ブログ

2020年

7月

04日

秋の国家資格の試験日程がおおよそ出そろいましたね

 

 秋に予定されている国家資格の試験日程がおおよそ出そろってきました。前にも本ブログで取り上げましたように、例年でしたら7月にに実施されていました司法書士試験(筆記)については先日、令和2年9月27日(日)に実施と正式に法務省から発表されました。全く想定外の延期、ということで受験生の方は気をもまれたことと思いますが、是非気持ちを新たに準備に臨まれるように頑張っていただきたいものです。

 

 なお、土地家屋調査士や行政書士については特に試験日程については変更はないようですが、試験会場は例年以上に大きな教室を利用して、受験中のソーシャルディスタンスの確保等に注力されるのでしょうね。

 

 そうした意味では宅地建物取引士については結構思い切ったアナウンス?がされています。試験日程については変更はないようですが、試験実施団体である不動産適正取引推進機構のホームページ内の受験案内についてこう書かれています。

 

・令和2年度宅地建物取引士資格試験における 

 新型コロナウイルス感染症への対応について(令和2年6月5日作成)

 

1.受験申込みの自粛についてのご協力のお願い

 

令和2年6月5日現在、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言は解除されていますが、宅地建物取引士資格試験の当日に同感染症の状況がどのようになっているか、予断を許さない状況です。

 

感染の拡大防止のためには、密閉・密集・密接の「3つの密」を避けることが大切であると言われています。宅地建物取引士資格試験は、例年、相当数の受験申込みがあり、試験会場に多数の受験者が集まりますので、ある程度の密集状態になることが考えられます。

 

試験実施にあたりましては、「3つの密」を避けるため、試験会場における受験者間の間隔を確保するなど可能な限り努力いたしますが、会場における座席の間隔を十分に確保できないことも想定されますので、あらかじめご承知おきの上、お申込みいただきますようお願い申し上げます。

 

 このため、早期の宅地建物取引士の資格取得を迫られていない方につきましては、なるべく今年度の受験申込みを控えていただきますよう、ご協力をお願いします。

 

 いや~、受験申込を控えてください、とはスゴイです。土地家屋調査士なんかは、ここ十数年は高齢化社会の影響か、士業は食えないことがわかってきたからか知りませんが、受験者の減少が顕著で受験者増にむけて頭を悩ましているのですが、さすがは宅建士は感覚が違うようです。

 

 ただ私も自分の宅建試験の際のことを思い浮かべると試験会場には会社の方針で、社員全員が受験しに来ました!といった感じの不動産会社などのグループさんがいくつも見受けられたことも事実です。当然受験姿勢もまちまちで、こんなモチベーションで受験するなら来年度に受けてね、というのもわからないでもない気はします。

 試験案内には他にもケースによっては今年は試験を二回実施するかも、みたいなことも書かれています。宅建士については不要不急の受験?の方は今年は避けた方がよさそうですが、真剣に受験を検討の方は不動産適正取引推進機構のホームページはの内容は小まめにチェックしておいた方がいいでしょうね。

 

 

2020年

6月

28日

馬部隆弘著「椿井文書―日本最大級の偽文書」と尚江千軒遺跡

 

 少し前から知人のSNSや新聞の書評欄などの影響で、今年中公新書として発刊された馬部隆弘著「椿井文書―日本最大級の偽文書」のことが気になっていたのですが、先日たまたま用事と用事のはざまで時間が空いた際に近くの書店をぶらついていましたら平積みされているのが目に入り、そのままレジに持っていきました。

  実は手に取るまでは知らなかったのですが、本書はなんといっても滋賀に関連するページがとても多く、なかでも私の住んでいる湖北地域がかなり取り上げられており、長浜市余呉町椿坂地区も「椿井」の関係先とのことで大変親近感をもって読まさせていただきました。展開もさすがに話題の本だけあって、購入したまま喫茶店に入ってざっと読ませていただいただけなのですが、優れた探偵小説を読むようでちょっとした興奮を覚えました。

 

 「椿井文書」、壮大な偽史の誕生の要因は複雑ではありますが、まずはいつの時代も紛争の解決策として証拠が重要であり、その証拠を示したいという動機はいつの時代にもあることなのだと実感しました。家系図なんかは特に有名ですが、椿井文書はそのスケールの大きい版と言えるのでしょう。

 椿井文書の作者である椿井政隆はあくまで依頼者の求めに応じて偽作を続けたとのことですが、技術や知識レベルも相当に高く、さらにその体裁が中世の文書を近世に模写したという形式をとっていたため見た目は不自然に新しくても、内容自体は確かなものだと信じるに値したということで、近畿一円に数百点も流通したとのことです。

 しかもたちが悪いのはその偽書が地域や研究者の目をすり抜けて、今もなお信用され、地域おこしなどでも由緒正しき史料として活用されているという点です。まさに、その一例として「筑摩社並七ヶ寺之絵図」、滋賀県米原市朝妻筑摩地区の「尚江千軒遺跡」が取り上げられていました。

 

 尚江千軒遺跡については場所はおおよそ米原市の現在はエクシブ琵琶湖がある、湖岸側の地域ということになりますが、琵琶湖の周辺には他にも地震によって湖底に沈んだ集落があるといわれており、長浜市内にも「西浜千軒」などがこれまで調査されています。いずれも「千軒」とはいいますがあくまで少し盛った、イメージ優先の呼称で、実際には集落規模は千軒はないと思いますが、こうした遺跡について大学などで調査がされていたことは私も承知しています。

 そこで、ついでですので近くの図書館で「尚江千軒遺跡」の本を借りてきてきました。滋賀県立大学の林博通教授(当時)の研究室による調査研究の報告書ですが、湖中の探索調査や古老への聞き取りと併せて、「筑摩社並七ヶ寺之絵図」についても検討が加えられていました。

 結論的に申しますと、「林本」では「筑摩社並七ヶ寺之絵図」については肯定的に取り上げられており、他の現地調査結果も併せて「信憑性が高い」とされていました。

 しかし、「馬部本」ではこの絵図の作成の背景は漁業権を巡る対立が背景にあって、その縄張り争いの中で朝妻筑摩の主張を裏付けるために作成された偽書であると述べられています。そうした視点で見ると、琵琶湖周辺の、いわゆる湖底に沈んだ村というのはすべて漁業権のぶつかり合うところであるように思えてきます。定置網である「エリ」の設置位置なんかとも関連がありそうです。

 私の感想としても、地元の神社にこの絵図があれば、詳細に説明されている歴史を史実として純粋に信じてしまいそうですので、住民への聞き取り調査はほとんど意味はなさないと思われます。お寺に地獄絵図が飾ってあるケースとよく似ていますね。なお「林本」の結論については幾つかの視点から根拠について説明は加えられていますが、実際のところはそもそも結論ありきでは…と思わないではありません。なお、現在ではより精度の高い方法で湖底の調査も可能かと思いますが、改めてその必要はないのかな、と思いました。

 

  ともあれ、境界争いなどの土地相論や、集落間のマウントの取り合いに、各々の主張を正当化するために歴史が引き合いに出され、その根拠を示すために偽の絵図や文書が相当数作成され、それらが今もなお信用されてきたという本書の視点は大変勉強になりました。現在のように国家レベルでの法律や裁判所がなければ「うちの方が正当性がある」「いやうちの方が歴史がある」と争いになることは必定ですが、地域に残る歴史的な資料というものは、そうした性格も踏まえたうえで内容を判断をしていかないとダメなんですね。

 でも、ここまで世間をだましとおしてきた「椿井文書」については、違った意味で作成者である椿井政隆をリスペクトしたい気持ちです。中世では私的に偽造された銭(私鋳銭)であっても偽金として、それなりに通用していたそうですが、椿井文書もそんな感じでしょうか。「かくあってほしい」という人々の願いが生んだ、「偽書界のスーパースター」と言えるでしょう。

 

 

2020年

6月

23日

押印慣行を見直しませんか! 「押印についてのQ&A」法務省より

 

 コロナ禍の下、社会全体としてテレワークが推進されていることは皆さんご承知と思いますが、そのテレワークの大きな障害の一つとして日本独特のビジネス慣行である「押印」が問題視されています。

 押印については土地家屋調査士や行政書士業務においても、とても関係する部分が多く、下手をすれば押印こそが業務の中核であるかのような気もするくらいですが、今回お上(法務省ほか)がわざわざ「民間の」押印慣行についてQ&Aを作成してくださいましたのでご紹介させていただきます。↑

 

 「Q&A」を拝見しますと、特段新しい内容もないのですが、なかなか含蓄深い箇所もあったりして、勉強になりました。法務省のサイトにアップされていますので全文はそちらを是非ご参照願います。

