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2023年
11月
25日
土
入会林野と所有者不明土地問題 ―両者の峻別と現代の入会権論―
先月、岩波書店より「入会林野と所有者不明土地問題 ―両者の峻別と現代の入会権論―」が出版されました。主な著者は高村学人氏・古積健三郎氏 ・山下詠子氏となっていますが、中でも筆頭者の高村学人立命館大学教授には同大政策科学部での寄附講座や土地家屋調査士会の研修会等でも大変お世話になっております。
本書の内容説明として岩波書店のサイトにはこう記されています。
「所有者不明土地面積の三分の一を占める入会林野。現状調査に基づき、相続登記の義務化や民法改正が入会林野に及ぼす影響を考察。アンチ・コモンズの理論から土地問題を問い直す、コモンズ研究の新展開。所有者不明土地問題の研究・実務に関わる法学者・裁判官・登記官・弁護士・司法書士・土地家屋調査士・自治体職員必読!」
今回、早速ですが拝読させていただきました。
所有者不明土地問題を語る際に、このようなフレーズを目にされた方は多いと思います。「所有者不明土地は全国で20%、約410万ヘクタールの面積を占めると推計されています。これは367.5万ヘクタールの九州本土を大きく上回る…」
要するに「所有者不明土地」は既に九州一島(全国土の二割)よりも広い、早急な対策が必要だ、というわけですが、そもそもこの推計が正しいのかどうか、根拠とされている増田寛也元総務相らの民間有識者研究会の推計について正面から疑問を呈したり、反論したりしている論説を寡聞にして知りません。
ただ本書でも取り上げられているように司法書士会連合会長のコメントのごとく、本当の意味(まったく相続人にアクセスできないとか)での所有者不明土地はぐんと少ないと、私も肌感覚ですが思っています。
やや社会的なインパクトを与えることに重きをおいた(と思われる)推計が独り歩きして、実際に人口減少や過疎化による弊害は間違いなくあるものの、その課題を解決するためのスタートとなる正確な実態把握ができていないように思っていました。
本書では、そうした素朴な疑問に応えて下さったというのが先ずもっての感想です。「所有者不明土地」について、その内訳をみていくと1/3は「入会林野」であり、所有者不明というフレームの枠外である、と指摘されています。本書のタイトルが「入会林野」から始まることから、手に取るまでは正直「入会」の現代的意義?的なものには疑問符があったのですが、本書を読みますと入会地について正しく紐解く努力が所有者不明地問題の解決にとっては不可欠な要素であることがよく理解できました。
逆に、昨今の法改正の中心メンバーのお一人であられる山野目章夫早稲田大学教授の認識としては、既に多くの入会権、入会団体は消滅したので、それほど考慮することはないということです(今更山に芝刈りに、もないだろうということ)。しかし、本書では入会林野が現代的に変容し、無視できない存在であるという主張を多彩な事例をもとに展開されておられます。
正直私としてはどちらのご主張も捨てきれないところで、内心忸怩たる思いもありますが、登記の対象ではない入会権を実務家としてどう扱えばいいものか、不動産登記と慣習の関係性は何も筆界だけではないことを強く感じました。
個人的にはたまたまこの二年間、法務局の任命を受けて所有者等探索委員を務めさせていただきましたが、本書をもっと読み込まさせていただいて、実務の場に生かしていきたいと思います。
学術書ですし、とっつきにくい点もあり、「入会林野」のタイトルも一般からみればどうかと思うのですが、そこに惑わされず?土地家屋調査士に代表される不動産に関わる全ての実務者の方々にもご一読されることを強くお薦めさせていただきます。
2023年
11月
16日
木
司馬遼太郎記念館に行ってきました

先日、大阪に出張してきましたので、少し足を延ばして前から行きたかった東大阪の「司馬遼太郎記念館」を訪問してきました。司馬遼太郎の元住まいを活用していることもあって、本当に住宅街の中にあるのですね。
あらためて司馬遼太郎の作品群を、あの有名な書棚に対して眺めますと長編小説だけをとっても読んでいない作品がまだまだあることを思い知らされました。学生時代からそれなりに司馬作品を手に取ってきて、まだこれですから質もですが作品の量がとても多いことがよくわかります。
なお、記念館自体は一瞬安藤忠雄氏の記念館?とすら思わないでもないくらい「安藤忠雄おし」ですが、著名な他の安藤作品とも共通性のあるコンクリートの打ちっぱなしや、太陽光の使い方など、シックな感じでさすがは有名建築家と思いましたね。住宅などは使い勝手的にどうかと思いますが、こういう記念館には氏の作風はフィットしているのではないでしょうか。
2023年
11月
12日
日
大河ドラマ「どうする家康」パネル展&トークショー

昨日は午後から近所にて開催されました『トークショー大河ドラマ「どうする家康」のパネル展・ドラマ出演者によるトークショー』に参加してきました。
ゲストは、長浜市と大変ゆかりの深い「お市」と「茶々」の二役を演じた北川景子さん、賤ケ岳で秀吉と天下分け目の戦いを繰り広げた「柴田勝家」役の吉原光夫さんのお二人です。
企画の前段で浅見市長より「皆さん、おめでとうございます。予約チケットは受付開始1分経たずに埋まりました」とのお話がありました。さすが、人気女優さんが来られるとなると反応が違いますね。
「どうする家康」の今後について、北川景子さんからも言及がありましたが、茶々はますますラスボスとして怖~くなられるようです。今日は関ケ原ですから、次週にも大阪落城ですかね。ドラマの行く末にも一層興味が湧いたトークショーでした。
2023年
11月
11日
土
阪神日本一 JR虎姫駅の「虎神殿」にファンが“お礼参り”

すでに旧聞に属するような気もしますが阪神タイガースの優勝もあって、JR虎姫駅となりにある「虎神殿」がニュースに取り上げられていました。
なにせ前回の日本一が38年前になりますから、随分年月が経ちました。当時私は中学生でしたが、このペースで行くと次回の優勝は90手前となりますね。その時まで、生きているのでしょうか…。
2023年
11月
05日
日
ADR認定土地家屋調査士による土地境界に関する無料相談会でした

今日は彦根市内にて開催されました「ADR認定土地家屋調査士による土地境界に関する無料相談会」に相談員として参加させて頂きました。三連休だけあって、彦根市内は観光で訪れた方々で混雑気味でしたが、今日はシティマラソンもやっていたんですね。
今回私が担当したご相談は、珍しいことに隣地の当事者同士が連れ立ってお越しになられました。ですので、境界についてのもめごとがある、というよりも、かつて登記を経ずに個人売買した土地の扱いについて今後どうしたらいいかといった前向きな内容のご相談でした。
こうしてお隣同士できちんとお話合いができる関係であれば何かと問題も片付くと思うのですが、そうでないケースが大半でなのが実情です。境界問題とはいえ、とどのつまりは人間関係に行きつくということを今回は逆に勉強させていただいた気がします。
2023年
10月
24日
火
狭あい道路解消シンポジウム ~広がる道路 広がる安心~

今日は午後から日本土地家屋調査士会連合会主催の「狭あい道路解消シンポジウム ~広がる道路 広がる安心~」のライブ配信を視聴させていただきました。
当初は会場に行こうと思っていたのですが、日程が立てこんでいましたので、さすがに…
今回の開催地である神戸市では、あの阪神・淡路大震災において長田区などを中心に「狭あい道路」が緊急車両の進入を妨げ、火災の延焼を防ぐことができなかった要因とも言われています。
シンポジウムの報告の映像を見ながら当時のことを思いおこし、平時の備え(狭あい道路の解消)の大切さを改めて実感しました。
2023年
10月
14日
土
行政書士会湖北支部の無料相談会でした

本日の午後は行政書士会湖北支部の恒例行事でもあります、無料相談会が長浜市さざなみタウン会議室をお借りして開催されましたので、相談員として参加させていただきました。
毎年相談の多い相続の関係が、相続登記義務化に向けてマスコミ等でのPRのせいか、いつも以上に多かったように思いますが、監護のことや成年後見について等、高齢化社会を反映したご相談も見受けられました。
私は「相隣関係」について、不動産がらみのお話を担当させていただきました。ただ、相隣関係の問題はお話をお聞きしても、それで一気に解決に導けるようなケースはまずありません。今回も相談後にがっかりして肩を落として帰られたように見受かられたことから、「ちょっと厳しめに言い過ぎたかな…」と思わないではなかったのですが、解決に向けて変に期待値を上げてもなあ、とも思います。
基本的に民・民間の問題について「正義のヒーロー」「白馬の王子」が突如登場するなんてことはあり得ないことです。一気に法的手段に訴えることにより、余計に関係が悪化することも十分あり得ます。私としてはとにかく愚直に当事者間で対話を続けていくしかないと考えますし、相談会でもそれをお勧めはするのですが、そこが一番難しいのが現代社会の実情なのでしょうね。
ともあれ、相隣関係については相談を受ける側もモヤモヤしていることをご理解いただければありがたいのです…
2023年
10月
07日
土
五村別院茶所解体工事が始まりました

事務所にほど近い五村別院の「茶所」の解体工事と、塀の建て替え工事が今月から始まりました。塀についてはかねてより老朽化が進み、倒壊しかねないと思い、通学路沿いでもあることから内心ハラハラしていましたので、建て替えは止む無しと思うのですが、茶所については少しもったいないような気はします。
私が子供のころは茶所で巡回型?衣料店みたいなことで度々利用する機会がありました。今思えば、いかにも昭和チックな感慨を持ちますが、安い子供服や、下着なんかが売られていたような気がします(すぐゴムが伸びてしまうような…)。
大人になってからは確かに利用する機会は少なくなりましたが、いまも内装もそれなりにきれいでしたので、取壊しはもったいないという気はします。それでも実際の利用状況と維持管理のコストとの兼ね合いで決まったのかもしれませんね。
そういえば今月の市の広報にもありましたが、五村別院東の消防署の移転計画も進んでいます。その消防署敷地も五村別院の借地です(元は東浅井郡役所)。
五村別院の敷地全体の将来像がちゃんと描けていると地元民としてもいいなと思うのですが、どうなんでしょう?
2023年
9月
29日
金
行政書士会湖北支部主催 無料相談会のお知らせ

毎年恒例の滋賀県行政書士会湖北支部主催の無料相談会が10月14日土曜日、長浜まちづくりセンター(さざなみタウン)にて開催されます。
相続土地国庫帰属手続きなど、所有者不明土地問題に端を発した現代的な課題について新たな法整備も進んでおりますので、気になる方は是非お気軽にお越しいただければと思います。私自身も相談員として参加予定ですので、どうぞ宜しくお願い致します。
2023年
9月
24日
日
とらひめ田んぼアート収穫祭

今日は朝から第11回目となります「とらひめ田んぼアート収穫祭」に参加してきました。なんと、残念ですが今年で終了とのことですが、イベントとしては手ごろな感じの規模感で、お子さんたちの参加も多く賑わっていましたね。
私自身は子供のころから稲作にはほとんど関わってこなかったこともあり、田舎にいながらも農作業は素人同然なのですが、こうして田んぼに入って、収穫をお手伝いさせていただくと改めてお米のありがたさを思わずにはいられません。
最高の天気で、カレーやお餅も大変おいしくいただくことができ大満足でした。Y会長をはじめとしたスタッフの皆様、どうもありがとうございました。
2023年
9月
16日
土
アレのお礼とソレ祈願 JR虎姫駅「虎神殿」に阪神ファン続々!?

今週の関西は18年ぶりの阪神タイガースセリーグ制覇ということで随分と盛り上がりました。そういえば、私も最近ちょっと意識していなかったのですが地元のJR虎姫駅隣には「虎神殿」が鎮座しています。
1985年の優勝時には全国的にも珍しい「虎」にちなんだ駅として、「聖地」として随分と虎姫駅も話題となり、はじめて町内にTV局の中継車が来たのをみた、なんて会話をしたことを思い出しました。今回は阪神ファン続々??とは思わないでもないですが、阪神の優勝効果がこんなところにまで、と改めて思う次第です。
岡田監督も強調されていましたが、これからもクライマックスシリーズ、日本シリーズと厳しい戦いが続きます。タイガースの必勝祈願・応援も兼ねて是非休日にはJR虎姫駅「虎神殿」までお越しください!
<タイガースに歓喜アレ>アレのお礼とソレ祈願 「虎神殿」に阪神ファン続々
2023年
9月
10日
日
あなたは「する」派、「しない」派?

コロナの流行も水面下ではまだそれなりにあるようですが、街を歩きますと随分マスクの着用者の割合が減ってきたことを感じます。
先日、土地家屋調査士関係の会議に出席し、ざっと周りを見渡しましたら着用率は1~2割ほどでした。この程度になってきますと、なんだかマスクをしていることが過分に神経質なようにも思えてきさえします。これを集団圧力というのでしょうか、不思議なもんですね。
ちなみに、私自身は普段は洗い替えの利く布マスクがメインではありますが、どなたかに対面する際は必ず着用はしています。でも、マスクも最近は在庫がだぶつくせいか、セールで売られることも増えてきましたね。
もともと花粉症持ちですので、マスクの着用に違和感はないのですが、感染の流行もにらみつつ、あと1~2年は今のスタイルを続けようと思っています。
2023年
9月
02日
土
とらひめ田んぼアート

今年で第11回を数えます、とらひめ田んぼアートですが、いつの間にやらすっかり黄から茶へと変わり、秋の気配を感じられるようになりました。暑い日が続いていますが、季節は確実に移ろっているようです。
残念ながら今回で田んぼアートは最終回のようですので、まさに見納めが近づいているわけです。今ならまだ間に合いますので、是非虎御前山の展望台までどうぞ。
2023年
8月
27日
日
健康第一!?

