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2023年
3月
19日
日
小牧地区土地宝典(地番地積地目入図)を入手しました【完】

この間、二回に分けて個人的に入手した小牧地区土地宝典(地番地積地目入図)について解説をさせていただきました。
今回はその最終回となりますが、土地宝典の内容というよりは土地宝典についての訴訟(土地宝典事件)についてあれこれ感想を述べたいと思います。
とはいえ、少々土地宝典についての説明も少々させていただきたいのですが、今回の土地宝典には付録的に「平方メートル畝歩換算早見表」がはさんでありました。メート法自体は明治から使用されてきましたが、完全に適用されたのは昭和34年とされています。しかし、実は不動産登記の分野では遅れて昭和41年4月以降に、ようやくメートル法が使用されることになりました。おそらく膨大な量の尺貫法で記載された地積や床面積の修正が面倒だったからだと思うのですが(勝手な推測です)、思えばそれほど尺貫法がわが国において深く根付いていたわけですね。
今回の換算表、内容的には別に珍しくともなんともないのですが、こうした早見表の存在はまさに時代を感じさせますね。
本題の「土地宝典事件」に入っていきます。 ここでは「知的財産法政策学研究 第31号」に掲載された時井真氏による判例研究をもとに見ていきたいと思います。事案としては法務局にて利用者に対し便宜的に貸し出しをしていた土地宝典の著作権を譲り受けたものから、複写権の侵害ないし複写ほう助、使用料の不当利得等について争われたというものです。
裁判結果としては原審で原告勝訴、被告(国)から控訴、最終的には原告の勝訴(一部)という流れだったようですが論点を拝見していきますと、それぞれ興味深いところです。
そもそもですが法務局の閲覧コーナーに土地宝典が備えてあった、というのも私の経験からは全く想像がつきません。が、恐らく都市部の法務局では来訪者も多かったでしょうから、混雑を避ける意味でも、そういったことがあったんでしょうね。
そのあくまで便宜的に貸し出した、土地宝典を巡って国に対して訴訟を起こす、というのもなかなか想像の斜め上をいくような感想を持ちますが、ただ論文で整理された論点をみていきますと確かに理屈的には原告が有利なような気はします。
そういえばこの判決が出た時期に、法務局のコピー機の使用について、住宅地図等について著作権の侵害にならない様に厳しくルール化されたような記憶があるのですが、背景事情はこんなことだったのか、と今更ながら思い出されました。
土地宝典事件は、はからずも時期的にも、土地宝典の社会的な存在としての、まさにピリオドを打つ事件になったような気がします。土地の価値は平成期以降、特に地方では暴落した感がありますが、「土地宝典」ならぬ、土地は宝、との認識が再び広く社会に醸成される時代がくればいいのですが…。
2023年
3月
12日
日
地籍問題研究会定例研究会 テーマ『DX時代の地図編製』に参加

今日は午後から事前に参加申し込みをしておいた地籍問題研究会第34回定例研究会にオンライン参加をさせていただきました。今回の全体のテーマは『DX時代の地図編製』、先日は登記所備付けXMLデータの公開が始まるなど今注目の分野と言っていいでしょうね。
研究会の個別の報告は以下の通りでした。
■ 報告1 土地・地理空間分野におけるデジタル庁の取組
一栁泰基氏(デジタル庁デジタル社会共通機能グループ参事官補佐)
■ 報告2 地籍調査の変遷と地図の精度
川口保氏((一社)日本国土調査測量協会技術部長)
■ 報告3 作成時期が異なる地籍図の接合性
佐藤修氏(国土交通省認定地籍アドバイザー、株式会社十日町測量取締役企画部長)
■ 報告4 eMAFF地図の農地情報紐づけ実施業務について
向江拓郎氏(農林水産省大臣官房デジタル戦略グループ課長補佐(地理情報共通管理システム担当))
■ 報告5 GISと地図の接合性
西脇周平氏(国土情報開発株式会社企画管理部MTU課係長)
山口琢也氏(国土情報開発株式会社企画管理部MTU課課長)
個人的には特に報告1、報告4について興味深くお聞きいたしました。
まず報告1の中で「ベース・レジストリ」について説明がありました。今回はその中でも「土地・地図分野」における課題として「台帳同士の紐付け」について、地番と個人情報、地番と住居表示、地番と所在等々の問題を挙げられました。
いわゆる「アドレス・ベース・レジストリ」の整備、我が国においてはなかなか一筋縄ではいかないとも思うのですが、これまでは省庁間の壁が阻んできた部分も大きいと思います。しかし、ここは折角あらたに「デジタル庁」を設置したわけで、長年の陋習を突破していただけるよう期待したいところです。
報告4は農水省の担当者様からの報告でした。実は登記所備付けXMLデータの公開の動機として農業分野からのリクエストの要素が大きいと感じるのですが、農業分野も台帳と地図がこれまでのアナログの世界では相互活用が進んでいなかったようですが、デジタル化によって改善(農地情報の紐づけ)が進んでいるようです。
また、任意座標系の登記所備付けデータ(要は地図に準ずる図面)の活用に当たって、基礎自治体で作成されている地番図をベースに使い、重ねることによってかなり使える情報になるとの報告がありました。最近は地番図を公開している自治体も増えてきましたから(たまたまですが私が主に仕事をしている長浜市、米原市、彦根市は公開されてます)、任意座標系の図面を生かす手法の一つであると思いました。
今回の研究会、世間ですすむDX化の土地・地図分野での具体的な活用法をご提示いただくとともに、近未来の不動産管理の方向性を感じさせる研究会だったと思います。
2023年
3月
09日
木
境界問題解決支援センター滋賀主催の研修会に参加

本日は草津市立市民交流プラザ(フェリエ南草津)におきまして、境界問題解決支援センター滋賀主催の研修会が開催されましたので、オンラインにて参加させていただきました。
研修会のテーマは「公証業務と専門資格者との関わり~ 4つの公正証書 ~」、講師は長浜公証役場 公証人 阿野 純秀様です。
今回の研修の粗筋は下記の通りです。
1 公証業務について
2 高齢化社会
3 第三の人生に備えた4つの公正証書
(1) 任意後見契約
(2) 遺言公正証書
(3) 尊厳死公正証書
(4) 死後事務委任契約公正証書
4 署名認証(サイン証明)
(1) 海外居住者で一時帰国の場合
(2) 筆界確認書の署名認証
(3) 不動産登記法第23条4項2号の署名認証
講師の先生が触れておられた判断能力の低下や尊厳死等々、正直なところ避けられるものなら誰しもがそうしたい話題も、今後ますます高齢化が進む中で否が応でも直面する機会があることと思われます。そうであれば見て見ぬふりをしているよりも、前向きに、事前に手を打つことが重要になってくるのでしょう。
「杭を打って悔いを残さず」という土地家屋調査士業界の格言?がありますが、それにプラスアルファして「公正証書を残して争いを残さず」という姿勢が社会的にも今後一層求められていると研修を受講して感じました。
また、今回の研修はオンライン(ZOOM)にて参加させていただきました。正直なところ、研修会場に足を運ぶだけでも一苦労の地域に住む者にとってオンライン研修の普及はまさに福音とでもいうべきものでした。コロナもいよいよ終息が射程圏で、今月にもマスクの着用は実質的に任意になるようですが、オンラインを利用した会員研修や会議は今後も積極的に実施していただければと思います。
研修会の開催にご尽力いただきましたセンター滋賀の関係者の皆さま、大変お疲れ様でした。
2023年
3月
05日
日
久々の名古屋城

今日は朝から名古屋方面にお出かけしてきました。写真は名古屋城ですが、久々の訪問です。いつ以来かと言えば…約40年ぶりですね。当時は天守閣にも入場しましたが今回は外から眺めるだけです。御殿の復元もされており、見学したかったのですが、ながーい行列を見て断念。名古屋は観光地といっても、有名どころがそれほど多いわけではないので、極端に人が集中する傾向があるように思います。
そういえば花粉症のシーズンが本格化してきました。今年は花粉が多いと言われている割には個人的には症状は例年に比べてそれほどではありませんが皆さまいかがでしょうか。とくに何か変わったことを始めたわけでもなく、症状が軽い理由はよくわかりませんが、とにかくこのまま症状がひどくならないとありがたいと切に思うこの頃です。
2023年
2月
26日
日
小牧地区土地宝典(地番地積地目入図)を入手しました【続】

前回も「小牧地区土地宝典(地番地積地目入図)」について見てきましたが、今回は土地宝典の内容について少々触れていきたいと思います。読み解くガイドは引き続き大羅陽一「土地宝典の作成経緯とその資料的有効性」です。
冒頭の画像は土地宝典のなかで、小牧地区の地籍を写し取った箇所となります。右上の字八幡前に属する広い区画の一帯は小牧山城となります。中心部分の区画はおそらく模擬天守が現在存するあたりと思われます。小牧山城は城郭と言っても織田信長が築城し、小牧長久手の戦い以降は特段使用されていなかったと思うのですが比較的斜面も急ですので近世を通じて農地などに転用され、細かく細分化さることはなかった様子が地図からうかがえます。
なお、字が大変細かいのですが地番と面積、地目(凡例)が一筆ごとに記載されています。また小学校や警察署などの官公庁なども名称がそれぞれ記載されています

上記の地図では着色箇所と非着色箇所がぱっくり分かれています。左が市街化区域、右が市街化調整区域ということになります。大羅氏によると着色を施した土地宝典は少なくないようですが、市街化区域を着色するあたり、本書の利用目的が垣間見えると思います。
なお図の左には昭和43年に開通した東名高速道路が描かれています。また、全体的に土地の区画が整形ですので愛知県に多い、早い時期から耕地整理事業などが行われた典型的な地域だと思います(これが滋賀県なら戦後の圃場整備区域が市街化区域に指定されるようなことは絶対にありません)。

最後に凡例と縮尺を見ていきます。大羅氏によれば帝国市町村地図刊行会の土地宝典は全図の縮尺が1/5000~1/10000とありますが、今回の資料は全図に縮尺の記載はありませんので不明です。切図は上にあるように全てが1/2400で統一されていました。公図の縮尺が大凡1/600とされていますので、それを1/4にして、切図を描いたということであれば、合点がいきます。
また宅地の表現が建物の屋根を描いた独特の絵柄となっています。これは大羅氏も論文の中で「相模原市教育委員会保管の『地租改正ニ付地引絵図面作成雛形』(明治 7年〉にも,宅地を○(屋根の形状)をもって図示することを指示したものがある」と指摘されています。帝国市町村地図刊行会は本社が神奈川県にあるようですし、そういった点からもうなづけるものです。
過去に私も宅地について同じ表現をしたものを関東地区の和紙公図で拝見したことがありますが、関西では見たことはありません。凡例は関東風?とでも言ったところでしょうか。
2023年
2月
18日
土
小牧地区土地宝典(地番地積地目入図)を入手しました

昨年、土地境界の立会いの際にある参加者の方が「土地宝典」を持参してこられました。土地家屋調査士にとってはあるあるかもしれませんが私自身は初めての様な気がします。書籍などで土地宝典の存在は知っていましたが、現に境界の資料として持ってこられる方はほとんどおられませんので珍しがりがてら、内容を拝見させていただきました。
時を経て先日、某オークションサイトで土地宝典の出品を見て、なかなか美品で、お値段も手ごろのように思いましたので気軽に一つ入札しましたら、そのまま落札と相成りましたのが今回ご紹介する土地宝典(愛知県小牧市小牧地区土地宝典地番地積地目入図)です。
まず「土地宝典」とはなにかをざっとご紹介しますが、ここでは国立国会図書館のサイトから解説を拝借します。
『明治以後、租税の対象となる所有地を調査・確定するため、土地台帳や地籍図が公的機関により作成されました。土地台帳とは、その地域の区域名称(町名・大字・小字など)、地番、地積(坪数、面積)、地目(土地の種類:田,畑,山林等)、等級、所有者名といった情報を収録するものであり、地籍図とは一筆ごとの土地の区画形状を測量した土地台帳の附属地図です。土地台帳と地籍図とを合体させるなどして、該当箇所と所有者を確認しやすいように民間で編集して刊行された地図帳を「土地宝典」と呼びます。
「土地宝典」の収録内容は、地番と地積しか収録されていない簡便なものもあれば、複数の情報を詳細に収録するものなど、資料によって様々です。また、「土地宝典」のほか、「字限図」「一村字限切図(字限全図)」「地籍地図」など多くの呼び方があります。』
(国立国会図書館 https://rnavi.ndl.go.jp/jp/maps/post_1220.html)
まあ、土地宝典をざっくり表現するならば、土地家屋調査士が官民境界確定協議の際などに添付する「土地合成図」の大規模版ですね(所有者は載ってませんが…)。

土地宝典についてはこれまでそれほど学術的な研究の蓄積もなく、管見の限り大羅陽一氏の論稿「土地宝典の作成経緯とその資料的有効性,歴史地理学,137,pp.1-20,歴史地理学会,1987.6」がある程度です。今回はそこで指摘されている項目を参考に、この土地宝典を分析していくことにします。
まず、発行年時ですが昭和54年2月、発行所は「帝国市町村地図刊行会」となっています。もっともらしいと言いますか、いかにも威厳ある団体の様なイメージを持たれそうな発行所の名称ですが、恐らく財団や、社団などの法人ですらなく個人かと。記載されていました藤枝市の住所もグーグルマップで検索したところ現在は賃貸アパートのようでした。
ちなみに大羅氏の論文では土地宝典の発行社として26社を挙げられていますが、氏の調査の範囲は主に関東であり、全国的にはもっとあるものと思われます。ただその中でも、戦前から戦後にかけて長い時期にわたって土地宝典を数多く発行していたのは今回の「帝国市町村地図刊行会」のようですね(大羅氏によると本社は神奈川と記載されています)。地域的にも今回の愛知県はもちろん、滋賀県でも戦前は発行を手掛けられていたようです。
土地宝典の販売価格については大羅氏の論文でも指摘はありません。今回購入した土地宝典も(非売品)とあります。しかし、税金で発行しているものではなく、あくまで民間業者によるものですから販売しなければ発行はできません。想像ですが、非売品とすることによって販売額を調整するようなことをされていたのかなーと思います。でなければ自治会か、区画整理の事業者などとの一括契約、またはそれらを通じての募集販売が考えられますが、他社の土地宝典はどうなっているのでしょうね。
今回はここまで。土地宝典の内容にはふれませんでしたが、長くなりますので以降何回かに分けて解説させていただこうと思います。(続)
2023年
2月
16日
木
事務所の近くで開業された「ごはんCAFE」のお弁当

先月末に事務所の近くで開業された「ごはんCAFE」でお弁当を買ってきました。幕の内弁当480円也。コンビニのお弁当と比べてお魚が多く使われているかなって思います。お値段も今どきリーズナブルな価格ですね。
実はこのCAFE、もともとは保育園だった建物を活用しておられます。私も40数年前には園児として、この建物に毎日お世話になりました。まさか、CAFEに衣替えするとは想像もつきませんでしたが、いまは古民家レストランなんかも珍しくない時代です。今後も往時を懐かしむ方に是非訪れていただいて、地域に賑わいを創出いただければ嬉しいですね。
2023年
2月
11日
土
滋賀県土地家屋調査士会の研修会でした