 「Q&A」は全体が問6までの構成ですが、問1では「契約書に押印をしなくても、法律違反にならないか。 」といった初歩的なところからはじまります。

 問2と問3は押印に関する民事訴訟法上のルール についての解説です。問4と問5は裁判関係の項目です。注目したいのは問6で「文書の成立の真正を証明する手段を確保するために、どのようなものが考えられるか。 」ということで、なかなか実践的な内容となっています。以下、「考えられる証明手段」の三つを引用します。

 

  ① 継続的な取引関係がある場合

  取引先とのメールのメールアドレス・本文及び日時等、送受信記録の保存(請求書、納品書、

  検収書、 領収書、確認書等は、このような方法の保存のみでも、文書の成立の真正が認

  められる重要な一事情になり得ると考えられる。)

  ② 新規に取引関係に入る場合

  契約締結前段階での本人確認情報(氏名・住所等及びその根拠資料としての運転免許証など)

  の記録・保存本人確認情報の入手過程(郵送受付やメールでの PDF 送付)の記録・保存文書や

  契約の成立過程(メールや SNS 上のやり取り)の保存

  ③ 電子署名や電子認証サービスの活用(利用時のログイン ID・日時や認証結果などを記録・

  保存できるサービスを含む。)

 

 私も土地家屋調査士の開業以来十数年たちますが、メールについては当初から全てWEBメールに転送してありますので、過去やりとりしたメールを検索して当時どういったお話合いをしたのか、調査はどこまで行ったのか等々の履歴を都度確認しています。相談から何年も経過してからようやく着手、なんてケースもありますので、さすがに人間の記憶力は曖昧になっていますが、メールを見ると何かと思い出すことがあり、助けられますね。

 そこまで長いスパンの業務ではなくても、業者さんなどとの日常の連絡なども、できるだけメッセンジャやーLINEなども交えて記録には残すように努めています。伝えた、という証拠が残ることがお互いにとって関係を続けていく上で何よりだと思っています。

 

 今回、「Q&A」でそういった電子記録の内容が文書の成立の真正を証明する手段として有効であることが法務省から示されたことはタイムリーでよかったと思います。ただ、民間の押印慣行よりも、まずはみずからの押印慣行を見直して頂ければ大変ありがたいです。日本の押印慣行は官公庁と金融機関が支えているのが実情ではないでしょうか。(余談ですが、金融機関の「FAXでお願いします」も正直辟易しています。データの流出が怖いのでしょうが、今どきFAXか~、と)

 

 私も業務で官公庁を訪問する際には不意の押印要求?に応えるべく、いつも印鑑を携行するようにしていますが、こんなものに押印は不要でしょう、と言いたくなるケースは多々あります。ほかに登記の委任状だって、認め印の押印にどこまで意味があるのか、法務局もわからない組織ではないと思いますが…。

 ここは「隗より始めよ」ということで是非官公庁からこの「Q&A」の内容を率先して実行していただけることを期待したいと思います。

 

2020年

6月

20日

第一種農地と第二種農地、自己所有の農地の分類を知ることの大事さ

 

 ここ最近、自己所有の農地を太陽光の発電施設に転用したいということで相談を受ける機会が何度かありました。事務所の近くに太陽光の事業者さんがあり、その案件の一つ一つについて事前相談をこちらから農業委員会にかけることもあるのですが、業者さんが直接先に農業委員会や農政課等で調査をされてから、こちらに農地転用の申請手続きの依頼をしていただくケースもあります。

 

 そうした場合、あらためて農業委員会で申請予定地の調査と相談を行うわけですが、先日数件をまとめて調査した際に申請対象地のあらかたを「第1種農地です」との回答をもらいあたふたしました。調査前には当然転用可能な「第2種農地」であると業者さんよりうかがっていましたので、計画が全く狂ってしまうことから、こちらの責任ではないのですが大変困ることになりました。

 業者さんは「かつて農業委員会に確認した際には第2種農地、との回答でした」と言われるのですが、証拠書類があるわけでもなく、埒が上がりません。土地の所有者(地権者)さんも「うちの土地が一種農地なんて承服しかねる」とおしゃっていたようですが、それをこちらに言われましても…といったところです。

 

 そもそも農地に1種・2種といった分類があることは一般的にそれほど知られていません。いうまでもなく、農地の転用許可は、どんな土地であっても申請すれば常に許可される性格のものではありません。農地には、行政側の方針として今後も農地として維持していくべき農地(青地・白地)とそうでない農地(農業振興地域外)がありますが、農業委員会では以下の農地の分類に基づき許可の可否の判断を行っています。ちなみに上から下に下がるにつれて農地転用はしやすくなります。

 

農業振興区域農用地 農地転用可能性××

 一般的に「青地」とよばれています(逆に「青地」以外の土地を「白地」といいますが、長浜市では青地の区域を地図上では黄色で塗られていますので少し変な感じです)。農業振興地域の整備に関する法律に基づき、今後維持していくべき農地として市町が区域を設定しています。区域内であれば、この区域は原則不許可となります。例外として農業用施設等(農業用倉庫等)は認められる場合もあります。どうしても同地での転用を希望する場合は、市町が農業振興地域農用地区域から除外可能と判断した時のみ除外手続きを経たうえで、農地転用の申請手続きに入ることになりますが、時間もかかる上、転用の条件は厳しく限定されています。

 

第1種農地 農地転用可能性×

 10ヘクタール以上の広がり(一団の農地)に含まれる優良農地や土地改良事業の実施された農地などが該当します。この区域での転用は原則(例外もあるにはありますが)不許可となります。

 

第2種農地 農地転用可能性△

 小集団の農地の広がりをもつ農地や生産性の低い農地などが含まれます。他に代替地が無い場合には転用が許可されます。いわゆる太陽光発電施設もこの第2種農地からは許可される可能性が高くなります。

 

第3種農地 農地転用可能性○

 都市計画区域内の用途指定のある区域内にある農地や市街地にある農地など、今後市街化が進むことが予想される地域の農地が該当します。この区域の農地は原則転用許可となります。

 

 他に市街化区域内の土地がありますが、こちらは農地転用可能性◎です。市街化を促進している区域ですのでこれは当然ですね。

 

 上記の分類はあくまでわかりやすくざっと整理したものですので、参考程度にしていただきたいのですが実際には第1種農地と第2種農地の違いが最も大きなポイントだと思います。ここで農地以外への転用可能性が全く違ってきますので、農地を所有されている方は自己所有地はどれに該当するのか、この程度のことは知っておいて損はありません。また、実際の農地転用の許可手続きの際には専門家である行政書士に依頼されるケースが多いとは思いますが、そのあたりを整理したうえでご依頼いただくと、受任する側としても大変助かります。

 

 ただ、こうした分類自体が随分前から変わっていないことから、現代にマッチしているかと言えば、疑問符が付きます。行政にはもう少し柔軟に対応いただけるようになると嬉しいです。農地を守ることは大事なことですが、この先の人口減少・担い手不足を考えると農地も従前以上に選択と集中をおこない、効率的な運用を目指すべきだと思いますがいかがでしょうか。

 

2020年

6月

13日

コロナウイルス感染症支援制度について行政書士会に行ってきました

 

 今日は午後から、大津の滋賀県行政書士会館に新型コロナウイルス感染症支援制度について説明会があり、支部長に成り代わって参加してきました。

 

 国会でも補正予算が昨日成立しましたが、行政書士会としてはそうした一連の動きを受けて商工会議所や滋賀県等々から相談窓口への支援などの要請があるそうで、本会はもちろんのこと、支部としても人員の配置などで対応をしないといけません。

 私は今回、支部長の代理として急遽参加したことから、全体の動きや趣旨もイマイチよくわかっていなかったのですが、コロナ禍の中で前例のない対応が緊急に迫られるという厳しい条件下ではありますが、行政書士の使命や社会的な存在意義をこのような場においても可能な限り発揮していくべきであると感じました。

 

 本当は国会でも、もうちょっとこうした具体的な相談支援について議論があってしかるべきであったと思うのですが、管見の限りでは何たら協議会?や電通の話ばかりで少し残念でした。税金の使い道としてそれらの案件は金額も大きいことから致し方ないとも思うのですが…。

 

2020年

6月

05日

「明治の資料市博物館に高岡・戸出光明寺自治会が寄贈 」中日新聞より

 

 富山県高岡市の事例ですが、自治会が市の博物館に地籍図を寄贈したとのニュースを拝見しましたのでご紹介させていただきます。寄贈されたのは記事を拝見する限り、地籍図だけではないようですが、ちょうど記事の写真が地籍図(時期的にも壬申地券地引絵図かな)と思われ目に留まりました。

 