先日、長浜市役所の方で「特定保健指導」を受けてきました。コロナ禍もあって、今年人間ドックを久しぶりに受診したのですが(その間も健康診断は受けてましたが)、その際にメタボ予備群相当との判断をいただきましたので止む無く?この度指導をいただいくことに相成った次第です。
「メタボ」と言っても、正直なところすれすれの数値で、例えば腹囲もわすが2mmのオーバー、この程度は誤差の範囲では…と言いたい気持ちもやまやまですが、そこは数値絶対主義ですから仕方ないのでしょうね。
保健指導についても、今回が初めてではありませんので大よそわかっているつもりなのですが「たばこダメ(吸ってませんが)、アルコールダメ、間食ダメ、野菜多め、運動多め」と毎度の内容でした。
これでは仙人のような生活を送るしかないよな…、と心のなかで悪態をつきつつ、そこは自営業ですから体が資本、と思いを改め会場を後にしたのでした。
2023年
8月
21日
月
コロナ禍を経ての燈明祭

今日は朝から地元神社の「燈明祭」の準備につきっきりでした。燈明祭は天候が許せば何十年、もしくはそれ以上続いてきた当地の伝統行事なのですが、ここ4年はご多分に漏れず、開催が見送られてきました。ですがようやく、コロナも一息ということで今年は復活しての実施と相成りました。
その復活の年に、運良く?当番として関わらさせていただく事になりましたが、準備自体忘れていたことも多く、また、折からの高温で疲れました…。また、こんなことを言っては何ですが、本番の行事もギャラリーが少なくて残念でした。私が子供のころは集落の小学生は全員集合といった風潮だったのですが、子供たちに集まっていただくには、今の時代、もう一工夫がいるのでしょうね…。
2023年
8月
14日
月
「日東第一」といえば・・

お盆期間に入りましたが相次ぐ台風の襲来(未遂もありましたが)もあり、なんだかそんな気分にもなれない日々ですがいかがお過ごしでしょうか。コロナも明けたと言われていますので、先日小旅行に出かけてきました。
「日東第一」といえば、私の母校の関係者なら誰しもが「琵琶湖の水の~」と応えるでしょうが、世間一般的にはこちらの方が有名ですね。広島県福山市の鞆の浦にある福禅寺(対潮楼)に掲げてある扁額です。
朝鮮通信使による賛辞のようですが、確かに素晴ら、まるで風景がそのまま額縁に入ったかのような眺望が海側に広がっていました。さすが、「日東第一」は伊達じゃないですね。
2023年
8月
07日
月
「ファミリーヒストリーを調べよう!」(二見書房)を読む

とある資料に目を通していましたら、偶然標記の書籍が紹介されており、興味をもちました。「自分でできる ファミリーヒストリーを調べよう! ご先祖の足跡と家族の物語を辿って作るノート」ということで、少し前から家系図作成などが話題になったりしていましたが、某TV番組の影響もあって、もう少し範囲を広げて自分にまつわる歴史を調査してみよう、ということでしょうか。
私自身も今年こんなご依頼をお受けしたところですし、本書の中では土地家屋調査士にとって身近な旧土地台帳や和紙公図も調査対象として挙げられていましたので今回手に取って拝読しました。
本書のコラムの中でも「土地のことはけっこう難しい」として、法務局での調査の困難さが書かれていましたが、精度は別にして、一般の方がチョッと調べてみようか、といった感覚では土地についての調査は空振りに終わるような可能性は高いと思います。
となると本書で飽き足らない方は専門家へのご依頼を、となるわけですが、「ファミリーヒストリー」に興味を持ち始めた方にとって、本書はひとまず入門編としてはよくできているのではないでしょうか。
2023年
8月
03日
木
虎姫駅のランチ処「Ohana」

今日のお昼はJR虎姫駅改札口となりの「Ohana」さんでいただきました。「就労支援B型事業所」であるOhanaさんですが、ランチメニューは基本500円(税込み)でとてもお得感があります。
手前はシーフードちゃんぽんですが、無料サービスでおにぎりもつけていただきました。個人的には近すぎて、逆に立ち寄る機会があまりないのですが、カフェメニューも充実していますので、お近くにお越しの際は是非ご利用ください。
2023年
7月
28日
金
暑い日々が続きますね

夏なので当然なのですが、暑い日が続きますね。コロナも巷ではかなり流行しているようですが、まずはこの暑さに体調を崩しそうな気がします。
ところで近年は、依頼者様を訪問しますとペットボトルのお茶をいただく機会が大変増えました。開業した当時はまだ半紙に茶菓子を包んでくださったこともままありましたが、昨今はコロナのこともあってか、ペットボトルが定着しました。
夏ですが、個人的にはおかげさまでお茶を購入せずとも、いただいた分を消化するだけで十分といった感じです。これもコロナによる社会の変化の一つ、なのでしょうかね。
2023年
7月
18日
火
「オープンデータとQGISでゼロからはじめる地図づくり」

先日講談社より発刊されました「オープンデータとQGISでゼロからはじめる地図づくり」を購入してみました。著者は青木和人先生です。青木先生とは数年前に土地家屋調査士会の研修にお招きさせていただくなどの関係で、今年からはめでたく鈴鹿大学短期大学部生活コミュニケーション学科こども学専攻の准教授にご就任されていることをFacebookを通じて承知しています。
実は肝心の本書の内容については、まだ手に取ったばかりでこれからなのですが、第7章で「登記所備付地図データを活かした地図づくり」として、今年1月より始まった仕組みについて早速取り上げていただくなど、土地家屋調査士にとっても馴染みやすいものではないでしょうか。
もっとも、発刊迄時間がない中、この章については恐らく急きょ取り上げていただいたことでしょうから、執筆・編集は大変だったこととお察します(そのせいかP171の図が仙台市青葉区のものではないことはご愛嬌です)。
今度の出張の際にはもう少し読み込まさせていただいて、本書をガイドに数年前には挫折した「QGIS」にも再チャレンジできればなあ、と思います。
2023年
7月
09日
日
浄水型ウォーターサーバー

今月から事務所のウォーターサーバーを浄水型ウォーターサーバーに乗り換えすることになりました。浄水型の方が最近は流行りなんでしょうかね。従前のボトル型と違って交換は不要になり、空きボトルの置き場も不要になったのはメリットです。
ただ、慣れのせいか今のところは従来のボトル型の方がなんとなく使い出がよかったような気もするのですが、気のせいでしょうか。
ちなみに料金はほぼ一緒です。契約までに何社か検討しましたが料金的にはどこも似たり寄ったりだったと思います。
2023年
7月
02日
日
行政書士の一般倫理研修を受講しました

先日、日本行政書士会連合会の主催する「一般倫理研修」を受講させていただきました。今回新たに受講が義務化されたものであり、受講しないと会則遵守義務違反となります。
受講指定科目(4科目)を視聴し、最後に確認テストを受けて終了です。無事に満点を獲得し、修了証を発行しました。確認テストの内容はあまり書くとネタバレになってまずいのですが、正直なところそれほど難しい問題ではありませんでした。
また、行政書士の義務研修は土地家屋調査士と違って、そもそもリアルでの実施形式を省いたネットでの義務研修ですので、毎年受講してもそれほど負担になるわけでもないと思うのですが次回は5年後のようです。その時には確認テストも難しくなっているかも?しれませんね。
2023年
6月
29日
木
株式会社の「取締役」になりました

これまで、さまざまな団体の役員を務めさせていただいてきましたが、今週とある株式会社の「取締役」に就任することになりました。生まれてこの方、取締役になるのは初めてです。晴れて「会社役員」の仲間入りですね。
といっても、全く報酬も支給されませんので特に生活が変わるわけではありません。それどころか決算書を見ますと当期は赤字のようで、コロナ禍の影響はあったものの行く末については少々心配もありますが、折角のご縁ですので、会社の発展のために努めたいと思います。
2023年
6月
25日
日
地元神社での夏越大祓

今日は地元神社での「夏越大祓」の日でした。
人形(ひとがた)にカットした半紙に、半年間の穢れを移し、焼却していただいて、無病息災を神官さんに御祈祷いただきました。
朝からお祓いの一通りの準備に疲れましたが、それ以上の御利益があれば何よりです。
2023年
6月
17日
土
インスタ映えを意識した?市役所庁舎

昨日は土地家屋調査士のお仕事の関係でお隣福井県の敦賀市を訪問しました。敦賀市役所にも資料収集で立ち寄ったのですが、新築されてまだ日も経ってない、きれいな庁舎でした。
来年の北陸新幹線開通に向けて、市役所庁舎自体が観光スポットになるよう、ハイセンスと言いますか、インスタ映えを意識されているのかな、と感じました。でも、初めて利用した身としては配置や案内なんかも少々わかりづらいようには思いました。また、市役所職員さんの対応は大変丁寧かつ迅速なようには感じましたので、(上から目線で恐縮ですが)教育が行き届いているようでした。
いわゆる「質実剛健」的な庁舎(長浜市とか米原市とか)と、デザイン性の高い庁舎、どちらが市民にとっていいのかはわかりませんが、後者の庁舎を建設するには資金的な余裕もいるのでしょうね。
2023年
6月
12日
月
夏越大祓

今月、当番を務めている地元神社において「夏越大祓」の儀式を執り行うことになっています。例年の恒例行事ではなく、地区内の神社の持ち回りで今回運よく?順番が巡ってきたとうかがっています。
「夏越大祓?なにするのかな?」と思っていましたら、たまたま大阪・道修町を歩いていますと「夏越大祓」の幟が経っていましたので引き込まれるように参拝させていただきました。こちらでは茅の輪くぐりをされているようですね。
家に帰って改めて「夏越大祓」について検索してみますと、京都市観光協会さんのサイトにとても勉強になることが書いてありました。
・半年の厄を払い、残り半年の無事を願う神事で、1年の半分にあたる6月30日に、半年の間に身に溜まった穢れを落とし、残り半年の息災を祈願する神事
とあります。
さらに「歌に詠まれた上賀茂神社の夏越大祓」として上賀茂神社の夏越大祓は「百人一首」にも詠まれているとあります。
「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける」(藤原家隆)
この句は、個人的な感想ですが夏の蒸し暑い日々に、一陣の涼風がふき、小川の辺で夕涼みをしている情景が浮かび、さわやかな心持になるので好きな句なのですが、あの「みそぎ」って、夏越大祓のことだということなんです。百人一首にも登場する古式ゆかしい行事が現在もこうして継承されているとは、なんとも素晴らしいことですね。
2023年
6月
06日
火
「測量の日」記念フェア2023に参加してきました

今日は大阪合同庁舎第4号館にて開催されました『「測量の日」記念フェア2023第25回近畿地方測量技術発表会』に参加してきました。主催者には国土地理院近畿地方測量部等と並んで、大阪土地家屋調査士会も入っておられます。
報告された内容は興味深いものが多かったのですが、何より予想以上に参加者が多く、会場も聴衆で一杯でした。すごいなー、と感心していますと何やら周囲の会話から、測量CPDの関係で足を運ばれた方が多いような…、さらには発表でも測量業界の裏側的なお話もお聞きできましたが、後継者不足問題などは当然土地家屋調査士も同じ境遇にあるものとして胸を打ちました。
それでも、例えばドローン(測量)なんかは若い方にも興味を持って受けいれられていると思いますので、業界としていい契機とすべく、上手にPRしたいですね。
2023年
6月
01日
木
開業20周年となりました

実は今月、開業して20周年の節目を迎えることになりました!思い起こせば土地家屋調査士は平成15年6月に登録しています。
開業した当時は20年後の自分なんて全く想像も尽きませんでしたが、紆余曲折、大なり小なりあったものの多くの方々のご厚意に甘えに甘えて、どうにか今の自分があると思います。
ちなみに事務所も当地へ移転して、もうすぐ8年。「光陰矢の如し」とはいいますが、学校で習った当時とは実感がまるで違う今日この頃です。
できれば次の20年もなんとか無事に迎えられるよう、精進していきたいと思います。
2023年
5月
25日
木
紙の事件簿

昨日、土地家屋調査士会の事務局を訪問する用事がありましたので、ついでに「事件簿」を購入してきました。
「事件簿」とは滋賀県土地家屋調査士会の会則にも定められてありまして、以下の規定に基づき、土地家屋調査士は調製する義務があります。
(事件簿)
第 97 条 会員(調査士法人の社員である調査士会員を除く。)は、連合会の定める様式により、
事件簿を調製しなければならない。
一応、「事件簿は、磁気ディスクその他の電磁的記録により記録することができる。」ともされており、手書きで書くことは義務ではないのですが、私自身は開業以来、手書きで書き続けています。補助者時代も書いていた記憶がありますので、もう20年以上同じ様式で継続していますが、同業の方の大半はさすがに手書きは卒業されたのではないでしょうか。そろそろ私も…と思わないのではないのですが、折角新しい冊子を購入しましたので当面は手書きを継続したいと思います。
ちなみに行政書士については会則を確認しましたが事件簿の調製といった規定はないようです。入会時にそんな説明も受けた記憶もありません。資格の性格上、業務分野が多岐にわたりますので、そこは会則化が難しかったのかもしれませんね。
2023年
5月
17日
水
「ChatGPT」と士業の行方

先週の土曜日、滋賀県行政書士会湖北支部の定時総会が執り行われましたので出席させていただいたところ、開始早々おもむろに支部長が挨拶を始められました。
挨拶を終わられる際に一言、「この挨拶文はChatGPTにより作成しました」と述べられました。たしかに、挨拶の出だしから「尊敬する皆様」と呼びかけるなど、聞きなれない?言葉から始まったこともあり少々の違和感はありましたが、最後の種明かしがなければそんなものかということで済んでいたことでしょう。
士業の業務がChatGPTの登場でどんどん減っていくのではないか、なんてことも巷間言われていますが実際の所は誰にもわかりません。しかし、ここ十数年を振り返ってみてもPCやインターネットの発達もあって所謂「定型」の仕事は減ってきたとは実感しています。
いずれにせよ、新しい技術の登場や進化に怯むことなく、楽しんでやろう、といったおおらかな姿勢で取り組むことが大事なのかもしれませんね。
支部総会のささやかな一コマではありましたが、いつかターニングポイントだったと思う日が来るのでしょうか。
2023年
5月
14日
日
虎姫花まつりに協賛広告を出しました

コロナ禍により中止になっておりました「虎姫花まつり」が今年が前に復して本日開催されましたので、当事務所もささやかながら、協賛広告を出させていただきました。
本日はあいにくの天候で、象を引いての行列といった屋外での行事はなかったのですが、コロナ禍以前のイベントも徐々に戻ってきたようで何よりですね。
2023年
5月
05日
金
GWで観光地は人出が多いですね

