の大規模災害である「姉川地震」を思い出しました。姉川地震は今からちょうど110年前、明治42年(1909年)8月14日午後3時31分に滋賀県北部の姉川流域を中心とした地域にマグニチュード6.8の巨大な地震で、湖北の各地に甚大な被害を及ぼしています。

 今からまさに10年前、「姉川地震100年」ということで、啓発活動も兼ねて「湖国の地震防災を考える~100 年前の姉川地震が語るもの」というシンポジウムが行われました。

 当時私は土地家屋調査士会の広報部員でしたが、滋賀県立大学や京都大学防災研究所の研究者を中心とした関西地震防災研究会や地元自治体とともに土地家屋調査士会も主に広報部が参画する形で開催したことを思い出します。

 企画の詳細は↓こんな感じでしたが、懐かしいお名前も並んでいますね。

 

「湖国の地震防災を考える~100 年前の姉川地震が語るもの」

 

日時: 2009 年8 月8 日(土) 開場 12:00 開会13:00~16:00 

場所:滋賀県長浜市大島町37番地 長浜文化芸術会館 大ホール

 

【タイムスケジュール】

13:00      開会あいさつ  曽我直弘 (滋賀県立大学学長)

第一部

13:10-13:40 「姉川地震の実像に迫る」 中村正夫 (元東京大学地震研究所)

13:40-14:30 「地震を知って震災に備える」 尾池和夫 (前京都大学総長)

第二部

14:40-15:30 「琵琶湖の湖底遺跡と過去の地震」 林 博通 (滋賀県立大学人間文化学部教授)

15:30-15:50 「姉川流域の水文地形と地震の揺れ」 松波孝治 (京都大学防災研究所 准教授)

総合司会・コーディネーター  高田豊文 (滋賀県立大学環境科学部准教授)

 

主催:関西地震防災研究会

共催:滋賀県立大学,京都大学防災研究所

後援:滋賀県,長浜市,湖北町,虎姫町,日本自然災害学会

協力:滋賀県土地家屋調査会

事務局 公立大学法人滋賀県立大学環境科学部 高田研究室

 

 今年で姉川地震から110年がたち、人々の記憶からそのような災害があったことが忘れられようとしています。かつて湖国を襲った災害について知っておくことはいつかきっと来る天災の被害を最小限に食い止めるためにも大事なことですよね。

 久しぶりに当時の画像なんかを見直して「もう10年経つのかあ、、」と思わず感慨に浸ってしまいましたが、こうした災害の歴史は貴重な記憶遺産でもあります。決して風化させることないように、普段から災害への備えを万全にしていきたいと思いました。

 

2019年

1月

31日

大津での御昼御飯が・・・

 業界団体(主に土地家屋調査士です)の役員をさせていただいていることも有り、大津には度々出向くことが多いのですが、その際にはついでと言ってはなんですが、県庁新館にある県政史料室にて調査をさせていただくことがあります。その県政資料室の窓から下に見えるお店が、私が大津に行くたびに御昼をいただくお店「グリーブ」さんでした。

 

 今日も大津で昼食を、と思い当然のことながら「グリーブ」さんを覘きましたらなんと「閉店」との貼り紙が・・・。

 そもそもお店の入居している教育会館が取り壊しに向けて立ち退きの要請があったことも了解していますし、店主もかなりご高齢のようでしたのでいつかはこういう日が来ると心の片隅にはありましたが、まさか昨年末で閉店とは驚きました。こんなことなら昨年末も立ち寄ればよかった・・・。

私にとって大津に行った際のささやかな、でも最大の楽しみが無くなってしまい本当に残念です。

 

 仕方なく今日は県庁内の職員食堂で昼食をとりましたが、なんというか可もなく不可もなく、普通の職員食堂のお味でした。う~ん、これからどこでお昼をとったらいいのでしょうか。

 

 なお、ネットで検索していましたら京都新聞さんの記事をみつけました。恐らく記者さんも常連だったんじゃないかな、という雰囲気が記事からにじみ出ていますね。 

 

「グリーブ」さん、長い間お世話になりました!またいつか、大津駅近辺で復活してもらえませんか?

 

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理歴58年のシェフ、レストラン閉店へ 立ち退き問題と高齢で

 

 大津市の滋賀県庁前にあるレストラン「グリーブ」が28日に閉店する。男性店主は前身の店を含め58年間、昔ながらの洋食を提供してきたが、入居する建物の立ち退き問題や自身の高齢を考慮して決断した。平成の始まりに生まれた店が、時代とともに幕を下ろす。

 

 草津市南笠東3丁目の橋本力夫さん(82)。出身地の石川県での修業を経て、23歳で単身京都市へ。洋食レストランなどを転々とした後、1960年に火災から再建した県教育会館(大津市梅林1丁目)に開店した喫茶店「カツラ」のシェフを任された。赤字続きだったが、県庁で出前を売り込んだところ評判を呼び、固定客をつかんだ。

 

 1989(平成元)年に独立し、教育会館別階で始めたのが「グリーブ」。県の鳥・かいつぶりの英語名を店名にした。手作りにこだわる橋本さんが看板メニューとして考案したのが、豚のあばらを煮込んだ一皿。日替わりランチやピラフ、カツ丼も根強い人気という。

 

 店じまいのきっかけは、県が県有地に立つ教育会館と入居店舗に立ち退きを求めたことだった。後継候補はいたものの、交渉の長期化で引き留めが難しく、来年3月で83歳になる橋本さんの体力も踏まえた。

 

 事情を知った県職員や退職職員、近隣の出前先から惜しむ声が寄せられ、閉店前の駆け込み予約も入っているという。橋本さんは「長い間やらせてもらい、ようかわいがってもらった。日に日に寂しくなる」と万感の思いで最終営業日を迎える。

 

2018年12月26日 

 

2019年

1月

28日

今年は雪が少ないですね

 

 昨晩から雪が降る、ということで待ち構えていましたが、それほどの降雪はありませんでした。そういえば滋賀県湖北地域では年が明けてから雪はぱらついたことはあったものの、雪が降った(積った)のは初めてですね。

 

 とはいえ上の写真のとおりで、除雪するほどでもなく、勝手に雪は消えて行きそうです。どうやら今年はそれほど積ることなく春を迎えそうな気がします。

 

2019年

1月

23日

平成○年○月○日筆界特定(手続番号平成○年○月○日第○号)」!

 唐突ですが皆さん、「筆界特定手続」はご存知でしょうか?法務省のサイトには筆界特定手続きについて下記のような紹介がされています。

 

〇筆界特定制度とは,土地の所有者として登記されている人などの申請に基づいて,筆界特定登記官が,外部専門家である筆界調査委員の意見を踏まえて,現地における土地の筆界の位置を特定する制度です。

 

〇筆界特定とは,新たに筆界を決めることではなく,実地調査や測量を含む様々な調査を行った上,もともとあった筆界を筆界特定登記官が明らかにすることです。

 

〇筆界特定制度を活用することによって,公的な判断として筆界を明らかにできるため,隣人同士で裁判をしなくても,筆界をめぐる問題の解決を図ることができます。

 

 筆界特定がされると、対象土地の登記情報表題部に、「平成○年○月○日筆界特定(手続番号平成○年○月○日第○号)」と記録されます。

 大津地方法務局管内では筆界特定手続が、ここ三年間で倍増しています、とのお話を先日局長直々にお聞きしました。が、正直なところ長浜支局管内ではさほどではありません。手続の件数が多ければいい、ということは無いのですが、長浜市周辺で仕事をしている関係から、実際に筆界特定が完了した登記情報を見る機会が有りませんでした。

 なお、筆界特定制度導入から13年が経過しましたが、土地家屋調査士の中でも筆界特定の申請代理を経験した方はまだまだ少ないような気はします。ちなみに私は一昨年の12月に筆界特定手続の代理を初めて経験させていただきました。実はその案件、まだ特定が完了していないのですが、、、筆界特定までの処理期間の短縮は制度導入時からの一貫した課題ですね。

 

 上の画像は長浜市内で筆界特定の手続きが完了している旨の記録がある登記情報の一部です。この登記情報の地目は公衆用道路で、その土地(道路)に隣接している宅地の上に新築された建物の登記の御依頼をいただいたことから、その関連する調査で取得したという訳です。

 個人的には外部専門家(土地家屋調査士)として筆界調査員も務めさせていただいており、全く御縁がないわけではないのですが、不動産登記実務の現場でこうした登記情報を発見すると実感が湧きますね。

 

 

2019年

1月

18日

「つながる滋賀 移住・交流フェア2019 in大阪」のご案内

 平成31年2月9日(土曜日) 11時00分~17時00分、難波御堂筋ホール ホール10(大阪市中央区難波四丁目2番1号)におきまして、「つながる滋賀 移住・交流フェア2019 in大阪」が開催されます!

 

 滋賀県内12市町と就業・就農・暮らしの関係団体が一堂に会する滋賀県最大級の移住フェアです。私の所属しております「古民家再生協会滋賀」も移住セミナー、個別相談センターに登壇させていただく予定となっております。

 

 他にも、滋賀県移住専門相談員や各市町の移住相談員がお待ちしております。各地域の特徴や暮らしぶりなど、何でもご相談ください。就業、就農等についての相談も対応可能です。

 

 出展予定市町は彦根市、長浜市、近江八幡市、甲賀市、湖南市、高島市、東近江市、米原市、日野町、愛荘町、甲良町、多賀町となっております。こうした機会に是非滋賀での暮らしを知っていただき、可能ならば移住、もしくは二地域居住へとご一考いただければもっけの幸いです。

 

 

 当日は来場者特典もご用意されているようですので、ご興味のある方はこの機会にぜひお越しください!