昨日は栗東市「さきら」におきまして、滋賀県土地家屋調査士会の研修が開催されました。
研修会のテーマは「令和3年法律第24号(民法・不動産登記法等改正法)及び第25号(相続土地国庫帰属法)並びに令和4年4月14日民事局長通達で何が変わるか(最近の法改正等が境界確定協議の実務に与える影響について)」という、記憶する範囲では史上もっとも長い?ものでした。
土地家屋調査士の研修会とはいえ、滋賀県内の自治体の官民境界の担当職員さんにも数多く参加いただきました。受講した感想としては、「理論」と「実務」の間にはどうしても距離があります。そして、その隙間を無理なく埋めるために専門家としての土地家屋調査士の役割があるということでしょうか。
境界も現場によりけり、答えは単純には導き出せませんが、まさに「官民」が知恵を出し合って国民にとって常に望ましい結論が出せるよう、日々の研鑽が大事と感じた研修会でした。
2023年
2月
05日
日
事務所の隣で賃貸アパートが完成しました

事務所の隣で先日、賃貸アパートの工事が完了し、日を置かず、早速入居が始まっています。この地区では初めてのアパートなので実際にどのくらい需要があるものか、と思ってはいたのですがネットで検索すると既に満室なのかな?といった状況ですので、何よりです。
近隣というだけで、全くの部外者ですので外回りしかわからないのですが、ざっと見る限りいろんな設備が充実していて、なかなかいいですね。植栽一つとっても結構こっているような感じで、最近の賃貸アパートも侮れないなあ、と思います。
2023年
1月
30日
月
NFTでデジタル名刺

今月、オンラインで参加(というか単に視聴)した「NISSAN あ、安部礼司」のイベントで配布されていたオリジナル名刺を昨日いただきました。
「NFT(Non-Fungible Token)を使用したデジタル名刺」ということらしいのですが、単に仲介している博報堂(animap)の営業戦略にのせられているだけの様な気もします。それでも、偽造や改ざんが難しいとされる「ブロックチェーン技術」について初めて触れた体験という意味ではよかったのかも。
2023年
1月
28日
土
奈良ホテルで会議でした

昨日は「関西の迎賓館」とも称される、奈良ホテルで会議がありました。奈良でも雪が舞っているのですから言わずもがな滋賀県北部では・・・といったところですが、車窓から見る限りでは滋賀県内でも近江八幡くらいまでは湖北と変わらない程度の積雪がありましたね。
それにしても今日もJRは運行がままならなかったようです。雪に関しては積雪量も大したことがない今回の程度で、そこまでダイヤが乱れるとは気が思いやられます。もちろん安全な運航が一番であることは言うまでもないのですが、それにしても悪天候に対して無策ではないかと感じます。
社員の皆さんは各自一生懸命やっていただいているとは思うのですが、あまりに頻繁にこうしたことが続くと利用する側もついつい敬遠してしまうような気がしますので、もう少し普段からの対策をお願いできればと、一利用客としてお願いしたいところです。
2023年
1月
25日
水
寒波襲来

もう雪は降らないのかなー、と思わないでもいた今シーズン、初めてまとまった降雪がありました。とはいえ精々10~20cm程度でして、湖北地域では珍しくともなんでもないの積雪なのですが、ニュースでみた京都の映像ではこちらとそんなに変わらない程度の雪がありましたので、南雪なんですね。
とはいえ今回は雪よりも、寒波。「寒すぎて雪が積もらない」という現象は昔からあるように思うのですが、今日は日がなマイナスの気温のようですので、雪よりも道路や水道管などの結氷が気になります。
2023年
1月
23日
月
全国の登記所備付地図の電子データの無償での一般公開が始まりました

年明けにマスコミにて発表され、以降界隈?では熱い注目を浴びておりました、全国の法務局にある地図データのネット上で無料公開が本日正午より開始されました。
案の定ではありますがアクセスが集中し、今現在も(というか、先週から)つながりにくい状況ですので、私自身は少し間をあけてからデータを入手したいと思っているのですが、当初は眉唾物くらいに感じていた取り組みが、本当に始まりましたね。
土地家屋調査士がこのデータを業務で利用するのはある意味当然ですが、今こうして法務省が公開を行う理由として農業や防災などへの活用が上げられていたりします。多くの方がその意義について様々触れておられますので私の方からは特に申し述べることはないのですが、あえて一点あげさせていただきます。
それは学術研究分野での本データの活用と研究発展への期待です。一筆地毎の輪郭を描いた大縮尺のデータを現在までまともに学術分野で取り上げ、十全に活用した事例はほとんどないと思います。それは、PCの性能的なことや、個人情報の壁もありましたが、何よりネット上に、無償で使えるデータが転がっていなかったことがあると思います。ですので今回の公開を契機に、地理学だけではなくて社会調査や民俗調査、都市工学や土木工学などなど様々な学問分野において法務局データの活用が広がるのではないかと。
残念ながら土地家屋調査士は受験人口も基本的には低落傾向が続いていますが、このデータ公開によって一筆地のデータに親しみ、学んだ学生さんがどこの業界よりも一筆地に詳しい、土地家屋調査士業界の門をたたくようなことが長期的に見れば期待できるような、そんな夢が持てる今日の出来事でした。
2023年
1月
15日
日
初詣

今日は朝から季節外れの好天気でしたので、長浜八幡宮に初詣に行ってきました。ぎりぎり「松の内」だからいいのかな、と思いきや、ググってみますと「松の内」の期間のとらえ方には地域性があるようで、関東は7日までで、関西は15日という解釈のようです。松の内に地域差があるって初めて知りました。
聞き及んでいるところでは年末年始は八幡さんも大層な人出だったようです。ただ、いまはコロナのこともありますし、密を避けてゆったり参拝できましたので何よりでした。
2023年
1月
08日
日
司馬遼太郎「峠」を読む

昨年映画化されたこともあり、改めて話題になった司馬遼太郎の「峠」ですが年末から年始にかけて読了してみました。
河井継之助と北越戦争についてはそれなりに関心をもって、これまでも折に触れて河井に関する著作を読んでは来たのですが、本丸ともいうべき「峠」については初めて手に取りました。そもそも司馬遼太郎の作品を読了したのは30年以上ぶり、のような気もします。
河井継之助については優れた人物であることは疑いようもないとは思いますが、長岡藩の家老として北越戦争に至る経緯については様々な評価があると思います。40歳を越えたばかりの若さもありますし、学問を長く治めてきたが故の、理屈に頼りがちといいますか、「東」にも「西」にも与しないという、正道といえばいいのですが敢えて隘路を行く面など、もう少し狡猾さがあれば戦争は回避できたような気もします。
ただ、北陸の小藩の、武士としてはそう高位の家柄でもなく、風采も上がらず、学問的にもとび切りの秀才とも言えず、剣術などにも興味を持たないという、ある意味でだれからも自己投影しやすい河井のパーソナリティと、唯我独尊ともいえる河井を否がおうにも巻き込む時代の激しい転回は、一個の小説としてとてもよく完結しているように思いました。
この間、就寝前に読書をしてみましたが、深夜にスマホやテレビ画面を見るよりは不思議に心が落ち着くような気がしました。折角ですので、他の司馬作品も手に取っていきたいと思います。
2023年
1月
04日
水
2023年、明けましておめでとうございます!

2023年、明けましておめでとうございます!本年も、どうぞ宜しくお願い致します。
今日は朝から霙混じりの雪ということで、事務所周辺では今シーズンの初雪となりました。とはいえ、少し北に行けば年末から降っていたようですが、上の画像を見てもわかるようにいつも事務所の窓越しに見える伊吹山もすっかり鈍色の雲に覆われて姿かたちもありません。湖北の冬ですね。
年末年始はどこにも出かけず、日がな寝正月を過ごしていましたが、アマプラでドラマ「タイガー&ドラゴン」が見放題になっているのを発見したのをいいことに、一気に全話視聴しました。リアルタイムで見た時も大層感心して見たものですが、2005年放映ということですから、もう17年ですか。今ではコンプライアンス的に地上波では放映は難しいような気もする、際どい内容ではありますが、やっぱりいいものはいいですね。
そういえば、当事務所も今年で20年目の節目となります。大過なく、ここまで続けてこられたことに感謝しつつ、新たな年を実りあるものにしたいと思います。
2022年
12月
22日
木
後鳥羽上皇ゆかりの後鳥羽神社を訪問してきました

先日、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見ていましたら番組の最後にある所縁の地紹介?的なコーナーで不意に長浜市名越町の後鳥羽神社が取り上げられていました。
正直私自身、そのような神社の存在自体を知りませんでしたので訪問したことも勿論なかったのですが、今日たまたま近くを通りましたので参拝に行ってきました。
上の石碑の揮毫は内大臣三条実美公です。神社自体は明治になってから神社の方は創建された様で、長らく近くの名超寺の敷地の一角だったと思われます。
この長浜市名越町は古くから信仰の土地だったようで、この一角は今もなお大変厳かな雰囲気がプンプンします。長浜市の地番図を見ても小字地名に「本堂」「円光院」「大蔵坊」「積善坊」「仁王堂」「地蔵坊」といったように明らかに多くの神社仏閣がかつて犇めき合っていたことを想起させるものばかり並んでいます。
後鳥羽神社は名越の集落内に入れば分かりやすい一本道で訪問できます。お近くの方は後鳥羽上皇の面影を探しに一度訪れてはいかがでしょうか。
2022年
12月
08日
木
「G空間EXPO2022」に参加してきました

12月6,7日にかけて東京・浜松町で開催されました「「G空間EXPO2022」に参加してきました。測量業界関係者にとっては、一度は見てみたい、憧れのイベントですね。前にも一度参加させていただいたことがあるのですが、確かその時は日本土地家屋調査士会連合会もイベントをされており、土地家屋調査士も沢山お見かけしたことを覚えています。
今回はその点、コロナもあって、随分こじんまりとした感じのイベントになっていたような気がします。オンラインも併用されていますので、そのせいもあるのかな・・・とは思いますが規模的には寂しい感じがしました。もしかして、将来的には完全オンラインに切り替わっていくのかもしれませんが、例えば今回「Q地図」さんのブースで直接説明(多分管理人さんから)をお受けできたこと等、オフラインの良さもあるんですけどね。
オンライン配信も現時点ではまだ始まっていないテーマもありますが、折角ですので興味のあるテーマを中心にボツボツ拝見させていただきたいと思います。
2022年
12月
03日
土
行政書士会湖北支部研修会「相続登記義務化及び国庫帰属制度」

この一週間、時雨がひっきりなしに繰り返す北陸地方の冬の気候が続いています。今日は伊吹山も山頂部分が薄化粧をしています。そろそろ平地でも雪が舞うのも近いようです。
今日は行政書士会湖北支部恒例の支部研修会が開催されました。「相続登記義務化及び国庫帰属制度」ということで、法務局から支局長にお越しいただいて90分みっちりと解説をしていただきました。
支局長のお話が終わってからも参加者から多くの質問が出されました。やはり、地域柄と言いますか、実際に多くの過疎地域を抱えていることから、滞在的な需要は非常にあるのでしょう。施行日も迫ってはいますが、走り出してみないとわからないといいますか、今のところまだまだ運用が不透明な部分も多くありますので、逐次情報を仕入れていきたいと思いました。
2022年
11月
28日
月
『Amazon ブラックフライデー 2022』開催中

ご存じの方も多いと思いますが、現在『Amazon ブラックフライデー 2022』が開催中です。『フライデー』というものの、開催期間が一週間とはどうかと思いますが、数年前から何だかんだんで利用させていただいております。
ただ、例年ですと「こんなに安いの!?」という商品がそれなりにあったように思いますが、折からの物価高騰もあって食指の動く商品は少ないように思います。今回は日常品+αで済ませる方も多いのではないでしょうか。
本当は賃金が物価に伴って上昇すればいいのですが、私たち士業関係の報酬は現在どんな感じでしょうか。「(報酬を)上げた」という事務所も一定あるとは思いますが、物価上昇に十分追いついていないような気もします。
インボイス制度もここにきてようやくニュースになる機会が増えてきましたが、報酬や会計など事務所経営の面で、ここ数年大きな転換点に差し掛かってくるような気はします。
2022年
11月
20日
日
「ジョリーパスタ」に行ってきました

昨日は数年前にイオン長浜店の敷地内にできました「ジョリーパスタ」にいって来ました。それがどうした、という話ではあるのですが個人的にはジョリーパスタには少しだけ思い入れがあります。
通っていた大学の近くに、今思えば関西一号店かな?のジョリーパスタがあったのですが、「そのうち行こう」と思いつつ、そのまま四年間が過ぎ去って、数年前にその場所をみたら回転寿司店に変わっていました。
ただそれだけなんですが、そのジョリーパスタが長浜にできるということで正直大丈夫なのかな…と勝手に心配していましたが、そもそも経営母体もゼンショーグループの子会社になって、テイクアウトにも注力して頑張っておられるんですね。
ともあれ30年以上、「いつかいつか」と思っていた胸のつかえが取れました。近隣ですし、またうかがいたいと思います。
2022年
11月
16日
水
「地籍編製土地調査手続ニ付心得」明治十七年六月十日 布達甲六二号