コロナ禍もようやく落ち着いた今年のゴールデンウイークは観光地はどこも大変な人出だそうですね。私も今回姫路方面に出かけてきましたが行きの新幹線からして大変混んでました。
今日は書寫山圓教寺と姫路城を中心にめぐってきました。書寫山圓教寺は初めての訪問でしたのでとってもワクワクしつつお参りしたですが、まず一番印象に残ったのはロープウェーを下りてからの、お寺で用意いただいたバスの送迎が大変険しい山道をアクロバットに運転して行かれる様にかなり驚きました。お堂等は映画やテレビで見てきたまんまで、とても素晴らしかったです。
姫路城は天守閣にまで登城するはずが、大変な混雑ぶりでやむなく三の丸で断念。書寫山圓教寺を後回しにして、先に姫路城に行くべきでした。前に訪問したのが阪神大震災の前々日で、30年近くたっていましたし、大変残念でした。
でも帰りの新幹線は自由席でも余裕で着座できる平常運転で帰ることができました。テレビでは公共交通機関や高速道路の混雑がしきりに伝えられますので、自由席で大丈夫なのかな…と思いきや、「こだま」は平時より空いているのではないでしょうか。一つ勉強になりました。
2023年
5月
02日
火
「ファミリーヒストリー 」を地で行くご依頼
3月末にこのサイト経由でとあるご依頼をいただきました。とあるご依頼、といいますのは遠く離れた先祖の出身地を具体的に調査し、探してほしいとのこと。
ご依頼先もさることながら、調査対象地域もおおまかに県外ということで詳細は伏せますが、とにかく遠方ということもあり、少々躊躇もありましたが、メールで何度かお話をお聞きしお受けさせていいただくことになりました。そこで先月現地調査を行い、結果報告をさせていただきました。
ご先祖の出身地がわからない、というのは具体的には圃場整備事業でその地域一帯が農地を中心に河川や道路の整備がなされ地形や地割が明治以前の原形をとどめないことと、従前の地番が戦後付け替えられたことによります。まあ、実際には農村部ではありがちなケースではあろうかと思います。
今回のご依頼人のご先祖は明治前半期に故郷の土地を処分され、遠く離れた地域に入植されたことから故郷との交流は絶え、旧来の住所地番は戸籍で遡れないことはないものの、その土地が実際どこにあるのか見当がつかないとのことでした。確かに、素人さんが調査するには困難な事例であったかと思います。
今回調査をさせていただいた結果、当該地域の法務局で私も初めて見る、貴重な資料が残されていたこともあり、当初考えていた以上の内容でご依頼人にご報告させていただく事ができました。調査結果にもご満足いただけたようで、家宝として行く末長く大事にしますと言っていただきました。
当初は遠方でもありご満足いただける結果が残せるかどうか、心配していたことから安堵するとともに、これほど感謝していただけるお仕事をした記憶がなかったこともあり、お受けさせていただいて本当に良かったと思っています。
そういえば類似業務として、これまでしばしば行政書士事務所さんのサイト等で家系図を作成します、というアピールを見かけたことがありますが、戸籍を収集しただけの家系図だけではわからない、現地調査・特定については土地家屋調査士の能力がこうして生かすことができるのだ、ということも新たな発見でした。
NHKの「ファミリーヒストリー」、しばしば拝見させていただいておりますが、今回はまさにそのファミリーヒストリーを地で行く、心に残るお仕事をさせていただきました。
今後とも、こういった趣旨のご依頼をいただけるのであれば、遠方であれ、積極的にお受けさせていただこうと思いますので是非お気軽にご相談ください。
2023年
4月
27日
木
大河ドラマ「姉川でどうする!」

大河ドラマ「どうする家康」、正直なところ普段は視聴していないのですが今週は地元の「姉川の戦い」が取り上げられるということで見てみました。
最近は予算の関係上からか全くと言っていいほど戦闘のシーンは迫力がないのは残念なのですが、家康が戦いの直前に浅井長政からの密書を受けて「浅井につく、信長を討つ!」と家臣に宣言するシーン、長らく大河ドラマも見てきましたが初めての展開に思わず吹き出しました。ただ、地元・浅井びいきとしてはちょっと嬉しいセリフでしたね。
たしかに、後世の私たちからみれば信長につくのは自明であって、それ以外ありえない、なんて考えがちですが当時の信長包囲網もあって浅井方も最低限の調略はしたでしょうし、その誘いに内心魅力を感じたこともあったでしょうね。結果としては家康は重臣の言を入れて正しい判断をしたと言えますが、姉川の合戦の勝利の最大のカギは家康の奮戦のおかげである、といったこれまでの通説は疑う必要があるのでしょうね。
今日はたまたま仕事の関係で近くを通りましたのでその姉川の合戦場を訪問してきました。大河ドラマで取り上げられたばかりですが人影もなく、普段通りひっそりとしたまま。それでも往時のことを思うと、どこかしら胸が熱くなる思いがしてきました。
2023年
4月
23日
日
相続土地国庫帰属制度が令和5年4月27日からスタートします

法務省ホームページより抜粋
すでにご承知の方も多いと思いますが、相続土地国庫帰属制度が来週、令和5年4月27日からスタートします。
法務局には制度PRポスター類の他に、立派な冊子(制度の手引き)が置いてありました。事前の相談件数も多いようで、注目度は高いようですね。
なお、本制度の申請代理人としては弁護士、司法書士、行政書士となっており、この3士業以外の資格者に書類作成の代行を依頼することは弁護士法、司法書士法及び行政書士法違反となります。ということになると土地家屋調査士は出る幕がないわけですが、そこは法務局も制度についてのQ&Aで「自分では境界が分からないのですが、どうしたらいいですか。」という事例を挙げて、「土地の境(筆界)を調査する資格者として土地家屋調査士が存在します。お近くの土地家屋調査士に相談し、境界を明確にすることが考えられます。」と土地家屋調査士に対する一定の配慮はしていただいております。
そういえば先日、行政書士会の集まりで「行政書士にとっても大きなビジネスチャンスだ」と言っておられた方もおられました。確かに滞在的な需要はとりわけ地方では非常に大きいものがあると思われます。ただし、本制度については費用の負担が確実に発生するわけですので、そもそも不要な土地について更なる負担をと考えますと、相談=申請とは、なかなかつながらないような気はしています。
ともあれ、今後の動向には注目していきたいと思います。もちろん、当事務所では相続土地国庫帰属制度について申請のご相談から、実際の申請まで対応させていただきますので、どうぞお気軽にご連絡下さい。
2023年
4月
12日
水
令和5年4月から農地取得の下限面積要件が廃止になりました

長浜市役所ホームページより転載
この4月から、全国的に農地転用手続きについて大きな変更がありました。「農地経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律(令和4年法律第56号)」により農地法の一部が改正され、令和5年4月1日から施行になりました。
農業や農地と全く関わり合いのない方にとってはご理解しづらいかと思いますが、ようはこれまで農地を取得するには、面積の大きい小さいは「全く」関係なく、農業者以外は取得が全く無理だったものが、一応他の要件はあるものの取得が可能になったということです。
例えば今はやりの「古民家」を購入する際に、宅地に隣接する屋敷畑的な農地を購入することができなかったのですが、それが可能になるわけです。正直なところ、今までが理不尽過ぎた!というのはありますが
、今後はこの実質的な「農地売買解禁」により、田舎の不動産の流通も促進されるでしょうし、良かったと思います。
また長浜市ではこれまで農地転用手続き(4条、5条)の際に自治会長や隣接農地所有者の承諾印を求めていましたが、今回それもなくなりました。もっとも承諾印の代わりに「周辺農地における営農への被害防除に関する説明書」という、隣接農地所有者及び自治会長に対する転用事業及び被害防除の説明状況を確認する書類を添付することにはなりました。こちらの方が却って結構曲者かもしれませんが、数年前までは担当農業委員の承諾印や、現地調査の立会いまで求められていたことを思うと、隔世の感はありますね。
ひとまず今回の改正を待っておられた依頼者もおられますので、その案件を手始めに新たな農地転用手続きについて見識を深めたいと思います。
2023年
4月
05日
水
春の大祭

昨日は地元の神社の春の大祭でした。
この冬に神社の当番になって初めての行事だけに、いろいろと戸惑いもありましたが何とか終わってよかった、というのが実感です。
今回は自治会主催の勧学祭も併せて執り行ったのですが、お子さんのギャラリーが多くて嬉しかったです。やっぱり子どもさんが多いと賑やかでいいですね。
2023年
4月
02日
日
「増補改訂日本長大地名事典」を読む

「増補改訂日本長大地名事典」の発行をネットで知りました。早速、PDF版のみを購入し拝読させていただきました。
地名、なかでも古い地名と言えば令制国や郡名が代表的かと思うのですが、それらは基本的に漢字二文字に統一されています。それなりに知られていることかと思うのですが「諸国の郡名、里名を、好い字の二文字に改めて定着させよ」という当時の勅令にならって(当然大陸の地方制度を念頭に)、いわば権力をかざして、(当時は)強制的に定着させた地名と言えるかと思います。
今回、本書で取り上げられた地名は基本的に「小字」の名称です。小字といっても馴染みの薄い方もおいでだと思うのですが、土地家屋調査士のような不動産登記に関わるお仕事であれば、不動産登記情報に必ずといっていいくらい記載されておりますので、日常的に接することになります。
私も土地家屋調査士の仕事をする中で随分とさまざまな(ある意味自由な)名前の小字があることに気づくことが多いのですが、何分滋賀県は条里制の地割が今なお色濃く残る地域ですので、小字単位では圧倒的に条里由来の名称(六反田とか、五ノ坪とか)を見かける機会が多いです。
そういえば立命館大学の寄附講座で講義を担当させていただいた際に「小字」について説明をさせていただいたところ、学生さんのリポートに「祖父の家で、田んぼのことを地番や番号ではなくて、何やら名前めいたもので読んでいたことを思い出した」ということを書いていただきました。まさに私自身も同じような経験をしており、中でも田んぼは地番ではなくて、小字名で呼ぶのが一般的だと思っていたくらいです。つまり小字とは農業や、山仕事などの日々の生業に裏打ちされた、民衆によって生み出された地名ということかと思います。
少々個人的な体験を述べていましたが、本書においては本当に多くの長大地名が紹介されており、びっくりさせられます。その界隈では有名な「愛知県海部郡飛島村大字飛島新田字竹之郷ヨタレ南」で25字とのことですが、それ以上の文字数の地名って探せばあるもんですね。60字以上の地名に至っては地名の本来の役割を果たしていないのでは、と心配にすらなります。
ただそれらの名称の多くが、その土地を説明するに際してどうしても必要不可欠な要素、地番を必要としなかった時代の名残だと思います。また、長大化の原因として字同士の合体に伴う「合成地名」もあるように思いますが、そのあたりを筆者にはもう少し整理していただけるとよりよかったように感じました。
なお、P16の「小字名が長すぎて改製不適合?」の指摘については不動産登記のデータ化、オンライン化を考える上で、専門家の立場としても興味深いものでした。
ネット以外ではなかなか入手しづらいかもしれませんが、特に不動産に関わる業種の方は一度本書を手に取られてはいかがかと思います。
2023年
3月
26日
日
江北図書館文庫企画展示 「近世社会の生活と信仰」

今日は長浜市の江北図書館文庫企画展示「近世社会の生活と信仰」~『近江伊香郡志』で収集された史料から~ を訪問してきました。
旧伊香郡の歴史を記録した資料10点が展示されていましたが、中でも伊能忠敬の足跡に関する資料とお堂の建築にあたって中井役所に提出した申請書類(要は江戸時代の建築確認)を興味深く拝見させていただきました。
実は開催は3/26(日)までです。もう最終日なのですがお近くの方はどうぞ。
2023年
3月
19日
日
小牧地区土地宝典(地番地積地目入図)を入手しました【完】

この間、二回に分けて個人的に入手した小牧地区土地宝典(地番地積地目入図)について解説をさせていただきました。
今回はその最終回となりますが、土地宝典の内容というよりは土地宝典についての訴訟(土地宝典事件)についてあれこれ感想を述べたいと思います。
とはいえ、少々土地宝典についての説明も少々させていただきたいのですが、今回の土地宝典には付録的に「平方メートル畝歩換算早見表」がはさんでありました。メート法自体は明治から使用されてきましたが、完全に適用されたのは昭和34年とされています。しかし、実は不動産登記の分野では遅れて昭和41年4月以降に、ようやくメートル法が使用されることになりました。おそらく膨大な量の尺貫法で記載された地積や床面積の修正が面倒だったからだと思うのですが(勝手な推測です)、思えばそれほど尺貫法がわが国において深く根付いていたわけですね。
今回の換算表、内容的には別に珍しくともなんともないのですが、こうした早見表の存在はまさに時代を感じさせますね。
本題の「土地宝典事件」に入っていきます。 ここでは「知的財産法政策学研究 第31号」に掲載された時井真氏による判例研究をもとに見ていきたいと思います。事案としては法務局にて利用者に対し便宜的に貸し出しをしていた土地宝典の著作権を譲り受けたものから、複写権の侵害ないし複写ほう助、使用料の不当利得等について争われたというものです。
裁判結果としては原審で原告勝訴、被告(国)から控訴、最終的には原告の勝訴(一部)という流れだったようですが論点を拝見していきますと、それぞれ興味深いところです。
そもそもですが法務局の閲覧コーナーに土地宝典が備えてあった、というのも私の経験からは全く想像がつきません。が、恐らく都市部の法務局では来訪者も多かったでしょうから、混雑を避ける意味でも、そういったことがあったんでしょうね。
そのあくまで便宜的に貸し出した、土地宝典を巡って国に対して訴訟を起こす、というのもなかなか想像の斜め上をいくような感想を持ちますが、ただ論文で整理された論点をみていきますと確かに理屈的には原告が有利なような気はします。
そういえばこの判決が出た時期に、法務局のコピー機の使用について、住宅地図等について著作権の侵害にならない様に厳しくルール化されたような記憶があるのですが、背景事情はこんなことだったのか、と今更ながら思い出されました。
土地宝典事件は、はからずも時期的にも、土地宝典の社会的な存在としての、まさにピリオドを打つ事件になったような気がします。土地の価値は平成期以降、特に地方では暴落した感がありますが、「土地宝典」ならぬ、土地は宝、との認識が再び広く社会に醸成される時代がくればいいのですが…。
2023年
3月
12日
日
地籍問題研究会定例研究会 テーマ『DX時代の地図編製』に参加