 

問い合わせ先は「滋賀移住・交流促進協議会(事務局:滋賀県総務部市町振興課)」

TEL 077-528-3243 E-mail iju@pref.shiga.lg.jp とのことです。よろしくお願いいたします。

 

2019年

1月

14日

地元自治会の役員新年会に参加してきました

 年もあけてしばらくたちますが、新年会のシーズン真っ盛りです。今日は地元自治会の役員新年会に参加してきました。

 

 会場は「割烹 見付屋」(滋賀県長浜市五村353番地)さんです。自宅から徒歩一分かからないところですので、何と言っても移動が恐ろしく楽です。名物の田楽もアツアツのままいただきました。

 

 自治会はどこも同じだと思いますが、わが自治会の課題はゴミ収集、独居老人、新住民(特に外国籍の住民さん)、神社関係、防災防犯対策などがメインで、そこに定例の市役所からの広報の配布が上乗せされます。

 わが自治会の構成員も着実に高齢化がすすみ、他の役員さんも実際のところ私より高齢の方ばかりで行く末が思いやられますが、安心して暮らすことのできる地域を維持していくために、出来る範囲で貢献していきたいと思いました。

 

 

2019年

1月

11日

土地家屋調査士会長浜支部合同新年会に参加してきました

 今日は夕方から長浜市内にて開催されました土地家屋調査士会長浜支部及び司法書士会長浜支部合同新年会に参加してきました。

 会場はいつものJR長浜駅から一番近い居酒屋です。長浜管内では新年互礼会的な催しとしてここ10年程恒例行事化してきたように思います。

 合同新年会では普段それほど顔を会わすことのない司法書士さん達ともゆっくりお話が出来ましたので、なかなか有意義な場でした。一昔前までは法務局に行けばどなたかとお会いしたものですが、ネットで閲覧も申請も可能になりましたので、どうしてもお話をする機会も減りましたね。

 

 写真はJR長浜駅から「えきまちテラス」方面を撮影したものです。ライトアップがされていることは報道等で知っていましたが、実際に見てみるとなかなかきれいでした。

 

 

2019年

1月

04日

新年あけましておめでとうございます

 

 謹んで新春をお祝い申し上げます。

 旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年も「西村土地家屋調査士・行政書士事務所」及び「当ブログ」の変わらぬご愛顧のほど心よりお願い申し上げます。

 

 さて、今日は初詣も兼ねて、長濱八幡宮にて開催されました「2019新春はじき初め」に参加して参りました。今回が四回目の開催ということですので、私が小学生のころには当然ながらこのような行事はありませんでした。三十数年前、算盤は3年間ほど学びましたので、今でも少々は出来るはずなのですが、当時から指が大きくなったせいもあり、どうも上手くはいきません。勉強や鍛錬を怠ると急激に能力が落ちることは他でもよく経験していますが、当時珠算3級までは到達したはずなのに、いまは精々8級程度の力しかないようです(自己評価)。久々に算盤を触って、仕方ないことではありますが少々残念な気持ちになりました。

 

 戻って「はじき初め」ですが、今回初めて拝見させていただきました。長濱八幡宮ですので神官様から御祈祷をしていただき、能舞台をお借りして大きな模造算盤での「はじき」。参加者も100名を超え、マスコミの方も何社か見えられてましたね。とてもいいお天気も相まって、大変晴れがましい舞台となりました。

 

 

2018年

12月

29日

今年一年お世話になりました

 

 昨日から滋賀県湖北地方では雪が降り続いています。わが事務所周辺も上の写真からわかるように、それほど雪が積ったわけではないのですが、仕事納めも終わり、交通量も減っていますので道には雪が少々残っています。チェーン規制も昨冬の福井県内における国道8号線の教訓もあって今年から始まったようですが、くれぐれも安全運転を心掛けていただき、年末をお過ごしください。

 しかし、実際こうなると土地家屋調査士の業務(測量)はなかなか厳しいものがあります。雪国では冬場の土地家屋調査士業務は天候との闘いといってもいいくらいです。今冬は暖冬予想ですが、果たしてどうなりますでしょうか。

 

 今年一年も公私ともに多くの方にお助けいただき、何とか無事に終えられそうです。来年も良い年になるよう、健康第一で頑張りたいと思います。

 

 では皆さん、よいお年を!

 

2018年

12月

24日

「みらいへの道」カレンダーに思う

 

 

 先日、某地域金融機関の支店長がわざわざ年末挨拶に当事務所に見えられました。「某」といっても上のカレンダーから一目瞭然ですが…。

 

 某金融機関は来年4月から行名が変更になるのですが、それを見越して来年のカレンダーには様々な工夫が見られます。「みらいへの道」、なんとも思わせぶりなフレーズです。

 カレンダーの3月と4月では行名も変えてきていますし(「アーバン」→「みらい」)、なるぼどねって思いました。

 

 来年は年号を始め、社会的にも大きな変化が予想されます。

明るい「みらい」へ向って、一歩一歩着実に歩を進めていきたいと思いました。

 

 

2018年

12月

20日

「地籍シンポジウムin滋賀2019 ~まち・ひと・しごと~」開催ご案内

 滋賀県土地家屋調査士会の恒例行事であります『地籍シンポジウムin滋賀2019 ~まち・ひと・しごと~地方創生』を日時:平成31年2月7日(木)13:00~17:00、会場:栗東芸術文化会館さきら小ホールにおきまして開催いたします。

 

 第1部に代々木ゼミナール地理講師の宮路秀作先生を講師にお迎えし、~地理的要因から発生する諸問題~と題して、地理的・歴史的観点から、エリア別人口集中や産業格差などについて講義頂き、滋賀県の位置的特性であります東海道の要所・琵琶湖・北陸、東海との隣接エリアを活かした今後の県土の適切な利用と管理を通じて荒廃させない取組を、講義して頂きます。

 

 第2部のパネルディスカッションでは、コーディネーターに宮路秀作氏、パネリストとして異なる分野からセレクトした若手の行政として、草津市環境経済部商工観光労政課産業労政係長 河原健一氏、米原市地域振興部米原近江地域協働課主任 鹿取顕崇氏、企業経営者の観点から、おごと温泉びわ湖花街道 代表取締役 佐藤裕子氏、地域からの見解としてラジオパーソナリティー 鈴木みちる氏を交え、それぞれの立場からその対応策について意見・議論し、今後の滋賀県における資産の活用方法・県内外から人々を引きつけ、「まち・ひと・しごと」の活発な交流を生み出すことができるよう、地域固有の資源や特性を活用し、付加価値の高い地域の活性化の図っていく為のパネルトークを実施いたします。

 

 今回の地籍シンポジウムは地理的な視点から地域を捉えなおすものですが、昨今の書店の本棚を見ても、あらためて地理や地政学がブームの予感がしています。そういう意味ではブームの先取的な要素もあるのかもしれませんね。講師の宮路先生も大手予備校の人気講師の方ですので、きっとわかり易くて、ためになるお話がお聞きできるものと思います。

 

 入場は無料、一般の方の来場も大歓迎です。是非お気軽にご来場下さい!

 

 

2018年

12月

14日

「月刊登記情報12月号」の「実務の現場から」に寄稿させて頂きました

月刊登記情報2018年12月号「実務の現場から」
月刊登記情報2018年12月号「実務の現場から」

 

 

 「月刊登記情報」2018年12月号の『実務の現場から』に寄稿させていただきました。

今回わたしの方で付けさせていただいたサブテーマは「土地家屋調査士と野外科学」でした。

 

 決して土地家屋調査士の業務内容が測量や杭打ちなどの現場仕事があるから「野外科学」なのではありません。「野外科学の発想」が今こそ大事なのではないでしょうか、という問いかけが隠れた?テーマなのでした。

 個人的には販売先の㈱きんざい様には前職時代からも教材等でお世話になっていましたし、伝統ある月刊誌ですので、今回寄稿させていただけただけでも大変光栄至極なことと思っています。

 

 正直なところ、拙文についてはそれほど読みどころもありませんが、それ以外の論説は読み応え十分です。特に先月号からの掲載である「空中権の設定・登記を巡る実務上の諸問題」は法律と技術との整合性を考えさせられる、興味深い対談です。

 今後一層の進展が見込まれる都市空間の立体的な利活用を考えると、何かと現行の登記制度では対応できない面も多々あるように思いますが、全てを公的なセクターによる登記・公示制度の対象下に置かなくてもいいような気もします。ここらで、ブロックチェーン等の新しい技術の活用もありかもしれませんね。

制度の根幹にふれる課題を内包しているという意味では、いわゆる「空き家問題」「所有者不明土地」とも共通している部分があるのかもしれません。

 

 「月刊登記情報」を「まだ読んだことない」という方、是非一度手に取っていただけますよう、よろしくお願いいたします!

 

2018年

12月

11日

「幻の地籍調査の名残か」? 中国新聞記事より

 先日、FACEBOOKの、とあるグループでこんな記事が紹介されていました。平成30年12月8日の中国新聞の記事だそうです。

 

 広島市中区の江波皿山公園にある明治期の標石が、着手後すぐに中止された広島県による「幻の地籍調査」の名残とみられることが専門家の調査で分かった。戦前の地籍調査の痕跡は全国でもほとんどなく、貴重という。(記事より)

 

 要は明治初期に実施された内務省主導による「地籍編纂事業」のために使用した測量基準点が見つかった、とのことですが個人的には少々疑問は残りました。当時、これまた内務省の事業である「大三角測量」と混同してはいないのかな…と思いましたが、地形図を作るための測量三角点とは形状が違うとのことですので、正解はわかりません。ただ、、標石が貴重なものであることには代わりないんですけどね。

 

 それにしても「幻の地籍調査」とは、これ如何に?