 地域の資料を今なお自治会で所蔵しておられるケースは非常に多いのですが、自治会では扱い方がよくわからずに紛失されてしまうようなこともままあるようです。

 高岡市立博物館のツイッターでも「何か古い書類などが出て参りましたら、ぜひ当館にご一報ください(^-^)」とPRされていましたが、大切なことかと思います。

 

以下、2020年6月3日中日新聞富山版より

 

 高岡市の戸出光明寺(こうみょうじ)自治会は二日、明治時代の光明寺村の地引(じびき)絵図や戦時中の配給を記録した日誌、国民義勇隊勤労表など貴重な資料約百点を市博物館に寄贈した。

 資料は、村の歴史として歴代の自治会長に代々受け継がれてきた。数年前に元自治会長宅の古い蔵を解体した際に見つかり、光明寺自治公民館が保管してきた。元自治会長の沢田昭典さん(68)=市是戸公民館主事=と、自治会長の野原由雄さん(68)が段ボール二箱分を博物館に持ち込んだ。

 地引絵図は「新川県管下第20大区小4区越中国砺波郡光明寺村」(一八七五年)で、七三(明治六)年の地租改正以降に全国で作られた地籍図。光明寺の田畑の地番や面積、所有者が詳細に地図に表記されている。地図を作製する基として作られた野帳や時価取調帳など一式がそろっている。

 記録日誌には肥料や食べ物、衣類など配給の種類や数が備忘録として記載されている。国民義勇隊勤労表(光明寺小隊)は勤労動員の状況が見て取れる。

 沢田さんは「博物館で保存してもらうのが一番ありがたい。後世に残し、有効活用してほしい」と話した。博物館の仁ケ竹(にがたけ)亮介副主幹学芸員(45)は「地引絵図には江戸時代以来の字名も記され、古い田畑の情報が分かる。配給の日誌は戦時中の生活がうかがえて貴重。古文書は失われるので、眠っている資料があれば博物館に相談してほしい」と話す。

 

2020年

6月

02日

行政書士による無料電話相談― 新型コロナウイルス感染症関連―

 

 滋賀県行政書士会では新型コロナウイルス感染症の影響により、資金面でお困りの事業者を対象に、電話(またはインターネットビデオ通話)による無料相談を開始しています。

 特に「持続化給付金」については関心が高いようで、支部の方にも相談がありましたが、まずは電話相談から気軽に取り掛かっていただくのもいいかもしれません。

 事業者の皆様、是非ご活用ください!

 

―以下滋賀県行政書士会HPより転載―

滋賀県行政書士会では、新型コロナウイルス感染症の影響により、資金面でお困りの事業者を対象に、電話(またはインターネットビデオ通話)による無料相談を実施します。

【概要】

 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、資金繰りに悩む事業者が多い中、給付金や支援金、助成金、補助金、融資制度といった様々な支援策が整えられ始めていますが、一般の方にとっては、新型コロナウイルス感染症に関し、どのような制度があるのか網羅することは困難です。

 そこで滋賀県行政書士会では、6月と7月の火曜と金曜(祝日除く)の10~13時に、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて資金繰りや給付金・補助金等でお悩みの 事業者の方から、電話またはインターネットビデオ通話によるご相談を受け付け、公的融資や補助金等の制度をご紹介します。

 相談のご予約は、滋賀県行政書士会事務局(電話:077-525-0360)にて受け付けます。

 特に、中小法人等には上限200万円、個人事業主等には上限100万円を給付する持続化給付金については相談件数も多く、この給付金を申請者本人以外で報酬を得て申請代理・代行ができるのは行政書士のみであると経済産業省に確認されております。

 新型コロナウイルス感染症に関連する支援制度は、自治体によって異なる場合もあって複雑であるため、この機会に行政書士にご相談いただければと存じます。

 

【お問い合わせ先】

滋賀県行政書士会

滋賀県大津市末広町2−1

電話:077-525-0360

メール:shigakai@gyosei-shiga.or.jp

2020年

5月

27日

滋賀県土地家屋調査士会の定時総会が開催されました

 

 今日は午後から滋賀県大津市の司調会館会議室にて滋賀県土地家屋調査士会の第72回定時総会が執り行われました。当初はいつものようにホテルを会場に、懇親会もセットで開催を予定していましたが残念ながら折からのコロナ禍もあり、参加者も最低限に絞らさせていただき、会議室にて開催させていただきました。

 

 議事自体は非常に順調にすすみ、1時間もかからず無事に総会は終了しましたが、執行部としては楽ではあるものの、会員さんとストレートに向き合う、一番の通過儀礼である総会がこのような形式となったことにどこか寂しさも禁じえませんでした。さて、来年は通常開催が可能となっているのでしょうか。

 

 定時総会ですので今日は簡易な表彰式もあったのですが、かくいう私も連合会より感謝状を頂戴しました。生まれてこの方「感謝状」なるものを頂戴したことは記憶にありませんが、連合会の委員を務めると形式的にいただけるようです。

 振り返ると、2年間連合会の委員を務めさせていただくなかで、全国各ブロックの土地家屋調査士さんのお話をきかせていただき、勉強をさせていただけたことは大変刺激にもなりました。初の全国新人研修においても多くの出会いもありましたし、こちらこそ感謝したいという気持ちです。田舎ものですので、東京に足を運ぶ機会もちょくちょくあったことも、なんだかんだで嬉しかったです。

 

また心置きなく水道橋や神保町にうかがえるような社会に早く戻って欲しいと思う、今日この頃でした。

 

2020年

5月

20日

久々に大津に出かけてきました

 

 今日は滋賀県土地家屋調査士会の役員会の予定があり、一か月ぶりに大津に出かけてきました。ここ10年ほど、大津に行くのにこんなにスパンがあいたことはないかなー、といったところですが、ついでですので、いろいろ予定をぶっこんで帰ってきました。

 

 まず調査に訪れました滋賀県立公文書館は前身の県政史料室のときから大変お世話になっているのですが、改組のせいか資料請求のシステムが、個人情報などにも配慮した利用方法に代わりました。基本的にはネット上で絵図が閲覧できるなど便利になったのですが、慣れないせいかやや戸惑いつつ調査をしてきました。

 

 ついで、大津地方法務局の○○特定室に打ち合わせに行きました。コロナ禍もあり、出だしからちょっとつまづき気味の案件ですが、順調な処理に貢献したいと思います。

 

 最後に本丸の土地家屋調査士会の会議に。来週の定時総会にむけて確認事項を詰めていきました。他の会も同じだと思いますが緊急事態宣言もあり、通常のホテルなどの会場も確保できませんでした。そこで本会会議室にて出席者を事実上絞り、議事自体も内容はともかくとして、時間的には速やかに短く終えられるように配慮して、開催することが決まりました。

 こうなりますと会の総会の出席者数が理事会の参加者数よりも少なくなる予定となるのですが、まさかこんなことになるとは…。今更ながらコロナ禍の影響の大きさに愕然とします。そりゃ高校野球がなくなるくらいですから、土地家屋調査士会の総会なんて、ちっぽけなことですけどね。

 ただ仮に無事に総会が終了したとしても、本会事業そのものの遂行がかなり困難な状況が予想されます。比較的年齢の高い層には不評だったかもしれませんが、こんなご時世ですので果敢にオンライン会議やE-ラーニングなどを活用して会員さんに不利益・不都合がないように進めていきたいと思います。

 

 

2020年

5月

14日

コロナウイルス感染症の事業者緊急支援もいろいろ整ってきましたね

 

 今日は政府より39県の緊急事態宣言解除が発せられました。わが滋賀県も最近は新規の患者者さんはおられないようですので、当然解除の対象となっています。ただ今はその喜びよりも実際に社会はどの程度「コロナ前」に戻るのか、いわゆる第三波はいつ来るのか、防げるものか、不安で視界は曇ったままです。

 

 先日、長浜市商工会より「新型コロナウイルス感染症に伴う事業者への緊急支援」等のお知らせをいただきました。知り合いの事業主さん(土地家屋調査士や行政書士ではない)とお話したり、新聞紙上等々で少しは目にしていましたが、正直なところ私の事務所は今のところ売上面での影響はないことからかなり他人事でした。今回、改めて案内の内容を拝見しますと随分といろんな支援メニューが用意されているのですね。これだけのメニューとなると窓口となる行政や商工会等の職員さんは大変ご苦労なことと思います。

 

 いまは国・県・市とそれぞれのメニューをうまく組み合わせることにより、一般的な個人事業者の規模でしたら半年くらいは何とか持ちこたえることができるのかな?どうでしょうか。

 でも、事業者心理としては仕事がないのが一番つらい、これは共通して言えることだと思います。労働って嫌なことも多いのですが、生きがいでもあることは間違いありません。給付金や支援金ではなく、額に汗して対価を得る、当たり前の日常が待ち遠しいですね。