週末の官民境界の立会いにむけて資料を集めていましたら、とある集落で土地関係の保管文書を見せていただけました。
上はその一部ですが、巻末の左の二行には「右は明治17年6月当県甲第62号御布達に拠り取調候処書面之通に有之候也」とあります。パッと気づきましたが前に滋賀県立公文書館で原本を調査し、その後も何度か読み返した記憶のある「甲62号布達」を根拠に地籍の調査を行ったことが明確に示されています。
※折角なので下記に布達の内容をアップしておきます
滋賀県庁に提出した書面の、集落用の控だと思うのですが、ちゃんと根拠条項を示して頂けると、こちらとしてもぐっと資料的な信用が上がろうというものです。
なお、今回の調査では水路の幅員について調べたかったのですが、これは大正期の「溝渠取調原簿」にて確認することができました。詳細はここではふれませんが想定以上にいい結果が発見でき、取り合えず立会も乗り切れそうな気がしてきました。
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「地籍編製土地調査手続ニ付心得」 明治十七年六月十日 布達甲六二号
明治九年中地籍編製書式布達セシ以来追々調理ノ上進達セシ町村モ有之候処其已ニ調理セシ町村ト雖モ地籍図ノ調製ナク其以後地種地目等ニ沿革アリテ現今ノ姿ニ異同ヲ生シ今ニ於テ既成ノ地籍ニ對スル図面ヲ調製スル事難ク且編製ノ年度モ各町村区々ニ出テ丶一様ナラス随テ全管ノ地籍整頓不相成ニ付今般別紙ノ通調理手績更定候條右ニ準據シ更ニ調製可致旨布達候事
明治十七年六月十日
滋賀縣令籠手田安定代理 滋賀縣大書記官河田景福
地籍ハ國郡町村ノ経界ヨリ官民所有地ノ区域ニ至ル迄之ヲ鞏固ニシテ永世ノ基典ニ供スルモノナレハ官民有地ヲ問ハス無漏調整シ地籍編製成効ノ后ニ至ツテ落地又ハ隠地等無キヲ
緊要ナリトス其調査ノ手績左ノ條項ノコトシ
第一条
地籍ハ明治十七年ヲ以テ一般編製ノ年度トス
第二条
別表書式ノ通町村ニ於テ調製スヘキ種目ヲ示シタルモノヲ除クノ外ハ縣廰ニ於テ之ヲ調製ス
其町村ニ於テ調製スルモノハ明治十七年一月一日現在ノ姿ヲ以シ地籍図一同ニ進達スヘシ
第三条
該調理ハ都テ来ル九月三十日ヲ以テ整頓ノ上進達スヘキ期限トス
第四条
町村ニ於テ調整ヲ要スヘキモノハ更正野帳ニ編製アラサル土地及ヒ更正野帳ニ編製シアルモ調査完全ナラス当庁ニ於テ其種目ヲ識別シ得サル土地即チ官有地第三種民有地第二種ニ属スヘキ土地及ヒ山林種別ナリトス両レヲ其内河川堤塘道路等ハ左ノ項ニ従リテ取調フヘシ
一 河川ハ砂磧ニシテ水ノ流通スル痕跡ノ存スル処ヲ以テ其幅員トス
一 溝渠等ハ其上一附ヲ以テ幅員トス
一 堤塘ハ河川溝渠等ノ流水ヲ防ク為メニ人工ヲ用テ築立タルモノニシテ其現形ノ敷ヲ以テ幅トシ其田畑ニ沿フ処ハ地券面ニ記シタル畦畔崕地ノ際ヲ界トス
一 道路ハ現在敷地ト成リタル処ヲ以テ其幅トシ並木敷アルモノハ道路トノ区別ヲ立テ各別ニ取調フヘシ其田畑ニ沿フ処ハ地券面ニ記載シタル畦畔崕地ノ際ヲ以テ道路或ハ並木敷ノ界トス
第五条 堤塘ニシテ道路ヲ兼ルモノハ堤塘ニ組込ミ道路へ組込ムニ及ハス溝渠等ニ沿フ道路ニシテ堤塘ヲ兼ルモノハ各其主タル方へ組込別ニ堤塘ノ形アラサルモノハ道路ニ組込ムヘキハ勿論タルヘシ
第六条 湖沼河川等ニ沿フ官有地ニシテ地租改正ノ際其町村ノ更正野帳等ニ編入シアラサルモノ往々之レ有リ此等ノ土地ハ平常水ノ浸サル処ヲ以テ界トシ各其地目ニ従リテ取
調フヘキモノトス
第七条 第一表ニ記載スル処ノ土地ハ其町村ノ地順番号ニ組込ムヘキモノトス
但道路河川溝渠堤塘ノ類ハ各一線毎ニ一筆トスへシ
第八条 第三表民有山林ノ種別ハ曾テ定メタル土砂扜止流域内ノ各村ハ本表調製スルニ及ハス
第九条 町村ノ経界線屈曲等ノ要所ニハ接続町村戸長立合ノ上境杭ヲ建設シテ境界ヲ輩固ニシ地籍図ニモ接続町村戸長及総代二名以上ノ連署ヲ要スヘシ其国界ニ係ルモノハ接続村戸長及ヒ総代二名以上ノ証明書ヲ取リ図面ニ添付進達スルモノトス
第十条 地籍図別紙雛形ニ準拠シ町村一字毎 (字ノ番号ヲ附シ図中ニ記入スヘシ)及ヒ総図ヲ調製スヘシ尤官民有地格別ノ色分ヲ為ニ及ハサルモノトス
但其体裁ハ地租改正ノ際調製シタル等級縮図ニ準ス
第十一条 前途地種地目ノ変換等ニ由リ地籍更正ノ方法等ハ別ニ之ヲ定ムヘシ
第十二条 今般調整スル表及ヒ図面ハ必ス二部宛ヲ調製シテ一部ハ当廰へ進達シ一部ハ其町村ニ備置クヘシ
以下略
2022年
11月
12日
土
農地転用許可が必要か、不要か、の「境界」について

今日の午後は、長浜市内にて農地を山林、または原野へと地目を変更する登記のための実地調査をしてきました。
依頼人と言いますか、仲介に入って案件をご紹介いただいた行政書士さんからは「既に農業委員会と打ち合わせをしてあり、農地転用許可を経ずに地目変更を申請してください」とうかがっていますので、実際に該当地が山林もしくは原野に認定できるのか否かを確認してきました。
これまで何回かは同じように事前に農業委員会と打ち合わせの上で、農地転用許可を経ずに山間部の農地の地目変更の申請をしたことはあります。地域柄もあって年々耕作放棄地も増加していますので、周辺の利用状況や、灌木等の繁茂の程度などを勘案して農業委員会も柔軟に対応いただいているのかな、と思うのですが、基本的にこうした対応は今は山間部に限られているように思います(平地は現地特定が容易なこともあると思いますが)。
他の案件ですが、最近悩ましく思っているのは、平地においても進入道がなかったり、耕作人がいないことから耕作が難しいケース。4条許可も難しいとなると、ゆくゆくは管理もできません。こうした際にもできれば、山間部でのこうした扱いを認めていただけると助かります。いわゆる、「所有者不明土地」の増加の一因として、農地の地目変更登記が容易でない点もあるのではないでしょうか。
実務上は原則農地転用許可が必要とされている土地地目変更登記の運用も、都市や農村、山間部などのゾーニングを行って、もう少し柔軟にしていただけるとありがたいと思います。
2022年
11月
07日
月
平和堂ドリームマッチ in 滋賀 V.LEAGUE を観戦してきました
今日は朝から滋賀県草津市のYMITアリーナ(くさつシティアリーナ) にて開催されましたHEIWADO DREAM MATCH 2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN &WOMEN を観戦してきました。思い起こせばYMITアリーナ、以前は名称は違っていたと思いますが遡ること20数年前、勤務先の卓球大会で訪問して以来です。
そもそもVリーグの試合はテレビでも見たことがなかったのですが、今回は第一試合が男子の東レアローズ vs ジェイテクト STINGS、第二試合が女子で 東レアローズ vs JT マーヴェラス ということで、それぞれ日本代表選手を抱える名門チームということもあり、門外漢の私でもオリンピックや世界バレーで何度もお見かけした選手が多数おられました。
特に第二試合はフルセット、最後までもつれにもつれた手に汗握る展開の試合でしたが、ホームの意地を見せたいアローズがエースの石川真佑選手のアタックで勝利を決めました。さすが、スターは持ってるなあ~と感心した次第ですが、スポンサーの平和堂さんにとってももっとも理想的な締めくくりだったのではないでしょうか。
2022年
10月
30日
日
事務所の南隣でアパートが建築中

現在、当事務所と道を挟んで南隣の土地で、アパートが建築中です。来年2月に入居が開始されるとの説明を受けていますが、なにせ当地区では初めてのアパートということでいろいろと気になるところです。
ファミリー層向けのアパートですので、個人的にはアパート(仮住まい)での「お試し居住」を経て、そのうち近隣で一戸建て住まいにスライドしていただければ一番ありがたいと思うのですが、そううまくいきますかどうか。
アパートの建築と、地域住民の人口増加、相関関係はなくはないと思うのですが、いい循環ができればと今から期待しています。
2022年
10月
29日
土
令和4年度 立命館大学寄附講座成績優秀者表彰式でした
昨日は立命館大学OICキャンパスに置きまして、令和4年度日本土地家屋調査士会連合会近畿ブロックによる立命館大学寄附講座の成績優秀者表彰式が行われました。
僭越ながら近畿ブロックの広報部会を預かる身として、表彰式と、その後の学生さんを交えた座談会に参加させていただきました。
今年度はまずは先の2年と違い、コロナ禍の影響も特段なく、基本的にすべての対面式の講義で執り行えたことがなによりでしたが、学生さんの側もさすがに受講に身が入ったようで、例年にもまして成績がよろしかった様に思います。
座談会でそれぞれの進路希望をお聞きすると公務員志望の方が多いようでしたが、土地家屋調査士の合格者平均年齢は40歳前後ですから、時間は十分あるわけです。今回の受講生からも、いつか土地家屋調査士として活躍される方が一人でも多く生まれることを願ってやみません。
2022年
10月
19日
水
専門家によるくらしの一日無料相談所開設

令和4年11月20日(日)、米原学びあいステーション(旧米原公民館)にて標記の無料相談会が開催されます。
主催は滋賀自由業団体連絡協議会ですが、事前のご予約は滋賀県土地家屋調査士会事務局にて承っておりますので、気になる方は是非お問い合わせください。
2022年
10月
09日
日
第35回日調連親睦ゴルフ京都大会に参加してきました

この週末は第35回日調連親睦ゴルフ京都大会に参加してきました。この3年というもの、コロナウイルス感染拡大に伴い、延期につぐ延期となっておりましたが、ついに、やっと開催されました。中心となってご準備をされてきた京都会の方々は心理的にも本当に大変だったと思います。
ゴルフ大会、とはいいましても、私は前夜祭と観光コースのセットで参加させていただきました。観光コースでは「 金閣寺⇒ 二条城 ⇒ 料亭 左阿彌(昼食) ⇒ 清水寺⇒ 三十三間堂 」という、まるで修学旅行かと見まがうような定番を回らさせていただきました。
金閣寺に至ってはかつての通学コースでしたのでまさに今更ながらなんですが、境内に入ったのは小学生以来です。当時は金箔を張り替える前でちょっと薄汚い(失礼)金閣寺だったことを覚えていますが、今は本当に金ぴかで、ちょっときれいすぎる金閣寺であることを現認できました。
清水寺やその参道は多くの観光客であふれかえっていました。コロナもひと段落で観光客も戻ってきていましたね。それはそれでかつてのオーバーユースが気になるのですが、当面は仕方ないかな、とは思われます。
私自身ゴルフ大会は参加は初めてでしたが、今回数年ぶりの、お久しぶりの方にも多くお会いでき、なんだかそれなりに楽しめたような気がします。ご準備いただいた京都会の皆さん、本当にお疲れ様でした。
2022年
10月
06日
木
行政書士無料相談会(許認可申請・遺言・相続)のご案内

広報月間に伴う、行政書士会湖北支部の無料相談会が今年も開催されます。相談をご希望される際は要予約ですので宜しくお願い致します。
日 時 10月8日(土) 13時30分~16時30分
場 所 ながはま文化福祉プラザ さざなみタウン1階 1A会議室
相談内容 相続・遺言・成年後見・離婚・起業・許認可などの各種手続き
その他の行政書士の業務全般について相談を受けられます。 http://www.gyosei-shiga.or.jp/annai/
2022年
10月
05日
水
境界問題相談センターおおさかのオンライン研修会に参加しました

今日は夕方から境界問題相談センターおおさかのオンライン研修会に参加させていただきました。テーマは「Q&A 詳解土地台帳」ということで、都城市代表監査委員、元横浜地方法務局長、元都城公証人の新井 克美先生が講師です。
講演テーマと同じタイトルの本が今年1月に発刊されており、既に購入済なのですが、大部なこともあって「積読」状態だったこともあり、これ幸いと今回申込させていただきました。
研修会では土地台帳の話よりもちょっと他のテーマが主だったような気もしましたが、カラフルな資料を作っていただいたこともあってとても分かりやすい内容でした。前に大阪会の研修会に参加させていただいたこともありますが、大きな会場の端からでは講師の説明もわかりづらかったことを記憶しています。その点、大阪会のような大きな会ではオンラインに振り切って、研修を実施されることがベターなのかもしれません。
2022年
10月
02日
日
登記情報提供サービスの利用時間が拡大されました

ご存じの方も多いとは思いますが、この10月1日より「登記情報提供サービス」の利用時間が拡大されました。便利になったなー、と思わないでもないですが、労働強化というか、ワークライフバランスのご時世に逆行しているような気もします。
土地家屋調査士や司法書士の業界はともかく、不動産業界は土日も稼働しているところも多いので、そうしたところからの声を反映したものなのでしょうかね。
早速昨日も利用させてもらいましたが、土地家屋調査士にとって需要の高い図面関係は土日の利用ができないのは注意ですね。個人的には時間拡大よりも利用料金のさらなるカットを期待したいところです。
2022年
9月
28日
水
「土地月間県民フォーラム」講演会オンライン配信のご案内

毎年「土地月間」にあわせて実施されています「土地月間県民フォーラム」が本年度も滋賀県県民活動生活課、(公社)不動産鑑定士協会、そして(公社)滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の共催により10月23日に開催されます。
毎回その時々のテーマに沿って講演やパネルディスカッション、相談会等を実施していますが,今年は昨年度同様、無料相談会をメインに講演はオンライン配信にて行われます。
講演の内容は広く県民に向けて、基礎的な内容を分かりやすく伝える構成となっています。先に拝聴しましたが、官庁からのお知らせだけあって少々堅い感じは否めませんが、動画だけにお気楽にどうぞ。
なお、配信は10月末日までのようですのでご注意ください。
<講演テーマ>
「法務局と不動産登記について」~不動産登記って難しい?~
<講師>
大阪法務局民事行政部 不動産登記部門総括係長 藤原大介氏
2022年
9月
23日
金
訃報に接す
この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成したものです。
ご存じの方も多いと思うのですが、埼玉大学の谷謙二教授の訃報を知り、びっくりしています。個人的には正直なところ特に接点はないのですが、先生の作成された今昔マップをしばしば利用させていただいていたとか、学会で研究報告をされているところを教室でお聞きさせていただいたとか、その程度です。それでも1971年のお生まれ、同年代ということもあってショッキングなニュースでした。
幸いなことにこのところ、私の周りではあまり訃報を聞かないのですが、改めてもう若くないのだなあ、とも実感しました。
先生のご冥福をお祈りいたします。そして、勝手ながら今後とも今昔マップはありがたくご利用させていただきます。
2022年
9月
18日
日
土地家屋調査士会研究部・土地境界鑑定委員会研修会でした

先日の金曜日は草津市民総合交流センター(キラリエ草津)におきまして滋賀県土地家屋調査士会の研修会が開催されました
テーマは第1部が「民事基本法制の見直しにおける土地家屋調査士の役割」として日本土地家屋調査士会連合会副会長 鈴木泰介氏によるお話でした。具体的には最近なにかと話題?の「相続土地国庫帰属法」等などについて条文一つ一つを確認しながら学ばさせていただき、大変よくわかりました。条文を要約した説明資料だけでなく、条文自体をちゃんと読みこむことが大事だと今更ながら思いました。
第2部では「裁判で筆界特定とは異なる結論を導き出した事例」につき、境界鑑定委員会より説明をいただきました。個人的には、いいか悪いかは別として「異なる結論」がでてくることは自然のように思うのですが、なるべくそうならないよう、未然に土地家屋調査士が法務局と裁判所との仲立ちをするくらいまで、存在価値を増せれば理想だとは思うのですが、まだ現時点では端緒的ですね。
研修会後は比較的大人数での懇親会でした。草津川の廃川敷きに新しい、おしゃれなお店が幾つかあることは知って今ましたが、初めて利用させていただきました。勝手なイメージかもしれませんが、草津って滋賀県の中でも若い方が多いせいか、おしゃれなお店が目立ちます。
2022年
9月
13日
火
「学習船うみのこ」カツカレーの思い出

50歳以下の滋賀県生まれの方ならば一度は(一度だけともいいます)小学生の時に乗船したことがあるのが「学習船うみのこ」です。私もぎりぎり試験運行に引っかかり、琵琶湖を船で巡らせていただいたことを覚えています。
その「うみのこ」では船内で一泊するのですが、当時乗船した子供たちにとってなにより思い出深いのが食事だったと思います。今日はセブンイレブンで「うみのこカレー」を販売していましたので思わず購入してみました。
今から遡ること40年、当時は「カツカレー」なんて食べたこともなかったのですが、子供にとってカツとカレーという最強メニューを目の前にして舞い上がったことや、夕飯のハンバーグがいつも食べている湯せんで温めたレトルトものとは比べ物にならない本格的なおいしさだったこと等、うみのこ本来の琵琶湖についての学習以上に食事面の感激が蘇ってきます。
うみのこに、琵琶湖特産の食材を使ったメニューがなかったことが当時意外なようにも思いましたが、40年たってもインパクトを残すメニューだったのですから、そこはそれで正解だったような気はしますね。
2022年
9月
11日
日
「行政書士制度広報月間」ポスター