 

2018年

12月

08日

滋賀県行政書士会湖北支部業務研修会「屋外広告物許可申請について」

 平成30年12月7日、長浜市内におきまして滋賀県行政書士会湖北支部の主催による業務研修会が開催されました。

 研修会のテーマは「屋外広告物許可申請等について」ということで、長浜市役所都市建設部都市計画課より講師をお招きしてお話を聞かせていただきました。

 長浜市は平成20年より景観行政団体へ移行していることから、長浜らしい街づくりに特に注力されており、広告物もそれにふさわしい配慮が求められているということでした。

 

 行政書士のカバーしている行政手続きの範囲は大変幅広いのですが、広告物の許可申請に関してはまだまだということで、個人的には今回初めて知ったことも大変多かったです。

 本日ご多忙の中、講師を務めていただきました市役所職員さま有難うございました。

 

2018年

12月

07日

滋賀県土地家屋調査士会研修会「公図・地籍図についての実地見学会」

 本日は滋賀県土地家屋調査士会法25条2項委員会主催の研修会「公図・地籍図についての実地見学会」が開催されました。

 今回の会場は滋賀県甲賀市にあります甲賀市土山歴史民俗資料館の一室をお借りして開催させていただきました。滋賀県内では最も東南の隅、三重県に限りなく近い会場での開催でしたので、参加者数も心配されましたが地元甲賀支部の土地家屋調査士会員に加え、大津地方法務局甲賀支局からもご参加いただき、なかなかの盛況でした。

 

 研修会に先立ちまして同館の駒井学芸員様より土山宿を初めとした甲賀・土山地域のご説明をいただきました後、事前に実物の熟覧をお願いしておりました同館所蔵の地籍図類を数展拝見させていただきました。

 なお、今回の研修に先立ちまして大津地方法務局甲賀支局のご協力の下、法務局備付けの公図(和紙公図含む)を調査させていただいておりましたので、公図の内容と地籍図類、特に壬申地券地引絵図との比較を行うことができました。

 そもそも甲賀地域は同じ土地家屋調査士の仲間からも「公図の精度が悪い」「公図と現地とが合わない」という意見が多く聞かれる、県内でもちょっと特殊な地域です。私自身は地元とかなり離れていることから殆ど甲賀地域とは縁がないのでわからない面もあるのですが、今回の研修会の目的の一つは甲賀の公図について、その原図となったはずの地籍図の検証でした。

 

 今回実見させていただきました壬申地券地引絵図と対応する公図とを見比べてまず思ったのは、小字の統廃合がかなり行われているな、ということでした。県内の他の地区でも、明治前期における小字の統廃合の事例は既に数多く報告されているので特段珍しいわけではないのですが、今回調査した集落では際だって多いように感じました。また地割も随分変わっている印象でした。実際は耕地や宅地も短期間でそう改変されるものではないと思います。

 今回の研修では土地家屋調査士が寄ってたかって壬申地券地引絵図と公図とを見比べ、符号するポイントを探したのですが、それがなかなか見つけられませんでした。いつもはパッと判ることが多いので、こんなケースは初めてのような気がしました。

 あくまで私的な推測ですが、甲賀地域では近世(江戸時代)の徴税の対象の基本とした台帳類がかなり年紀物で、明治に入って地券発行のために調査を行ったら随分実際と違ったものになってしまい、壬申地券地引絵図を作成した明治6年以降、あわてて地租改正や地籍編製などでの調査や修正を繰り返して、どうにか土地台帳制度の施行に間に合わせたのではないかな、と思いました。そんなあたふたが現在の公図にまで影響を与えているとしたら、土地家屋調査士の業務的にはともかく、歴史的には面白いと感じます。

 なお、今回の研修会では手が回りませんでしたが、地籍図・公図を現況図や航空写真とも重ねたりすると更にわかってくることもあると思いますので、今後は甲賀地域の地元土地家屋調査士さんからのご報告に期待したいところです。

 

 

 なお、今回大変お世話になりました甲賀市土山歴史民俗資料館では現在「山内ふるさと絵屏風―記憶の玉手箱―」展を開催されています。常設展示も両方とも何と無料!で見学できます。

 周辺一帯が何とも心地よい、心身ともにリラックスできる空間ですので、休日を過ごすにはぴったりの穴場ではないでしょうか。

 

2018年

12月

05日

日調連研究所・近畿ブロック協議会共催 「土地法制」調査研究報告会

 平成30年12月4日、大阪土地家屋調査士会会館会議室に置きまして『日本土地家屋調査士会連合会研究所・近畿ブロック協議会共催研究テーマ「土地法制」調査研究報告会』が開催されました。

 私も協力員の一員として参加させていただくとともに、僭越ながら当日は司会の役割も仰せつかりましたので大阪まで行ってきました。

 

 今回の企画の大まかな開催趣旨としましては、この2年間の連合会研究所研究員による近畿地区での調査及び研究活動の成果の報告を、まずは近畿各会の役員さんや協力員のメンバーを中心に還元するということで開催されました。

 報告会では研究報告として「近畿各県における明治の地籍図と公図との関係について」と題した近畿6府県の地籍図と公図、そして境界に関する地域慣習についての総括的な報告が古関大樹特任研究員よりありました。さらに他の研究員からも担当された各県ごとの特徴を、さらに掻い摘んで報告が行われ、参加者による総合討論に入りました。

 

 総合討論では各会からそれぞれの地域における地籍図・公図の特徴をメインにした報告が行われました。 具体的にざっと討論でのテーマをあげますと「山林公図が現地の形状とかなり正確に符合する地域」「和歌山県の公図の特色(二線引地の処理を巡って)」「旧播磨健、特に西播磨地域に残る内務省地籍編製図の特色」「奈良県御所市の公図」「旧大阪三郷町の公図と周辺部の公図 ―水帳・地券台帳・土地台帳ー」「堺市における公図―軒下地ー」「滋賀の地籍編集委員長の思い」という、いずれも多彩で魅力的な内容でした。

 特に和歌山の二線引(公共物もどき?)の事例は山間部の多い地形と、他県より比較的高いとされている和歌山での税金を少しでも軽減するための措置であったとうかがいました。

 また公図の再製図についての報告もありました。いわゆる「奈良正図」が関東圏内にも存在することも報告されましたが、実務的には大変重要な指摘だったと思います。

 

 

 上は京都会の西尾協力員による保津峡あたりの公図の報告。公図二枚を重ね図に加工され、報告をいただきました。山岳地域でもあるのにかかわらずグーグルアースの航空写真ともかなりあっています。京都会では裁判官向けに公図や土地境界について研修会を実施されているとのことでした。

 

 大阪会中山協力員による堺市の公図の報告。公図に書き込まれた道路箇所を拡大すると、軒下地がちゃんと書き込まれています。堺には元禄2年に大絵図が作成されていますが、これには軒下地の記載はありません。元禄8年町絵図にちゃんと書き込んだ大津とは大きな違いです。

 

 今回の報告会は、2年間の調査研究活動の集大成ということでしたので、大変期待して参加させていただきましたが、内容的には期待を上回るものであったと思います。

 土地家屋調査士の業務を行うに際して法務局備付け公図の調査は基本中の基本です。しかし地元ばかりでなく、近畿圏内で相互乗り入れというか、他県で業務を行っているケースも多いのですが、地域ごとの公図の見方について大変参考になるものでした。

 近畿ブロック協議会としても、ブロックのスケールメリットを今回の調査報告では存分に感じることができました。単位会単独では、地域慣習と言っても常識的に理解しているところがあって、ややもすると鈍感になっている部分がありますが、このように他県の実例を紹介していただくと、自分たちのルールはあくまで「ローカルルール」なんだと気付くことができます。

 日頃はブロックの恩恵?みたいなものはそれほど感じることはないのですが、今回の報告会はブロックがあることの意義を改めて実感するものであったと思います。

 また、報告の中において、とある会の研修会で「初めて和紙公図を見ました」という会員さんがいるという紹介もされていました。人のことを云々できる立場にはないものの、研修会への出席率や会への帰属意識の低下が囁かれる中、会員さんのレベルもどうだろう、と思わないではない昨今、こうした報告会を通じて土地家屋調査士全体のスキル・レベルアップにつながればと思いました。

 

 終了後の懇親会も大変盛り上がっていましたし、今回のように近畿ブロックの府県間で、それぞれの地域事情・慣習を持ち寄った交流は今後も続けていくべきであると感じ、帰路につきました。

 

 

2018年

11月

29日

研修員会議で日本土地家屋調査士会連合会に行ってきました

 今週は日本土地家屋調査士会連合会の研修員会議で東京に行ってきました。研修員会議も随分回数を重ねてきましたが、今回も(1)中央実施型の新人研修と、(2) 年次研修 の実施に向けて議論をしてきました。

 

 特に中央実施型新人研修は何だかんだんで開催まで約半年と、スケジュール的にも現実味のあるところに来ました。研修内容もさることながら、やはり裏方としては初めての大人数での研修ですので、募集形式や当日の運営などが気になるところです。

 年次研修も近畿ブロックは大阪会、京都会と先行事例がありますので、これまで経験されてきたことを大いに参考にさせていただいて滋賀会でも近いうちに導入したいと思います。

 

 上の画像は連合会館近く、白山通りの案内板です。今回はちょっと趣向を変えて、神保町のホテルに泊まることにしました。神保町の銀杏も葉が落ちて、いよいよ秋から冬への衣替えの季節です。

 

 

2018年

11月

26日

2018年人文地理学会大会in奈良大学に参加してきました

   平成30年11月25日、奈良大学におきまして人文地理学会の大会が開催されましたので参加してきました。

 奈良大学は土地家屋調査士会の関係でも大変長らくお世話になっている大学で、卒業生の方も数名存じ上げてはいるのですが、私自身は初めての訪問です。

 途中京都駅を通過しましたが、秋の三連休、しかも絶好の行楽日和ということで大勢の観光客の方が駅周辺にあふれてました。紅葉狩りと思しきハイキング姿の集団等をしり目に奈良へ向かいます。スマホの乗換案内に従って、地下鉄に乗って奈良に向かったのですが、帰りに使った近鉄より190円高いのですね…。これからは奈良へは素直に近鉄に乗ることにします。

 

 25日は一般研究発表が4つの会場に分かれて行われましたが、私自身は第4会場で報告を数本拝聴させていただくことが出来ました。

 今回の研究発表では地籍図の発表あり、軒下地の発表もあり、どのご報告も大変な力作ぞろいで勉強になりました。

 

2018年

11月

19日

第15回全国青年土地家屋調査士大会in岐阜に参加してきました

 

 平成30年11月17日(土)に開催されました「第15回全国青年土地家屋調査士大会in岐阜」に参加させていただきました。今年で第15回を数えるようですが、私自身は初めての参加です。

 お隣の岐阜での開催でもあり、こんな機会もなかなかないと思いましたので申し込みをしたのですが、会場は200名を超える若手?の土地家屋調査士が全国各地から集合されており、なかなかの壮観でした。

 

 プログラムでは福井コンピューターさん、アイサンテクノロジーさんの報告会あり、討論会あり、そしてメインの?懇親会ありと主催者の皆さんは本当に骨が折れたことと思います。特に討論会では多くの参加者の意見をちゃんと反映するよう、工夫されていました。土地家屋調査士だからこそわかる経営や業務についての悩みが共有されて、とてもよかったと思います。

 年に一度、こうした集まりがもてることは土地家屋調査士業界の発展にとっても有意義なことだと感じ帰路につきました。

 