 

 

2020年

5月

05日

「分銅師」「文道師」「測量士」? ―「世田谷の土地」より―

 

 ゴールデンウイーク真っ最中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?今年は「ガマンウイーク」ということで、私もひたすら自宅と事務所を往復の日々です。おおよそ片道徒歩3分程度ですので、散歩には少し物足りないのですが、代わりに日がな一日何往復もしています。

 

 さて、先日もご紹介させていただきました「世田谷の土地―絵図と図面を読み解く―」ですが、P92に耳慣れない言葉が載っていました。

 地租改正事業に伴う測量や作図で、当時実地測量を担当したとされる鈴木久太夫について、現地測量を依頼した村役人の日記に「北沢村九太夫ト申文道師を頼ミ」とあるそうです。同書では「文道師」のことを「分銅師すなわち測量士」と推測されています。

 

 分銅については、もしかして測量機にある「下げ振り」からの発想かな?と思わないではないですが、多分そうではなくて普通に目方を量る分銅から、計量→測定→測量、みたいな連想でそう書いたのかな、と思いました。

 何分、測量士のことを文道なり分銅といった言葉で表現した事例を初めてみましたので、少し気になりました。なお、滋賀県ではその当時は公文書などによると「測量手」と表現しています。

 

2020年

4月

28日

司法書士試験は受付延期とのこと、土地家屋調査士試験は?

 

 今般のコロナウイルス感染症の対応で司法試験が延期になることはニュースでもやっていましたが、もう少しマイナー?な司法書士や土地家屋調査士の試験はどうなるだろうと思っていました。そんなところへ、7月実施予定の司法書士試験については「受験申請の受付延期」とのお達しが先週法務省より発信されました。

 

 なんか少しややこしいと言いますか、「受付延期」とは中途半端な感じでよくわからないのですが、要は試験の時期を後ろにずらす、ということなのでしょうね。たしかに7月ではやや時期的にも難しいとも思いますし、仮に実施するにせよ暑い時期なのでエアコンを入れる=三密となることから、ずばり換気もできる秋に延期かな~と勝手に予想します。そのためにとりあえず今は会場を選定中、といった感じではないでしょうか。100%私個人の推測ですので責任は持てませんが…。

 

 その点、土地家屋調査士は10月に実施予定ですので、比較的スケジュール的にも余裕はあります。また、これは褒められたことではないのですが最近受験生も減少しており、会場のスペース的にも余裕があることから普段より間隔をあけて席を確保することもたやすく、三密も避けやすいようには思います。

 ちなみに上の画像は私の手元にあった数少ない土地家屋調査士受験生当時のテキストからとりました。当時は毎年1万人以上の受験生がいたのですが、最近は出願ベースで5000人強といったところです。国家資格としては寂しい数字ですね。

 

 なお、行政書士や宅地建物取引士の様な大型資格(受験生が多いという意味で)は会場ももっと大規模なハコを用意する必要があるでしょうから、こちらの方が実際には対応が難しいとは思います。例年以上に会場を分散して実施するのでしょうか。

 ちなみに私は土地家屋調査士試験は滋賀女子短大、行政書士試験は膳所高校、宅地建物取引士は立命館大学BKCキャンパスでそれぞれ受験しました。なお、土地家屋調査士については口述試験は大阪法務局で実施されました。その際は近畿の筆記試験合格者が一堂に会し、くじ引きで決めた順番を同じ会場で待ちましたが、今年は時間をずらして別々に会場入りするのでしょうか。

 

 いずれにせよコロナウイルス感染症が一日も早く終息し、日常が戻ってくることを願うばかりです。そのためにも今は我慢、我慢の時なのでしょう。

 

2020年

4月

24日

コロナウイルス・緊急事態宣言の影響で登記完了日が遅れています

 

 滋賀県においても知事が全国的な緊急事態の宣言をうけて休業要請を行い、4月23日から特定の施設などは休業となっています。建築関係でいうと、住宅展示場なんかはすでに閉じられており、業者の方も事務所の中にとどまって事務作業などに集中しておられるようですね。

 それにしてもコロナウイルスの影響によって今後社会はどうなっていくのか、ネット上では「アフターコロナ」とか「ウイズコロナ」などの言葉が出てきていますが、土地家屋調査士や行政書士といった小さな業界単位でははかれない、とても大きな社会の変革に立ち会っているのかもしれません。

 

 なお、登記実務の面では先ほど大津地方法務局長浜支局にて登記申請(半ライン)をしてきましたが、登記の完了予定日が4月30日ということで、通常より処理に日にちがかかりそうな感じです。ここ何年かは私がよく申請している長浜支局や彦根支局はとても完了が早く、登記の完了にやきもきすることはまずなかったのですが、この事態を受けてどうなることか、少し心配です。

 

 とはいえ、依頼人さんのほうも「コロナの影響で…」とあらかじめ伝えておけば「それは、仕方ないな」ということで了解は得やすい状況ではあり、特段問題はないのかもしれません。

 でも、実地調査を伴う申請については先日も登記官から「当面実地調査は行けないので、GWあけになります」連絡をいただきました。それこそ一か月かけて登記の完了を待つことになりそうです…。

 

 

2020年

4月

18日

新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言についての対応

 

 

 いよいよ、といいますか、やはり、といいますか、ついに新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて緊急事態宣言が出されました。 

 滋賀県内でも先ほどのヤフーニュースで「大津市役所でクラスターか 職員7人が感染」と報じられていますが、地方自治体の中でも土地家屋調査士にとって非常に業務上関係の深い、道路や水路を管轄する部署でクラスターが発生しており、土地家屋調査士の会員の中からも近いうちに感染者が発生しかねない状況と思われます。

 

 私の個人的な業務については現在、登記官の実地調査まちの案件がありまして、日程を調整していただいているところですが果たしていつできることやら、といった感じです。また建物の登記についても普段であれば一両日中に完了するような比較的易しい登記であっても、完了日を約束させていただくのはちょっと難しいと思い、依頼者の方には予めご了承をお願いしています。

 何せ登記官がもしコロナウイルスに感染したら、その局での登記処理は全て一旦中断せざるを得ないでしょう。そうなると、表題登記の後についてくる決済や融資実行に多大な影響を与えますので、とりあえずは日程についての安易なお約束は避けたいところです。

 

 こうしたことで最近は集まって会議を行うことは大変難しい状況ですので、代わってミーティングをオンラインで行うことのできるアプリが話題ですが、なかでも「ZOOM」が一番使われているようですね。

 私も所属している某不動産関連団体より来週開催の定例会議をZOOMを使用して行います、との通知を先日いただきましたので、さきほどスマホの設定を行いました。

 まだちょっとこれでいいのかな、ってところですが、実際にミーティングに参加させていただく事でまた一つあらたな経験を積むことができると思うと、ちょっとワクワクします。

 最近はオンラインでつながっての飲み会ですとか、さらにキャバクラ?までもがあるそうですが、そこまではいかがなものかと思うものの、日常的なミーティングについてはさすがにこれが常識になる日が来るのでしょうね。

 

 

2020年

4月

11日

世田谷が滋賀県の一部?「世田谷の土地―絵図と図面を読み解く」より

 

 コロナウイルスの影響でイベント等々も全て中止となり、お出かけもままならない日々が続きます。ブログのネタも尽きそうなところですが、興味深い一冊の資料集を購入しましたので今月はこちらのご紹介をボツボツさせていただこうかと思います。

 

 その資料集の名前は「世田谷の土地―絵図と図面を読み解く」、東京都の世田谷区立郷土資料館より平成27年に発刊されているものです。

 この資料集の存在を知ったのは、先日から明治初期に彦根藩領にて作製された「耕地絵図」について調査していた際に、同時期に世田谷区の方でも耕地絵図が作製されており、この資料集に掲載されているとの情報に接したからです。正直なところ、「なんで世田谷?」と思いました。

 

 世田谷区と彦根藩(滋賀)とのつながりは、世田谷区にある有名な豪徳寺が井伊家の江戸の菩提寺であることは存じていましたので、何となくは知っていましたが、まさにその程度でした。

 いうまでもなく井伊家は大老職を務める譜代筆頭の家柄ですから、江戸にて生活する期間も長いため当座の生活の手当て、江戸賄料として江戸近辺にも藩領を有しており、ちょうど豪徳寺周辺にその村々がありました。また、一つの村を複数の領主が分け合う「相給村」も存在していたとのことです。滋賀県内にも相給村は存在しますが、江戸と京都という大都会に地理的に近いと、同じような現象が起きるのですね。

 

 江戸時代を通じて基本的には彦根藩領という経緯があったことから、近代に入っても世田谷区の中心部は彦根藩、そしてそれを引き継いだ彦根県の一部(飛び地みたいなもんですね)でした。具体的には明治4年11月、廃藩置県までのようですが、今日からするとなんだか相当な違和感があります。

 

 

 

 肝心の「耕地絵図」ですが、これという図は掲載されていませんでした。火事等々のせいかもしれませんが、滋賀県ではほとんど保存されていることと比べると、世田谷の耕地絵図はもうほとんど残っていないのかもしれないですね。

 ちなみに下は彦根藩領であった「八幡山」の村高反別絵図です。全体的に使用されている専門用語とかも滋賀とはやはり少し違っていたりして「世田谷の土地」、今月また別の機会にご紹介させていただきたいと思います。

 

2020年

4月

05日

パナソニックのミラーレス一眼を買いました

 

 新型コロナウイルスの感染が、昨日ついに長浜市までやってきました。なかなかお出かけもままならない日々が続きますが、皆さんストレス解消はどうされていますか?