毎年恒例の、10月に行われる「行政書士制度広報月間」にむけて配布用のポスターが送られてきました。これから支部の役員で手分けして官公庁などで掲示していただけるようお願いに回るわけです。
そういえば土地家屋調査士には「月間」という概念は余りなくて、7月31日の土地家屋調査士の日に合せてその前後で広報活動はしていますが、行政書士のようにある程度の幅をもって「強化期間」を設定したほうが事業を展開しやすいというか、効率がいいような気はします。
10月には支部で無料相談会も予定していますので、是非ご利用ください。
2022年
9月
03日
土
「地籍シンポジウムin滋賀2022」無事終了しました

昨日は滋賀県土地家屋調査士会の主催する地籍シンポジウムin滋賀2022「新たな土地制度について考える-今後の不動産の所有・管理はどう変わるのか?-」が、滋賀県米原市の市役所庁舎内にあります「市民交流エリア コンベンションホール」をお借りして開催されました。
本シンポジウムでは、民事法制の改正を受けて、いよいよ来年度の施行を控える中、講師として不動産登記法や民法の改正に直接携わられた早稲田大学大学院法務研究科教授の山野目章夫先生、そして所有者不明土地問題のエキスパートである東京財団政策研究所の吉原祥子先生をお招きして開催されました。
また、総合司会として関西テレビアナウンサーの林弘典さんもお越しいただき、場を盛り上げていただく事になりました。
山野目・吉原先生のお話は、専門外の方にとっては本来ちょっと難しい面もあろうかと多少心配もしていましたが、そこは両先生とも経験も豊富であられることから十分配慮していただきつつ、土地家屋調査士や司法書士、自治体職員や地方議員さんなど玄人も大いに学びのある内容であったかと思います。
特に世間的には「相続登記の義務化」が最も関心の高いところかと思うのですが、そこについてはパネルディスカッションで林アナに頑張っていただいて参加者も楽しんでお聞きいただけたのではないかと思います。林アナの様なテレビでお見かけする方が、こうして地味?な問題を一生懸命にアナウンスをしていただけたことは嬉しかったです。
会場も盛況で、24時間換気の最新施設であることは了解してはいますがコロナ禍のもと、やや感染対策も気にはなりましたが、土地家屋調査士会として社会貢献も兼ねた、大変よいイベントになったと思います。
会の最後に僭越ながら閉会の挨拶をさせていただきましたが、マスク越しであったためか、途中呼吸が苦しくなったのは個人的には反省です・・・。
2022年
8月
29日
月
Jimdoサーバーが今日も落ちていたようで・・・
何と言いますか、もう少々慣れっこになってきましたが、当サイトでも利用させていただいているJimdoのサーバーに本日も障害が発生していたようです。
なんとなく昨日も調子が悪いのかな、と感じていましたが今日は顧客様より「見えないですよ」とのご指摘をいただいて、初めてサーバーの障害を知りました。
何の連絡もないので、ゲリラ的に落ちますと、対応のしようがないのですが、そういえば昨年はこのサーバーダウンの関係で一件のお仕事を不意にするようなこともありました・・・。
Jimdoはとてもリーズナブルなお値段体系で、私の様な零細事務所にはありがたいサービスなのですが、復旧まで時間がかかるようなら、携帯電話のようにキャッシュバックもあっていいような気もします。その辺の責任関係は契約書にちゃんとうたわれているのでしょうかね(確認していない・・・)。
2022年
8月
22日
月
夏の終わり・・・

8月も後半、お盆休みから本格的に脱却して、世間もいよいよお仕事全開モードってところなんですが、コロナの感染拡大が高止まりで何かと気を使う状況が続いています。
昨日は地元の神社の灯明際でしたが、コロナと、悪天候もあり、簡易モードですかね。この時期、地蔵盆と併せ、行事ごとで夏の終わりを感じることができますが、今年は果たして「夏」はあったのか…(それなりに気温は暑かったけど)。
2022年
8月
16日
火
相続土地国有化の負担金は20万円、森林・市街化区域などは面積に応じ算定(読売新聞)
先日、タイトルにある記事が読売新聞に掲載されました。(詳細は↓)
ちょっとまだいろいろ検討中なのかな、といった段階の様な気はしますが、とりあえず国庫に帰属させる際の負担金(管理費用)は20万円が基準になるのでしょうか。
それでも昨日土地家屋調査士の関係者とちょこちょこ立ち話してみると「20万円は一筆ごとの値段?」「10年ごとに支払うのなら、払えなかった場合はどうなる?」「10年ごとに請求されると相続人が大変」といった疑問がでてきました。
たしかに、10年ごとに20万円を国に支払う「サブスク」形式では制度の利用には大きな障害となりそうですし、ちょっと負担が過大すぎるというか、法(所有権)的にも混乱しそうです。
この読売新聞の記事を見て、個人的にもいろいろと疑問が湧いてきました。来年の施行にむけて、ここは是非「地籍シンポジウムIN滋賀」にお越しいただき、詳しく学んでいただければと思います。
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読売新聞 2022/08/14 23:29
相続土地国有化の負担金は20万円、森林・市街化区域などは面積に応じ算定…政府方針
政府は、相続した不要な土地を手放して国有地にできる新制度を巡り、雑種地や原野の場合の負担金は20万円とする方針を固めた。森林と市街化区域内の宅地、農用地区域内の田畑は面積に応じて算定する。
新制度は、買い手の付かない相続土地の国有化を進め、所有者不明土地の増加を防ぐ狙いがある。相続土地国庫帰属法が施行される来年4月から始まる。
負担金は市街化区域内を除いた「宅地」や農用地区域外の「田」「畑」のほか、雑種地や原野など「その他」について一律20万円とする。ただ、管理などで国費負担が過重とならないよう、〈1〉建物がある〈2〉崖がある〈3〉権利関係に争いがある――といった場合は対象外だ。
国土交通省の2020年の調査では全国の土地の約4分の1が所有者不明となっており、その約6割が相続登記されなかったことが原因とみられる。このため、政府は新制度と、24年4月からの相続土地の登記義務化により、所有者不明土地問題の改善を図る考えだ。
2022年
8月
12日
金
「境界の政治地理学 ―境界は動くのか―」古今書院 田邉裕著 を読む

古今書院より今年2月に発刊されました田邉裕著「境界の政治地理学 ―境界は動くのか―」を読んでみました。著者は長年にわたり地名や境界について研究してこられた地理学者ですが、本のタイトルも土地家屋調査士としては、やはり興味を引くものでしたので興味深く拝読させていただきました。
古今書院による、同書の紹介においても「国内のさまざまな境界争論について意見を述べてきた経験をもとに「境界概念」を整理しその基本原理を明らかにするとともに、2019年に東京地裁が判決を下した東京湾埋立地をめぐる境界争論について、裁判の過程で著者が提出した学術的意見の内容を資料を交えて明示」とありますので、内容としては「境界」と言っても、土地家屋調査士が日常携わるような私人間の、一筆地の境界というよりは、行政界を中心に境界概念を整理されています。
これは先生のヨーロッパへの留学経験や、それなりにご高齢であること(筆界争い自体がバブル期以降増加したため)も影響しているような気もしますが、筆界を学問的に評価するのは難しいとも思いますので仕方ないとは思います。
ただ、第6章の「現代的境界概念と境界争論-大牟田・荒尾市の事例」の中で、
第2節 先行境界からの検討
第3節 追認境界からの検討
第4節 上置境界からの検討
と聞きなれない概念を用いて境界について説明をしておられます。大変ざっくりした括り(土地家屋調査士にとって理解しやすい)で表現すれば
先行境界 ⇒ 筆界 追認境界 ⇒ 所有権界 上置境界 ⇒ 未確定の境界線
のような感じでしょうか。私の理解が足りないせいかもしれませんが、少し難しいですね。
東京湾埋立地の境界争論では「等距離線」(※原初海岸線からの距離のこと)について、国際法の考え方も交えて説明がされていますが、これまた難しいですね。
正直なところ、海岸の造成地などとは縁遠い、田舎者から言わせていただければ「造成前から境界くらい決めとけば」って思うのですが、こういうものはまず物理的に造成するっていう行為が先に来るものなんでしょうかね。区同士の話し合いがつかないなら、都が、都と他の県がもめたら国が決定する、というルールはないのでしょうかね(結局裁判に持ち込まれるなら、一緒かもしれませんが)
ちょっと土地家屋調査士の境界確定業務とは毛並みの違った境界論を論じた同書ですが、改めて「境界」について考えるには単純に面白い内容と思いました。宜しければご一読ください。
2022年
8月
05日
金
地籍シンポジウムin滋賀 「新たな土地制度について考える」のご案内
個人的には久しぶりにがっつり関わらさせていただく事になりました「地籍シンポジウムIN滋賀」ですが、今回は「新たな土地制度について考える-今後の不動産の所有・管理はどう変わるのか?-」 と題して来月開催されます。
滋賀県土地家屋調査士会のトップページから参加申し込みも可能ですので、ふるってご参加ください!
今回、総合司会をおつとめ頂く関西テレビの林弘典アナウンサーのファンです、という方も参加お待ちしています!
以下、ご案内です。
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この度、滋賀県土地家屋調査士会では恒例の地籍シンポジウムを開催させていただきます。
本シンポジウムでは、講師として不動産登記法や民法の改正に直接携わられた早稲田大学大学院法務研究科教授の山野目章夫先生、そして所有者不明土地問題のエキスパートである東京財団政策研究所の吉原祥子先生をお招きして開催いたします。
ご存じの通り、日本国内で進む人口減少や高齢化社会の中で、一部の不動産において管理放棄や権利放置が進んでおり、社会環境の多様化に伴い、不動産に関わる手続きが困難なケースも生じております。
そこで本シンポジウムでは改正法や新法の施行を来年にひかえた今、『相続登記義務化でどうなるのか?』『要らない土地は国に返すことが可能になる?』といった法改正による具体的な効果について、まずは所有者不明土地問題等の解消にむけた新しい土地制度について学び、その意義を広くの方々に知っていただき、その中で土地家屋調査士の果たすべき社会的な役割を明らかにし、今後の社会にとって望ましい不動産の所有・取引・維持管理の展望を切り開くきっかけとしたいと考えています。
日時 令和4年9月2日(金)13:30~ 17:00 (受付開始 13:00より)
会場 米原市役所一階 市民交流エリア コンベンションホール(JR米原駅東隣)
主催 滋賀県土地家屋調査士会
協賛 公益社団法人滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会
後援 日本土地家屋調査士会連合会 日本土地家屋調査士会連合会近畿ブロック協議会 滋賀県 米原市
大津地方法務局 滋賀県司法書士会 BBCびわ湖放送
公益社団法人滋賀県宅地建物取引業協会 境界問題解決支援センター滋賀
13:30
総合司会 関西テレビアナウンサー 林弘典氏
第1部 講演会 吉原祥子先生(東京財団政策研究所)
演題「所有者不明土地問題と政策動向――今後の課題と可能性」
第2部 講演会 山野目章夫先生(早稲田大学大学院法務研究科教授)
演題「新しい土地制度――人々の暮らしと土地家屋調査士の仕事」
第3部 質疑応答式のパネルディスカッション
17:00 閉会
※時節柄、コロナウィルスの感染拡大状況によっては直前に開催形式等の変更等もあり得ますことをご了承願います。
2022年
7月
30日
土
虎姫田んぼアート「角大師」「虎胸キュン太」

ここ最近はコロナの感染拡大が止まりませんが、疫病退散の神さま?でもある「角大師」の虎姫田んぼアートを中野山まで見に行ってきました。
コロナの波もまだまだ終息が見えませんが、お盆前くらいにはピークアウトして欲しいなあ、というのが正直な思いです。
なお、右にみえるのは虎姫学園のマスコット「虎胸キュン太」とのことです。新しいイメージキャラクターで、全くなじみがないのですが、最近卒業生が作成されたそうです。実際に、ちゃんと虎色にイネも黄色くなっており、いい感じですね~。
2022年
7月
23日
土
宅地建物取引士法定講習無事終了

宅地建物取引士の法定講習を初めてWEBにて参加させていただきました。最後の○×式の試験も無事一回でパスして、新しい宅地建物取引士証の引換票もゲットできました。
やっぱり会場から比較的遠めの方にとってはWEBは楽ですよね。丸一日の拘束は、やはりきついものがあいました。
そういえば、講習では税金のことで一つ気になる情報がありました。現行制度において贈与税に認められている「110万円の非課税枠」が廃止される可能性がある、ということです。
これまで散々、この制度を使用して土地(特に評価の低い農地など)の名義移転などもしてきましたが、廃止となるとこれは影響が出てきそうです。まだ決まった話ではないですが、国としては節税のための相続・贈与をなくしたいようですので、近い将来、非課税枠の廃止はあり得そうですね。インボイス制度なんかもあいまって、なんとも世知辛さを痛感するところです。
2022年
7月
18日
月
宅地建物取引士法定講習のWEB講習を受講

宅地建物取引士の資格は五年に一度、必ず法定講習を受講する必要があります。私自身、土地家屋調査士・行政書士・測量士などの資格を登録させていただいておりますが、法定講習(更新講習)があるのは宅地建物取引士のみです。ただ、正直なところ宅建士を登録して以来、一度も宅建士としては業務を行ったことはなく、またその予定もないことから、完全なるペーパードライバーといったところなのですが、それでもやはりライセンスの証である「取引士証」もいただきたく、今月法定講習を申込みしました。
これまでは大きな会議室に集合して、大勢で更新講習を一日がかりで受講していましたが、今回は初めてのWEB講習の申し込みをさせていただきました。
このところコロナの感染状況もそれほどでもなかったですから、集合形式の方が手っ取り早かったような気もしていましたが、ここ数字の状況を鑑みますとやっぱりWEB講習でよかったと思います。
更新講習の中身の受講はこれからですが、多岐にわたる項目となっています。五年に一度ではありますが此の際しっかり不動産について学び直し、事務所の業務にもフィードバックできればと思います。
2022年
7月
09日
土
日本土地家屋調査士会連合会公式Twitter開始記念キャンペーン

日本土地家屋調査士会連合会が公式SNS(Twitter)開始記念キャンペーンを実施しています。
↓
お題のハッシュタグ「#土地家屋調査士の仕事」を付けてツイートしよう。7/13の24:00までに「イイね!」獲得数上位3名様にQUOカード1000円分をプレゼント。
※Twitter限定企画
#日本土地家屋調査士会連合会
#土地家屋調査士
私もTwitterのアカウントは登録していますが、一度も発信したことはありません。なかなか呟くのも勇気がいりますよね・・・。
なお、FACEBOOKも登録して大変長~いのですが(おそらく土地家屋調査士業界の中では一番早かったのでは)、現状はほとんど見せていただくだけって言ったところです。今更友達申請もね、って感じもしていて、SNSとの向き合い方は難しいものです。
そのうち、できればアクティブに活用しようとは思っていますが、これを機にTwitterを始められる方にとってはいい機会かもしれません。
2022年
7月
02日
土
全国一斉不動産表示登記無料相談会のご案内(滋賀プラスワン)