 なお、次の日は日曜日だったのですが、朝から公嘱がらみの立会いでした。秋の日曜日は公共事業がらみの立会い業務がちらほら入ってきます。季節柄といってはなんですが、これも「土地家屋調査士あるある」なんでしょうね。

 

2018年

11月

16日

農地法施行規則第29条の受理通知(農業用倉庫)

 今年9月に本ブログにてご紹介させていただいておりました「農地法施行規則第29条第1号」につきまして、この度無事、長浜市農業委員会より受理通知書を受け取りました。

 本当は一筆で、ゆうに1000㎡を超える畑地ですので農地法4条申請が必須かと思っていたのですが、その筆の一部のみの転用ということを農業委員会に認めていただき、今回は届出で済ますことができました。

 

 それでも農業振興地域整備計画の変更申出に着手してから約3カ月弱。どうしてもこれくらいの時間はかかります。農業用倉庫の建築をご検討の方はご注意ください。

 

2018年

11月

12日

日本近代法論-近代日本の土地法制(土地法の確立と土地利用慣行)

 現在、日本土地家屋調査士会連合会研究所にて研究テーマ「土地法制」の調査研究が研究員を中心に進められています。来月には近畿ブロックにて調査研究報告会が予定されており、私も協力員の一員として参加させていただく予定です。

  ただ、「土地法制」との名称が前から少し引っかかっていました。単位会レベルでは、土地境界に関しての地域慣習を担当する部門の名称を、土地家屋調査士の「法25条2項(地域慣習)」にならってそのまま「法25条2項委員会」としたり、「地域慣習委員会」、「公図委員会」または「境界鑑定委員会」などの名称を使用しているケースが多いからです。連合会の「土地法制」というのはちょっと聞きなれないこともあって、しっくりこない感じがしていました。

 

 しかし、最近研究のために日本近代法(法制史)について、山中永之佑(大阪大学名誉教授)編による三部作を入手し、土地法制についてまとまった専門書を初めて読んだことで、認識を改めることができました。ちなみに三部作とは「日本近代法論」「新・日本近代法論」「日本近代法案内-ようこそ史料の森へ」です。なお、法制史と言えば代表的な学者としては中田薫博士、石井良助博士(いずれも故人)が有名ですね。石井良助博士の論文のうち「江戸時代土地法の体系」(日本学士院紀要第三十八巻第三号)はネットでも公開されていますから気軽に読むこともできます。(江戸時代といいつつ、実は太閤検地のページが多いのが気になりますが)

 

 「日本近代法論」「新・日本近代法論」「日本近代法案内-ようこそ史料の森へ」のいずれも、わが国における近代法の様々な分野を数人の研究者の方が分担して執筆されています。「土地法制」の他にも例えば「学校法制」「軍事法制」「労働法制」「家族法制」などあげればきりがないくらい多様な分野の近代「法制」について論じられています。

  なお、土地法制のページは、こうした指摘から始まっています。

「戦前民事法学の泰斗末弘厳太郎は、かつて土地法研究の今後の方向性についてこう指摘したことがある。あらゆる土地の慣行調査を実施し、さらに公私法にまたがる成文土地法全体の研究を行うことによって初めて、わが国土地法全体の総合的かつ体系的な理解に到達しうる、と。」

 土地家屋調査士法25条2項の「調査士は、その業務を行う地域における土地の筆界を明らかにするための方法に関する慣習その他の調査士の業務についての知識を深めるよう努めなければならない」との規定にも深く通じるものがあるように感じました。

 

 そもそも私自身文学部の出身で、学問としての法律は学んだ経験はありません。土地家屋調査士や行政書士の資格試験では法律も当然学ぶ必要がありますが、あくまで試験対策のための法律の勉強でした。ですから、今回はじめてアカデミックな法律に関する専門書を読んだように思います。ただ日本近代法の歴史、近代法の形成と展開を研究する法制史については純粋で理論的な法学とは違って、比較的とっかかり易い感想を持ちました。

 

 最初の連合会研究所の研究テーマに戻りますが、名称を「土地法制」としてしまいますと、対象は近代以降に限定されてしまうと思います。実際には、わが国における近代土地所有権の導入の端緒となった壬申地券発行、地租改正事業以降を対象とすることでほぼ事足りるのかもしれません。が、私としては中世由来の土地利用慣行が大正・昭和期にも存続していたことを明らかにしたいと現在、鋭意調査していることもあって、その観点からはちょっとスパンが足りないようには思っています。細かいことかもしれませんが「土地法制」とは、あくまで近代法の確立が前提となりますので、考えようによっては実体法である旧民法、また国の根本原則である大日本帝国憲法の公布が「土地法制」の条件ともなるようにも思います。

 

 研究テーマの呼称の件はまた機会があれば落ち着いて考えたいと思いますが、近世的権利を否定して導入したはずの近代的土地法制のなかに、地籍図をはじめてとする近世由来の特徴が、今日に至っても未だに濃く残っているのは大変興味深いことと思っています。学問的にいいますと「法学(法制史)」と「地理学(歴史地理学)」の違い、ということになるのでしょうが、実務にもいい形で反映できるよう、連合会研究所での活動が実を結ぶことを期待しています。

 

2018年

11月

09日

京都紫野今宮神社名物「あぶり餅」をいただきました

 今日は京都市内で用事があり、お出かけをしてきました。用事の前に少し時間がありましたので、紫野今宮神社に参拝に行ったついでに、「あぶり餅」をいただいてきました。

 

 あぶり餅は映画「本能寺ホテル」でも取り上げられていたように、大変著名で、由緒(日本最古の和菓子だそうです)あるお菓子です。現在も今宮神社の参詣道にある二軒のお店で提供されていますが、今回は「一文字屋和舗」の方でいただきました。創業はなんと長保2年、西暦で1000年とのことです。凄い!

味付けはお味噌と黄粉のシンプルなものですが、素朴な感じが逆に歴史を感じさせます。

 

 今日はあいにくの天気でしたが、その分混雑もなく、落ち着いていただくことができました。京都は最近観光客が多くて、ごみごみした感じが嫌になるほどです。でも、こうして落ち着いた雰囲気があってこその京都ですね。その点今宮神社は観光客もそれほど多くなく、おすすめできるスポットかもしれません。

2018年

11月

02日

膳所歴史資料室秋季企画展『古地図でみる膳所』開催中です

 平成30年10月28日~11月10日、滋賀県大津市の膳所市民センター膳所歴史資料室において、膳所の古地図や古文書が展示されています。

 

 現在に伝わる城下町膳所の基盤を形成したのは、関ヶ原の合戦後、徳川家康が築城の名手と言われた藤堂高虎に造らせた膳所城の築城からということです。そう言えば藤堂高虎は同じ水城で有名な今治城の縄張りもしていますね。

 膳所城は明治維新後に廃城となり、周囲は都市開発が進んでいますが、それでも膳所には、膳所城から移築された門など、まだ多くの遺構が残っています。

 

 粟津地区の地籍図の展示もあるようですし、同じ土地家屋調査士の先輩が作成された重ね図も展示に活用されているとのことで、一見の価値がありそうです。

 

2018年

10月

29日

「非農地通知書」は大切に保管しておいて下さい

 先日、近畿地方のK市の方より、土地地目変更登記のお問い合わせをいただき、その後、業務を正式にご依頼いただきました。どうやって私の連絡先をお知りになられたのですか?と尋ねましたら、地元の土地家屋調査士さんに問い合わせたところ、遠隔地ですので、知り合いの土地家屋調査士を紹介するという流れだったようです。

 御紹介先の土地家屋調査士さんはその県の本会会長も務められたベテランの先生ですので、大変恐縮するとともに、土地家屋調査士会の役員を長年務めさせていただくと、こんなこともあるものかと、しみじみとした気分になりました。

 

 なお、今回の土地地目変更登記は、上の写真のとおり非農地通知書を添付して「畑」を「原野」へと変更します。非農地通知書がありますので、土地の地目変更登記に際しましても農業委員会の許可関係の手続きは不要となります。当初ご連絡をいただいた際には非農地通知書は紛失してしまった、とのことだったのですが、結局出てきたからということで、郵送で原本をお送りいただきました。

 

 非農地通知書は紛失しても再発行はできません。なくしたからと言って、この通知の内容が消えて無くなってしまうわけではないのですが、土地地目変更登記の際に法務局から農業委員会への問い合わせが余分に必要となり、その分、お手続きのスケジュールが変わってきます。具体的には一か月くらい、時間が余分にかかるかもしれません。

 

 非農地通知書を受け取られた際は、まずは内容を確認していただき(できれば固定資産税の明細と照らし合わせていただくとより宜しいかと思います)、きちんと保管いただいて、できましたら早急に土地家屋調査士に相談の上、土地地目変更登記のお手続きを進めていただくのがよろしいかと思います。

 

2018年

10月

22日

税務大学校租税史料室「江戸時代の年貢とその担い手たち」のご案内

 

 日本土地家屋調査士会連合会経由で、税務大学校租税史料室の展示「江戸時代の年貢とその担い手たち~検地から納入まで~」のご案内をいただきました。

 

 三年ほど前に一度、税務大学校租税史料室には調査で伺ったことがあります。来年9月までの展示ですので、また今度、関東に行った機会にでも立ち寄りたいと思います。

 

2018年

10月

18日

研修会「土地境界鑑定講座(実践編)-筆界を探究するために-」

 

 

 平成30年10月17日、滋賀県彦根市内におきまして滋賀県土地家屋調査士会主催の研修会「土地境界鑑定講座(実践編)-筆界を探究するために-」が開催されましたので参加してきました。

 

 講師には,前年度においても本講座の講師を担当してくださった岐阜県土地家屋調査士会副会長の飯沼健悟様を再びお迎えし,事例検討のほか,立合い時における地権者とのコミュニケーション能力等を含めた内容のご講義をしていただきました。三時間の研修でしたので丁寧に筆界の特定要素(不動産登記法第143条)の一つ一つについての解説もしていただきました。その中でも筆界の判定にあたって、問題を「調査」「分析」「判断」「結論」の四つの大項目に分け、さらに「事実収集」、「法的思考」、「事実の整理」、「事実の認定」、「論理的思考」、「問題の解決」と整理していく発想は課題解決のための科学的な論理的な手法と感じました。

 