 私の方はもっぱらネットショッピングで憂さ晴らしをしていますが、これっていわゆる「巣ごもり消費」ってやつなんでしょうね。でも、実際に外出自粛が呼びかけられているわけですから、こんな方は多いのでしょう。

 

 ということで、いろんなものをこの間購入しましたが、先日は10数年ぶりに一眼レフカメラを購入しました。前回はキャノン製だったのですが、今回は親族がお世話になっている?パナソニックのミラーレス一眼にしました。さすがに10数年前のカメラですと動画は撮れませんし、Wifi接続なんて想定外でしたから、そろそろ買い替え時ではあったのですが、それでもそんなに頻繁に一眼レフを使うかと言えば、それ程ではないのでちょっと躊躇いもありました。

 

 なお、少し前までは土地家屋調査士業務の七つ道具、みたいな感じで常にデジカメを持参して仕事をしてきましたが、最近ではほぼスマホで撮影して、そのままGoogleフォトで保存していますので、今さらデジカメ…、って感じもどこかにあります。

 

 で、購入したもののどこかに遠出して撮影、というわけにもいかず今日行われた地元の神社での勧学祭と五村別院の隣の桜を試しに撮影してきました。

 腕前がない割には、やっぱりスマホよりはきれいに撮影できたような気はします。今はまったく使いこなせてはいないですが、少しづつ上達できればと思います。

 

 

2020年

4月

01日

新型コロナウイルスの仕事への影響はまだこれから?

 

 新年度に突入しましたが、新型コロナウイルスの感染者の増加傾向が止まらないですね。事務所の隣に二軒の料亭があるのですが、歓送迎会のかき入れ時にも関わらず開店休業状態みたいです。土地家屋調査士や行政書士の業界は観光や飲食といった直接的な影響がある業界ではないですが、そこは回りまわって半年後くらいから影響が出てくるような気がします。

 

 10年ほど前にはリーマンショックや東北の震災の関係で私の事務所も影響がありました。

 当初は「なんか今年は売り上げが上がらないなあ。他の事務所に仕事が回っているのかな…」程度に考えたりしていましたが、どうやらよその事務所も同じような感じでしたので、景気のせいだったように思います。なんだかんだで開業以来順調に売り上げも増やしてきたのに、当時は前年の半減近くにまで落ち込んだ記憶があります。連合会の統計を見ても仕事が減ると、報酬が下がるということで「往復ビンタ」みたいな状態だったことを思い出します。さて、今回はどうなるでしょうか。

 

 ただ当時より業界の側(特に土地家屋調査士)の条件として登録者数が減っていること、そして登録者の年齢が上がっている(ようは高齢化)ことから、実際にはそこまでの影響はないと思いたいです。単なる願望かもしれませんが…。

 また当時は空いた時間を生かして勉強し、土地家屋調査士特別研修を受講した勢いで、行政書士まで取得することも出来ましたので決して無駄な時間を過ごしていたわけではありません。今回も時間ができたらできたで将来への投資を怠らないつもりではいます。

 

 唐突ですが、上の写真は長浜市三川町の玉泉寺の境内にある「角大師」の像です。角大師とは、平安時代の天台宗のお坊さんの「元三大師 (良源)」が、疫病が流行った時、鬼の姿になって疫病神を追い払った故事にちなみ、その鬼の姿をお札にして、戸口に貼ると疫病や厄災から逃れられと伝えられている、とっても有難い絵なのです。

 今週、NHKのニュースで取り上げられており、近くにいながらも、小学生以来足を踏み入れていない(と思われる)玉泉寺に参拝をしてきました。 #疫病退散!

 

 

※以下はNHK大津放送局のサイトより転載

 新型コロナ終息願い お札を復刻

 

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、長浜市の寺では感染の終息を祈願し、平安時代に伝染病を鎮めたと言い伝えられる厄よけのお札を復刻し、参拝者に配布しています。

 

 厄よけのお札を復刻したのは、比叡山延暦寺の中興の祖、元三大師 良源が建立した長浜市の玉泉寺です。

元三大師は、平安時代に都に伝染病が流行した際、病を追い払う鬼になった自分の姿をお札にして配ることで伝染病を鎮めたと言い伝えられています。

 寺では、新型コロナウイルスの感染が広がる中、病に立ち向かう気持ちを強くしてもらおうと、3月にお札を復刻したところ、希望する参拝者が相次ぎ、すでに1000枚以上配布したということです。

お札を受け取った大津市の50歳の男性は、「職場でも日々感染防止対策が必要になっているので、なんとかお札に助けてもらいたいです」話していました。

 玉泉寺の吉田慈敬住職は、「お札は目につく玄関先にはり、見るたびに感染予防対策を思い出し、病に立ち向かってほしい」と話していました。

 

 

 子供のころから楽しませてもらった志村けんも亡くなられましたが、有名人が亡くなられたことで命にかかわる大変な病気であることを改めて思い知らされました。

 新年度の雲行きは全く見通しがつきませんが、一刻も早く流行が終息することを願ってやみません。

 

 

2020年

3月

24日

市役所備付けの公図と法務局備付けの公図の比較(滋賀県米原市)

 

 土地家屋調査士不動産登記関係の業界に長年従事しておられる方でも、「市役所備付けの公図」を見たことがあるよ、という方は少ないかもしれません。今回は市役所にて閲覧できる公図について簡単にご紹介させていただきます。

 

 現在滋賀県米原市内で地図訂正を含む登記関係の業務をしているのですが、当然ながら調査で公図を調べることになりました。まずは常識的に法務局にて公図を調べるわけですが、とりあえずネット(登記情報提供サービス)で公図のデータを取得したうえで、さらに和紙公図(旧公図ともいいいます)を法務局で取得しました。【上の画像の右】

 お仕事としてはそれで十分ではあるのですが、以前から米原市役所の証明書請求の欄に「公図」とあるのが気になっていましたので、今回米原市役所にて「市役所備付け公図」なるものを取得してきました。【上の画像の左】

 

 市役所の公図には隅に「平成26年」と年号が記載されていましたが、役所の窓口でお聞きしたかぎりでは、その時点から更新をやめています、とのことでした。

 事務所に帰って米原市役所のサイトをみますと、下記の案内が掲載されていました。市役所でわざわざ公図に線を入れなくても、法務局に行けばいつでも最新の情報が、市役所ですから無料で入手できるわけですので、なぜ公図更新業務を最近までやっていたのかわかりません。戦後のシャウプ勧告以前からの業務を漫然?と引きずっていたのでしょうか。でも、検索すると全国的にはいくつかの自治体でも未だに公図の更新をやっているところがあるようですね。

 

 

 

 せっかくですので、同じ個所の地番図【右下】と比較したものを上げておきます。滋賀県内では基本的に「地番図」といいますが、全国的には「地番参考図」という方が多いのでしょうか。余談ですが今回市役所の窓口で「公図」を請求したところ(ちゃんとチェックを入れて)、公図を請求する方は相当少ないと見えて職員さんが早とちりで地番図を出されました。わたしから「あれ、これ地番図ですよ」と指摘したからよかったものの、危ういところでした。

 最近では彦根市が地番図をネット上で閲覧できるようになっていますが、早く他の自治体もそのようにしていただきたいものです。

 

 

 

 さらについでに、法務局備付け公図(登記情報提供サービス)との比較もアップします。右下が法務局備付け公図、左下が市役所の公図です。

 

2020年

3月

21日

慶長検地帳(江州伊香郡)の解読をしました

 

 まだまだコロナウイルスの影響は続きそうな雲行きですが、今日お話しした料亭の大将は「売り上げは95%減。歓送迎会はおろか法事まで全滅や」とおっしゃっていました。観光や飲食の業界は直接的なダメージをいままさに受けておられますが、土地家屋調査士業界にも回りまわって影響があるかと思うとやはり心配です。リーマンショックの時も自分の事務所はおろか、業界全体の売り上げが沈んだ体感がありましたが、今回は何とか回避したいものです。