毎年恒例の全国一斉不動産表示登記無料相談会が今年も下記の日程で開催されます。今年は宣伝媒体の一つとして滋賀県の広報誌である「滋賀プラスワン」にお願いし、最新号の巻末に広告の掲載をしていただきました。
ただ、御歳を召した方には字が細かくて、少々見づらかったような気もします。来年からは予算を倍にして、大きなスペースを確保したほうがいいでしょうね…。
日時 令和4年7月30日(土)10時から16時まで
場所 草津会場 草津市立市民総合交流センター(キラリエ草津)
彦根会場 彦根勤労福祉会館
お問い合わせ先 滋賀県土地家屋調査士会 電話 077-525-0881
2022年
6月
27日
月
「一澤信三郎帆布」のかばんを買いました

大学生の時に先輩が一澤帆布製のかばんを使っておられるのを見て初めてその存在を知って以来、30年以上になりますが、この歳になってようやく(一澤)信三郎帆布のかばんを購入してみました。「丈夫で長持ち、シンプルで使い勝手の良い、飽きのこない」が売り文句の京都のかばんです。
学生の時は特にそういったブランド的なものに興味もなく、デザイン的にもなんだかちょっと垢ぬけないなあ、くらいに感じていたのですが年をふるにつれて、その垢ぬけないデザインがなんだかしっくりするというか、日々の暮らしにしっくり馴染んでくれる感じがしています。
直接京都のお店を訪れて購入したのですが、実は先に少し南にある別のお店の「休業」の掲示をみて引き返したという我ながらドジな経緯があります。一時マスコミを賑わしたお家騒動も知っているのに、苦笑するしかありませんでした。
私のように混同して早とちりした人もおられるのではないでしょうか。訪問される際はお気をつけあそばせ。
2022年
6月
21日
火
日本公認会計士協会京滋会の定時総会に出席してきました

令和4年6月20日、ホテルグランヴィア京都におきまして日本公認会計士協会京滋会の定時総会が開催され、懇親会に出席させていただきました。
もちろん、私個人の資格ではなくて、滋賀県土地家屋調査士会としてご招待をいただきましたので、僭越ながら一団体役員としての参加です。
今回の定時総会では役員の変更があり、あらたに山田陽子新会長が選出されました。懇親会でのご挨拶でも新会長のお人柄が偲ばれましたが、女性ならではのやわらかな語り口が印象的でした。
総務部長も女性の方ということで、公認会計士の世界はすでに女性の活躍が目覚ましいようです。
各種団体の中でも現状はさまざまですが、懇親会もこうして徐々にコロナ以前に戻っていくのでしょうか。どうやら、この夏もう一波くるとも言われていますが、果たしてどうなのでしょうね。
2022年
6月
18日
土
京セラ美術館の「ポンペイ展」に行ってきました

昨日はついでもありましたので京都市京セラ美術館にて開催中の「ポンペイ展」に行ってきました。シュリーマンの「古代への情熱」を読んで数十年経ちますが、いまだに現地は訪問できておらず、代わりにと言っては何ですが、折角の展示ですので見てきました。
上は発掘された「コンパス」「下げ振り」です。土木工事や建築工事に使用されたものと思いますが、何だかんだ現代の土地家屋調査士も同じ原理でできた用具を使って仕事をしているわけで、2000年の時の流れも技術史的には一瞬の出来事と言えるのでしょうね。
ポンペイの人口は約1万人程度だったそうですが、娼館もあったりして、これまた人類最古の商売と言われる所以の一端を見た気がします。
コロナもあり、イタリアはあまりに遠いですが、いつかはきっと訪問したいと思える展示でした。

ポンペイ展の帰りに、京都七条の「割烹いいむら」さんにて昼食をいただきました。20年前は土地家屋調査士試験の予備校の近くにあったことから、よくここでお昼をいただいたものです。
当時を懐かしく思い出しつつ、今も700円という格安でお昼を提供いただいていることに感謝です。なかなかディナーで訪問できなくて、少々申し訳ない気もしますが、いつかまたきっと再訪したいと思いました。
2022年
6月
14日
火
びわ湖1周行脚 2022/06/13放送・知ったかぶりカイツブリにゅーす

滋賀県土地家屋調査士会として5/30にびわ湖一周行脚のスタート式に参加してきましたが、その様子をびわ湖放送で紹介いただきました。是非下記のリンクをクリックしてください。
土地家屋調査士について、少しでも県民にアピールできたとしたら何よりですが、どうでしょうか。
今週はさらにCM撮影もありますが、動画でこうしていつでも繰り返し見れることは制度広報としての効果も長く期待できるような気はしています。
2022年
6月
07日
火
公嘱協会主催のインボイス制度研修会に参加しました

今日は朝から一日公嘱協会の社員研修会ということでしたが、前から決まっていた境界立会のこともありZOOMで参加させていただきました。
社員研修会ではいよいよ導入もせまってきた「インボイス制度」について顧問税理士さんより、国や商工会の発行している資料を使用して説明がありました。
インボイスについてはネットでは随分前からフリーランスを中心にいろいろと話題になっていましたが、公嘱協会のような組織も当然影響はあるわけで、社員の皆さんも関心の高いテーマだったと思います。
税理士さんからはインボイス制度の導入の動機として「益税をなくす」という点が大きいとご説明がありました。ただ、振り返れば消費税導入時は3000万円の免税点、それが平成15年に1000万円と下げられてきた経緯があり、それが今回のインボイス制度で国として益税を実質的にゼロにしようということかと思います。
益税というとなんだか国の税金をかすめ取っているようなイメージがあって、一般の方々からはあまりよく思われていないとは思うのですが、徴税コストや零細業者の負担を考えると個人的にはある程度の「あそび」くらいあってもいいのではないかと思います。
まずはインボイス制度導入を期に、土地家屋調査士の退会者が随分でないかと危惧しますが、ことは土地家屋調査士業界だけではありません。例えば大工や土建関係者など、ただでさえ人手不足と言われる業界は、一人親方の脱落により業界全体が致命的なダメージを食らうような気もします。また個人タクシーや飲食店、地域の商店街にも大きな影響が考えられます。
インボイスを導入して地域経済が傾き、日本社会の活力が一層低迷する、なんてことがあってはまさに本末転倒ではないかと思うのですが、杞憂でしょうか。
2022年
5月
30日
月
「野洲のおっさん」ゴミゼロの日のイベントに参加してきました

今日は朝から大津市内にて開催されました「野洲のおっさんびわ湖1周行脚」のイベントである「5月30日のゴミゼロの日にゴミ拾い」に参加してきました。
滋賀県民以外の方には?かと思いますが、このイベントも今年で12週目ということで私も湖岸などでお見かけしたこと数回、暑い中頑張ってはるな~と思ってました。
そして今回は何と、滋賀県土地家屋調査士会がオフィシャルパートナーとして本プロジェクトを応援させていただく事になりました。
今日はテレビ用の撮影などもあり、(実際にテレビ用に使われるかどうかは不明ですが)コメントもさせていただいてきました。
最近になって気温も急上昇、熱中症には気をつけてびわ湖一周頑張って下さい!
2022年
5月
28日
土
江北図書館企画展「明治初期の県北の行政と生活」を見学してきました

今日は木之本町に仕事の関係でうかがったついでもあって、江北図書館企画展「県北の行政と生活」を見学してきました。
江北図書館そもそもが久々の訪問でしたが、企画展の行われている二階は床もそこそこぶかぶかで、改めて年季を感じる作りでした。
企画展では伊香郡役所の文書の一部を公開されていましたが、県内の郡役所文書で地元に大方が保存されているのは愛知郡と伊香郡のみとのこと。当時のリーダーの差配のおかげとのことでしたが、私のごく近隣にあった浅井郡役所は姉川地震もあって、閉庁の際にそもそもどれだけの文書が保管されていたのか、気になるところです。
明治初期には今日のコロナと同じく、コレラが猛威を振るっていましたが、あらためて当時の資料を拝見して明治も今も伝染病への対策自体は共通しているものが多いと感じます。コレラの対応にあたった先祖からみて、今日の私たちのコロナへの対応はどのような感想をもたれるいるか、聞いてみたいですね。
2022年
5月
19日
木
滋賀県土地家屋調査士会第74回定時総会でした

昨日は滋賀県土地家屋調査士会第74回定時総会が開催され、出席させていただきました。
この二年間の総会と違い、行動制限もないことから来賓のご臨席はありませんが、会員については出席希望者は全てご参加いただく形式での開催となりました。
今回の総会では、個人的に嬉しかったのは三年前の連合会新人研修でご一緒させていただいた方々(当時は未登録の方がほとんどだったような)が、会員として総会に出席いされていたことです。久しぶりの邂逅にも関わらず、小生のことを皆さんよく覚えていただいていて、有難いやら、面はゆいやら、といったところでした。滋賀会は他会に比べて新規登録者数も順調です。そして若い方が多いだけに、今後も長期にわたり土地家屋調査士会のため、お力を発揮していただけることを楽しみにしたいと思います。
2022年
5月
14日
土
滋賀県行政書士会湖北支部の定時総会でした

今日は午後から、滋賀県行政書士会湖北支部の定時総会に出席してきました。行政書士会のほかの支部の総会ではZOOMを活用したオンラインでの開催もされているようでしたが、湖北支部は伝統的な形式?での開催としています。
コロナ禍もあってベテランの先生方の足が遠のいていると思われ、参加者はやや少なめでしたが、年度の節目の情報交換の場として有意義な総会になったように思います。
2022年
5月
05日
木
「人道の港 敦賀ムゼウム」に行ってきました

三年ぶりに行動制限のないゴールデンウイークということですが、観光地はどこもかしこも大混雑のようです。あまりに混雑が過ぎて痛感するのは、もう少し休暇を分散化させて欲しいということです。GOTOなんとかよりも余程、観光業に対して政策的な効果はあると思うのですが、コロナ対策の一環としても何とかならないでしょうか。
それはさておき今日は敦賀市の「人道の港 敦賀ムゼウム」に行ってきました。令和2年に新築移転されたということで、新幹線開通に向けた観光地づくりという面はあるのでしょうが、昨今のウクライナ情勢も相まって、社会的にも意義のある施設だと思います。
そもそも「ムゼウム」って何?という方も多いと思うのですが、ポーランド語で「ミュージアム」の意味のようですね。そのポーランド孤児やユダヤ難民がシベリア鉄道を使って、極東敦賀の町に押し寄せてきたその歴史について詳しい解説がありました。
いくら国際的に開かれていた港湾都市敦賀の市民も、難民が大勢来るとなるとやはり身構えて対応されたのでしょうが、展示の中で当時の心温まるエピソードがいくつも紹介されており感心しました。
杉原千畝氏による命のビザは知っていましたが、まさに知られざる名も無き人々による人道支援の歴史は日本の誇りだと思います。ウクライナのことを思うとまさに過去の話で片付けられないのですが、まずはこのムゼウムを一度訪問し、日本の知られざる歴史の一端にふれていただく事をお薦めします。
2022年
4月
27日
水
京都大学総合博物館特別展「埋もれた古道を探る」に行ってきました

今日は朝から京都大学総合博物館にて開催中の特別展「埋もれた古道を探る」を見に行ってきました。同館のサイトによりますと「志賀越道、山中越などとも呼称される白川道は幕末以降、尾張藩吉田邸ならびに第三髙等中学校(現・京都大学吉田キャンパス本部構内)の設置により、一部が寸断されて今に至っています」とあります。
そういえば河原町通りの「荒神口」っていったいどこが「口」なのか、と何十年も前から疑問に感じていましたが、白川通から京都に入る際の口なのですね。よくみれば一部が京都大学キャンパスに埋もれて見えないだけで実のところ今もわかりやすい形状を保っています。
京都大学総合博物館自体も今回初めて足を踏み入れましたが、建物(展示もかな)少々古くはなってきていますが、さすがは京都大学らしいアカデミックな雰囲気が漂っていました。
2022年
4月
25日
月
「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」観てきました

先日、家族と一緒に「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」を観てきました。昔は年に1,2回は映画館に足を運んでいましたが、最近はめっきり遠のいて、なんと「アナ雪」以来の映画館でした。
これでハリポタも、ファンタビも全シリーズ見たことになりますが、今回はレビューはそれほど高くないようです。そもそも最後の舞台が何故にブータン?と思わないではありませんでしたが、いろいろと大人の事情もあるのでしょうね…。
でも新キャラのユーラリー・ヒックス 先生も良かったし、少しだけでしたがティナも登場したことですから満足でした。次作はあるのかな~
2022年
4月
19日
火
調査士会の支部総会でした

今日は滋賀県土地家屋調査士会長浜支部の支部総会でした。例年(コロナ前)でしたら…、というところですが今回で3回連続懇親会抜きの総会でした。
聞くところによりますと、司法書士会の支部の方は委任状による代理出席総会ということですので、それよりはコロナ前に近い形式ではありますね。
議事も大変順調にすすんで、お弁当をいただいて帰途につきました。コロナも落ち着きそうで、なかなか昨年末の程度までにはいきませんが、はてさて、来年の総会はどんな形式になるでしょうかね。
2022年
4月
16日
土
大阪法務局北大阪支局へ

昨日は、ちょっとしたついでに大阪法務局北大阪支局に行ってきました。とはいえお仕事でもなく、単なる調査なのですが、初めて訪問したのですが庁舎はなかなか立派な建物ですね。昨日大阪には「北大阪支局」と「北出張所」があることをこの期に及んで理解しました。ちょっと勘違いするお方もいらっしゃるのではないでしょうか。
調査の結果は…、といいますと残念ながら空振りといったところですが、大きな支局ですと、こちらの法務局の様な小回りが利かないと言いますか、準備もちゃんとしていかないとダメなのかと反省しています。
2022年
4月
09日
土
tokacho 『土地家屋調査士』を世間の皆様に広めたい!
私も使用頻度はさておき、長らくいろんなSNSを利用させていただいておりますが、「TikTok」はさすがに学生向けと思い、今まで手は出していませんでした。
そんななか、京都土地家屋調査士会より広報事業として「TikTok」を活用し、特に若い方に土地家屋調査士について興味を持っていただけるよう、積極的に活動しておられることをお聞きしましたのでご紹介させていただきます。
tokacho 京都土地家屋調査士会 https://www.tiktok.com/@tokacho
他の士業に範囲を広げても、単位会として「TikTok」を活用しておられるケースは検索した限りないようですね。事務所単位でもチラホラといったところでしょうか。
考えてみれば外業のある土地家屋調査士は業務的に、士業の中では、思いのほか動画とは親和性が高いのかもしれませんね。
今後の活動にも是非注目したいと思います。
2022年
4月
04日
月
地元神社の春の大祭

何かと気ぜわしい、年度末を何とか乗り越えて、今日は地元神社の春の大祭が執り行われました。
写真の通り、お天気自体は絶好の日和だったのですが、如何せん風が強く、幟も風で何とかなりそうな状態で冷や冷やモノでした(結局、大丈夫でしたが)。
年度末で片のついたお仕事もありますが、まだまだ持ち越しの案件もあり、4月もそれなりにバタバタしそうですが新年度、気持ちも新たに頑張っていきたいと思います。
2022年
3月
26日
土
アルプラザ彦根のライブラリースペース和