 実際の裁判の現場では,境界鑑定の件数が減っていると耳にする昨今ではありますが,境界鑑定・筆界特定に関する知識の習得や研究を怠っていては,土地家屋調査士の未来は非常に暗いと言わざるを得ません。本講座は土地家屋調査士がプロフェッションであり続けるための糸口を掴めるものであったと思います。

 飯沼先生には二度にわたりお世話になり、誠にありがとうございました。

 

2018年

10月

14日

滋賀県行政書士会湖北支部無料相談会に参加してきました

 

 今日は、既にご案内しましたように滋賀県行政書士会湖北支部主催の「許認可手続き無料相談所」に相談員として参加させていただきました。私自身も「行政書士」として無料相談会に参加するのは実は初めての経験です。

 会場にはちゃんとしたビニール製の横断幕も用意されており、なかなか本格的な感じでした。

 

 

 相談会の趣旨として「許認可相談」といいつつ、主に相続がらみのご相談が多いようには見受けられましたが、不動産登記や農地転用、金銭の貸借に関わるご相談もあり、さすが行政書士だけあって寄せられるご相談の幅が広いな、と感じました。

 また、土地家屋調査士ですと、そもそも現場ごとにケースが違いすぎで、正直なところ一方的にお話をお聞きするだけで、実際は相談会だけでは何も解決しないようなケースも多いのですが、行政書士の場合は法律や手続きについて専門家の立場で具体的なお話をさせていただくだけで、その場でちゃんと解決するご相談も多く、心なしか相談結果に満足して帰られた相談者の方も多いように思われました。

 

 今回の無料相談会、支部長やベテランの行政書士の先生方にお聞きすると、例年よりかなり多くの相談者の方が見えられたとのことでした。

 この相談会が少しでも市民の皆様のお役にたてたのであれば幸いです。

 

  

2018年

10月

08日

大津祭(本祭巡行)を見に行ってきました

 平成30年10月7日(日)は大津祭の本祭ということで、初めて大津祭を見に大津へ行ってきました。大津には土地家屋調査士関係の会議等で度々出張していますが、さすが大津祭の本祭の日だけあって街には特別な活気がありましたね。

 

 大津市内の、いわゆる大津百町と言われる旧市街地を13基の曳山が巡行していましたが、何度か調査でお世話になった方々も見え、地元ではないのですが「準地元」的な感じで楽しむことができました。

 

 また曳山の豪華絢爛さには当然目を引かれましたが、それだけでなく神馬にまたがる神官さんや、御神輿、お祭りバージョン(二階部分)の町家の実物を見ることができ大変良かったです。

 意外と人も多すぎず、季節もちょうどいい時期ですので大津祭はお隣の京都のお祭りと比較して、実はかなりの穴場ではないでしょうか。

 

 

2018年

10月

05日

行政書士無料相談会「許認可手続き無料相談所」開催のご案内

 

 滋賀県行政書士会湖北支部の恒例イベントでもあります「許認可手続き無料相談所」が下記の日程、会場にて開催されます。今月は行政書士広報月間ですので、そのPRを兼ねて毎年開催されています。

 今回も遺言や相続、くらしの相談から会社設立や建設業許可、農地転用など様々な許認可に関係する手続きのご相談を行政書士が懇切丁寧に対応させていただきます。

 当日は私も相談員の一人として参加させていただく予定です。せっかくの機会ですので、どうぞお気軽にご利用ください。

 

と き  2018年10月13日(土) 13~16時

ところ  長浜サンパレス(滋賀県長浜市八幡中山町)

 

 

2018年

10月

01日

業務研修会「誤差とその考え方について-誤差の伝搬を中心として-」

 9月28日金曜日の午後、滋賀県栗東市内にて滋賀県土地家屋調査士会業務部主催の平成30年度第1回業務研修会が開催されました。テーマは「誤差(偶発)とその考え方について -誤差の伝搬を中心として-」ということで、講師に大阪土地家屋調査士会会員の神前泰幸先生にお越しいただきました。

 

 「誤差」といえば測定するお仕事であればどうしても付きまとう、宿命的な問題ことではないかと思いますが、土地家屋調査士にとっても測量業務があるわけで、必須の?用語となってきます。私も「これは数センチの違いですけど、誤差の範囲内ですから…」などと依頼人に説明するケースは多々あります。

 しかし、その「誤差」について、ちゃんとその誤差の生まれた原因を筋道立てて理論的に説明できる方(土地家屋調査士・測量士)は少ないのではないでしょうか。威張れた話ではないですが、私もご多分に漏れずで、人のことはとやかく言えません。 

 今回の研修では誤差にまつわる用語の解説や数学の理論的な考え方にはじまり、誤差・誤差論そのものについて考える研修というふれこみでしたので受講させていただいた次第です。

 

 神前先生からは研修の中で、「真の値は知りえない」との説明から始まり、誤差の分類、偶発誤差と過失誤差の違いなどもご説明いただきました。また実務で使用している「アフィン変換」や「ヘルマート変換」についてもそれぞれの特徴や変換公式なども触れていただきました。

余談ですが、「ヘルマート」って人名だったんですね…。

 

 今回の研修では三時間みっちりと「誤差」について焦点を絞って理論的なお話をしていただきましたのですが、内容もそれなりに難しく、どれだけ理解出来たか自分でもよく分からないのが正直なところですが、今後は誤差論の書籍なども手に取って自習していきたいと感じました。

 日頃実務では用語としては「標準偏差」とか「最確値」とか「平均二乗誤差」などと口走ってはいますが、それを基礎から理解して、自分のものにして初めて「誤差」を語るべきなのだと実感させられた次第です。

 

 滋賀県土地家屋調査士会業務部の皆様には準備から大変お世話になり、どうもありがとうございました。

 

2018年

9月

27日

一般社団法人古民家再生協会滋賀主催「木のソムリエツアー」のご案内

 私も古民家鑑定士として加入させていただいております一般社団法人古民家再生協会滋賀第一支部による「2018木のソムリエツアーin滋賀」が今月30日に長浜市下八木町の竹生優庵にて開催されます。

 

 今回のテーマは「移築ができる古民家の秘密」。天候(台風)がやや気になりますが、興味のある方は是非上記までよろしくお願いいたします。

 

※台風24号の影響で、本イベントは中止となりました

 

 

2018年

9月

24日

2018年日本地理学会秋季学術大会in和歌山大学に参加してきました

 随分秋の気配が感じられる季節となってきました。今週の土日は2018年日本地理学会秋季学術大会に参加してきました。会場は和歌山大学です。当然和歌山市内に立地する大学なのですが、実際はかなり大阪よりの和歌山市内にありますね。

 

 参加した最大の目的は研究発表をお聞きすることですが、秋季大会ということで食指の動く発表報告はあまり多くはありませんでした。ただ下記の二つについては事前に確認しており、興味深く聞かせていただきました。

 

 先ず、古関大樹(京都女子大・非常勤)・福永正光(愛知県土地家屋調査士会)による「奈良県下における地籍編製地籍地図」についてですが、奈良県の地籍編製図の全国的に見てもまれな特徴についてのご報告でした。奈良県は明治初期は堺県の一部ということで、「奈良県」の誕生は他の府県に比べて時期が遅いのですが、そのあおりを受けて地籍編成事業の実施も遅れたようです。明治21年から24年にかけて地籍編成事業を実施したとのことですが滋賀と比べて遅れても数年遅れていますね。ただ、この遅れが図としての精度を上げる要因ともなり、地籍編製図にも測量に使用した機器や測量人の氏名、会社、測量と製図の日時(期間)を記載するなど、かなりしっかり図を作り上げている感想を持ちました。他府県での経験が生かされるだけのタイムラグもありますし、測量・製図の専門会社なども立ち上げられていたようです。ただ図に記載された測量実施期間が五日ほどで終えられており、余りにもタイトな、まさに無茶ぶりとも思われることから、当時の事業実施状況の一端を垣間見た気がしました。

 

 飯沼健悟(岐阜県土地家屋調査士会)による「岐阜県を事例とした公共長狭物の歴史的検証」については里道水路などの公共長狭物について、土地家屋調査士からの視点を中心においたご報告でした。里道水路はよく「法定外公共物」とも称されることが多いのですが、それでは行政などの関係者以外はイメージもわきませんよね。「長狭物」という表現も地理学の世界ではまずお聞きすることはないですが、今回こうした言葉を直接学会でお伝えすることに、まず報告の意義があったと思いました。内容的には土地家屋調査士としては常識的なお話かな、とも感じましたが、それはあくまで土地家屋調査士だからそう感じるだけであって、研究者の目線では新鮮に映ったのではないでしょうか。土地家屋調査士の社会的な存在意義を高めるご報告であったと思います。

 

 

 日本地理学会秋季学術大会二日目の日曜日は「地図・地図資料の歴史GIS研究グループ」の巡検に参加させていただきました。テーマは「GISによる近世・近代の都市空間変遷の分析 堺大絵図(元禄二年)と大阪市航空写真(昭和17年)との比較」ということで堺市内を見学させていただきました。

 個人的には堺旧市街のうち、横町などで道路の幅が随分ガタガタしていることが発見できたことがよかったです。中途半端に道路との境界が確定されているように感じましたが、役所や住民、そして土地家屋調査士などの専門家は実際どう感じておられるのか、気になります。まさに「歴史的境界のリアル」をみた感じがしました。

 また二階の庇が一階の庇よりも道路側に突き出ている建物を沢山拝見しましたが、これは雪が降らない堺だから、という面もあると思いました。滋賀県内でしたら二階から雪がドザッと落ちて怪我をしてしまいますね。

 

 巡検の最後の懇親会の会場は開口神社近くの「おでん居酒屋 母や」さんでした。こじんまりとしたお店ですが、まさにアットホームを絵に描いたようなお店でした。おでん屋さんって、なんとなく大人がほっとできる空間ですよね。

巡検や懇親会のチョイスでは特に松本さんにお世話になりました。ありがとうございました。

 

 

2018年

9月

19日

大阪市指定文化財の太閤(背割)下水を見学してきました

 

 

 今日は午後から近畿ブロックでの会合で大阪土地家屋調査士会に行ってきました。そのついでと言っては何ですが、会館のほど近くにある豊臣秀吉の治世の遺構である「背割(太閤)下水」を見に行ってきました。大体、地下鉄谷町四丁目の駅から徒歩五分程度で到着します。見学だけならいつでも可能のようですね。

 