今日は午後から事前に参加申し込みをしておいた地籍問題研究会第34回定例研究会にオンライン参加をさせていただきました。今回の全体のテーマは『DX時代の地図編製』、先日は登記所備付けXMLデータの公開が始まるなど今注目の分野と言っていいでしょうね。
研究会の個別の報告は以下の通りでした。
■ 報告1 土地・地理空間分野におけるデジタル庁の取組
一栁泰基氏(デジタル庁デジタル社会共通機能グループ参事官補佐)
■ 報告2 地籍調査の変遷と地図の精度
川口保氏((一社)日本国土調査測量協会技術部長)
■ 報告3 作成時期が異なる地籍図の接合性
佐藤修氏(国土交通省認定地籍アドバイザー、株式会社十日町測量取締役企画部長)
■ 報告4 eMAFF地図の農地情報紐づけ実施業務について
向江拓郎氏(農林水産省大臣官房デジタル戦略グループ課長補佐(地理情報共通管理システム担当))
■ 報告5 GISと地図の接合性
西脇周平氏(国土情報開発株式会社企画管理部MTU課係長)
山口琢也氏(国土情報開発株式会社企画管理部MTU課課長)
個人的には特に報告1、報告4について興味深くお聞きいたしました。
まず報告1の中で「ベース・レジストリ」について説明がありました。今回はその中でも「土地・地図分野」における課題として「台帳同士の紐付け」について、地番と個人情報、地番と住居表示、地番と所在等々の問題を挙げられました。
いわゆる「アドレス・ベース・レジストリ」の整備、我が国においてはなかなか一筋縄ではいかないとも思うのですが、これまでは省庁間の壁が阻んできた部分も大きいと思います。しかし、ここは折角あらたに「デジタル庁」を設置したわけで、長年の陋習を突破していただけるよう期待したいところです。
報告4は農水省の担当者様からの報告でした。実は登記所備付けXMLデータの公開の動機として農業分野からのリクエストの要素が大きいと感じるのですが、農業分野も台帳と地図がこれまでのアナログの世界では相互活用が進んでいなかったようですが、デジタル化によって改善(農地情報の紐づけ)が進んでいるようです。
また、任意座標系の登記所備付けデータ(要は地図に準ずる図面)の活用に当たって、基礎自治体で作成されている地番図をベースに使い、重ねることによってかなり使える情報になるとの報告がありました。最近は地番図を公開している自治体も増えてきましたから(たまたまですが私が主に仕事をしている長浜市、米原市、彦根市は公開されてます)、任意座標系の図面を生かす手法の一つであると思いました。
今回の研究会、世間ですすむDX化の土地・地図分野での具体的な活用法をご提示いただくとともに、近未来の不動産管理の方向性を感じさせる研究会だったと思います。
2023年
3月
09日
木
境界問題解決支援センター滋賀主催の研修会に参加

本日は草津市立市民交流プラザ(フェリエ南草津)におきまして、境界問題解決支援センター滋賀主催の研修会が開催されましたので、オンラインにて参加させていただきました。
研修会のテーマは「公証業務と専門資格者との関わり~ 4つの公正証書 ~」、講師は長浜公証役場 公証人 阿野 純秀様です。
今回の研修の粗筋は下記の通りです。
1 公証業務について
2 高齢化社会
3 第三の人生に備えた4つの公正証書
(1) 任意後見契約
(2) 遺言公正証書
(3) 尊厳死公正証書
(4) 死後事務委任契約公正証書
4 署名認証(サイン証明)
(1) 海外居住者で一時帰国の場合
(2) 筆界確認書の署名認証
(3) 不動産登記法第23条4項2号の署名認証
講師の先生が触れておられた判断能力の低下や尊厳死等々、正直なところ避けられるものなら誰しもがそうしたい話題も、今後ますます高齢化が進む中で否が応でも直面する機会があることと思われます。そうであれば見て見ぬふりをしているよりも、前向きに、事前に手を打つことが重要になってくるのでしょう。
「杭を打って悔いを残さず」という土地家屋調査士業界の格言?がありますが、それにプラスアルファして「公正証書を残して争いを残さず」という姿勢が社会的にも今後一層求められていると研修を受講して感じました。
また、今回の研修はオンライン(ZOOM)にて参加させていただきました。正直なところ、研修会場に足を運ぶだけでも一苦労の地域に住む者にとってオンライン研修の普及はまさに福音とでもいうべきものでした。コロナもいよいよ終息が射程圏で、今月にもマスクの着用は実質的に任意になるようですが、オンラインを利用した会員研修や会議は今後も積極的に実施していただければと思います。
研修会の開催にご尽力いただきましたセンター滋賀の関係者の皆さま、大変お疲れ様でした。
2023年
3月
05日
日
久々の名古屋城

今日は朝から名古屋方面にお出かけしてきました。写真は名古屋城ですが、久々の訪問です。いつ以来かと言えば…約40年ぶりですね。当時は天守閣にも入場しましたが今回は外から眺めるだけです。御殿の復元もされており、見学したかったのですが、ながーい行列を見て断念。名古屋は観光地といっても、有名どころがそれほど多いわけではないので、極端に人が集中する傾向があるように思います。
そういえば花粉症のシーズンが本格化してきました。今年は花粉が多いと言われている割には個人的には症状は例年に比べてそれほどではありませんが皆さまいかがでしょうか。とくに何か変わったことを始めたわけでもなく、症状が軽い理由はよくわかりませんが、とにかくこのまま症状がひどくならないとありがたいと切に思うこの頃です。
2023年
2月
26日
日
小牧地区土地宝典(地番地積地目入図)を入手しました【続】

前回も「小牧地区土地宝典(地番地積地目入図)」について見てきましたが、今回は土地宝典の内容について少々触れていきたいと思います。読み解くガイドは引き続き大羅陽一「土地宝典の作成経緯とその資料的有効性」です。
冒頭の画像は土地宝典のなかで、小牧地区の地籍を写し取った箇所となります。右上の字八幡前に属する広い区画の一帯は小牧山城となります。中心部分の区画はおそらく模擬天守が現在存するあたりと思われます。小牧山城は城郭と言っても織田信長が築城し、小牧長久手の戦い以降は特段使用されていなかったと思うのですが比較的斜面も急ですので近世を通じて農地などに転用され、細かく細分化さることはなかった様子が地図からうかがえます。
なお、字が大変細かいのですが地番と面積、地目(凡例)が一筆ごとに記載されています。また小学校や警察署などの官公庁なども名称がそれぞれ記載されています

上記の地図では着色箇所と非着色箇所がぱっくり分かれています。左が市街化区域、右が市街化調整区域ということになります。大羅氏によると着色を施した土地宝典は少なくないようですが、市街化区域を着色するあたり、本書の利用目的が垣間見えると思います。
なお図の左には昭和43年に開通した東名高速道路が描かれています。また、全体的に土地の区画が整形ですので愛知県に多い、早い時期から耕地整理事業などが行われた典型的な地域だと思います(これが滋賀県なら戦後の圃場整備区域が市街化区域に指定されるようなことは絶対にありません)。

最後に凡例と縮尺を見ていきます。大羅氏によれば帝国市町村地図刊行会の土地宝典は全図の縮尺が1/5000~1/10000とありますが、今回の資料は全図に縮尺の記載はありませんので不明です。切図は上にあるように全てが1/2400で統一されていました。公図の縮尺が大凡1/600とされていますので、それを1/4にして、切図を描いたということであれば、合点がいきます。
また宅地の表現が建物の屋根を描いた独特の絵柄となっています。これは大羅氏も論文の中で「相模原市教育委員会保管の『地租改正ニ付地引絵図面作成雛形』(明治 7年〉にも,宅地を○(屋根の形状)をもって図示することを指示したものがある」と指摘されています。帝国市町村地図刊行会は本社が神奈川県にあるようですし、そういった点からもうなづけるものです。
過去に私も宅地について同じ表現をしたものを関東地区の和紙公図で拝見したことがありますが、関西では見たことはありません。凡例は関東風?とでも言ったところでしょうか。
2023年
2月
18日
土
小牧地区土地宝典(地番地積地目入図)を入手しました

昨年、土地境界の立会いの際にある参加者の方が「土地宝典」を持参してこられました。土地家屋調査士にとってはあるあるかもしれませんが私自身は初めての様な気がします。書籍などで土地宝典の存在は知っていましたが、現に境界の資料として持ってこられる方はほとんどおられませんので珍しがりがてら、内容を拝見させていただきました。
時を経て先日、某オークションサイトで土地宝典の出品を見て、なかなか美品で、お値段も手ごろのように思いましたので気軽に一つ入札しましたら、そのまま落札と相成りましたのが今回ご紹介する土地宝典(愛知県小牧市小牧地区土地宝典地番地積地目入図)です。
まず「土地宝典」とはなにかをざっとご紹介しますが、ここでは国立国会図書館のサイトから解説を拝借します。
『明治以後、租税の対象となる所有地を調査・確定するため、土地台帳や地籍図が公的機関により作成されました。土地台帳とは、その地域の区域名称(町名・大字・小字など)、地番、地積(坪数、面積)、地目(土地の種類:田,畑,山林等)、等級、所有者名といった情報を収録するものであり、地籍図とは一筆ごとの土地の区画形状を測量した土地台帳の附属地図です。土地台帳と地籍図とを合体させるなどして、該当箇所と所有者を確認しやすいように民間で編集して刊行された地図帳を「土地宝典」と呼びます。
「土地宝典」の収録内容は、地番と地積しか収録されていない簡便なものもあれば、複数の情報を詳細に収録するものなど、資料によって様々です。また、「土地宝典」のほか、「字限図」「一村字限切図(字限全図)」「地籍地図」など多くの呼び方があります。』
(国立国会図書館 https://rnavi.ndl.go.jp/jp/maps/post_1220.html)
まあ、土地宝典をざっくり表現するならば、土地家屋調査士が官民境界確定協議の際などに添付する「土地合成図」の大規模版ですね(所有者は載ってませんが…)。

土地宝典についてはこれまでそれほど学術的な研究の蓄積もなく、管見の限り大羅陽一氏の論稿「土地宝典の作成経緯とその資料的有効性,歴史地理学,137,pp.1-20,歴史地理学会,1987.6」がある程度です。今回はそこで指摘されている項目を参考に、この土地宝典を分析していくことにします。
まず、発行年時ですが昭和54年2月、発行所は「帝国市町村地図刊行会」となっています。もっともらしいと言いますか、いかにも威厳ある団体の様なイメージを持たれそうな発行所の名称ですが、恐らく財団や、社団などの法人ですらなく個人かと。記載されていました藤枝市の住所もグーグルマップで検索したところ現在は賃貸アパートのようでした。
ちなみに大羅氏の論文では土地宝典の発行社として26社を挙げられていますが、氏の調査の範囲は主に関東であり、全国的にはもっとあるものと思われます。ただその中でも、戦前から戦後にかけて長い時期にわたって土地宝典を数多く発行していたのは今回の「帝国市町村地図刊行会」のようですね(大羅氏によると本社は神奈川と記載されています)。地域的にも今回の愛知県はもちろん、滋賀県でも戦前は発行を手掛けられていたようです。
土地宝典の販売価格については大羅氏の論文でも指摘はありません。今回購入した土地宝典も(非売品)とあります。しかし、税金で発行しているものではなく、あくまで民間業者によるものですから販売しなければ発行はできません。想像ですが、非売品とすることによって販売額を調整するようなことをされていたのかなーと思います。でなければ自治会か、区画整理の事業者などとの一括契約、またはそれらを通じての募集販売が考えられますが、他社の土地宝典はどうなっているのでしょうね。
今回はここまで。土地宝典の内容にはふれませんでしたが、長くなりますので以降何回かに分けて解説させていただこうと思います。(続)
2023年
2月
16日
木
事務所の近くで開業された「ごはんCAFE」のお弁当

先月末に事務所の近くで開業された「ごはんCAFE」でお弁当を買ってきました。幕の内弁当480円也。コンビニのお弁当と比べてお魚が多く使われているかなって思います。お値段も今どきリーズナブルな価格ですね。
実はこのCAFE、もともとは保育園だった建物を活用しておられます。私も40数年前には園児として、この建物に毎日お世話になりました。まさか、CAFEに衣替えするとは想像もつきませんでしたが、いまは古民家レストランなんかも珍しくない時代です。今後も往時を懐かしむ方に是非訪れていただいて、地域に賑わいを創出いただければ嬉しいですね。
2023年
2月
11日
土
滋賀県土地家屋調査士会の研修会でした

昨日は栗東市「さきら」におきまして、滋賀県土地家屋調査士会の研修が開催されました。
研修会のテーマは「令和3年法律第24号(民法・不動産登記法等改正法)及び第25号(相続土地国庫帰属法)並びに令和4年4月14日民事局長通達で何が変わるか(最近の法改正等が境界確定協議の実務に与える影響について)」という、記憶する範囲では史上もっとも長い?ものでした。
土地家屋調査士の研修会とはいえ、滋賀県内の自治体の官民境界の担当職員さんにも数多く参加いただきました。受講した感想としては、「理論」と「実務」の間にはどうしても距離があります。そして、その隙間を無理なく埋めるために専門家としての土地家屋調査士の役割があるということでしょうか。
境界も現場によりけり、答えは単純には導き出せませんが、まさに「官民」が知恵を出し合って国民にとって常に望ましい結論が出せるよう、日々の研鑽が大事と感じた研修会でした。
2023年
2月
05日
日
事務所の隣で賃貸アパートが完成しました

事務所の隣で先日、賃貸アパートの工事が完了し、日を置かず、早速入居が始まっています。この地区では初めてのアパートなので実際にどのくらい需要があるものか、と思ってはいたのですがネットで検索すると既に満室なのかな?といった状況ですので、何よりです。
近隣というだけで、全くの部外者ですので外回りしかわからないのですが、ざっと見る限りいろんな設備が充実していて、なかなかいいですね。植栽一つとっても結構こっているような感じで、最近の賃貸アパートも侮れないなあ、と思います。
2023年
1月
30日
月
NFTでデジタル名刺

今月、オンラインで参加(というか単に視聴)した「NISSAN あ、安部礼司」のイベントで配布されていたオリジナル名刺を昨日いただきました。
「NFT(Non-Fungible Token)を使用したデジタル名刺」ということらしいのですが、単に仲介している博報堂(animap)の営業戦略にのせられているだけの様な気もします。それでも、偽造や改ざんが難しいとされる「ブロックチェーン技術」について初めて触れた体験という意味ではよかったのかも。
2023年
1月
28日
土
奈良ホテルで会議でした