ネットニュースで知ったのですが、アルプラザ彦根6階にある、「西日本最大級の鉄道模型レンタル・貸しレイアウトのライブラリースペース和」が5月末をもって閉店されるそうです。
アルプラザ彦根は子供のころ、まさに夢にまで見るような憧れのお店であったこともあり、その名残で彦根市役所の仮庁舎が移動してからもちょくちょく利用しています。6階にあるこのお店も「味があるなー」とは思いつつ、実際に入店したこともなく、長年横を通り過ぎるだけでしたが、いよいよ閉店と聞きますと、なんやら残念に思います。
今日も小さいお子さんが目を輝かせ、食い入って列車の走る姿を見つめておられました。二次元とはやはりちがった魅力をお子さんも感じておられるのでしょう。
どこもかしこもチェーン店ばかりになってしまいました。そうした中で、こうしたお店が商業施設のテナントとして長く存続されることが地域文化にとっても大切であるように思うのですが、なんとかならないものでしょうか。
2022年
3月
22日
火
滋賀県行政書士会の「農地転用業務実務者名簿」に掲載いただきました

この度、滋賀県行政書士会にて新たに作成されました「農地転用業務実務者名簿」に当事務所の連絡先を掲載いただきました。今後、この名簿は順次各市町の農業委員会にも送られるとのことです。
ちょっと調べたところ、全国的にみれば農地転用手続き自体は平成前半と比べますとかなり減っているようですが、滋賀県はもともと農業の盛んな地域ですので、平地での農地の占める割合も高く、農地転用の需要も健在、といったところでしょうか。
同じ農地転用でも、市町の役所ごとにも違いはありますし、手続きに付随する改良区などでの手続きも地域がらがあります。農地転用をご計画の際は早めにご相談いただければと思います。
2022年
3月
16日
水
ホームページのサーバーがダウン

実は一昨日から本サイトはサーバーダウンのため、閲覧ができない状況でした。昨日の夜からようやく回復したもののウクライナ情勢とも相まって「すわ、サイバー攻撃?!」みたいな声もネット上にはちらほら出ていましたね。
本サイトのサーバーは「Jimdo(ジンドゥー)」の有料契約したものを使用していますが、Jimdoはとてもリーズナブルな価格帯で、私の様な弱小事業者にとってはありがたい存在となっています。ただ最近もちょくちょくサーバーが不安定なことはありましたが、まる一日のサーバーダウンは初めてで、ネット経由メインでお仕事をされている業者さんにとってはかなりの機会損失と思われます。
私としてはとりあえずサーバーの契約先を変えるつもりはありませんが、もしダウンの原因がサイバー攻撃とすれば誠に許しがたいことです。世界中がウクライナ情勢にやきもきする日々が続きますが、とにもかくにも「PEACE!」。世界に平和が戻りますように。
2022年
3月
12日
土
滋賀県土地家屋調査士会の業務研修会に参加しました

先日の木曜日は滋賀県土地家屋調査士会の業務研修会が開催されました。テーマとしましては
第一部「知っていますか?基準点のこと、認定登記基準点のこと」
第二部 「UAV(ドローン)による写真測量を利用した筆界特定への活用」
以上の二部構成での開催でしたが、会場に加え、Zoomミーティングによるオンライン配信も用意していただきましたので、私はオンラインでの出席とさせていただきました。
本会の研修会をオンラインで参加したのは初めてですが、他の参加者のお名前をざっと見て、正直なところ研修会では初めてお見かけする方が結構おられたので少々びっくりしました。
長い間、研修の担当役員として研修会への会員さんの出席率の向上に心をくだいてきたつもりなのですが、オンラインであっさり参加率があがるのならもっと早くに手を打っておけば…と思わないではありません。ただこれもコロナによる社会意識の変化に伴う、怪我の功名かもしれませんね。
もちろん、今回の研修内容に特段の興味をもっていただけたことが参加率のアップに寄与した可能性もあると思います。オンライン開催による研修出席率との関係を判断をするにはもう少し場数を踏んでから、となるかもしれませんが、会員さんの研修会への心理的なハードルをかなり下げてくれたのは否めないところかと思います。
2022年
3月
06日
日
古文書を「みを(miwo)- AIくずし字認識アプリ」で読む

なんだかんだで十年近く古文書(くずし字)と格闘しています。月に一度参加している古文書教室では主に地元に伝わる文書、具体的には水利のことや大工組のこと、相論や人別帳などの一次資料を読むことで、より詳細な地域史を勉強させてもらっています。
ただこれだけの期間、くずし字と関わっていてもだらだらとやっているせいか、正直なところなかなか上達していっているという実感もなく、実際に文書がスラスラ読めるような状況ではありません。
そんなおり、昨年「みを(miwo)- AIくずし字認識アプリ」が開発されたことをしり、ダウンロードしてみました。古文書をAI(人工知能)で解読するなんて、まさに文明の利器の活用ですが、早速教室で配布された資料の解読に活用させてもらっています。
上の写真はくずし字認識結果の文字表示/書籍画像との比較スライダーですが、おおよそ5~6割があっているかな、といったところです。まだまだ人間にはかなわないようですが、初学者と比較すればこのレベルでも大したものかとは思います。
土地家屋調査士業務では境界に関わる資料を読む際、くずし字にぶちあたるケースもあると思うのですが、蕁麻疹が出るくらい、苦手な方も多いと思われます。このアプリは無料で使用できますので、まずはこうした最新技術を活用されることも有用であると思います。
2022年
3月
02日
水
住居表示地区と住居表示変更証明

今日は住居表示地区にお住まいであった(故人なので)方の、別に所有しておられた建物の滅失登記の申請で戸籍と住所が一致しないことから住所変更証明書を取得してきました。
ぶっちゃけ補正で、補足的に追加したのですが登記官からも「故人の証明もでるんですね…有料ですか、無料ですか?」と聞かれました。実際は戸籍除籍の附票などで事足りて、上にあるような住居表示変更証明書を添付されるケースは少ないのか、どうなのでしょう。
私自身は田舎者なので、そもそも住居表示地区の案件も少ないこともあり、住居表示地区が土地でなく、建物ベースの番号ということについて未だに違和感がぬぐい切れませんが、生粋?の住居表示地区の住人さんはそうでもないのでしょうかね。
2022年
2月
27日
日
湖北に春を呼ぶ「オコナイ」

今日は地元の神社で恒例の「オコナイ」が行われました。オコナイの時期になるとそろそろ春も近いといわれていますが、境内にも雪はまだまだ残っています。
昨日は好天でしたので米原方面で測量を、と思い、いそいそ出かけましたが此方よりもたっぷりの雪の量で、これはかなわんと尻尾を巻いて帰ってきました。来週あたりは外作業も気兼ねなくできるようになるといいのですが湖北の山間部(それほど奥地ではないのですが)はまだ冬景色が続きそうです。
2022年
2月
18日
金
境界問題解決支援センター滋賀の研修会に参加しました

今日は午後から「境界問題解決支援センター滋賀」主催の研修会に参加しました。テーマは「あなたの「安心・安全な対話」を作るレシピとストレスマネジメント についてー臨床心理学の視点から」 ということで、その名の通り「臨床心理士」さんに講師をおつとめ頂き、Zoom(ミーティング)によるオンライン開催の研修となりました。
「メンタルヘルス」はいつのころからか特に勤労者について語られることも多く、実際にかなりの割合で通院されている方も多いと仄聞していますが、私たち土地家屋調査士のような職業ではそれほど耳にすることはありませんでした。はたして、実際は単に知らないだけかもしれませんが、気楽な稼業?であった士業についてもストレスにさらされる機会は昨今増加傾向にあり、また日々の業務でも自覚も実感もありますので、とても時宜にかなったテーマだと思います。
先生からは 隣接地所有者など関係者(相手)に「安心」して頂くためには、まずこちらも「安心を心に作る」スキルを身につけ る必要があること、説明もこちら(土地家屋調査士)の一方的な押し付けになっていないか、といった指摘がありハッとさせられました。
研修ではほかにグループワークとして上にある「エゴグラム」を各自作成し、グループごとで意見交換を行わさせていただきました。エゴグラムも実際に体験したのは初めてでしたが、相手を知る前にまずは自分の傾向を把握することが大切であることは言うまでもなく、とてもいい自己分析の題材だと思いました。
「行動的(癒し)コーピング」「ケアする対話」等々普段目にすることもなく、ましてや気に留めることもなかった新しい発想も教えていただきましたので、ボチボチっと、できる範囲で私も実践していこうと思います。
自らをストレスから守ることは、回りまわって依頼者を守ることとと心得え、コロナ禍で何かとストレスもたまる日々ともうまく付き合えるようにしたいと感じた研修会でした。
2022年
2月
09日
水
事務所隣に「クスリのアオキ虎姫店」がオープンしました

本日2月9日、事務所隣に「クスリのアオキ虎姫店」がオープンしました!クスリのアオキさんの出店は滋賀県31店舗目、長浜市では5店舗目だそうです。
当事務所としましても、近所ということもありますが、なんだかんだで構想段階から関わらさせていただきましたので、個人的な思い入れはあります。ただ、地元虎姫地区の住民さんにとっても嬉しいドラッグストアの開店でした。
オープニングセールでは地元の方が入れ代わり立ち代わり通っておられ「プチお祭り」みたいな感じの一日でした。現在ではドラッグストアの出店自体は珍しくはないですが、この地区でとなるとやはり皆さん待望の出店だったと思われます。
クスリのアオキさんには是非この地域で根を張って、末永く営業していただければと思います。
2022年
2月
07日
月
除雪に疲れました

土曜の夜更けから降り続いた雪が、湖北地方では年末を越える降雪となっています。二月に降る雪は早く溶ける、といったことも言われますがこれだけの量が降るとなかなかそうもいかなさそうです。
自宅、事務所と掛け持ちでの連日の雪かきでとにかく疲れました。腰も痛いので湿布もじゃんじゃん貼って疲労を引きずらないようにしたいと思います。
上の写真は今日の午後、長浜市役所から北に向けて撮影したものです。午後からも長浜市内のそこそこ通行量の多い道路も路上に雪が残っていましたが明日はさすがに消えていて欲しいものです。
2022年
2月
06日
日
大変な雪が降りました

昨日の夜明けから急速に降り出した雪が今おおよそ60cm以上積もりました。昨日は何とか書類のお届などで長浜米原地域でも、うろうろできましたが、今日は本当に車道を走る車もまばらで、強制ステイホーム状態です。
今回の雪、今の事務所に移ってからは(6年ほど)マックスの積雪量かと思います。スタッドレスタイヤを履いていても、路上の雪が除雪しきれていないので、4WD車でないとスタックする可能性が高いのでお気を付けください。
今週は境界立会の予定はないのですが、早くも再来週の立会いが大丈夫かどうか大変気になります。とにかく早く溶けて欲しいと祈るばかりです。
2022年
1月
27日
木
農業経営基盤強化促進法に基づく農地の所有権移転手続に思う

この度、長浜市内で農業経営基盤強化促進法に基づく農地の所有権移転の手続きをさせていただきました。正直この制度自体について農業委員会で3条許可の申請の相談をするまで知らなかったのですが、窓口で担当者の方から「こんな制度ありますよ」と勧められ方向転換し、今回の手続きをさせてもらいました。
ただこの制度、司法書士さんの介入(報酬)を省けるといった、いくばくかのメリットはあるのでしょうが、正直手続きも面倒くさいだけで、そのまま通常通り3条許可の上で所有権移転をした方がよかったと思うことしきりでした。農地自体の評価が高ければ、節税メリットもあるのでしょうが、そもそも調整区域の農地が対象ですから、タダの様な評価で買手のメリットはなく、手続きが煩雑になっただけ、というのが偽らざる感想です。所詮、国の考えることなんて現場では役に立たない机上の空論でしかないとつくづく思い知らされる制度でした。
貴重な役所の人的資源をこうした形で無駄遣いすることがないように、早急に制度の見直しをしていただければと思う次第です。
2022年
1月
22日
土
視界不良な一日

今日は午前中を中心に断続的な雪模様でした。京都も雪が降ったようですので、致し方ないというところでしょうが、一時は風もきつくて視界もほとんど効かず、自動車の運転も危ういような天候でしたのでやむなく自主休業みたいな感じとなりました。
昨年末から数えて、何度か目の雪ですが、この二年ほどほとんど滋賀県湖北地方には降雪がなかったこともあり、想定外といったところです。実際昔の方はどうされていたのでしょうかわかりませんが、正直なところ立会いや測量など業務にも支障は大きいです。今冬の降雪はそろそろ打ち止めとなるといいのですが…
2022年
1月
15日
土
「ブラタモリ#195和歌山〜和歌山に御三家が置かれた鍵は?〜」

コロナもついに第六波が本格化し、2月以降に予定されていた行事がどんどん中止・延期・オンラインと振り替わってきています。2月には会議で和歌山を訪問する予定でしたが、その中止の案内をいただいた直後に、何やら見かけないアドレスから案内のメールをいただきました。
メールは大学同窓会からで、同窓会員が「ブラタモリ」に出演されます、是非ご覧くださいというものでした。これは和歌山つながりかー、などとと思いつつ、出演される方も詳しくは知らないのですが10年ほど前に研究会の懇親会でお名刺を交換させていただいたこともあり、関心をもって番組を拝聴させていただきました。
番組ではざっくり言えばですが、和歌山が地の利がいいから御三家がおかれたのだ、みたいなお話で、当然と言えば当然ですが「和歌山あげ」でまとめられていました。ただあくまで私見ですが御三家を地の利がいいところに配置するのならば大阪や京都があるわけで、いい方は失礼ですが地の利が悪い、発展性に乏しいからこそ家康の第十子、頼宣を置いたのではないのかな、と思っています。
身内とはいえ(この場合、身内だからこそとも言えますが)、室町幕府でいえば鎌倉公方が徐々に本家のコントロールが次第に利かなくなったことを徳川政権は知っているわけで、二の轍を踏まないためにも、西国の中でもちょっと不便な紀州にあえて配したというところが真実ではないでしょうか。
ただ、NHKとしては地域を貶めるようなことはなかなか言えないわけで、そのあたり番組作りとしてはまとめかたとして、難しい判断があるような気はします。テレビ番組の限界というところなのでしょうが、今回はやや消化不良であったように思いました。
2022年
1月
10日
月
荒木田岳「村の日本近代史」(ちくま新書)を読む

本書は気鋭の歴史学者による、我が国の「村」の構造を土地について焦点を当て、土地と人との関係性について明らかにした一冊です。歴史学的見地からの本ではありますが見開き以降には村絵図が三点続けて掲載されており、結構地理学っぽい感じでまとめられている点も特徴です。
なお、のっけからですが土地家屋調査士にとってありがたいことに土地家屋調査士も登場します。具体的には本書P191に「関係者立ち会いによる境界確認は、言葉としては単純だが、実際には大変な作業である。現在も土地家屋調査士が土地の測量をする際に、隣接地権者全員の立ち会いと確認印を要する」と紹介されているわけですが、さすがに歴史学者の本に土地家屋調査士を紹介いただくとは意外といっては何ですが、少々びっくりしました。
また、P201から「更正図をもとに作られた『地図に準ずる図面』とマイラー図」として公図(地図に準ずる図面)について紹介いただいております。地図に準ずる図面については不動産登記法上にも定義がなされていますのでともかくとして、マイラー図については実務家にとっては業務上重要でしたし、その存在は常識ですが、研究者からその言葉を聞けるとはこれまた意外でした。
マイラー地図再製事業は私の誕生年と同じ昭和47年から予算措置が取られましたので約50年ほど前から開始され、経年劣化等で傷んだ公図(旧土地台帳附属地図)が全国で徐々に置き換わっていきました。最近では公図の電子化に伴ってそれほど頻繁にみる機会はありませんが、1980~2010年あたりは実務上はマイラー図全盛?時代でしたね。そうしたことで今となってはマイラー図も歴史の1ページとなりつつあります。それでも、最近登録された土地家屋調査士にとってはわかりませんが、私にとってはマイラー図=公図ともいっていいくらい、馴染みのある図面です。なお、その余波として旧土地台帳附属地図を表す「和紙公図」がポリエステルフィルムで作成された「マイラー図」と対になるものとして、名称としては誕生しています。
なんだか本書の内容と少しずれてしまいましたが、地租改正以降の土地の実態把握とは、現代でいうところの税務調査なんでしょうね。脱税(節税も含む)の方策として、いかにして自分の土地を役所の台帳から外すかに知恵を絞ってきた、そしてその水漏れ分を民衆の一番近いところで捕捉するのが「村」の役割であったというのが本書の主張の帰結するところなのかな、と感じました。
細かいところを指摘すれば、不動産登記に関する用語がちょっとばかり不安定であったり、正直気になるところはあります。どうせなら、ここまでくれば著書には土地家屋調査士にもっと関わっていただければより良い内容となったとは思いますが、大変な力作であることは間違いないと思います。特に全国の土地家屋調査士の方々には是非一度手に取っていただきただきたい一冊と思いました。
2022年
1月
05日
水
年末からのテレビ無し生活の感想