 旧熊野街道沿いにある、南大江小学校の敷地内に見学施設があるのですが、見た限りでは今も結構な流水があるように思いました。カバーがかかっていましたが、小学生なら足を滑らせて流されてしまいそうな感じの勢いでした。

 地味ではありますが、安土桃山時代(実際は江戸時代初期かな)の遺構がこうして実際に見られるのは本当に素晴らしいことと思います。しかも今もなお現役の施設ということで、当時の都市計画の技術の高さにも感心しますし、その過程の中で造られた地割もきっと当時の叡智にあふれたものであったことでしょう。

 

 上の説明書き看板のなかの町絵図の箇所を拡大したのが、この画像です。備後町三丁目の文字が際立って目立ちますが、両端の水路(背割下水)もよく目立ちます。幅も右が二尺二寸、左がニ尺とありますので、水路としては通常の幅員かな、といったところです。しかし滋賀県の近江八幡や彦根、長浜でみられる背割排水よりも、少なくとも絵図上での表現的には、デフォルメされていると感じました。それだけ大切にされてきた施設ということなのでしょうね。

 

 土地家屋調査士の皆さんも、大阪土地家屋調査士会館に行かれる際には是非一度、立ち寄られてはいかがでしょうか。

 

2018年

9月

13日

連合会研究所「土地法制 調査研究ヒアリング会」に出席してきました

 昨日は午後から京都土地家屋調査士会会館にて連合会研究所「土地法制」に係る「調査研究報告会」の「調査研究ヒアリング会」が開催されましたので、協力員の一員として出席して参りました。

 

 連合会研究所における「土地法制」に係る研究につきましては、連合会研究員を中心に、近畿ブロック協議会及び同管内土地家屋調査士会の協力のもと着実に研究が進められております。

 平成26年度から研究テーマとして取り上げてきました本研究は、歴史的な地図・資料(公図・地籍図)等についての研究を行うことにより、公図の成り立ちやその資料的性格を明らかにすることを目的としております。公図や歴史的な土地にまつわる慣習が地域性を強く帯びていることは周知の事実です。

 その地域性がどういった内容を抱えており、登記実務にどのような問題を与えているのかを客観的に示すためには、個々の地域に根差した実証研究と地域間の比較が必要となってくることから、近畿ブロック協議会及び同管内土地家屋調査士会を対象にモデルケースの構築を行ってこられています。

 

 この研究の成果につきましては、本年度末に取りまとめられるようですが、それについて各地域の実情を把握すべく、協力会員にたいしてヒアリングが行われた、ということで、力不足ではありますが私も滋賀県土地家屋調査士会からご推挙をいただき出席させていただいたということです。。

 昨日は近畿ブロックの他の会からも地域の慣習に詳しい主にベテラン会員の方々(要は猛者?)が参集され、とても勉強になる報告がなされておりましたので、協力員としてというより、土地家屋調査士一個人として大変参考になったというのが率直な感想です。

 

 さらに、来る12月4日には近畿ブロック協議会との共催による調査研究報告会も予定されております。この報告会では、これまでの研究成果を地元に還元していただくとともに、会場の参加者からいただく貴重なご意見を報告書作成において参考に、より充実した取りまとめが行われるようです。

 

 ヒアリング後の懇親会でも議論になったのですが、土地家屋調査士にとって地域慣習とは「知っておいた方がいいよ」という程度の物ではなくて、「知らないと死ぬよ」といってもいいくらい重要な知識です。地域慣習を知らない他の地域の土地家屋調査士が業務を行った結果、トラブルを引きおこした事例も残念ながら何度か仄聞しております。

 今回のヒアリングでも近畿ブロックの管内でも土地家屋調査士の業務内容がかなり違うことがはっきり確認できました。ましてや他のブロックの地域とは言わずもがなです。肌感覚や経験では土地家屋調査士のどなたも理解していたことですが、それが組織的に確認できただけでも、今回の大きな成果であったという感想を持ちました。

 

 また、各土地家屋調査士会ごとに、例えば滋賀県土地家屋調査士会でいうところの「法25条2項委員会」のような部門が組織されています。名称も各会ごとに「公図研究委員会」や「地域慣習委員会」「境界鑑定委員会」など多様ですが、実際の活動内容はよく似ています。ただこれまで各会内での慣習を扱うという観点から、県を超えた横の繋がりがほぼありませんでした。しかし、こうして他県との間で地域慣習を比較すると、よりそれぞれの地域慣習の特殊性や実務上での重要さが浮き彫りになるということが実感できました。そもそも県内だけの事業活動ではどうしても息詰まりというか、マンネリ感が出てきてしまっていたとも感じています。ここらあたりは先輩格に当たる中部ブロックの中部地籍研究会なども参考にさせていただいて、今後の事業の展開を考えてみてもよさそうです。

 

 ちなみに上の写真は京都土地家屋調査士会にて撮影した制度PRポスターです。ロザンの出演している司法書士会のCMは拝見したことはありましたが、このポスターは初見でした。

「登記は司法書士・土地家屋調査士へ」、登記手続の御依頼は安心できる専門家・資格者へどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

2018年

9月

11日

第10回土地月間県民フォーラム講演会のご案内

今年、節目の第10回を迎えました土地月間県民フォーラム講演会のご案内です

 

日時 平成30年10月8日(月・祝) 14時~16時30分

会場 「草津市立まちづくりセンター」

    滋賀県草津市西大路町 JR琵琶湖線草津駅西口から琵琶湖方面に約200m

 

講演テーマ

1部、「滋賀県における災害リスクとその対策について」 講師 滋賀県防災危機管理局担当職員

2部、「防災のための備えと減災へ~被災者および資格者の立場から~」

    講師 土地家屋調査士 江本敏彦氏 (兵庫県土地家屋調査士会相談役)

                                 ※来場予約等は一切不要

 

 第10回を迎える今年の「土地月間県民フォーラム」は、滋賀県県民活動生活課、(公社)滋賀県不動産鑑定士協会、(公社)滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の3者の共催により開催されます。なお、昨年まで共催の一員でありました滋賀県土地家屋調査士会も引き続き協力させていただいております。

 

 今年は開催メインテーマを「防災・減災」として、行政及び震災経験者である民間資格者から、滋賀県下における今後の自然災害のリスクと、万一被災した場合の被害をいかに低く抑えるかを、それぞれの視点からご講演いただきます。

 特に第2部の講師である江本先生は、元兵庫県土地家屋調査士会会長であられ、阪神淡路大震災のご経験され、土地家屋調査士の立場で震災復興に関しての豊富な経験をお持ちの先生です。

 今回江本先生には、ご自身の被災体験を当時の映像等を駆使して語っていただくと共に、その後土地家屋調査士(阪神淡路まちづくり支援機構構成員)として神戸の町の復旧・復興に携わられたご経験から、平時における取り組みについてもご講演を頂く予定です。

  

 つきましては、休日の午後ではありますが、ぜひともご来場いただき、ご聴講いただければ幸いです。

なお、当日は土地に関する無料相談会も併せて開催されます。実務経験豊富な土地家屋調査士や不動産鑑定士が複数で土地に関するご相談に対応いたしますので大変有意義なアドバイスが得られること請け合いです。

 

 では、滋賀県民の皆様、どうぞお越しくださいませ。よろしくお願いいたします。

 

2018年

9月

08日

JR水道橋駅近くの立ち食いソバ「とんがらし」に行ってきました

 9月6日、7日と日本土地家屋調査士連合会の会議で東京に行ってきました。

 

 今週は台風の直撃を受け、私自身どことなくアップアップした感じがしています。さらに6日の早朝には北海道での地震が発生し、北海道から出席予定でしたMさんが欠席ということになりました。再会を楽しみにしていたのですが、仕方ないですね。この天災続き、いい加減なんとかならないでしょうか…

 

 そんなこんなで、東京(というか神保町)B級グルメ巡りということで、6日のお昼にはJR水道橋駅近くにある有名な立ち食いソバやさん「とんがらし(千代田区三崎町3-2-10 風水神田三崎ビル 1F)」にて昼食をいただいてきました!

看板も写真を見ていただいてわかるように、最低限のものですので、お店の場所はかなりわかりづらかったです。でも、私の入店後には店外にまで行列ができていました。流石人気のお店ですね。

 

 実はラジオドラマ「安部礼司」でも何度も取り上げられたこのお店、ずっと行きたいと思っていました。ラジオでも聞いていましたが、実際に訪問すると私の親世代のような年配のご夫婦が、一つ一つの注文ごとに天ぷらをあげておられました。否が応でも、揚げたての天ぷらのかおりが食欲をそそります。

 

 列に並んでいる最中、おばちゃんに促され、もりあわせ「550円」を注文。ラジオでもワンコインに50円を足して「550円」って言ってたな~と思い出しつつ、そば・うどん・ひもかわの三種類から麺を選びます。「ひもかわ」って何だろう?と思いつつ、お冷のそばをお願いしました。

 

 もりあわせそば、パッと見は天ぷらが大きくてちょっと重いかな…と思わないでもなかったですが、意外とペロッといけました。特にエビがサクサクでおいしかったです。

 また、水道橋に来た際には立ち寄りたいお店ができました。

 

 なお、ご年配のご夫婦による経営ですので、立ち食いのお店でありながら食べ始めるまでには、少々時間を要します。時間に余裕がない方はご注意ください。

 

 

 上のお店は会議終了後の懇親会の会場「串神坊」。神保町とかけているのでしょうかね。なお、隣のお店は「奥野カルタ店」です。カルタの専門店って、気になるなあ。

 

 

2018年

9月

04日

自己所有地に農業用倉庫を建てるには-農地法施行規則第29条第1号-

 先日、自己所有の農地に、自己が利用するための「農業用倉庫」を建築したい、という方から農地転用の手続きの申請代理のご依頼をいただきました。

 ご予定されている土地は市街化調整区域、ましてやその農地は「農業振興地域」に該当する地域ですので、通常でしたら建物は建築できません。しかし農業用倉庫、となるとお話は違ってきます。

 

 その根拠は「農地法施行規則第29条第1号」にあります。「一、耕作の事業を行う者がその農地をその者の耕作の事業に供する他の農地の保全若しくは利用の増進のため又はその農地(2アール未満のものに限る。)をその者の農作物の育成若しくは養畜の事業のための農業用施設に供する場合」ということで、この要件に該当すれば許可が不要となるわけです(届出になります)。