昨日は「関西の迎賓館」とも称される、奈良ホテルで会議がありました。奈良でも雪が舞っているのですから言わずもがな滋賀県北部では・・・といったところですが、車窓から見る限りでは滋賀県内でも近江八幡くらいまでは湖北と変わらない程度の積雪がありましたね。
それにしても今日もJRは運行がままならなかったようです。雪に関しては積雪量も大したことがない今回の程度で、そこまでダイヤが乱れるとは気が思いやられます。もちろん安全な運航が一番であることは言うまでもないのですが、それにしても悪天候に対して無策ではないかと感じます。
社員の皆さんは各自一生懸命やっていただいているとは思うのですが、あまりに頻繁にこうしたことが続くと利用する側もついつい敬遠してしまうような気がしますので、もう少し普段からの対策をお願いできればと、一利用客としてお願いしたいところです。
2023年
1月
25日
水
寒波襲来

もう雪は降らないのかなー、と思わないでもいた今シーズン、初めてまとまった降雪がありました。とはいえ精々10~20cm程度でして、湖北地域では珍しくともなんでもないの積雪なのですが、ニュースでみた京都の映像ではこちらとそんなに変わらない程度の雪がありましたので、南雪なんですね。
とはいえ今回は雪よりも、寒波。「寒すぎて雪が積もらない」という現象は昔からあるように思うのですが、今日は日がなマイナスの気温のようですので、雪よりも道路や水道管などの結氷が気になります。
2023年
1月
23日
月
全国の登記所備付地図の電子データの無償での一般公開が始まりました

年明けにマスコミにて発表され、以降界隈?では熱い注目を浴びておりました、全国の法務局にある地図データのネット上で無料公開が本日正午より開始されました。
案の定ではありますがアクセスが集中し、今現在も(というか、先週から)つながりにくい状況ですので、私自身は少し間をあけてからデータを入手したいと思っているのですが、当初は眉唾物くらいに感じていた取り組みが、本当に始まりましたね。
土地家屋調査士がこのデータを業務で利用するのはある意味当然ですが、今こうして法務省が公開を行う理由として農業や防災などへの活用が上げられていたりします。多くの方がその意義について様々触れておられますので私の方からは特に申し述べることはないのですが、あえて一点あげさせていただきます。
それは学術研究分野での本データの活用と研究発展への期待です。一筆地毎の輪郭を描いた大縮尺のデータを現在までまともに学術分野で取り上げ、十全に活用した事例はほとんどないと思います。それは、PCの性能的なことや、個人情報の壁もありましたが、何よりネット上に、無償で使えるデータが転がっていなかったことがあると思います。ですので今回の公開を契機に、地理学だけではなくて社会調査や民俗調査、都市工学や土木工学などなど様々な学問分野において法務局データの活用が広がるのではないかと。
残念ながら土地家屋調査士は受験人口も基本的には低落傾向が続いていますが、このデータ公開によって一筆地のデータに親しみ、学んだ学生さんがどこの業界よりも一筆地に詳しい、土地家屋調査士業界の門をたたくようなことが長期的に見れば期待できるような、そんな夢が持てる今日の出来事でした。
2023年
1月
15日
日
初詣

今日は朝から季節外れの好天気でしたので、長浜八幡宮に初詣に行ってきました。ぎりぎり「松の内」だからいいのかな、と思いきや、ググってみますと「松の内」の期間のとらえ方には地域性があるようで、関東は7日までで、関西は15日という解釈のようです。松の内に地域差があるって初めて知りました。
聞き及んでいるところでは年末年始は八幡さんも大層な人出だったようです。ただ、いまはコロナのこともありますし、密を避けてゆったり参拝できましたので何よりでした。
2023年
1月
08日
日
司馬遼太郎「峠」を読む

昨年映画化されたこともあり、改めて話題になった司馬遼太郎の「峠」ですが年末から年始にかけて読了してみました。
河井継之助と北越戦争についてはそれなりに関心をもって、これまでも折に触れて河井に関する著作を読んでは来たのですが、本丸ともいうべき「峠」については初めて手に取りました。そもそも司馬遼太郎の作品を読了したのは30年以上ぶり、のような気もします。
河井継之助については優れた人物であることは疑いようもないとは思いますが、長岡藩の家老として北越戦争に至る経緯については様々な評価があると思います。40歳を越えたばかりの若さもありますし、学問を長く治めてきたが故の、理屈に頼りがちといいますか、「東」にも「西」にも与しないという、正道といえばいいのですが敢えて隘路を行く面など、もう少し狡猾さがあれば戦争は回避できたような気もします。
ただ、北陸の小藩の、武士としてはそう高位の家柄でもなく、風采も上がらず、学問的にもとび切りの秀才とも言えず、剣術などにも興味を持たないという、ある意味でだれからも自己投影しやすい河井のパーソナリティと、唯我独尊ともいえる河井を否がおうにも巻き込む時代の激しい転回は、一個の小説としてとてもよく完結しているように思いました。
この間、就寝前に読書をしてみましたが、深夜にスマホやテレビ画面を見るよりは不思議に心が落ち着くような気がしました。折角ですので、他の司馬作品も手に取っていきたいと思います。
2023年
1月
04日
水
2023年、明けましておめでとうございます!

2023年、明けましておめでとうございます!本年も、どうぞ宜しくお願い致します。
今日は朝から霙混じりの雪ということで、事務所周辺では今シーズンの初雪となりました。とはいえ、少し北に行けば年末から降っていたようですが、上の画像を見てもわかるようにいつも事務所の窓越しに見える伊吹山もすっかり鈍色の雲に覆われて姿かたちもありません。湖北の冬ですね。
年末年始はどこにも出かけず、日がな寝正月を過ごしていましたが、アマプラでドラマ「タイガー&ドラゴン」が見放題になっているのを発見したのをいいことに、一気に全話視聴しました。リアルタイムで見た時も大層感心して見たものですが、2005年放映ということですから、もう17年ですか。今ではコンプライアンス的に地上波では放映は難しいような気もする、際どい内容ではありますが、やっぱりいいものはいいですね。
そういえば、当事務所も今年で20年目の節目となります。大過なく、ここまで続けてこられたことに感謝しつつ、新たな年を実りあるものにしたいと思います。
2022年
12月
22日
木
後鳥羽上皇ゆかりの後鳥羽神社を訪問してきました

先日、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見ていましたら番組の最後にある所縁の地紹介?的なコーナーで不意に長浜市名越町の後鳥羽神社が取り上げられていました。
正直私自身、そのような神社の存在自体を知りませんでしたので訪問したことも勿論なかったのですが、今日たまたま近くを通りましたので参拝に行ってきました。
上の石碑の揮毫は内大臣三条実美公です。神社自体は明治になってから神社の方は創建された様で、長らく近くの名超寺の敷地の一角だったと思われます。
この長浜市名越町は古くから信仰の土地だったようで、この一角は今もなお大変厳かな雰囲気がプンプンします。長浜市の地番図を見ても小字地名に「本堂」「円光院」「大蔵坊」「積善坊」「仁王堂」「地蔵坊」といったように明らかに多くの神社仏閣がかつて犇めき合っていたことを想起させるものばかり並んでいます。
後鳥羽神社は名越の集落内に入れば分かりやすい一本道で訪問できます。お近くの方は後鳥羽上皇の面影を探しに一度訪れてはいかがでしょうか。
2022年
12月
08日
木
「G空間EXPO2022」に参加してきました

12月6,7日にかけて東京・浜松町で開催されました「「G空間EXPO2022」に参加してきました。測量業界関係者にとっては、一度は見てみたい、憧れのイベントですね。前にも一度参加させていただいたことがあるのですが、確かその時は日本土地家屋調査士会連合会もイベントをされており、土地家屋調査士も沢山お見かけしたことを覚えています。
今回はその点、コロナもあって、随分こじんまりとした感じのイベントになっていたような気がします。オンラインも併用されていますので、そのせいもあるのかな・・・とは思いますが規模的には寂しい感じがしました。もしかして、将来的には完全オンラインに切り替わっていくのかもしれませんが、例えば今回「Q地図」さんのブースで直接説明(多分管理人さんから)をお受けできたこと等、オフラインの良さもあるんですけどね。
オンライン配信も現時点ではまだ始まっていないテーマもありますが、折角ですので興味のあるテーマを中心にボツボツ拝見させていただきたいと思います。
2022年
12月
03日
土
行政書士会湖北支部研修会「相続登記義務化及び国庫帰属制度」

この一週間、時雨がひっきりなしに繰り返す北陸地方の冬の気候が続いています。今日は伊吹山も山頂部分が薄化粧をしています。そろそろ平地でも雪が舞うのも近いようです。
今日は行政書士会湖北支部恒例の支部研修会が開催されました。「相続登記義務化及び国庫帰属制度」ということで、法務局から支局長にお越しいただいて90分みっちりと解説をしていただきました。
支局長のお話が終わってからも参加者から多くの質問が出されました。やはり、地域柄と言いますか、実際に多くの過疎地域を抱えていることから、滞在的な需要は非常にあるのでしょう。施行日も迫ってはいますが、走り出してみないとわからないといいますか、今のところまだまだ運用が不透明な部分も多くありますので、逐次情報を仕入れていきたいと思いました。
2022年
11月
28日
月
『Amazon ブラックフライデー 2022』開催中

ご存じの方も多いと思いますが、現在『Amazon ブラックフライデー 2022』が開催中です。『フライデー』というものの、開催期間が一週間とはどうかと思いますが、数年前から何だかんだんで利用させていただいております。
ただ、例年ですと「こんなに安いの!?」という商品がそれなりにあったように思いますが、折からの物価高騰もあって食指の動く商品は少ないように思います。今回は日常品+αで済ませる方も多いのではないでしょうか。
本当は賃金が物価に伴って上昇すればいいのですが、私たち士業関係の報酬は現在どんな感じでしょうか。「(報酬を)上げた」という事務所も一定あるとは思いますが、物価上昇に十分追いついていないような気もします。
インボイス制度もここにきてようやくニュースになる機会が増えてきましたが、報酬や会計など事務所経営の面で、ここ数年大きな転換点に差し掛かってくるような気はします。
2022年
11月
20日
日
「ジョリーパスタ」に行ってきました

昨日は数年前にイオン長浜店の敷地内にできました「ジョリーパスタ」にいって来ました。それがどうした、という話ではあるのですが個人的にはジョリーパスタには少しだけ思い入れがあります。
通っていた大学の近くに、今思えば関西一号店かな?のジョリーパスタがあったのですが、「そのうち行こう」と思いつつ、そのまま四年間が過ぎ去って、数年前にその場所をみたら回転寿司店に変わっていました。
ただそれだけなんですが、そのジョリーパスタが長浜にできるということで正直大丈夫なのかな…と勝手に心配していましたが、そもそも経営母体もゼンショーグループの子会社になって、テイクアウトにも注力して頑張っておられるんですね。
ともあれ30年以上、「いつかいつか」と思っていた胸のつかえが取れました。近隣ですし、またうかがいたいと思います。
2022年
11月
16日
水
「地籍編製土地調査手続ニ付心得」明治十七年六月十日 布達甲六二号

週末の官民境界の立会いにむけて資料を集めていましたら、とある集落で土地関係の保管文書を見せていただけました。
上はその一部ですが、巻末の左の二行には「右は明治17年6月当県甲第62号御布達に拠り取調候処書面之通に有之候也」とあります。パッと気づきましたが前に滋賀県立公文書館で原本を調査し、その後も何度か読み返した記憶のある「甲62号布達」を根拠に地籍の調査を行ったことが明確に示されています。
※折角なので下記に布達の内容をアップしておきます
滋賀県庁に提出した書面の、集落用の控だと思うのですが、ちゃんと根拠条項を示して頂けると、こちらとしてもぐっと資料的な信用が上がろうというものです。
なお、今回の調査では水路の幅員について調べたかったのですが、これは大正期の「溝渠取調原簿」にて確認することができました。詳細はここではふれませんが想定以上にいい結果が発見でき、取り合えず立会も乗り切れそうな気がしてきました。
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「地籍編製土地調査手続ニ付心得」 明治十七年六月十日 布達甲六二号
明治九年中地籍編製書式布達セシ以来追々調理ノ上進達セシ町村モ有之候処其已ニ調理セシ町村ト雖モ地籍図ノ調製ナク其以後地種地目等ニ沿革アリテ現今ノ姿ニ異同ヲ生シ今ニ於テ既成ノ地籍ニ對スル図面ヲ調製スル事難ク且編製ノ年度モ各町村区々ニ出テ丶一様ナラス随テ全管ノ地籍整頓不相成ニ付今般別紙ノ通調理手績更定候條右ニ準據シ更ニ調製可致旨布達候事
明治十七年六月十日
滋賀縣令籠手田安定代理 滋賀縣大書記官河田景福
地籍ハ國郡町村ノ経界ヨリ官民所有地ノ区域ニ至ル迄之ヲ鞏固ニシテ永世ノ基典ニ供スルモノナレハ官民有地ヲ問ハス無漏調整シ地籍編製成効ノ后ニ至ツテ落地又ハ隠地等無キヲ
緊要ナリトス其調査ノ手績左ノ條項ノコトシ
第一条
地籍ハ明治十七年ヲ以テ一般編製ノ年度トス
第二条
別表書式ノ通町村ニ於テ調製スヘキ種目ヲ示シタルモノヲ除クノ外ハ縣廰ニ於テ之ヲ調製ス
其町村ニ於テ調製スルモノハ明治十七年一月一日現在ノ姿ヲ以シ地籍図一同ニ進達スヘシ
第三条
該調理ハ都テ来ル九月三十日ヲ以テ整頓ノ上進達スヘキ期限トス
第四条
町村ニ於テ調整ヲ要スヘキモノハ更正野帳ニ編製アラサル土地及ヒ更正野帳ニ編製シアルモ調査完全ナラス当庁ニ於テ其種目ヲ識別シ得サル土地即チ官有地第三種民有地第二種ニ属スヘキ土地及ヒ山林種別ナリトス両レヲ其内河川堤塘道路等ハ左ノ項ニ従リテ取調フヘシ
一 河川ハ砂磧ニシテ水ノ流通スル痕跡ノ存スル処ヲ以テ其幅員トス
一 溝渠等ハ其上一附ヲ以テ幅員トス
一 堤塘ハ河川溝渠等ノ流水ヲ防ク為メニ人工ヲ用テ築立タルモノニシテ其現形ノ敷ヲ以テ幅トシ其田畑ニ沿フ処ハ地券面ニ記シタル畦畔崕地ノ際ヲ界トス
一 道路ハ現在敷地ト成リタル処ヲ以テ其幅トシ並木敷アルモノハ道路トノ区別ヲ立テ各別ニ取調フヘシ其田畑ニ沿フ処ハ地券面ニ記載シタル畦畔崕地ノ際ヲ以テ道路或ハ並木敷ノ界トス
第五条 堤塘ニシテ道路ヲ兼ルモノハ堤塘ニ組込ミ道路へ組込ムニ及ハス溝渠等ニ沿フ道路ニシテ堤塘ヲ兼ルモノハ各其主タル方へ組込別ニ堤塘ノ形アラサルモノハ道路ニ組込ムヘキハ勿論タルヘシ
第六条 湖沼河川等ニ沿フ官有地ニシテ地租改正ノ際其町村ノ更正野帳等ニ編入シアラサルモノ往々之レ有リ此等ノ土地ハ平常水ノ浸サル処ヲ以テ界トシ各其地目ニ従リテ取
調フヘキモノトス
第七条 第一表ニ記載スル処ノ土地ハ其町村ノ地順番号ニ組込ムヘキモノトス
但道路河川溝渠堤塘ノ類ハ各一線毎ニ一筆トスへシ
第八条 第三表民有山林ノ種別ハ曾テ定メタル土砂扜止流域内ノ各村ハ本表調製スルニ及ハス
第九条 町村ノ経界線屈曲等ノ要所ニハ接続町村戸長立合ノ上境杭ヲ建設シテ境界ヲ輩固ニシ地籍図ニモ接続町村戸長及総代二名以上ノ連署ヲ要スヘシ其国界ニ係ルモノハ接続村戸長及ヒ総代二名以上ノ証明書ヲ取リ図面ニ添付進達スルモノトス
第十条 地籍図別紙雛形ニ準拠シ町村一字毎 (字ノ番号ヲ附シ図中ニ記入スヘシ)及ヒ総図ヲ調製スヘシ尤官民有地格別ノ色分ヲ為ニ及ハサルモノトス
但其体裁ハ地租改正ノ際調製シタル等級縮図ニ準ス
第十一条 前途地種地目ノ変換等ニ由リ地籍更正ノ方法等ハ別ニ之ヲ定ムヘシ
第十二条 今般調整スル表及ヒ図面ハ必ス二部宛ヲ調製シテ一部ハ当廰へ進達シ一部ハ其町村ニ備置クヘシ
以下略
2022年
11月
12日
土
農地転用許可が必要か、不要か、の「境界」について