 

 さて、今日はそのコロナウイルスの影響で日程が延びていた古文書教室が開催されたのですが、これまで使用してきた教材「淡海温故録」に代わり、今日から滋賀県伊香郡K村の「慶長検地帳」を教材に解読をしてきました。

 作成が慶長年間ですので、おおよそ今から約400年昔の文書となりますが、検地帳だけあってそれなりに字もかっちり書かれ、かつ出てくる単語も「石」「升」「斗」「合」「畝」など数量を表すものが繰り返し使用されており読むこと自体は難しいものではありませんでした。

 それでも名請人(耕作者)の名前はなかなか解読は難しかったのですが、そこはさすがに先生のアドバイスで割合スムーズに読めました。

 

 それにしても検地帳を学ぶと「野帳」とか「名寄帳」とか、何だかんだ今でも使う関連用語がたくさん出てくることに気づきます。事務が少し複雑化しているだけで、検地時代とそれほど内実は変わっていないのかもしれませんね。

 

2020年

3月

14日

土地にまつわる方言「ネング」滋賀県方言語彙・用例辞典より

 

 前回に引き続き土地にまつわる滋賀県の方言を取り上げます。今回は「ネング」なのですが、漢字では当然「年貢」となります。滋賀県方言語彙・用例辞典では全県的に使用されていると記されていましたが、全国ではどうなのでしょうか?

 

 もともとは近世以前では領主におさめる税金を年貢、といっていましたが、それを転じて小作料のことを年貢と言い出したものと思います。現在でも田んぼの小作料のことを年配者の方は間違いなく「ネング」と言われます。

 話はそれますが、私の家もわずかばかりの田んぼを所有していますが、年貢はほとんどもらっておらず、固定資産税分も賄えていないのが現状です。最近は引き受け手の減少あって「年貢無し」というケースも増えてきたようです。しかし田んぼを所有していることが差し引きマイナスのでは、新規に田んぼを取得するといった意欲はなくなりますね。

 

 田んぼの小作料について「ネング」というのでしたらまだ理解の範疇かもしれませんが、宅地やお部屋の賃借料もやっぱり「ネング」と言われる年配者の方は多いです。そもそも賃貸借契約書に賃料が「玄米何俵」というふうに明記されているものもあります。もちろん江戸時代ではないので米俵で払うわけではなくて、米価を円に換算したものを支払うという契約です。土地家屋調査士や宅地建物取引士になる前のことでしたが、こんな米本位制のような契約もあるのだな、と当時感心した記憶があります。ある意味、米価の値段の上下によって賃料が変動してていくわけですので、いちいち契約をし直す手間が省けることを思うと合理的な面もあるように思いました。

 

 そうしたことで、滋賀県で「ネングいくらにする?」と言われてもお上に献上する訳ではなくて、土地の賃料のことですので驚かないで下さい。

 

2020年

3月

06日

土地境界にまつわる方言「サイメン」滋賀県方言語彙・用例辞典より

 

 世間は新型コロナウイルスの話で一色といったところですが、ついに滋賀県でも感染された方が出てしましました。人に会う際にはできるだけマスク着用を心掛けてはいますが、私の場合は花粉症対策の方が先にきます。でも今やマスクは一種のエチケットですかね。家にある在庫がいつまで持つか心配ですが…

 

 さて、今更ですが土地境界や不動産にまつわる方言を調べています。とはいえ滋賀県限定で、ということで増井金典編著「滋賀県方言語彙・用例辞典」(サンライズ出版)をパラパラめくって探している程度です。それでもいくつか興味深い用例が紹介されていました。

 

 滋賀の土地境界についての方言の最たるものはやはり「サイメン」「サイメ」ではないでしょうか?漢字でどう書くのかは不明ですが「際面」なのでしょうか。

 土地家屋調査士の仕事を始めたころ、境界立会のお願いをすると、隣地所有者などの関係者から「サイメンのことか」「この塀はサイメンから立ち上げてるで」などといわれて「サイメン?なんのことかなあ」と思いつつ適当に話を合わせていたことを思い出します。今では逆に肩ひじ張らない表現として年配の方には「サイメンについて確認させてください」などとこちらから積極的に振ることもありますが、何となく「打ち解けている感」?があることから、立会なんかもうまくいくような気がしています。

 

 滋賀県方言語彙・用例辞典には滋賀県の方言の一つとしてサイメンについて「土地境界のこと」とし、用例として「サイメの石、動かしたな」「隣とのサイメ」のニ例が紹介されています。

 この「サイメン」「サイメ」は全県的に使用されているようで、先日湖西地域の土地家屋調査士さんにもお話しましたら、「サイメの杭」などといった風に使いますよ、とのことでした。

 

 ほかにも気になる方言はあるのですが、またの機会にご紹介させていただきます。

 

2020年

3月

01日

新型コロナウイルスの仕事への影響

 

 新型コロナウイルスの影響で、学校が明日から長期休みに入ります。わが事務所の近くには小学校があるのですが、上記写真の奥に自動車がたくさん停まっていますので、先生方は今日も出勤されているようです。そりゃ、学校は大変だよな~、とは思うのですが、個人的にはとりあえずあまり関係ありません。

 

 あまり、といいますか、仕事の面では土地家屋調査士会の研修会や参加予定でした東京での地籍問題研究会が中止になり、その分仕事ができる時間が増えました。正直なところ、大変助かっています。年度末ということもあるのですが、なんだかずーっとバタバタしており仕事のことが気になっていましたし、測量や事務所作業は人に会わずにできるわけですから、業務面でもほぼ影響がないのはありがたいことです。

 

 ただ世間はそうでもなくて、学校の閉鎖をお国が要請するのは仕方ないことなのかもしれませんが、小学校を閉鎖して、学童保育へ行ってくださいというのは全く腑に落ちません。何より親の負担を考えると特別支援学校は閉鎖することないと思います。

 小学生をもつ、共働きの家庭の割合はとあるテレビ番組では約15%くらいと言っていましたが、政府の発表では逆に、まるで共働きが特殊ケースみたいな感じで扱われており、ちょっと認識がずれていると思います。

 そもそも、電車で通学するような都会の学校と田舎の学校では条件が違うと思うのですが、長浜市は早々に休業が決定しました。対策として学童保育も体制が整い次第、朝から受け入れます、との案内も回ってきましたが、どうか濃厚接触がさけられるようなスペースを十分確保頂いて、休校があだにならないようにお願いしたいものです。

 

2020年

2月

26日

人文地理学会第156回歴史地理研究部会での発表報告について

 

 

「人文地理」第71巻第4号が先ほど届きました。

 少し前のお話になりますが2019年8月31日、京都大学人間・環境学研究科にて開催されました人文地理学会第156回歴史地理研究部会にて発表させていただきました件につき、掲載がありましたので大変興味深く拝読させていただきました。今更ながらではありますが、こうした場で発表させていただくことができ、緊張もしましたが大変勉強になったことを思い出します。

 

 私の発表と、当日もコメントを頂戴しました岡本訓明先生のコメント、さらに司会記録をおつとめ頂きました山村亜希先生の討論のまとめについてはこちらの方に掲載させていただきますので、よろしければご笑覧ください(私の発表分については下記↓にも掲載させていただきます)。

 

 「人文地理」の中で、研究部会の活動実績についてもご報告があり、歴史地理研究部会の活動の概要と展望について、その中に「歴史地理学的視点の有効性の提示」というテーマについて言及がありました。たまたま上記の第156回については参加者が34名ということで、(私自身の)予想を超える参加者数がありました。これは(私以外の)ご報告者の方のおかげとは思いますが、それにしても地理を歴史的に捉える視点について一般的にも関心が高いことの証左であったような気はします。

 僭越ながら、今後の歴史地理(学)は潜在的には必ずある社会からの関心や興味を的確にすくい上げるとともに、歴史地理の知見や方法論、アプローチの手法を従来の文化や教養といった枠にとどまらず、例えばビジネスシーンにまで広げていくことができるかがカギではないでしょうか。

 

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

2019年8月31日 一般社団法人 人文地理学会歴史地理研究部会報告

 

道路(軒下地)からみた官民地境界の変化―滋賀県大津市を事例に―

要旨

 

報告者 西村和洋(滋賀県土地家屋調査士会)

 

 本研究は近世由来の道路利用慣行(軒下地)が、近世から近代において道路と私有地の間の官民地境界に与えた影響を検討したものである。「軒下地」とはわが国の歴史的な都市域内における公の道路と私有地との境界領域を構成する道路利用慣行で、近代に入って道路狭あい化の克服のため「軒切り」が行われたとされている。先行研究としては大都市の事例が中心で、地方都市は俎上に上がっていなかったが、本研究において一地方都市である大津においても軒下地が存在し、大正期に至るまで事実上放置されていたことが明らかとなった。