年末の雪で、自宅のテレビアンテナが根元から外れてしまったらしく全くテレビが映らなくなりました。ですので紅白も、正月の番組も全く見ずにこの二週間を過ごしています。ネットがあるとはいうものの、これだけテレビを見ない生活も学生時代以来だなー、と思いきや、家族からはあまりに音がない生活は寂しいとのリクエストで事務所でホコリをかぶっていたステレオを引っ張り出して時折ラジオを聞いています。
ラジオを自宅で聞くなんて、本当に学生時代以来のような気がしますが元々が深夜ラジオで育ったような世代ですので割合違和感もなく溶け込めているような気がします。「SCHOOL OF LOCK!」なんかも子どもと聞くとまた一味違った味わいを感じますし、「ジェットストリーム」に至っては今は福山雅治がDJを務めているなんて改めて気づきました。ジェットストリームについてはぎりぎり城達也世代でもあり、あの優雅で魅惑的なボイスに大人の世界への憧れや未来に広がる自由な空を感じたことを今更ながらに思い出します。飛行機も乗ったことはなかったけど、いつか深夜飛行してみたいなー、なんてうとうとしつつ、ぼんやり考えていました。ただ、実際の深夜飛行は疲れるだけでそんなにいいものではない、とわかるまでそう時間はかかりませんでした。
昔話のついでに、最近ジーンズについてのネット記事を見てハッとさせられましたことがあります。勝手なイメージですがジーンズってどちらかと言えば若者のファッションといった捉え方をしていたのですが、いまやジーンズをはくのは40代以上がメインとのこと。ジョガーパンツなんて、部屋着みたいで、あんなのを着て人前に出るのはちょっと…なんて思っていたのですが、これぞまさしくオッサンの感想みたいです。たしかにジョガーパンツも進化して履き心地がよくなっていますので、部屋着だけではもったいないし、ジーパンは硬くごつごつしていて、夏場は不向きです。でも、昔はそのあたりを我慢して学生時代はみんな履いていたわけですが、それこそやせ我慢というべきなのでしょう。やせ我慢も、時には悪くないと思うのですが。
2022年
1月
01日
土
新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は何だかんだで仕事ばかりしていたような記憶しかありませんが、今年も引き続きそんなイメージがむんむんします。大変有難いことではあるのですが、年始早々のこの積雪を思うと、1月に予定している業務が順調にすすむかどうか、いまから心もとない状況です。特に全国的にも彦根の積雪が注目されているようですが、年末の彦根行の際には渋滞に次ぐ渋滞で閉口しました。逆に言えば長浜の除雪に関わられている方々には本当に感謝しないといけないですね。
齢を重ねるごとに、来し方行く末、様々な思いが去来するようにもなってきました。いい年を重ねていくことが出来るよう、精進を重ねていきたいと思います。
2021年
12月
28日
火
これだけ降っては現業は諦めるしかないです

今週はもとから彦根を中心に測量作業やハンコもらいに回る予定を立てていました。土曜日までは「まあ、多少降ってもすぐとける」と思っていましたが、それでも昨日夕方には既にその行動計画は諦めてはいました。
12月ですから、滋賀県ではそれほど積もらないことが多いのですが、今回は彦根を中心にここ数年の状況からは桁外れの降雪でした。テレビでも散々彦根市が取り上げられていましたが、長浜も当然降りまして、事務所の駐車場も除雪は諦めました。道路自体もがたがたで、自動車がスタックしそうなポイントも沢山あります。
年末ですので差し当たって、どうしてもという仕事はないのですが新年早々から現場立会のスケジュールも多くあり、今から心配しています。1月にこんな風になったら、いろんなスケジューリングは玉突きで、厳しいことになりそうです。今冬は雪はもう勘弁、となればいいのですが…。
2021年
12月
23日
木
京都での忘年会

昨日は久々に京都市内での忘年会でした。最近も京都の近くまでは行くものの、コロナ禍以前から過密な感じが嫌で京都からは足が遠のいていました。
会場はすっぽん料理のお店でしたが、大将が「明日テレビに出ますんで」と言っておられたのでテレビ東京の番組を夕飯をいただきながら拝見しました。なかなか感じの良いお店なので、今後は予約も一層取り難くなるのかな、とは思いますが、値段もお手頃ですし、一度食されてみてはいかがでしょうか(お店は検索してください)。
2021年
12月
19日
日
今年も初雪が降りました

今週は週末金曜日から雪が降り始め、平地でもそこそこの積雪になりました。写真は長浜市高山町の式内社である上許曾神社 (カミコソ)です。仕事の関係で現地調査のついでに立ち寄りました。
こうみると意外と標高にもかかわらず雪が少ないような感じですが、境内地は行事などの関係で除雪も一部されているのかもしれません。山里の神社ですが今もなお、こうして管理が行き届いている様子を見ると氏子さんも何かと大変だとは思いますが、素晴らしいことですね。
2021年
12月
16日
木
久々?に住宅用家屋証明書を取得してきました

住宅ローンを借りる際の保存登記や抵当権設定登記の登録免許税を軽減するための「住宅用家屋証明書」という証明書類があるのですが、昨日かなり久々に取得してきました。
普段は、この辺の司法書士さんはどなたでも自身で取得されることから土地家屋調査士である私が取得手続きをすることはないのですが、今回は金融機関の○金さんが大阪の司法書士さんをご指定でしたので地元の私が代わって建物の表題登記に引き続いて手続きをした次第です。
それにしても証明書発行手数料が1300円することに驚きでした。役所の証明書で1300円もするものってなかなか聞かないのですが、要件を確認する手間もありますから仕方ないのですかね。
ただ、最近では住宅ローンの所得控除率が1%から0.7%に引下げられることが検討されているようですが、そういうことなら、代わってこの住宅用家屋証明書を廃止したっていいような気はします。こうした発行に関わる様々な手間もなくなり、住宅を取得する際の支援制度がシンプルになっていいと思うのですがどうでしょうか。最近、政府は制度をあえて複雑にして、政策の全体像をわからないようにしているような気さえしてきましたが、うがった見方でしょうか…
2021年
12月
13日
月
地元神社の冬の大祭

今日は日がな雨が降ったり止んだりと不安定な一日でしたが、地元の神社の大祭が行われました。久しぶりに幟も持ち出され、コロナも一息ついていることを喜んでいるようです。ただ、この神事のひと時は晴れていましたが、それもあくまでひと時のことで、ほぼ奇跡的な感じの晴れ間でした。
冬の湖北ですからよくあることですが、天気予報に反して雨が降ったりすると外の作業の際には調子が狂ってしまいます。天気予報の精度も随分上がったと思うのですが、冬場の雨模様についてはまだまだの様な気はします。
2021年
12月
05日
日
行政書士会支部研修「行政書士に関わるインボイス制度」

今日は午後から行政書士会湖北支部の支部研修会に出席してきました。毎年恒例の情報交換会(忘年会)とセットの研修会です。
今回の研修会のテーマは「行政書士に関わる『インボイス制度』」。講師として、支部会員でもある税理士兼業の先生が解説をしてくださいました。
「インボイス」については一般社会での理解はまずないと思いますが、いわゆる零細事業所に分類される、多くの士業事務所にとってはかなり関心の高い問題となっています。
私個人としてはネットなどでこれまで情報は収集してきましたが、今回はじめてまとまった勉強をさせていただき、大変理解が進みました。それにしてもこの制度、ベンチャー等新しい産業を興して経済を活性化していかなければならないわが国にとって、いかがなものでしょうか? 徴税の立場からは必要なのかもしれませんが、もう少し税制を素人にもわかりやすく、せめてスタートアップ時の障害にならない様に配慮していただきたいところです。
研修会後の情報交換会はお弁当形式で、私個人はお酒もいただかずに終わりましたが、参加者からはコロナ前の二次会、三次会を懐かしむ声もありました。来年くらいは通常運転に戻れるのかどうか、神のみぞ知るといったところでしょうが、コロナ禍を契機として飲み会そもそもが参加者にとってあまり強制的にならない様、心から楽しんで参加できるようなものになれば、それはそれで意味があるのではと思います。
2021年
12月
01日
水
「滋賀の地籍―土地家屋調査士の視点から」の反響について
今年3月発刊しました「滋賀の地籍―土地家屋調査士の視点から」につきまして、ネット上でも評価いただいています。下記はネットで拾った一部の書き込みですが、折角ですのでご紹介させていただきます。なお当然ながらコメントは全てサクラでもなんでもなくて、完全にご好意によるもので、どなたとも全く面識はありません。本当有難いです。この場を借りてコメントいただいた皆様には心よりお礼申し上げます。
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・『滋賀の地籍』読了。フルカラー200ページ地籍図だらけでマニア垂涎の一冊。大津地方法務局が全面協力している。法務局で旧土地台帳は何度か閲覧したことがあるけど、和紙公図はどう請求したら閲覧させてもらえるのだろう。
・不動産登記に欠かせない公図や地籍図、土地の来歴を記した土地台帳。なかなか素人には容易に読み解くことのできないものです。しかし見る人が見ればそれは情報の宝庫ともなります。本書ではその道の専門家...地方・小情報誌『アクセス』5月号web版【滋賀の地籍】紹介文
・取り敢えず『滋賀の地籍』めっちゃ面白いよ 買って正解
・◯◯の地籍、全都道府県で作って欲しい
・京阪電鉄軌道敷登記問題が面白かった。京阪と阪急が戦中に合併して京阪神急行電鉄になり、戦後に京阪が再び分離した際に所有権移転登記が適切に行われなかった関係で、旧京阪と新京阪が登記上つながらなくなり、京阪の軌道敷の権利承継者が現在の阪急電鉄になってしまっている。
・明治時代に作製された「地券取調総絵図」「地租改正地引絵図」「地籍編製地籍地図」「地押調査更正地図」や、不動産登記法における「第14条第1項地図」「第14条第4項地図(地図に準ずる図面)」など、ややこしい用語の理解が進んだ。解説が非常に丁寧。
・滋賀県土地家屋調査士会(編)、フルカラーで内容も濃い。
調査士会経由での購入で割引も効いて、お得すぎる‼︎
この地域特有の背割り排水、軒下地、ノコギリ型道路、「サンマイ」、シシ垣…興味深く読ませていただきました。
京阪電鉄の軌道敷地の話や、比叡山の一筆なんと991万m2とか、もう、もう!という感じですし、内湖の話も色々と考えさせられました。
個人的には山林関連を最近ちょっと関わったのでその辺もとても勉強になりました。
自分の地域にそのまま当て嵌めることは、無理があるだろうけれど、きっとこういう知識の積み重ねが後々役に立ってくれる気がします。ほんま勉強になります‼︎
2021年
11月
30日
火
瀬戸内寂聴さんと恩師の一言

最近、お仕事の関係で高校時代の恩師宅に頻繁に通っています。恩師宅と言っても、長浜市内では知らない方がいないくらいの有名寺院なのですが、境内も広く、なかば森林化しており、測量に骨が折れます…。
先日、瀬戸内寂聴さんが亡くなられましたが、追悼番組を見ていて、かつてその恩師が、どういう訳か授業の際に述べられた呟きに似た一言を思い出しました。たしか「あんな(ふしだらな瀬戸内晴美のような)方が僧籍に入るなんて…」といった感じの、軽口程度のものであったと思います。間違いなくご本人も記憶はないと思うのですが、ふとした拍子にそんな一言を今更ながら、思い出しました。
私自身、瀬戸内寂聴さんの書いたものを読んだこともなく、テレビで取り上げられる人となりをうかがう程度ですので、恩師の発言の真意はわからないのかもしれません。ただ、改めて思うに、当時恩師が(僧籍であることも知りませんでした)呟いた言葉の含意が理解できるようになったような気もします。
「瀬戸内寂聴」はおそらく多くの方の反対鏡、文才も、恋も、たとえ願っても、実際に皆が皆できる生き方をされた方ではありません。ただ、その存在は多くの方の魂を救ったと言っては言い過ぎかもしれませんが、「生きる」ということの多様性、意味を掘り下げてくれた人生であったのだろうと思います。
もう既に30年以上も経ちますが、瀬戸内寂聴さんにあえて触れた恩師の言葉について思いをはせるこの頃でした。
2021年
11月
24日
水
「一級河川琵琶湖」を不動産登記から実感する

滋賀県でお仕事をしながらも、仕事の面では実はなかなか琵琶湖とは縁がなかったのですが、今年はどうしたことやら立て続きに琵琶湖に接する不動産でのご依頼がありました。
今日はその現場に行って調査をしてきたのですが、事前に収集しておいた登記情報に「河川敷廃止」との登記原因を見つけ、なるほどね、と思いました。
「河川敷廃止」、字面だけ見るとまさに河川を埋め立てたとか、そういったイメージかと思いますが、今回埋め立てたのは琵琶湖です。ご存じない方もいらっしゃると思うのですが琵琶湖は河川なのです。
琵琶湖(びわこ)は、滋賀県にある日本最大の面積と貯水量を持つ湖。一級水系「淀川水系」に属する一級河川である。【ウィキペディアより】
河川法上のこととはいえ、河川敷廃止と聞くとここに昔は川が流れていたのか、とつい想像してしまいます。しかし実際に所有者さんにヒアリングもしましたが、やはりこの土地は、琵琶湖の湿地帯を埋め立てた土地を、公共事業の関係で代替で取得したとのことでしたので、通常の河川敷とは縁もゆかりもない土地でした。

今日の現場の角に発見した、かつて「河川敷」(琵琶湖)と民有地との間に設置されていたコンクリート杭です。設置から50年くらいは経過していると思われます。

現場から撮影した琵琶湖。これだけ見ると、ちょっとした映画のワンシーンに出てきそうな感じです。登記に関するヒアリング中に依頼人さんも「景色だけは自慢です」とおっしゃっていました。
なかなか注目される機会もありませんが、奥琵琶湖はなかなか味わい深い土地柄で、集落の寂れ具合も人間でいうところのスマートに枯れた感じがして、個人的には魅力を感じます。
2021年
11月
20日
土
23年も経ちましたか・・・