今日の午後は、長浜市内にて農地を山林、または原野へと地目を変更する登記のための実地調査をしてきました。
依頼人と言いますか、仲介に入って案件をご紹介いただいた行政書士さんからは「既に農業委員会と打ち合わせをしてあり、農地転用許可を経ずに地目変更を申請してください」とうかがっていますので、実際に該当地が山林もしくは原野に認定できるのか否かを確認してきました。
これまで何回かは同じように事前に農業委員会と打ち合わせの上で、農地転用許可を経ずに山間部の農地の地目変更の申請をしたことはあります。地域柄もあって年々耕作放棄地も増加していますので、周辺の利用状況や、灌木等の繁茂の程度などを勘案して農業委員会も柔軟に対応いただいているのかな、と思うのですが、基本的にこうした対応は今は山間部に限られているように思います(平地は現地特定が容易なこともあると思いますが)。
他の案件ですが、最近悩ましく思っているのは、平地においても進入道がなかったり、耕作人がいないことから耕作が難しいケース。4条許可も難しいとなると、ゆくゆくは管理もできません。こうした際にもできれば、山間部でのこうした扱いを認めていただけると助かります。いわゆる、「所有者不明土地」の増加の一因として、農地の地目変更登記が容易でない点もあるのではないでしょうか。
実務上は原則農地転用許可が必要とされている土地地目変更登記の運用も、都市や農村、山間部などのゾーニングを行って、もう少し柔軟にしていただけるとありがたいと思います。
2022年
11月
07日
月
平和堂ドリームマッチ in 滋賀 V.LEAGUE を観戦してきました
今日は朝から滋賀県草津市のYMITアリーナ(くさつシティアリーナ) にて開催されましたHEIWADO DREAM MATCH 2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN &WOMEN を観戦してきました。思い起こせばYMITアリーナ、以前は名称は違っていたと思いますが遡ること20数年前、勤務先の卓球大会で訪問して以来です。
そもそもVリーグの試合はテレビでも見たことがなかったのですが、今回は第一試合が男子の東レアローズ vs ジェイテクト STINGS、第二試合が女子で 東レアローズ vs JT マーヴェラス ということで、それぞれ日本代表選手を抱える名門チームということもあり、門外漢の私でもオリンピックや世界バレーで何度もお見かけした選手が多数おられました。
特に第二試合はフルセット、最後までもつれにもつれた手に汗握る展開の試合でしたが、ホームの意地を見せたいアローズがエースの石川真佑選手のアタックで勝利を決めました。さすが、スターは持ってるなあ~と感心した次第ですが、スポンサーの平和堂さんにとってももっとも理想的な締めくくりだったのではないでしょうか。
2022年
10月
30日
日
事務所の南隣でアパートが建築中

現在、当事務所と道を挟んで南隣の土地で、アパートが建築中です。来年2月に入居が開始されるとの説明を受けていますが、なにせ当地区では初めてのアパートということでいろいろと気になるところです。
ファミリー層向けのアパートですので、個人的にはアパート(仮住まい)での「お試し居住」を経て、そのうち近隣で一戸建て住まいにスライドしていただければ一番ありがたいと思うのですが、そううまくいきますかどうか。
アパートの建築と、地域住民の人口増加、相関関係はなくはないと思うのですが、いい循環ができればと今から期待しています。
2022年
10月
29日
土
令和4年度 立命館大学寄附講座成績優秀者表彰式でした
昨日は立命館大学OICキャンパスに置きまして、令和4年度日本土地家屋調査士会連合会近畿ブロックによる立命館大学寄附講座の成績優秀者表彰式が行われました。
僭越ながら近畿ブロックの広報部会を預かる身として、表彰式と、その後の学生さんを交えた座談会に参加させていただきました。
今年度はまずは先の2年と違い、コロナ禍の影響も特段なく、基本的にすべての対面式の講義で執り行えたことがなによりでしたが、学生さんの側もさすがに受講に身が入ったようで、例年にもまして成績がよろしかった様に思います。
座談会でそれぞれの進路希望をお聞きすると公務員志望の方が多いようでしたが、土地家屋調査士の合格者平均年齢は40歳前後ですから、時間は十分あるわけです。今回の受講生からも、いつか土地家屋調査士として活躍される方が一人でも多く生まれることを願ってやみません。
2022年
10月
19日
水
専門家によるくらしの一日無料相談所開設

令和4年11月20日(日)、米原学びあいステーション(旧米原公民館)にて標記の無料相談会が開催されます。
主催は滋賀自由業団体連絡協議会ですが、事前のご予約は滋賀県土地家屋調査士会事務局にて承っておりますので、気になる方は是非お問い合わせください。
2022年
10月
09日
日
第35回日調連親睦ゴルフ京都大会に参加してきました

この週末は第35回日調連親睦ゴルフ京都大会に参加してきました。この3年というもの、コロナウイルス感染拡大に伴い、延期につぐ延期となっておりましたが、ついに、やっと開催されました。中心となってご準備をされてきた京都会の方々は心理的にも本当に大変だったと思います。
ゴルフ大会、とはいいましても、私は前夜祭と観光コースのセットで参加させていただきました。観光コースでは「 金閣寺⇒ 二条城 ⇒ 料亭 左阿彌(昼食) ⇒ 清水寺⇒ 三十三間堂 」という、まるで修学旅行かと見まがうような定番を回らさせていただきました。
金閣寺に至ってはかつての通学コースでしたのでまさに今更ながらなんですが、境内に入ったのは小学生以来です。当時は金箔を張り替える前でちょっと薄汚い(失礼)金閣寺だったことを覚えていますが、今は本当に金ぴかで、ちょっときれいすぎる金閣寺であることを現認できました。
清水寺やその参道は多くの観光客であふれかえっていました。コロナもひと段落で観光客も戻ってきていましたね。それはそれでかつてのオーバーユースが気になるのですが、当面は仕方ないかな、とは思われます。
私自身ゴルフ大会は参加は初めてでしたが、今回数年ぶりの、お久しぶりの方にも多くお会いでき、なんだかそれなりに楽しめたような気がします。ご準備いただいた京都会の皆さん、本当にお疲れ様でした。
2022年
10月
06日
木
行政書士無料相談会(許認可申請・遺言・相続)のご案内

広報月間に伴う、行政書士会湖北支部の無料相談会が今年も開催されます。相談をご希望される際は要予約ですので宜しくお願い致します。
日 時 10月8日(土) 13時30分~16時30分
場 所 ながはま文化福祉プラザ さざなみタウン1階 1A会議室
相談内容 相続・遺言・成年後見・離婚・起業・許認可などの各種手続き
その他の行政書士の業務全般について相談を受けられます。 http://www.gyosei-shiga.or.jp/annai/
2022年
10月
05日
水
境界問題相談センターおおさかのオンライン研修会に参加しました

今日は夕方から境界問題相談センターおおさかのオンライン研修会に参加させていただきました。テーマは「Q&A 詳解土地台帳」ということで、都城市代表監査委員、元横浜地方法務局長、元都城公証人の新井 克美先生が講師です。
講演テーマと同じタイトルの本が今年1月に発刊されており、既に購入済なのですが、大部なこともあって「積読」状態だったこともあり、これ幸いと今回申込させていただきました。
研修会では土地台帳の話よりもちょっと他のテーマが主だったような気もしましたが、カラフルな資料を作っていただいたこともあってとても分かりやすい内容でした。前に大阪会の研修会に参加させていただいたこともありますが、大きな会場の端からでは講師の説明もわかりづらかったことを記憶しています。その点、大阪会のような大きな会ではオンラインに振り切って、研修を実施されることがベターなのかもしれません。
2022年
10月
02日
日
登記情報提供サービスの利用時間が拡大されました

ご存じの方も多いとは思いますが、この10月1日より「登記情報提供サービス」の利用時間が拡大されました。便利になったなー、と思わないでもないですが、労働強化というか、ワークライフバランスのご時世に逆行しているような気もします。
土地家屋調査士や司法書士の業界はともかく、不動産業界は土日も稼働しているところも多いので、そうしたところからの声を反映したものなのでしょうかね。
早速昨日も利用させてもらいましたが、土地家屋調査士にとって需要の高い図面関係は土日の利用ができないのは注意ですね。個人的には時間拡大よりも利用料金のさらなるカットを期待したいところです。
2022年
9月
28日
水
「土地月間県民フォーラム」講演会オンライン配信のご案内

毎年「土地月間」にあわせて実施されています「土地月間県民フォーラム」が本年度も滋賀県県民活動生活課、(公社)不動産鑑定士協会、そして(公社)滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の共催により10月23日に開催されます。
毎回その時々のテーマに沿って講演やパネルディスカッション、相談会等を実施していますが,今年は昨年度同様、無料相談会をメインに講演はオンライン配信にて行われます。
講演の内容は広く県民に向けて、基礎的な内容を分かりやすく伝える構成となっています。先に拝聴しましたが、官庁からのお知らせだけあって少々堅い感じは否めませんが、動画だけにお気楽にどうぞ。
なお、配信は10月末日までのようですのでご注意ください。
<講演テーマ>
「法務局と不動産登記について」~不動産登記って難しい?~
<講師>
大阪法務局民事行政部 不動産登記部門総括係長 藤原大介氏
2022年
9月
23日
金
訃報に接す
この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成したものです。
ご存じの方も多いと思うのですが、埼玉大学の谷謙二教授の訃報を知り、びっくりしています。個人的には正直なところ特に接点はないのですが、先生の作成された今昔マップをしばしば利用させていただいていたとか、学会で研究報告をされているところを教室でお聞きさせていただいたとか、その程度です。それでも1971年のお生まれ、同年代ということもあってショッキングなニュースでした。
幸いなことにこのところ、私の周りではあまり訃報を聞かないのですが、改めてもう若くないのだなあ、とも実感しました。
先生のご冥福をお祈りいたします。そして、勝手ながら今後とも今昔マップはありがたくご利用させていただきます。
2022年
9月
18日
日
土地家屋調査士会研究部・土地境界鑑定委員会研修会でした

先日の金曜日は草津市民総合交流センター(キラリエ草津)におきまして滋賀県土地家屋調査士会の研修会が開催されました
テーマは第1部が「民事基本法制の見直しにおける土地家屋調査士の役割」として日本土地家屋調査士会連合会副会長 鈴木泰介氏によるお話でした。具体的には最近なにかと話題?の「相続土地国庫帰属法」等などについて条文一つ一つを確認しながら学ばさせていただき、大変よくわかりました。条文を要約した説明資料だけでなく、条文自体をちゃんと読みこむことが大事だと今更ながら思いました。
第2部では「裁判で筆界特定とは異なる結論を導き出した事例」につき、境界鑑定委員会より説明をいただきました。個人的には、いいか悪いかは別として「異なる結論」がでてくることは自然のように思うのですが、なるべくそうならないよう、未然に土地家屋調査士が法務局と裁判所との仲立ちをするくらいまで、存在価値を増せれば理想だとは思うのですが、まだ現時点では端緒的ですね。
研修会後は比較的大人数での懇親会でした。草津川の廃川敷きに新しい、おしゃれなお店が幾つかあることは知って今ましたが、初めて利用させていただきました。勝手なイメージかもしれませんが、草津って滋賀県の中でも若い方が多いせいか、おしゃれなお店が目立ちます。
2022年
9月
13日
火
「学習船うみのこ」カツカレーの思い出