 今回は1000㎡を超える土地でしたので、いずれにせよ農地転用四条許可申請は必要で、今回はそのお手続きを、ということでした。

 更に今回は農業振興地域・農用地区域内(いわゆる「青地」)ですので、軽微変更の手続が必要となります。こちらは既に長浜市役所の農政課と打ち合わせを済ませてきましたが、おおよそ変更許可申請から許可されるまで一カ月ほどの期間が必要なようでした。

 

 これまでの私の業務経験を振り返って、思えば「農業用倉庫」に関して手続のご依頼をいただくのは初めてのような気がします。土地家屋調査士と違って行政書士の業務範囲の対象とする申請は幅広くて、すべてに知悉することは難しいですが、こんな規則があるのですね~。確かに農地にぽつんと立っている農業用倉庫はよく見かけますから、この規則が根拠になって建てられているのでしょう。

 

 ちなみに昨年購入した書籍ですが「ケース別 農地の権利移動・転用可否判断の手引」(編集:一般財団法人都市農地活用支援センター:新日本法規出版)の該当ページには、「農地に2アール未満の自己用の農業用倉庫は建てられるか」(農用地区域外)というケースの解説がありました。

 

 今回のケース、建物が2アール未満かどうかは上記の規則でも関係ないと思いますので(他に規定があればともかく)、この書きぶりは誤解を生みそうですね。2アール未満の土地に平屋で2アール以上の床面積の倉庫は建てられないのは間違いないですが…。

 ここは「2アール未満の農地に自己用の農業用倉庫は建てられるか」等へ訂正された方がいいと思いました。

 

 ※仮に2aを超えた農地でも、分筆登記をして一筆の面積が2aとなればOK、と農業委員会では確認をしてきました

 

 

2018年

8月

31日

NHK大津放送局ニュース「県が公文書条例制定へ」

 昨日のNHK大津放送局のニュースで下記の見出しがありました。

 

「(滋賀)県が公文書条例制定へ」ということで、滋賀県においても公文書館の設置が検討されているようです。先日、福井県の文書館を訪問させていただきましたが、滋賀県は他県と比べても戦災や自然災害の影響を受けずに来たことも有って、近代の文書資料が豊富に残っています。

 現在はその役割を県庁新館にある県政史料室が担っておられますが、滋賀でも是非早期に公文書館が設置されることを滋賀県民の一人として切に希望します。

 

 なお、上記の写真は、その県政史料室にて今年6月に開かれた第56回歴史的文書解読講座~「福井県新置関連史料」を読んでみよう~で配布いただいた資料の一部です。

 この資料は明治14年、福井県にそれまで滋賀県の一部であった敦賀・三方・遠敷・大飯の四郡を引き渡した際の公文書です。先ず文書の前文に「土地人民を引渡シ」とあるのが何とも時代を感じますね。正直なところ講座の参加者は少なかったですけど、いい勉強になりました。

 

以下NHK大津放送局より

 

 滋賀県は、これまで定めていなかった公文書の取り扱いや管理の方法を明確にするための新たな条例とともに、歴史的に貴重な文書を保管する「公文書館」を設置する検討を進めています。

 

 滋賀県は、政策を進める過程の記録など年間24万件以上の文書が作成されますが、内容に応じて1年未満で廃棄するものから永久に保存するものまで、おおまかに決めた内部規定しかありません。

 このため、文書の取り扱いや管理の方法を新たに定める条例を制定する検討に入っています。

さらに、明治時代から昭和20年ごろまでの歴史的に貴重な文書を保管する「公文書館」を設置し、県民が自由に閲覧できるようにする検討も進めているということです。

 県は、専門家や県民の意見を集約し、新たな条例案をまとめ、来年2月の県議会に提出したいとしています。

 

 

2018年

8月

28日

土山歴史民俗資料館企画展 「古地図展―黒滝・笹路・山女原編ー」

 

 今月、本ブログでもご案内をさせていただきました土山歴史民俗資料館企画展 「古地図展―黒滝・笹路・山女原編ー」につきまして「一度拝見しに伺おう」、と思っていたのですが、本業等等で忙しく、どうやら伺うことが日程的に難しくなってしまいました。

 先日、先に見学に行かれた滋賀県土地家屋調査士会法25条2項委員会のメンバーさんから企画展にて配布されている資料をいただきましたので、折角ですのでアップさせていただきます。

 

 資料の解説で細かいことを申し上げますと、「地券取調総絵図(壬申地券地引絵図)」の解説がちょっと正確ではないような気はしましたが、それでも地域でこうした企画展を毎年行われるのは凄いことです。

 また二つの地域の古地図類の寄託者が「大宮神社」とあります。地域の神社が古地図を所蔵しているなんて、あまり聞かないのですが、甲賀や土山地域の独自性があるのでしょうかね。湖北地域なら自治会、自治会でないのならお寺(真宗寺院)になりそうな気はします。

 

 なお、「山女原」と書いて「あけびはら」と読むのですね~。まさに難読地名です。こちらの地区関係の古地図は「山女原区所蔵」とありますが、こうした伝統ある集落が今後も末永く次世代に残されることを切に希望します。

 

 この企画展、古地図関係は来月2日で終了のようですが、ふるさと絵屏風の方はまだまだ展示されるようです。甲賀市土山町山内地区の絵屏風が勢揃い、ということですので一見の価値はあるのではないでしょうか。

 

2018年

8月

22日

「大津百町」を支えた水道管が滋賀県庁の近くで出土したそうです

 

 今日の中日新聞朝刊の滋賀版に大津百町関係のニュースが掲載されていました。現在滋賀県庁の西側で、かつての旧滋賀会館の跡地ですが、現在では取毀され、NHKの新しい大津放送会館が建設工事中です。その予定地から、江戸時代の上水道施設の遺構の一部が良好な状態で見つかったとのことです。

 

 記事によりますと、県文化財保護協会が昨年5月から約2カ月間調査した結果、節を抜いた竹製の管や口径の異なる管をつなぐ木製の継ぎ手などが出土し、水道管の精巧な継ぎ手など随所に職人技が確認できるそうです。近世に栄えた「大津百町」に生活用水を供給していた水道管の一部とのことです。

 

 竹や木でできた構造物が今もなお、腐らずに残っていたということは、当時何らかの防腐処理がされていたのでしょうか。水は都市にとって一日も欠かせない、血液のようなものですが、大津は地域柄あまり飲料水には恵まれた地域ではないですから水道は大事だったと思います。

 もっとも今回工事を行っている地域は大津百町のうちの「四宮町」のはずれ、ですので大津百町とは厳密には違うとは思うのですが、今回は水道(水源)ですから、良しとしましょう。

 

 また最近、土地家屋調査士のお仕事で「境界がわからないから地面を掘ってほしい」などと関係者から言われました。私としては安易に素人が掘削すると肝心なものまで壊してしまいそうで、怖いのですが…。  滋賀は埋蔵文化財も沢山ありますから、県埋蔵文化財センターのような専門家さんならともかく、安直に「掘る」という選択肢は控えた方がいいと思うのですが、いかがでしょうか。

 

2018年

8月

20日

講演会「民事紛争解決に対する土地家屋調査士の関わり方」の感想

 今日は滋賀県土地家屋調査士会研究部・土地境界鑑定委員会の共同により開催されました講演会「民事紛争解決に対する土地家屋調査士の関わり方-土地家屋調査士の司法参加という視点も踏まえて-」に参加してきました。

 

 講師をおつとめいただきましたのは京都大学大学院法学研究科教授の小久保孝雄先生でした。小久保先生は、昭和56年に大阪地裁に判事補として着任され、その後、大分・千葉等の裁判所・検事を 経て、平成5年からは地裁の判事として大阪地裁や東京地裁で勤務されました。また、 平成10年からは司法研修所教官として、平成24年からは裁判所職員総合研修所長、平 成26年からは京都地裁所長、平成28年からは高松高裁長官を務められた、まさに「法律のエキスパート」ともいうべき先生です。

 

 

 小久保先生の長年にわたる裁判官としてのご経験を踏まえ、筆界確定訴訟等の不動産に関する訴訟の特色や民事訴訟手続きの流れのほか、筆界の専門家である土地家屋調査士の訴訟への関わり方、また民事調停の解説、訴訟と筆界特定、ADR(裁判外紛争手続)との関わりについてもお話しいただきました。なお、小久保先生からは法務局の筆界特手続きもADRだ、と言及がありました。言葉面からは違和感はありましたが、その意図されるところは理解できたような気はします。

 又繰り返し「土地家屋調査士は素晴らしい資格だ」と述べていただきました。小久保先生がこれまで関わり合いのあった土地家屋調査士がそうした評価を受けておられるのだと思いますが、そうしたご期待に沿えるように今後とも研鑽を続けていきたいと思います。

 

 

 なお、 会場は旧大津公会堂という大変趣のある、歴史的建造物でした。しかも使用料金も大変お安くてちょっとびっくりしました。大津市は戦災や自然災害にほとんどあっていないからこそ、こういう建物が今もなお現役で活用できるのでしょうね。

 

 小久保先生からは講演の中で再三、中立の立場に立つもののあり方として「廉潔」が大切なことをを強調いただきました。土地家屋調査士として公平性、中立性を保つその当然の前提として廉潔であることを肝に銘じて業務にあたりたいと強く感じた講演会でした。

 

 また懇親会では小久保先生の気さくなお人柄に触れることができました。裁判官・判事というと一般的には「怖い顔をした人たち」みたいな?イメージがあるかと思いますが、決してそんなことはなくて、テレビをみているだけでは真実はわからないと実感した次第です。

 

2018年

8月

15日

今年はお盆休みも営業しています

 本日は8月15日。世間はお盆休み真っ最中ですが、幣事務所は日常と同じくお仕事をさせていただいております。なかなかまとまった休みを取りづらいのは自営業の宿命ですね…。

 

 この日曜日、三重県菰野町にある癒しと食の総合リゾート「アクアイグニス」に行ってきました。田舎の何もなさげなスペースに、突如ハイセンスな建物群と、それらに続々吸い込まれていく自動車の列。雷雨にもかかわなずなかなかの盛況で、ちょっとびっくりするような光景でした。

 

 写真はアクアイグニスでいただいたケーキなのですが、見た目が本当に鮮やかで、惹きつけられました。緑色のケーキはその名も「利休」。抹茶のお味も上品でしたが何より見た目って本当に大事ですね。