 いわゆる「大津百町」においては、町絵図、地籍図類の現存状況が良好で、特に大津代官の指示のもと元禄8年(1695)に一斉に作製された町絵図については、百町の内、76町にて今回現存が確認できた。そこで町絵図及び地籍図類のデータベース化と、記載された一筆単位の情報の整理を行った。町絵図の記載情報によると大津の軒下地は凡そ二尺から三尺程度の幅であり、都市構造や道路幅、溝等との明確な相関関係は見られなかった。名称については西日本では「軒下」と表記されているのに対し、江戸では「庇」と表記されるケースが一般的だが、大津においては「軒下」の他に「庇下」「軒通」といった表記も数多く見られるなど、道路利用慣行としてはほぼ全町的確立はしていたものの、名称については統一されたものでなかったことが確認できた。

 このように大津において軒下地慣行は元禄期には確立していたが、明治維新を経て、近代的土地所有権が導入され、官民地の区分の明確化が行われる過程において是認されてきた利用慣行を画一的に排除することが迫られた。しかし、明治新政府の交通政策が鉄道に傾斜し、道路管理については「河港道路修築規則」「道路掃除ノ条目」「道路ノ等級ヲ廢シ國道縣道里道ヲ定ム」といった近世法の域を出ない法体系のまま大正期を迎えたことから、近世以前の利用慣行が排除されないまま生き残ったのである。また、大津においては近世を通じて道路幅の変化がないことから、軒下地は道路を占用する権利としての面と、共同体的な規制とが混じって実質的に建築制限線の役割を果たしており、輪をかけて利用慣行の解消は捗らなかった。

 しかし、そうした条件下においても軒下地の私的占有を制限し、その解消を目論んだ布達や条例を大津(滋賀県)では明治17年(1884年)より整備し始めるが、それでも市民側は狡猾に抜け道を確保し、進捗は芳しくなかった。しかし、政府にとって明治期からの課題であった道路に関しての近代法規である旧道路法が大正8年(1919年)に成立し、同時に定められた関連法規の道路構造令によって、規定された幅員の確保が厳密に求められるようになり、軒下地の解消が俄然進むこととなる。その遠因としては自動車台数の増加など交通事情の変化はあるものの、独自に事業実施が可能な大都市と違い、一地方都市である大津においては国レベルでの法整備とそれに伴う財政的措置という状況の変化が決定打となったといえる。また、「軒切り」の具体的な事例として旧北国街道が通過している大津市尾花川地区を取り上げ考察を行った。同地区では軒下地の解消の過程において、県道の有効幅員の条件を満たすことが迫られたこともあり、行政側が従前からの軒下地に関する解釈の変更を行い軒下地と私有地との境界線を変化させることによって、手間と費用の必要な用地買収を避けつつ道路整備を進めるという強権的な様子がみられた。

 軒下地に代表される道路利用慣行は明治期に入って、近代的土地所有権の確立と同時に単純に一掃されたわけではない。官民地境界も慣行や法制等の社会の変化に影響を受け、変動してきた歴史的な存在であるといえる。

         

                                             以上

2020年

2月

23日

地元神社の行事祭(オコナイ)でした

 

 今日は地元神社で行事祭(オコナイ)でした。わたしも自治会関係者として出席、拝殿への登壇をさせていただきましたが予想に反しての悪天候で、拝殿の上はとっても寒かったです。

 上の写真はオコナイのお供えの品々です。今回のコイは大変元気がよくて、縛ってあるひもを切ってしまい、神官さんに再度縛られていましたが、それでも息をしていました。大変な生命力ですね。

 

 オコナイも昔は虎姫地区の他の集落では5日間ほど務めておられたようなケースもあったようですが、さすがにこれは昔話の世界で、わが地区は今年から実質一日のみの開催と随分楽にはなりました。オコナイ恒例の餅つきも業者さんへの発注と、これまた簡略化が進んでいます。

 

 

 

 神事のあとは直会(ナオライ)です。先ほどのコイも立派にコイの粗汁へと調理されており、折角ですので二杯頂いてきました。生命力の強いコイをいただいて、巷で話題のウイルスを撃退できればと思います。

 

2020年

2月

20日

「どうするんだ。この農地。」ポスターに思う

 

 米原市役所の農業委員会に農地転用の書類を持参した際に上記のポスターを発見しました。農林水産省作成の「子供は都会で就職した。俺が農家やめたらどうするんだ。この農地。」…。

 

 たしかに田舎ではこうした農地が確実に増えています。なかなかグッとくるコピーですね。

全国的にみても、相続の手続きをしていない農地が日本の農地全体の2割程度 (93万ヘクタール)にまで達しているという統計もあるようです。

 

 こうみると、なんとも登記制度そのものが、根幹から問われているような気はするのですが、それはさておき、「相続手続きはちゃんとやりましょう」、と言いたいです。

 不動産はあくまで個人の財産とはいうものの、一種の公共財的な側面も有しています。私もいろんなところで相続未了のケースを見るたびに関係者の方には早急に手続きされることをお勧めさせていただくのですが、なぜか首をたてに振られない方が多いように感じられ、残念な思いでいます。

 

 昨今はテレビなどでも新型コロナウイルスの話一辺倒ですが、とにかくウイルスをばらまくといったことがないように、周囲に迷惑をかけないことが社会の構成員として求められていると思います。同じように相続登記も土地所有者としての社会に対する責任の一つと言えるのではないでしょうか。

 

2020年

2月

14日

境界問題解決支援センター研修会「マトメルこと」と「ツタエルこと」

 

 今日は午後から『「マトメルこと」と「ツタエルこと」~筆界を明らかにするための業務の専門家としての心得~』とのテーマで、講師に株式会社ビジネスプラスサポート 菓子田圭子先生をお迎えしての境界問題解決支援センター滋賀主催の研修会があり、参加してきました。

 

 研修では「マトメルこと」と「ツタエルこと」をテーマに、専門家として押さえておきたい文書作成のポイントや、「書く力、伝える力」について土地家屋調査士として何度も経験してきたであろう相談事例やその受付表をもとに解説していただきました。

 このブログでもそうなのですが、結構「書く」という作業は面倒で、難しく、ときには真意が伝わらないことが多々あります。ビジネスメールでも自分なりには気をつけてはいるのですが、陥りがちなミスや、逆に重複した表現で文章がもっさりしてしまう面など具体的に演習を交えて説明していただきました。

 

 さらに第二部では大津地方法務局から『「境界問題相談」の事例から学ぶ』と題してご講演いただきました。「取扱い」と「取り扱う」の違いなど、公文書作成で間違えがちなポイントをかいつまんで説明いただきました。

 いずれも実際には何度も聞いている話だと思うのですが、どうしても忘れてしまいがちですので、こうして定期的に気づきの機会があることが大事だと感じた研修会でした。

 

2020年

2月

10日

久しぶりに滋賀県行政書士会館へ行ってきました

 

 今日は久しぶりに滋賀県行政書士会館に行ってきました。おそらく資格の登録以来ですので五年ぶりくらいでしょうか。建物の前まではしょっちゅう行き来していますが、なかなか中に入る機会がなかったのですけれども、今日は土地開発部会の会議でしたので入る用事?ができました。

 

 部会では私も日常的に業務を行っている農地転用開発許可などの手続きについて、県内の自治体間の違いや行政書士会の研修のことなど様々なお話をお聞かせいただきました。土地家屋調査士と違って、行政書士の場合は同じ国家資格者であっても土地関係の業務を行っている方は結構少数派ですので、実際に行政書士同士で意見交換をしようにも難しかったりするのですが、今日はなかなか有意義な意見交換ができたような気がします。

 

 

 そういえば朝方を中心に長浜では雪が降りました。二月に入ってやっとまとまった雪が降りましたが、こんなことは人生初です。まとまった、とはいっても多分明日には消えてしまうくらいの積雪量なのですが、やっぱり湖北の冬はこうでなくては物足りませんね。

 なお、大津は全く雪がなかったですが、体感としては逆に長浜より寒く感じたのは気のせいでしょうか。

 

2020年

2月

03日

地元自治会通常総会と防災出前講座でした

 

 昨日は朝から地元自治会の通常総会、そして行政による防災出前講座がありました。この一年間、自治会長をさせていただいてきましたが、この日でようやくお役御免、無事に後任の方が選出されました。

 なお、当自治会では前自治会長は自動的に副会長をそのままつとめるという、規約になっておりますので、副会長として今後一年間は務めさせていただく事になります。

 