50歳以下の滋賀県生まれの方ならば一度は(一度だけともいいます)小学生の時に乗船したことがあるのが「学習船うみのこ」です。私もぎりぎり試験運行に引っかかり、琵琶湖を船で巡らせていただいたことを覚えています。
その「うみのこ」では船内で一泊するのですが、当時乗船した子供たちにとってなにより思い出深いのが食事だったと思います。今日はセブンイレブンで「うみのこカレー」を販売していましたので思わず購入してみました。
今から遡ること40年、当時は「カツカレー」なんて食べたこともなかったのですが、子供にとってカツとカレーという最強メニューを目の前にして舞い上がったことや、夕飯のハンバーグがいつも食べている湯せんで温めたレトルトものとは比べ物にならない本格的なおいしさだったこと等、うみのこ本来の琵琶湖についての学習以上に食事面の感激が蘇ってきます。
うみのこに、琵琶湖特産の食材を使ったメニューがなかったことが当時意外なようにも思いましたが、40年たってもインパクトを残すメニューだったのですから、そこはそれで正解だったような気はしますね。
2022年
9月
11日
日
「行政書士制度広報月間」ポスター

毎年恒例の、10月に行われる「行政書士制度広報月間」にむけて配布用のポスターが送られてきました。これから支部の役員で手分けして官公庁などで掲示していただけるようお願いに回るわけです。
そういえば土地家屋調査士には「月間」という概念は余りなくて、7月31日の土地家屋調査士の日に合せてその前後で広報活動はしていますが、行政書士のようにある程度の幅をもって「強化期間」を設定したほうが事業を展開しやすいというか、効率がいいような気はします。
10月には支部で無料相談会も予定していますので、是非ご利用ください。
2022年
9月
03日
土
「地籍シンポジウムin滋賀2022」無事終了しました

昨日は滋賀県土地家屋調査士会の主催する地籍シンポジウムin滋賀2022「新たな土地制度について考える-今後の不動産の所有・管理はどう変わるのか?-」が、滋賀県米原市の市役所庁舎内にあります「市民交流エリア コンベンションホール」をお借りして開催されました。
本シンポジウムでは、民事法制の改正を受けて、いよいよ来年度の施行を控える中、講師として不動産登記法や民法の改正に直接携わられた早稲田大学大学院法務研究科教授の山野目章夫先生、そして所有者不明土地問題のエキスパートである東京財団政策研究所の吉原祥子先生をお招きして開催されました。
また、総合司会として関西テレビアナウンサーの林弘典さんもお越しいただき、場を盛り上げていただく事になりました。
山野目・吉原先生のお話は、専門外の方にとっては本来ちょっと難しい面もあろうかと多少心配もしていましたが、そこは両先生とも経験も豊富であられることから十分配慮していただきつつ、土地家屋調査士や司法書士、自治体職員や地方議員さんなど玄人も大いに学びのある内容であったかと思います。
特に世間的には「相続登記の義務化」が最も関心の高いところかと思うのですが、そこについてはパネルディスカッションで林アナに頑張っていただいて参加者も楽しんでお聞きいただけたのではないかと思います。林アナの様なテレビでお見かけする方が、こうして地味?な問題を一生懸命にアナウンスをしていただけたことは嬉しかったです。
会場も盛況で、24時間換気の最新施設であることは了解してはいますがコロナ禍のもと、やや感染対策も気にはなりましたが、土地家屋調査士会として社会貢献も兼ねた、大変よいイベントになったと思います。
会の最後に僭越ながら閉会の挨拶をさせていただきましたが、マスク越しであったためか、途中呼吸が苦しくなったのは個人的には反省です・・・。
2022年
8月
29日
月
Jimdoサーバーが今日も落ちていたようで・・・
何と言いますか、もう少々慣れっこになってきましたが、当サイトでも利用させていただいているJimdoのサーバーに本日も障害が発生していたようです。
なんとなく昨日も調子が悪いのかな、と感じていましたが今日は顧客様より「見えないですよ」とのご指摘をいただいて、初めてサーバーの障害を知りました。
何の連絡もないので、ゲリラ的に落ちますと、対応のしようがないのですが、そういえば昨年はこのサーバーダウンの関係で一件のお仕事を不意にするようなこともありました・・・。
Jimdoはとてもリーズナブルなお値段体系で、私の様な零細事務所にはありがたいサービスなのですが、復旧まで時間がかかるようなら、携帯電話のようにキャッシュバックもあっていいような気もします。その辺の責任関係は契約書にちゃんとうたわれているのでしょうかね(確認していない・・・)。
2022年
8月
22日
月
夏の終わり・・・

8月も後半、お盆休みから本格的に脱却して、世間もいよいよお仕事全開モードってところなんですが、コロナの感染拡大が高止まりで何かと気を使う状況が続いています。
昨日は地元の神社の灯明際でしたが、コロナと、悪天候もあり、簡易モードですかね。この時期、地蔵盆と併せ、行事ごとで夏の終わりを感じることができますが、今年は果たして「夏」はあったのか…(それなりに気温は暑かったけど)。
2022年
8月
16日
火
相続土地国有化の負担金は20万円、森林・市街化区域などは面積に応じ算定(読売新聞)
先日、タイトルにある記事が読売新聞に掲載されました。(詳細は↓)
ちょっとまだいろいろ検討中なのかな、といった段階の様な気はしますが、とりあえず国庫に帰属させる際の負担金(管理費用)は20万円が基準になるのでしょうか。
それでも昨日土地家屋調査士の関係者とちょこちょこ立ち話してみると「20万円は一筆ごとの値段?」「10年ごとに支払うのなら、払えなかった場合はどうなる?」「10年ごとに請求されると相続人が大変」といった疑問がでてきました。
たしかに、10年ごとに20万円を国に支払う「サブスク」形式では制度の利用には大きな障害となりそうですし、ちょっと負担が過大すぎるというか、法(所有権)的にも混乱しそうです。
この読売新聞の記事を見て、個人的にもいろいろと疑問が湧いてきました。来年の施行にむけて、ここは是非「地籍シンポジウムIN滋賀」にお越しいただき、詳しく学んでいただければと思います。
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読売新聞 2022/08/14 23:29
相続土地国有化の負担金は20万円、森林・市街化区域などは面積に応じ算定…政府方針
政府は、相続した不要な土地を手放して国有地にできる新制度を巡り、雑種地や原野の場合の負担金は20万円とする方針を固めた。森林と市街化区域内の宅地、農用地区域内の田畑は面積に応じて算定する。
新制度は、買い手の付かない相続土地の国有化を進め、所有者不明土地の増加を防ぐ狙いがある。相続土地国庫帰属法が施行される来年4月から始まる。
負担金は市街化区域内を除いた「宅地」や農用地区域外の「田」「畑」のほか、雑種地や原野など「その他」について一律20万円とする。ただ、管理などで国費負担が過重とならないよう、〈1〉建物がある〈2〉崖がある〈3〉権利関係に争いがある――といった場合は対象外だ。
国土交通省の2020年の調査では全国の土地の約4分の1が所有者不明となっており、その約6割が相続登記されなかったことが原因とみられる。このため、政府は新制度と、24年4月からの相続土地の登記義務化により、所有者不明土地問題の改善を図る考えだ。
2022年
8月
12日
金
「境界の政治地理学 ―境界は動くのか―」古今書院 田邉裕著 を読む

古今書院より今年2月に発刊されました田邉裕著「境界の政治地理学 ―境界は動くのか―」を読んでみました。著者は長年にわたり地名や境界について研究してこられた地理学者ですが、本のタイトルも土地家屋調査士としては、やはり興味を引くものでしたので興味深く拝読させていただきました。
古今書院による、同書の紹介においても「国内のさまざまな境界争論について意見を述べてきた経験をもとに「境界概念」を整理しその基本原理を明らかにするとともに、2019年に東京地裁が判決を下した東京湾埋立地をめぐる境界争論について、裁判の過程で著者が提出した学術的意見の内容を資料を交えて明示」とありますので、内容としては「境界」と言っても、土地家屋調査士が日常携わるような私人間の、一筆地の境界というよりは、行政界を中心に境界概念を整理されています。
これは先生のヨーロッパへの留学経験や、それなりにご高齢であること(筆界争い自体がバブル期以降増加したため)も影響しているような気もしますが、筆界を学問的に評価するのは難しいとも思いますので仕方ないとは思います。
ただ、第6章の「現代的境界概念と境界争論-大牟田・荒尾市の事例」の中で、
第2節 先行境界からの検討
第3節 追認境界からの検討
第4節 上置境界からの検討
と聞きなれない概念を用いて境界について説明をしておられます。大変ざっくりした括り(土地家屋調査士にとって理解しやすい)で表現すれば
先行境界 ⇒ 筆界 追認境界 ⇒ 所有権界 上置境界 ⇒ 未確定の境界線
のような感じでしょうか。私の理解が足りないせいかもしれませんが、少し難しいですね。
東京湾埋立地の境界争論では「等距離線」(※原初海岸線からの距離のこと)について、国際法の考え方も交えて説明がされていますが、これまた難しいですね。
正直なところ、海岸の造成地などとは縁遠い、田舎者から言わせていただければ「造成前から境界くらい決めとけば」って思うのですが、こういうものはまず物理的に造成するっていう行為が先に来るものなんでしょうかね。区同士の話し合いがつかないなら、都が、都と他の県がもめたら国が決定する、というルールはないのでしょうかね(結局裁判に持ち込まれるなら、一緒かもしれませんが)
ちょっと土地家屋調査士の境界確定業務とは毛並みの違った境界論を論じた同書ですが、改めて「境界」について考えるには単純に面白い内容と思いました。宜しければご一読ください。
2022年
8月
05日
金
地籍シンポジウムin滋賀 「新たな土地制度について考える」のご案内
個人的には久しぶりにがっつり関わらさせていただく事になりました「地籍シンポジウムIN滋賀」ですが、今回は「新たな土地制度について考える-今後の不動産の所有・管理はどう変わるのか?-」 と題して来月開催されます。
滋賀県土地家屋調査士会のトップページから参加申し込みも可能ですので、ふるってご参加ください!
今回、総合司会をおつとめ頂く関西テレビの林弘典アナウンサーのファンです、という方も参加お待ちしています!
以下、ご案内です。
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この度、滋賀県土地家屋調査士会では恒例の地籍シンポジウムを開催させていただきます。
本シンポジウムでは、講師として不動産登記法や民法の改正に直接携わられた早稲田大学大学院法務研究科教授の山野目章夫先生、そして所有者不明土地問題のエキスパートである東京財団政策研究所の吉原祥子先生をお招きして開催いたします。
ご存じの通り、日本国内で進む人口減少や高齢化社会の中で、一部の不動産において管理放棄や権利放置が進んでおり、社会環境の多様化に伴い、不動産に関わる手続きが困難なケースも生じております。
そこで本シンポジウムでは改正法や新法の施行を来年にひかえた今、『相続登記義務化でどうなるのか?』『要らない土地は国に返すことが可能になる?』といった法改正による具体的な効果について、まずは所有者不明土地問題等の解消にむけた新しい土地制度について学び、その意義を広くの方々に知っていただき、その中で土地家屋調査士の果たすべき社会的な役割を明らかにし、今後の社会にとって望ましい不動産の所有・取引・維持管理の展望を切り開くきっかけとしたいと考えています。
日時 令和4年9月2日(金)13:30~ 17:00 (受付開始 13:00より)
会場 米原市役所一階 市民交流エリア コンベンションホール(JR米原駅東隣)
主催 滋賀県土地家屋調査士会
協賛 公益社団法人滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会
後援 日本土地家屋調査士会連合会 日本土地家屋調査士会連合会近畿ブロック協議会 滋賀県 米原市
大津地方法務局 滋賀県司法書士会 BBCびわ湖放送
公益社団法人滋賀県宅地建物取引業協会 境界問題解決支援センター滋賀
13:30
総合司会 関西テレビアナウンサー 林弘典氏
第1部 講演会 吉原祥子先生(東京財団政策研究所)
演題「所有者不明土地問題と政策動向――今後の課題と可能性」
第2部 講演会 山野目章夫先生(早稲田大学大学院法務研究科教授)
演題「新しい土地制度――人々の暮らしと土地家屋調査士の仕事」
第3部 質疑応答式のパネルディスカッション
17:00 閉会
※時節柄、コロナウィルスの感染拡大状況によっては直前に開催形式等の変更等もあり得ますことをご了承願います。
2022年
7月
30日
土
虎姫田んぼアート「角大師」「虎胸キュン太」

ここ最近はコロナの感染拡大が止まりませんが、疫病退散の神さま?でもある「角大師」の虎姫田んぼアートを中野山まで見に行ってきました。
コロナの波もまだまだ終息が見えませんが、お盆前くらいにはピークアウトして欲しいなあ、というのが正直な思いです。
なお、右にみえるのは虎姫学園のマスコット「虎胸キュン太」とのことです。新しいイメージキャラクターで、全くなじみがないのですが、最近卒業生が作成されたそうです。実際に、ちゃんと虎色にイネも黄色くなっており、いい感じですね~。
2022年
7月
23日
土
宅地建物取引士法定講習無事終了

宅地建物取引士の法定講習を初めてWEBにて参加させていただきました。最後の○×式の試験も無事一回でパスして、新しい宅地建物取引士証の引換票もゲットできました。
やっぱり会場から比較的遠めの方にとってはWEBは楽ですよね。丸一日の拘束は、やはりきついものがあいました。
そういえば、講習では税金のことで一つ気になる情報がありました。現行制度において贈与税に認められている「110万円の非課税枠」が廃止される可能性がある、ということです。
これまで散々、この制度を使用して土地(特に評価の低い農地など)の名義移転などもしてきましたが、廃止となるとこれは影響が出てきそうです。まだ決まった話ではないですが、国としては節税のための相続・贈与をなくしたいようですので、近い将来、非課税枠の廃止はあり得そうですね。インボイス制度なんかもあいまって、なんとも世知辛さを痛感するところです。
2022年
7月
18日
月
宅地建物取引士法定講習のWEB講習を受講

宅地建物取引士の資格は五年に一度、必ず法定講習を受講する必要があります。私自身、土地家屋調査士・行政書士・測量士などの資格を登録させていただいておりますが、法定講習(更新講習)があるのは宅地建物取引士のみです。ただ、正直なところ宅建士を登録して以来、一度も宅建士としては業務を行ったことはなく、またその予定もないことから、完全なるペーパードライバーといったところなのですが、それでもやはりライセンスの証である「取引士証」もいただきたく、今月法定講習を申込みしました。
これまでは大きな会議室に集合して、大勢で更新講習を一日がかりで受講していましたが、今回は初めてのWEB講習の申し込みをさせていただきました。
このところコロナの感染状況もそれほどでもなかったですから、集合形式の方が手っ取り早かったような気もしていましたが、ここ数字の状況を鑑みますとやっぱりWEB講習でよかったと思います。
更新講習の中身の受講はこれからですが、多岐にわたる項目となっています。五年に一度ではありますが此の際しっかり不動産について学び直し、事務所の業務にもフィードバックできればと思います。
2022年
7月
09日
土
日本土地家屋調査士会連合会公式Twitter開始記念キャンペーン