 有名パティシエの辻口博啓氏によって誕生したアクアイグニスですが、スイーツとなると、ちょっと男性向けではないような気がしていたのですが、訪問してみて人気の理由がよく分かりました。

 

2018年

8月

09日

土山歴史民俗資料館企画展 「山内ふるさと絵屏風―記憶の玉手箱―」

 下記の企画展のご案内をいただきましたので転載させていただきます。甲賀市土山歴史民俗資料館には昨年も同様の企画展を拝見しに訪問させていただきました。

 

 「ふるさと絵屏風」についてはかつて提唱者の滋賀県立大の上田洋平先生からよくよく聞かされておりましたので、それなりに知ってはいましたが、毎年様々な地域で取り組みが拡大していることは大変敬服いたします。「記憶の玉手箱」、いい響きですね。上田洋平先生とは先日、たまたまJRの車中でご一緒させていただきましたが、随分懐かしく思いました。

 また併せて古地図の展示があるようですが、恐らく地籍図、中でも壬申地券地引絵図が展示のメインだと推測します。これは要注目、ですね。

 

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土山歴史民俗資料館企画展「山内ふるさと絵屏風―記憶の玉手箱―」

 

甲賀市東部の中山間地である山内地域では「心象図法によるふるさと絵屏風の実践」に基づいた「山内ふるさと絵屏風」の制作を実施されこのほど山内六地区の絵屏風すべてが完成しました。

これを記念して企画展を開催します。

 

【期間】

○第1部「山内ふるさと絵屏風と古地図展―黒滝・笹路・山女原編―」

平成30年7月28日(土)~9月2日(日)

○第2部「山内ふるさと絵屏風勢ぞろい展」

平成30年9月8日(土)~平成31年1月27日(日)

 

【会場】甲賀市土山歴史民俗資料館(甲賀市土山町北土山2230)

〔アクセス〕

電車:JR草津線「貴生川駅」からバスで約30分、「甲賀市役所土山支所バス停」下車、徒歩5分

車 :新名神高速道路甲賀土山ICから約10分

 

【開館時間】10:00~17:00

※休館日:月曜・火曜、11月4日(日)

 

【入館料】無料

 

【お問合せ】

甲賀市土山歴史民俗資料館

TEL:0748-66-1056

FAX:0748-66-1067

※図書館共用、月・火曜日休館

 

◆主催:甲賀市教育委員会、甲賀市土山歴史民俗資料館

◇共催:山内エコクラブ

◇後援:山内自治振興会

 

2018年

8月

06日

「今も現役?明治の地図~地図に親しむ二週間~」に参加してきました

 8月4日は福井県文書館を会場に開催されました福井県土地家屋調査士会主催の「今も現役?明治の地図~地図に親しむ二週間~」に参加してきました。

 

 当日は公開講座として下記のチラシにて紹介されておりますように「くずし字の読み方」「福井県の地籍絵図の特色」「土地の測り方(面積編)」「法務局による地図作成」と四本の講演が用意されており、いずれの講座も大変興味深く拝聴させていただいてきました。

 

  

 公開講座の中では「土地の測り方」が特に印象的でした。ざっくり申しますと明治初期の土地測量の手法や器具(梵天や十字器など)を実際に復元され、それを実際に福井県土地家屋調査士会の会員さんが中心となって現地で測量された、その測量成果のご報告でした。

 時間も労力も必要な試みだと思いますので、そのチャレンジ精神にまず感服するとともに、実際に測定された結果が許容誤差に止まらず、最新のトータルステーションで計測した実測値と随分乖離が大きかったことがよくわかりました。熟度の差こそあれ、明治当時の地籍測量に携わった方々も何度も再測され、誤差の補正もされたのだと思うと、往時の御苦労がしのばれました。

 

 また「くずし字の読み方」は福井県土地家屋調査士会境界鑑定委員会のメンバーの皆さんが実際に翻刻された古文書を、福井県文書館の学芸員さんが一つ一つ解説されるという内容でした。一般的に誤読しやすい文字などについて丁寧にお話しいただきましたので、大変理解しやすく、土地家屋調査士への期待も述べていただきました。今後滋賀においても福井県のような、こうしたコラボが進むように私自身もう少し古文書についてのスキルを高めていきたいと思いました。

 

 更に会場において「古地図で城めぐり」と題したコーナーが設けられていました。法務局備付けの公図を航空写真の城跡と形状を合せてみるというものでしたが、一般的に人気の高い城跡を使用して、公図について実感してもらう試みとして、一般参加の方にかなりアピールできる素晴らしい試みと思います。

 

 今回の福井県土地家屋調査士会の企画は土地家屋調査士にとって大変重要な土地家屋調査士法25条2項(地域慣習)に関して非常に有益であるのは当然のこと、福井県庁主導の「幕末明治福井150年博」ともリンクした、土地家屋調査士制度の効果的なPRの手法としても大いに参考になるものであったと思います。福井県土地家屋調査士会さんの長年の地道な活動の賜物ですね。やはり土地家屋調査士は地道にコツコツが、業務においても、会務においても一番大切ですね。

 

福井県土地家屋調査士会の皆様、大変お世話になり、まことにありがとうございました!

 

 

 また、同時に福井県文書館の月替展示として「土地はだれのもの?―ふくいの地租改正―」ワークショップも開催されていました。「土地の大きさをはかろう」、という企画ですが、小学生のお子さんの悩みの種?である夏休みの自由研究にも大いに活用していただけそうですね。

 テーマは「地租改正」ということで、歴史・社会の勉強になるのは当然のことですが、算数を学ぶ意味も、こうした体験を通じて身に染みて伝わるのではないでしょうか。

 

 

2018年

8月

02日

米原市内にて公図訂正のための地籍図(古地図)の調査をしてきました

 

 今日は滋賀県米原市内のとある地区にて地籍図(古地図)の調査をしてきました。目的は土地家屋調査士業務の「公図(地図)訂正」の依頼をいただいており、その根拠資料としてこの古地図を利用できないかと考えたからです。

 通常、そうそう余所者に自治会が保管・所蔵されている地籍図は見せていただけないのですが、今回の調査地域では自治会長さんに大変気持ちよくOKをいただき、誠に助かりました。

 

 広げていただいた地図、上記の画像をみて、経験のある方でしたらすぐ「壬申地券地引絵図」と答えられると思います。それくらいわかり易い色使い、記載内容も文字情報は地番と反別(面積)で壬申地券発行時に作成された地図に間違いないと思いました。

 

 

 ですが、地図の表紙には「明治九年製 近江国阪田郡〇〇村地籍図」とありました。(地籍図の「籍」の字が崩し字でわかりづらいです)

 明治九年と言いますと、壬申地券(郡村地券)は既に発行され、地租改正も始まって、明治九年には改めて県内地租改正の再調査が命じられている、そんな時期です。

 また地図には戸長や百姓総代などの署名押印もありませんでしたので、これは壬申地券地引絵図の複写物であろうと考えました。この村落は大変大きい集落で、かつ、この図は全村図ですので、15畳ほどの大きさの地図が二葉という大変なものでした。また、地図を書き写した証左として、グリッド線がきれいに正方形の線が入っていました。下記の写真でも分かると思います。

 

 

 滋賀県の場合、集落で古地図が出てくると判で押したように、今回のごとく「壬申地券地引絵図」関係の物が出てきます。壬申図は江戸時代から使用されてきた村絵図の引き写し程度のものが多く、実測や精度など地図の出来としてはやや劣る地籍図です。ただ、この壬申地券地引絵図が今日まで地域で大切にされてきた理由を思うと、やはり集落の構成員で、自分たちが作成した地図である、という思いがあるのでしょう。「おらが村の地図」という当時の村民の意識が地域の記憶として引き継がれているのではないでしょうか。また、土地の地券(権利証)もこの事業でもらえる訳ですから、これで「地主になれるぞ」という高揚感もあったのかもしれません。

そうした意味では代々引き継がれる地図の要件とは、地図としての物理的な正確性よりも「作製者や使用する人たちの気持ち」が一番の大切なのかもしれません。

 

 ちなみに肝心の土地家屋調査士としてのお仕事である「公図(地図)訂正」には実際のところ、今回の地図は使えなさそうでした。そもそも小字も地形も変動があって、里道水路も公図と違いすぎ、現地特定すら困難な状態でしたので、地図訂正の根拠どころではないですね。

なお、壬申地券地引絵図が公図訂正に使えないケースは他の地域でもおおよそ当てはまると思われます。(調査する意味はあるとは思いますが)

 

業務で使えないのは残念でしたが、自治会長さんのお心遣いに大変感謝感謝の一日でした。

 

2018年

7月

26日

一般社団法人滋賀県任意売却再生支援センター懇親会~想古亭源内~

 今日は夕方から一般社団法人滋賀県任意売却再生支援センターの有志による小旅行?懇親会?に参加させていただいてきました。

 一般社団法人滋賀県任意売却再生支援センターとは、不動産鑑定士、公認会計士、そして土地家屋調査士により構成され、設立された一般社団法人です。この組織は債務者等からの申込に基づいて、法的コンプライアンスを徹底して債務者自身の十分なご理解のもとに円滑に任意売却や資金改善が進められるよう、公明正大を旨として、国家資格者が直接に債務者サポートを行うことを目的とした支援機関です。

 不肖、私もこの5月より副理事長に就任させていただいております。日頃は他のメンバーさんにも大変お世話になっております。

 

 今日は滋賀県長浜市木之本町にあります「しずがたけ光明石の湯 料亭旅館 想古亭源内」にてお食事をいただきました。「源内さん」を訪問するのは、恐らく数十年ぶりではないかと思うのですが、記憶ははっきりしません。近くて遠い存在と言いますか、今回は滋賀県南部に在住のメンバーさんに誘われて、「牛にひかれて善光寺まいり」といったところです。

 

 如何にも田舎の料理旅館という涼やかな風情と、おいしい料理とを心行くまで堪能させていただきました。とくに炭焼きのウナギがおいしかったです。会話では不動産鑑定士さんの内部事情も興味深く聞かせていただきました。

 

 蜂に刺されるトラブルがありつつ、幹事をおつとめいただいたSさん、U理事長、そして他の参加者の皆様、大変ありがとうございました!

 

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西村土地家屋調査士・行政書士事務所

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