先日、事務所に北近江リゾートの方からいろいろと営業のご案内をお持ちいただきました。たま~にうちのような弱小事業所にもそういった案内をいただくことはこれまでもありましたが、やはりコロナもあって、今も飲食や観光関係はどこもご苦労されておられることと思います。
そうした経緯で「そういや、北近江の湯も久しく行ってないなあ…」なんて思っていましたら、今日の新聞の折り込みチラシに「北近江の湯 23周年大感謝祭」と記されており愕然としました。
北近江の湯は前職の際に、まさに事業の構想段階から関わらさせていただいて、オープン後も転勤まで何度も足を運んだことを懐かしく思い出すとともに、実感として23年も経過しているという事実に改めて時の経つ早さを思わずにはいられませんでした。月並みですが、とにかく振り返ってみればあっという間だったいうのが偽らざる心境です。
それでも、この23年間、人並みに嬉しいことも、大変だったこともありました。それでも振り返ってみれば邯鄲の夢ではないですが、ほんのひと眠りの間の出来事のようにも思います。限りある時間を改めて大切にしたいと思うとともに、コロナもひと段落の今こそ、地域の経済に少しでも(まさしく雀の涙程度ですが…)貢献したいと思いました。
2021年
11月
13日
土
今尾恵介著「地図帳の深読み 100年の変遷(帝国書院)」を読む

地図帳の老舗・帝国書院と地図研究家・今尾恵介氏がタッグを組んだ『地図帳の深読み』
今回のテーマは、ズバリ「昔の地図帳」。
学生時代の教科書は捨ててしまったけど、地図帳だけは捨てずに残してある。そんな方は、
意外と多いのではないでしょうか?
帝国書院
上のうたい文句にひかれて購入させていただきました。帝国書院の地図帳は高校生の時に使用していましたが、確かに今も自宅の書棚に取ってあります。
学生時代は地図帳を読み物としてしょっちゅう眺めていましたので、市町村合併が進んだ今も昔の自治体名がスラスラ出てくるのはその産物なんだと思います。若いころの記憶って、すごいものですね。
この本の内容で特に興味深かったのはP134~の「過去の地図帳に残る三角州の原形」です。いわゆる教科書的な、典型とされる三角州は例えば広島の太田川の地形だと思います。まさにドのつく定番ですが本書では更に三角州を3っの類型で分類しています。円弧状三角州、カスプ状(尖状)三角州、鳥趾状三角州を代表的なものとして紹介されていますが、鳥趾状の事例として琵琶湖西岸が上げられていました。
たしかに琵琶湖に流れ込む河川の三角州は鳥趾状がほとんどで、西岸だけでなく東岸も併せて琵琶湖沿岸の特徴と言ってもいいように思います(例えば姉川)。土地利用や地質的に川に流れる土砂が多い川が多いため、堆積する速度が速いことも要因なのでしょうね。ただ、なんとなく円弧を描かない三角州は三角州ではないような、肩身の狭いような気がするのは私だけでしょうか。円弧状の方が明らかに都市的発展を遂げているあたり、鳥趾状はコンプレックスを絶えず抱えているような気がします。
本書に使用された地図の多くはまさに学生時代に親しんだ色彩でいろどられ、統計資料も懐かしく、改めて地図はタイムカプセルであると実感した次第です。内外の装丁もさすが専門出版社だけあってセンスもよく、大変楽しませていただきました。
2021年
11月
06日
土
土地家屋調査士年次研修を受講しました

昨日は今年度より全国の土地家屋調査士が受講することになった「年次研修」に参加してきました。会場は「キラリエ草津(草津市立市民総合交流センター)」、新しい施設でZOOMも併用しての研修会となりました。
研修の内容としては映像教材の視聴(職務上請求書)(倫理・懲戒処分事例)をし、グループ討論を 60分
かけて行いました。グループ討論のテーマは事前にいただいておりましたので、事前に自分の意見を整理して臨みました。
討論自体はそれぞれの土地家屋調査士のカラーも出て楽しいものでした。なかなか大きな声では言いにくい、ぶっちゃけ話も交えながら法令や倫理などのポイントを押さえるものになったと思います。
「年次研修」は宅建士でいえば5年に一度ある、法定講習のような位置づけだとは思いますが、宅建士の様な免許更新などの強制力はありませんし、今回はその端緒ということで随分と改善点もあろうとは思いますが、ひとまず土地家屋調査士業界にとって年次研修が始まったことは大変意義あることだと思います。
実際に研修をご準備いただいた滋賀会役員の皆様、そして教材を作成いただいた連合会の研修担当者様、大変ご苦労さまでした。
2021年
10月
31日
日
日本土地家屋調査士会連合会FACEBOOKページが開設されました
先日、日本土地家屋調査士会連合会のFACEBOOK公式ページが開設されました。既に単位会ではボチボチ先行例はあり、事務所単位で開設しているところもありますが、連合会もようやく重い腰を上げたといったところでしょうか。
FACEBOOKページはランニングコストもかかりませんし、手軽に扱えますので、土地家屋調査士会の様な資金が豊富でなく、それほどITリテラシーも高くない?組織にとってはありがたいSNSだと思うのですが、今後は単位会でも連動する形で、どんどん開設していただければと思いますね。
かくいう私も早速公式ページの片隅に登場しています。まず誰も気が付かない程度の映り込みですので、宜しければお暇なときにでもお探しいただければと思います。
連合会公式ページ自体は当面は安全運転と言いますか、扱い方も含め不慣れで、よちよち歩きだとは思いますが、土地家屋調査士の今をリアルタイムで知るためにも是非「いいね!」を宜しくお願い致します。
2021年
10月
25日
月
「老後の資金がありません」垣谷美雨著(中公文庫)を読む

皆さん、老後の資金、貯まっていますか?
先日、法務省のサイトを会議で紹介され、映画「老後の資金がありません!」(配給・東映)とのタイアップポスターを見た流れで、文庫本を読ませていただきました。ポスターもお堅いイメージの法務省にしては結構はっちゃけた感じのタイアップのようで好感が持てましたが、小説の方もとても読みやすかったです。また週末には主演の天海祐希さんや草笛光子さんが出演された番組(要は映画の宣伝)を視聴させていただきました。草笛さんも随分息の長い役者さんだと思ったら、なんと88歳とのことで、とにかくその元気さに驚きました。皆が皆、あんなふうには生きられたら「老後」は存在しませんね。
天海さんは結婚歴もなく、お子さんもおられないようですが、こういった「カッコいい女性」であっても老後の問題はやっぱり切実なようで、番組でも人生の後悔があるようなニュアンスの発言がありました。天海さんにいわれたら、世の中の大多数は救いようがないように思いますが、今回の映画の性格上、強い、カッコいい女性のイメージは相応しくないことからの発言かもしれません。
小説の粗筋はネタバレということでふれませんが、一つ気になったのは天海さん扮する主婦の夫の退職金のことです。50代半ばということで退職金の計算がなんどか出てきますが、大卒で、そこそこの規模の会社に長く勤務しているはずの夫の定年退職金の見込みがたしか1200万円とありました。その退職金(見込み額)も不景気で段々と目減りしていき、最後はゼロになってしまうわけですが、ちょっと低い設定すぎるようには思いました。
思い起こせば私が就職したころ、退職金は大凡2000万円くらいはもらえるものと考えていました。それでもあまりに先のことで真剣に計算したこともありませんが、その後我が国の退職金の相場は落に落ちて1000万円台前半程度のようです。ですので小説の設定は不自然ではないとも言えますが、毎月の給与の減額は労働者の反発を食らうので、姑息にも退職金を減らして総人件費を絞るという日本の労働市場のトレンドはいかがなものかと思います。
そもそも日本の退職金制度は給料の後払い、労働人口の流動化を低下させるもの、といった批判もありましたし、私自身もそれ程肯定的ではありません。ただそこを削るなら、当然毎月の給料にその分の上乗せがあってしかるべきです。毎月の給与にそれほど差はなくても、生涯年収ではがっつり減ったということですね。相対的にこの頃の日本人が貧しくなった、と言われますが、退職金をケチって、国民総出で老後の資金作りにいそしんでているようでは、経済の好循環は夢のまた夢だと思います。
退職金と縁がいない、自営業になって20年近くたちますが、自分がかつてもらった30万円の退職金(6年弱の勤務で)について、しみじみと思いを巡らした一日でした。
2021年
10月
20日
水
境界「カクテイ」は確定・画定・劃定?

土地家屋調査士にとって日々の業務のかなりの部分は境界(筆界)の確定手続きが占めるものと思われますが、前から「カクテイ」を漢字で表すとして確定・画定・劃定等々、どれが正しいのか疑問に思っています。
滋賀県内では滋賀県庁のサイトにも「官民境界確定」と手続きの様式を掲載したページがありますが、県内の市町もそれにならって「確定」としています。
少し調べてみましたが、全国的に官民境界の「画定」としている都道府県はないような気もしますし、訴訟においても境界確定訴訟などと言いますので一応全国的に「確定」で定着しているのかとも思います。
ただ上記の写真、10/19の朝日新聞ですが中国とブータンの「国境画定」と表現しているように、日本語の意味合いとしては「画定」が正しいというのが真実ではあるように思います。いつから「確定」としたかはわかりませんが、正しい日本語を使用した方がニュアンスが伝わるような、そうでないような…
なお、地域によっては官民境界確定ではなくて、確定の代わりに「明示」もしくは「確認」といった表現を採用しているケースもあるようです。個人的には明示はともかく「確認」は、確定よりも実情に沿った、ベターな表現であるように思いますが、どうでしょうか。
2021年
10月
18日
月
土地月間県民フォーラム(土地に関する無料相談会)開催のご案内

10月は「土地月間」、10月1日は「土地の日」です。
毎年、滋賀県では土地にかかわる専門家がテーマに沿って講演やパネルディスカッション、相談会等を実施していますが、今年はコロナウイルス感染症の面を考慮して、無料相談会をメインに、オンラインによる講演会は行われます。こぞってご参加ください。
開催日 令和3年10月23日(土)
会 場 キラリエ草津(草津市立市民総合交流センター) 滋賀県草津市大路二丁目1番35号
主 催 滋賀県
公益社団法人滋賀県不動産鑑定士協会
公益社団法人滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会
☆土地に関する無料相談会について☆
不動産に関する相談に、専門家が親切に対応します。
<時間>10:00~16:00(完全予約制。1組30分)
<相談員>不動産鑑定士、土地家屋調査士、弁護士、税理士、司法書士
【相談予約問合せ窓口】
公益社団法人滋賀県不動産鑑定士協会
電話:077-526-1172(平日9:30~16:30)
※お電話にてお申込みください。
☆講演会について☆
大津地方法務局の遺言書保管官をお迎えして動画配信による講演会を行います。
<今年度テーマ>自筆証書遺言書保管制度について
~遺言書保管官が法務局に預けるメリットを簡単解説!~
<講師>大津地方法務局・遺言書保管官・水野啓吾氏
以下URLからも視聴することが可能です。
https://youtu.be/q4lqdbR3s9I
2021年
10月
10日
日
行政書士会湖北支部 無料相談会でした

今日は午後から「ながはま文化福祉プラザ」を会場に、行政書士会湖北支部の無料相談会が開催されましたので、相談員として参加してまいりました。
会場につくと、やたら多い車の数。どうしてかな~と思いきや隣の建物がコロナワクチンの接種会場になっているらしく、そこかしこで副反応の話をする方々がおられました。私は37度台の熱で済みましたが、昨日お話した市役所の方も副反応で数日欠勤された様でしたし、そりゃ皆さん気になりますよね。
無料相談会は事前に宣伝を例年よりは抑えたせいもあってそこそこでしたが、ワクチン接種が進んでいることも体感出来た1日でした。
2021年
10月
07日
木
「表示に関する登記における筆界確認情報の取扱いに関する指針案」

本日(2021年10月7日)の朝日新聞朝刊に「土地売買 境界確認なしで可へ 法務省 所有者不明増え見直し検討」との記事が掲載されていました。
たまたま記事を発見したのではなく、連合会からの本記事についての見解を記したメールが転送されてきまして、家に帰って改めて記事を確認した、という次第です。
記事についてはこれを書いた記者さん自体が内容を咀嚼できていないような、全体的に消化不良的な感想をもちましたが、個人的には筆界確認書に代わって土地家屋調査士が筆界についてこれまで以上に精緻に見解をまとめ、認定することが求められていくというのが大きな流れのような気がします。
となると土地家屋調査士(連合会)にコメントを求められて然るべきであったと思うのですが、連合会からのメールを拝見した限りでは、そのような経緯も無いようでしたので、大変残念に思います。こうした専門的(マニアック)な記事に専門家として登場できない筆界の専門家って、いかがなものでしょうか。
2021年
10月
06日
水
行政書士会湖北支部 無料相談会開催のお知らせ

毎年行政書士制度広報月間に連携し、開催されております湖北支部主催の無料相談会が今年も開催されます。今年から会場を長浜市内の「さざなみタウンながはま文化福祉プラザ」に移しての開催となります。
今週土曜日の実施ですので直前のご案内となりましたが、各種許認可・行政関係のご相談がありましたらどうぞお気軽にご参加くださいませ。
2021年
10月
01日
金
「滋賀のアーカイブズ-滋賀県立公文書館だより-」に寄稿させていただきました
いつも資料調査などでお世話になっております滋賀県立公文書館が発行されておられます「滋賀のアーカイブズ滋賀県立公文書館だより-」2021.09.NO.11号に寄稿させていただきました。
「土地家屋調査士と歴史公文書」ということで公文書館の存在価値は決して過去を知れるだけでなく、今まさに現在進行形の社会課題にあたっても大変重要な意味を持つといった趣旨の内容です。宜しければご笑覧ください。
※以下、寄稿文書です
今年3月、私の所属している滋賀県土地家屋調査士会では制度70周年を記念して「滋賀の地籍―土地家屋調査士の視点から」をサンライズ出版より上梓させていただきました。編さんにあたって県立公文書館の所蔵資料について数多く活用させていただいたことに大変感謝する次第です。今回はその「滋賀の地籍」を通して感じた歴史的公文書の持っている現代的な価値の一端をご紹介させていただければと思います。
その前に「土地家屋調査士」という資格ですが、正直なところ知名度は高くはないものの、土地家屋調査士法第一条において「不動産の表示に関する登記及び土地の筆界を明らかにする業務の専門家として、不動産に関する権利の明確化に寄与し、もって国民生活の安定と向上に資する」ことを使命としている国家資格で、昨今では社会的にも認知が広がってきた「所有者不明土地問題」等の解決にも貢献しています。
少し前になりますが県政史料室(当時)の展示で「共有森林分配の告諭」明治14年1月18日【明い233(3)】が紹介されていました。当時の県令であった籠手田安定によって森林の乱伐を防ぐために集落の所有している共有森林をあえて細かく家単位で分けたということです。
所有者不明土地問題の解決が難しい理由の一つに山林地の土地境界がわかりづらいことがいわれていますが、県内の山間地では本告諭の影響を受けたと思われる一筆地・土地境界が今も広い地域で確認できます。その成り立ちを読み解く上で、改めて当時の意図や根拠を示していただいたことにより、問題解決の良いヒントになりました。土地境界には地域ごとの慣習の影響が色濃くありますが、高齢化や人口減少で継承が難しくなっています。そうした中で今回の事例は、地域の過去と現在との橋渡しを歴史的公文書が行うという、タイムリーなものでした。私たち土地家屋調査士としては、今後も県立公文書館を有意義に活用させていただいて社会的使命を果たして行きたいと思います。
滋賀県土地家屋調査士会 西村和洋