日本土地家屋調査士会連合会が公式SNS(Twitter)開始記念キャンペーンを実施しています。
↓
お題のハッシュタグ「#土地家屋調査士の仕事」を付けてツイートしよう。7/13の24:00までに「イイね!」獲得数上位3名様にQUOカード1000円分をプレゼント。
※Twitter限定企画
#日本土地家屋調査士会連合会
#土地家屋調査士
私もTwitterのアカウントは登録していますが、一度も発信したことはありません。なかなか呟くのも勇気がいりますよね・・・。
なお、FACEBOOKも登録して大変長~いのですが(おそらく土地家屋調査士業界の中では一番早かったのでは)、現状はほとんど見せていただくだけって言ったところです。今更友達申請もね、って感じもしていて、SNSとの向き合い方は難しいものです。
そのうち、できればアクティブに活用しようとは思っていますが、これを機にTwitterを始められる方にとってはいい機会かもしれません。
2022年
7月
02日
土
全国一斉不動産表示登記無料相談会のご案内(滋賀プラスワン)

毎年恒例の全国一斉不動産表示登記無料相談会が今年も下記の日程で開催されます。今年は宣伝媒体の一つとして滋賀県の広報誌である「滋賀プラスワン」にお願いし、最新号の巻末に広告の掲載をしていただきました。
ただ、御歳を召した方には字が細かくて、少々見づらかったような気もします。来年からは予算を倍にして、大きなスペースを確保したほうがいいでしょうね…。
日時 令和4年7月30日(土)10時から16時まで
場所 草津会場 草津市立市民総合交流センター(キラリエ草津)
彦根会場 彦根勤労福祉会館
お問い合わせ先 滋賀県土地家屋調査士会 電話 077-525-0881
2022年
6月
27日
月
「一澤信三郎帆布」のかばんを買いました

大学生の時に先輩が一澤帆布製のかばんを使っておられるのを見て初めてその存在を知って以来、30年以上になりますが、この歳になってようやく(一澤)信三郎帆布のかばんを購入してみました。「丈夫で長持ち、シンプルで使い勝手の良い、飽きのこない」が売り文句の京都のかばんです。
学生の時は特にそういったブランド的なものに興味もなく、デザイン的にもなんだかちょっと垢ぬけないなあ、くらいに感じていたのですが年をふるにつれて、その垢ぬけないデザインがなんだかしっくりするというか、日々の暮らしにしっくり馴染んでくれる感じがしています。
直接京都のお店を訪れて購入したのですが、実は先に少し南にある別のお店の「休業」の掲示をみて引き返したという我ながらドジな経緯があります。一時マスコミを賑わしたお家騒動も知っているのに、苦笑するしかありませんでした。
私のように混同して早とちりした人もおられるのではないでしょうか。訪問される際はお気をつけあそばせ。
2022年
6月
21日
火
日本公認会計士協会京滋会の定時総会に出席してきました

令和4年6月20日、ホテルグランヴィア京都におきまして日本公認会計士協会京滋会の定時総会が開催され、懇親会に出席させていただきました。
もちろん、私個人の資格ではなくて、滋賀県土地家屋調査士会としてご招待をいただきましたので、僭越ながら一団体役員としての参加です。
今回の定時総会では役員の変更があり、あらたに山田陽子新会長が選出されました。懇親会でのご挨拶でも新会長のお人柄が偲ばれましたが、女性ならではのやわらかな語り口が印象的でした。
総務部長も女性の方ということで、公認会計士の世界はすでに女性の活躍が目覚ましいようです。
各種団体の中でも現状はさまざまですが、懇親会もこうして徐々にコロナ以前に戻っていくのでしょうか。どうやら、この夏もう一波くるとも言われていますが、果たしてどうなのでしょうね。
2022年
6月
18日
土
京セラ美術館の「ポンペイ展」に行ってきました

昨日はついでもありましたので京都市京セラ美術館にて開催中の「ポンペイ展」に行ってきました。シュリーマンの「古代への情熱」を読んで数十年経ちますが、いまだに現地は訪問できておらず、代わりにと言っては何ですが、折角の展示ですので見てきました。
上は発掘された「コンパス」「下げ振り」です。土木工事や建築工事に使用されたものと思いますが、何だかんだ現代の土地家屋調査士も同じ原理でできた用具を使って仕事をしているわけで、2000年の時の流れも技術史的には一瞬の出来事と言えるのでしょうね。
ポンペイの人口は約1万人程度だったそうですが、娼館もあったりして、これまた人類最古の商売と言われる所以の一端を見た気がします。
コロナもあり、イタリアはあまりに遠いですが、いつかはきっと訪問したいと思える展示でした。

ポンペイ展の帰りに、京都七条の「割烹いいむら」さんにて昼食をいただきました。20年前は土地家屋調査士試験の予備校の近くにあったことから、よくここでお昼をいただいたものです。
当時を懐かしく思い出しつつ、今も700円という格安でお昼を提供いただいていることに感謝です。なかなかディナーで訪問できなくて、少々申し訳ない気もしますが、いつかまたきっと再訪したいと思いました。
2022年
6月
14日
火
びわ湖1周行脚 2022/06/13放送・知ったかぶりカイツブリにゅーす

滋賀県土地家屋調査士会として5/30にびわ湖一周行脚のスタート式に参加してきましたが、その様子をびわ湖放送で紹介いただきました。是非下記のリンクをクリックしてください。
土地家屋調査士について、少しでも県民にアピールできたとしたら何よりですが、どうでしょうか。
今週はさらにCM撮影もありますが、動画でこうしていつでも繰り返し見れることは制度広報としての効果も長く期待できるような気はしています。
2022年
6月
07日
火
公嘱協会主催のインボイス制度研修会に参加しました

今日は朝から一日公嘱協会の社員研修会ということでしたが、前から決まっていた境界立会のこともありZOOMで参加させていただきました。
社員研修会ではいよいよ導入もせまってきた「インボイス制度」について顧問税理士さんより、国や商工会の発行している資料を使用して説明がありました。
インボイスについてはネットでは随分前からフリーランスを中心にいろいろと話題になっていましたが、公嘱協会のような組織も当然影響はあるわけで、社員の皆さんも関心の高いテーマだったと思います。
税理士さんからはインボイス制度の導入の動機として「益税をなくす」という点が大きいとご説明がありました。ただ、振り返れば消費税導入時は3000万円の免税点、それが平成15年に1000万円と下げられてきた経緯があり、それが今回のインボイス制度で国として益税を実質的にゼロにしようということかと思います。
益税というとなんだか国の税金をかすめ取っているようなイメージがあって、一般の方々からはあまりよく思われていないとは思うのですが、徴税コストや零細業者の負担を考えると個人的にはある程度の「あそび」くらいあってもいいのではないかと思います。
まずはインボイス制度導入を期に、土地家屋調査士の退会者が随分でないかと危惧しますが、ことは土地家屋調査士業界だけではありません。例えば大工や土建関係者など、ただでさえ人手不足と言われる業界は、一人親方の脱落により業界全体が致命的なダメージを食らうような気もします。また個人タクシーや飲食店、地域の商店街にも大きな影響が考えられます。
インボイスを導入して地域経済が傾き、日本社会の活力が一層低迷する、なんてことがあってはまさに本末転倒ではないかと思うのですが、杞憂でしょうか。
2022年
5月
30日
月
「野洲のおっさん」ゴミゼロの日のイベントに参加してきました

今日は朝から大津市内にて開催されました「野洲のおっさんびわ湖1周行脚」のイベントである「5月30日のゴミゼロの日にゴミ拾い」に参加してきました。
滋賀県民以外の方には?かと思いますが、このイベントも今年で12週目ということで私も湖岸などでお見かけしたこと数回、暑い中頑張ってはるな~と思ってました。
そして今回は何と、滋賀県土地家屋調査士会がオフィシャルパートナーとして本プロジェクトを応援させていただく事になりました。
今日はテレビ用の撮影などもあり、(実際にテレビ用に使われるかどうかは不明ですが)コメントもさせていただいてきました。
最近になって気温も急上昇、熱中症には気をつけてびわ湖一周頑張って下さい!
2022年
5月
28日
土
江北図書館企画展「明治初期の県北の行政と生活」を見学してきました

今日は木之本町に仕事の関係でうかがったついでもあって、江北図書館企画展「県北の行政と生活」を見学してきました。
江北図書館そもそもが久々の訪問でしたが、企画展の行われている二階は床もそこそこぶかぶかで、改めて年季を感じる作りでした。
企画展では伊香郡役所の文書の一部を公開されていましたが、県内の郡役所文書で地元に大方が保存されているのは愛知郡と伊香郡のみとのこと。当時のリーダーの差配のおかげとのことでしたが、私のごく近隣にあった浅井郡役所は姉川地震もあって、閉庁の際にそもそもどれだけの文書が保管されていたのか、気になるところです。
明治初期には今日のコロナと同じく、コレラが猛威を振るっていましたが、あらためて当時の資料を拝見して明治も今も伝染病への対策自体は共通しているものが多いと感じます。コレラの対応にあたった先祖からみて、今日の私たちのコロナへの対応はどのような感想をもたれるいるか、聞いてみたいですね。
2022年
5月
19日
木
滋賀県土地家屋調査士会第74回定時総会でした

昨日は滋賀県土地家屋調査士会第74回定時総会が開催され、出席させていただきました。
この二年間の総会と違い、行動制限もないことから来賓のご臨席はありませんが、会員については出席希望者は全てご参加いただく形式での開催となりました。
今回の総会では、個人的に嬉しかったのは三年前の連合会新人研修でご一緒させていただいた方々(当時は未登録の方がほとんどだったような)が、会員として総会に出席いされていたことです。久しぶりの邂逅にも関わらず、小生のことを皆さんよく覚えていただいていて、有難いやら、面はゆいやら、といったところでした。滋賀会は他会に比べて新規登録者数も順調です。そして若い方が多いだけに、今後も長期にわたり土地家屋調査士会のため、お力を発揮していただけることを楽しみにしたいと思います。
2022年
5月
14日
土
滋賀県行政書士会湖北支部の定時総会でした

今日は午後から、滋賀県行政書士会湖北支部の定時総会に出席してきました。行政書士会のほかの支部の総会ではZOOMを活用したオンラインでの開催もされているようでしたが、湖北支部は伝統的な形式?での開催としています。
コロナ禍もあってベテランの先生方の足が遠のいていると思われ、参加者はやや少なめでしたが、年度の節目の情報交換の場として有意義な総会になったように思います。
2022年
5月
05日
木
「人道の港 敦賀ムゼウム」に行ってきました

三年ぶりに行動制限のないゴールデンウイークということですが、観光地はどこもかしこも大混雑のようです。あまりに混雑が過ぎて痛感するのは、もう少し休暇を分散化させて欲しいということです。GOTOなんとかよりも余程、観光業に対して政策的な効果はあると思うのですが、コロナ対策の一環としても何とかならないでしょうか。
それはさておき今日は敦賀市の「人道の港 敦賀ムゼウム」に行ってきました。令和2年に新築移転されたということで、新幹線開通に向けた観光地づくりという面はあるのでしょうが、昨今のウクライナ情勢も相まって、社会的にも意義のある施設だと思います。
そもそも「ムゼウム」って何?という方も多いと思うのですが、ポーランド語で「ミュージアム」の意味のようですね。そのポーランド孤児やユダヤ難民がシベリア鉄道を使って、極東敦賀の町に押し寄せてきたその歴史について詳しい解説がありました。
いくら国際的に開かれていた港湾都市敦賀の市民も、難民が大勢来るとなるとやはり身構えて対応されたのでしょうが、展示の中で当時の心温まるエピソードがいくつも紹介されており感心しました。
杉原千畝氏による命のビザは知っていましたが、まさに知られざる名も無き人々による人道支援の歴史は日本の誇りだと思います。ウクライナのことを思うとまさに過去の話で片付けられないのですが、まずはこのムゼウムを一度訪問し、日本の知られざる歴史の一端にふれていただく事をお薦めします。
2022年
4月
27日
水
京都大学総合博物館特別展「埋もれた古道を探る」に行ってきました

今日は朝から京都大学総合博物館にて開催中の特別展「埋もれた古道を探る」を見に行ってきました。同館のサイトによりますと「志賀越道、山中越などとも呼称される白川道は幕末以降、尾張藩吉田邸ならびに第三髙等中学校(現・京都大学吉田キャンパス本部構内)の設置により、一部が寸断されて今に至っています」とあります。
そういえば河原町通りの「荒神口」っていったいどこが「口」なのか、と何十年も前から疑問に感じていましたが、白川通から京都に入る際の口なのですね。よくみれば一部が京都大学キャンパスに埋もれて見えないだけで実のところ今もわかりやすい形状を保っています。
京都大学総合博物館自体も今回初めて足を踏み入れましたが、建物(展示もかな)少々古くはなってきていますが、さすがは京都大学らしいアカデミックな雰囲気が漂っていました。
2022年
4月
25日
月
「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」観てきました

先日、家族と一緒に「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」を観てきました。昔は年に1,2回は映画館に足を運んでいましたが、最近はめっきり遠のいて、なんと「アナ雪」以来の映画館でした。
これでハリポタも、ファンタビも全シリーズ見たことになりますが、今回はレビューはそれほど高くないようです。そもそも最後の舞台が何故にブータン?と思わないではありませんでしたが、いろいろと大人の事情もあるのでしょうね…。
でも新キャラのユーラリー・ヒックス 先生も良かったし、少しだけでしたがティナも登場したことですから満足でした。次作はあるのかな~
2022年
4月
19日
火
調査士会の支部総会でした

今日は滋賀県土地家屋調査士会長浜支部の支部総会でした。例年(コロナ前)でしたら…、というところですが今回で3回連続懇親会抜きの総会でした。
聞くところによりますと、司法書士会の支部の方は委任状による代理出席総会ということですので、それよりはコロナ前に近い形式ではありますね。
議事も大変順調にすすんで、お弁当をいただいて帰途につきました。コロナも落ち着きそうで、なかなか昨年末の程度までにはいきませんが、はてさて、来年の総会はどんな形式になるでしょうかね。