 また今回の総会では議事終了後に防災出前講座をセットで開催させていただきました。独自の日程の開催ではどうしても参加者数が見込めないこともありましたので、周りの自治会と比べて遅くはなりましたが今回の日程となりました。

 最近はマスコミでもコロナウイルス一辺倒で、時期的には水害の季節ではないのですが、いつ来るかわからない災害に対して、まずは自らの地域の水害リスクを中心に、災害対策の知識を得るという貴重な機会になったことと思います。

 

2020年

2月

01日

近畿ブロック土地家屋調査士会・公嘱協会・政治連盟合同会議でした

 

 昨日は近畿ブロックの土地家屋調査士会・公共嘱託土地家屋調査士協会・各会政治連盟の合同会議が京都市内のホテルにて行われましたので参加させていただきました。

 

 私自身は今回初めての参加だったのですが、近畿各会の取り組みや課題、政治連盟が中心となって取り組んでおられる土地基本法や民法改正に関わるパブリックコメント等のお話をお聞きすることができ、大変勉強になりました。

 

 

 

 上は会議で配布された資料で、2020年1月31日の神戸新聞の記事です。兵庫県土地家屋調査士会の橋詰会長と兵庫県選出の国会議員で国土交通省赤羽一嘉大臣との対談がまとめられています。土地家屋調査士制度70周年の記念対談とのことですが、土地家屋調査士の資格紹介にとどまらずタイムリーな所有者不明土地問題や防災対策、さらには法改正などにもふれられており、とてもいいPRになったのではないでしょうか。

 

2020年

1月

28日

続「改正地券」を入手しました

 

 昨年も雪が少ない冬でしたが、今年は輪をかけて、というより全く雪をみずに1月も終盤です。関東では今日明日と雪が降るようですが、こちらでは雪が降らなさ過ぎて雪が待ち遠しいといった状況です。温暖化について懐疑的な意見を持つ方もおられるようですが、私の地域は昔と比べて、温暖化としか考えようのない気候が続いており不気味です。

 

 それはさておき、昨年末も本ブログにおいて改正地券を取り上げさせていただきましたが、年明けも新たに入手しましたので引き続きご報告がてら。

 今回もいつものネットオークションで落札したのですが、まとめて35枚分と枚数も多くて、お得な感じもしましたのでついつい入札したものの、送られてきた現物は程度もよく結果オーライでした。

 

 基本的には滋賀県の愛知郡や神崎郡に属する耕地の地券なのですが、そこは水源に乏しいとされる滋賀県湖東地区らしく「野井戸」の記載が幾つかの地券上に記載がありました。具体的には「一、田壱反弐畝弐拾五歩 内井戸敷弐歩」といったような内容です。こうした記載は現在も土地台帳や登記簿でも確認できるのですが、地券にも同じような記載があることに意義があると思います。

 

 なお、本当は地籍図を狙ってオークションサイトをのぞいているのですが、これといった地籍図はまずオークションでは見かけません。地券は個人の所有物ですからよく出品されるのですが、地籍図はさすがに地域の共有物、財産ですので仕方ないのですが…。

 

2020年

1月

23日

「サラメシ」のロケ隊を大津駅前で発見!

 

 今日はお昼の時間から土地家屋調査士会の用事で大津の司調会館に出向きました。JR大津駅からの道中、なにやらテレビのロケと思しき一行を発見。よく見るとNHKの人気番組、中井貴一のナレーションでおなじみの「サラメシ」のロケ隊のようです。

 

 この時間帯だから「きょうのお昼何食べましたか?」の取材かな、と思います。ただ写真を見てもお分かりのように人通りの少ない路上ですので他人事ながら効率が悪いような気もしましたが、この直後にインタビューされていた方がいましたから、人通りはそれ程問題ないのですかね。

 自分から取材されに行くことも少しだけ頭をよぎりましたが、恥ずかしいのでやめにしました。インタビュアーも芸能人ではないですしね…。

 でも昔からよく見ている番組でしたので、ちょこっと嬉しかったです。でも何故に大津?と思いましたが現在NHKで滋賀にゆかりのスカーレットや明智光秀を放送中だからなのでしょうかね。

 

 その後、用事が終わってJRで帰りましたが途中の能登川駅で沿線火災ということで電車がストップ。復旧の見通しも立たなかったので仕方なく近江鉄道バスで愛知川駅に行き、そこから近江鉄道で彦根駅まで移動しました。近江鉄道バスも近江鉄道も久しぶりで、なんだか小旅行のような気分を味わうことができました。両方とも存続が危ぶまれていますが、地域の公共交通機関の存在はこうした有事の際にはやっぱり有難いものですね。

 

 

2020年

1月

20日

筆界調査委員の任命証書交付式でした

 

 今日は午後から大津地方法務局の会議室にて「筆界調査委員任命証書交付式」でした。私も通算4度目になるかと思うのですが、二年間の任期が記載された新しい任命証書を大津地方法務局の中村局長より手交いただいてまいりました。

 4度目とは言うものの、私自身はほとんど筆界調査委員らしいお仕事はしておらず、何となく更新させていただいているのも申し訳ないのですが、果たして今期はどうなりますやら…。

 

 

 

 大津地方法務局の総務課の前には土地家屋調査士試験の筆記試験の合格者受験番号が貼りだされてありました。そういえば私も筆記試験の合否が気になって、直接大津まで出向いたことがあります。ま、正直なところ自信もあったので記念に見に行ってみるか、みたいなノリではありましたが、とにかく筆記試験合格者の皆さん、おめでとうございます。

 (私見ですが)二次試験は出席「さえ」すれば最終合格する、はずです。体調管理だけは気をつけられて近い将来、是非私たち土地家屋調査士の一員になって下さい!

 

 

2020年

1月

17日

土地家屋調査士会長浜支部研修会と司法書士会との合同新年会でした

 

 今日は夕方から滋賀県土地家屋調査士会長浜支部・支所合同の研修会と司法書士会長浜支部との合同新年会でしたので出席してきました。

 

 研修会は長浜公証人役場の阿野先生をお招きして、相続法の改正のポイントについてお話をしていただきました。実は先月も行政書士会湖北支部の研修でも同じお話をうかがっているのですが、今回はおさらいということになります。

 土地家屋調査士としてはやはり、法務局で今年新たにスタートする「自筆証書遺言の保管制度」が気になるところです。この制度はおそらく多くの国民が今後利用されると思われるのですが、もしかして近い将来には法務局は不動産登記手続きをするところでなく、遺言書を保管するところ、なんてイメージが一般的になる時代が来るのかもしれませんね。

 

 研修会の後は会場を移動して、司法書士会との合同新年会です。今年でこの形式も10年目とのお話が支部長よりありました。何となく10年前のことも覚えていますが、時がたつのは早いものですね。近年は長浜駅隣の〇民で開催されていましたが、今回は少しグレードをあげたお店が会場となりましたので、参加者も普段の年より多かったかな、という気がします。

 土地家屋調査士とはともかく、同じ登記手続きの代理を行う資格者でありつつ、司法書士さんとまとまった交流もこの年一回の新年会のみというのが現状です。それでも、こうした場がもて、お付き合いさせていただけることは、他の支部にはない長浜支部の大変すばらしい特徴だと思います。

 

 ご担当いただきました支部支所、そして司法書士会の役員の皆様、ありがとうございました。

  

2020年

1月

15日

2020年農林業センサス農林業経営体調査の統計調査員をしています

 

 わが国の農林業の実態を明らかにすることを目的とした「農林業センサス」の調査が現在行われていますが、かくいう私も統計調査員として現在当該地区の調査を昨年末より行っています。昨日も市役所では調査員に支給された鞄を抱えた方が何人かウロウロされていました。私は土地家屋調査士や行政書士の業務のついでで担当の職員さんに調査について少しだけご相談をさせていただきましたが、皆さん大変ですね。

 

 そもそも私の地区は「農林業」とはいうものの林業は土地柄的に全く該当せず、農業も実際には細々と経営しておられる兼業農家のみであり、調査は比較的楽ではあるのですが、それでも慣れないせいもあって手間取っています。

 少ないながら調査員には報酬も出るようですが実際は焼け石に水のようなもので、社会的にも全く注目されない縁の下の力持ちみたいな活動です。でも昨年は統計偽装問題などもありましたし、日本農業の今後を考えると大事な役割をもつ調査ですね。

 

2020年

1月

08日

滋賀県社会保険労務士会の新春賀詞交歓会に出席してきました

 

 本日は滋賀県草津市内にて開催されました滋賀県社会保険労務士会主催の令和二年新春賀詞交歓会に出席してまいりました。私は社会保険労務士ではありませんが、滋賀県土地家屋調査士会に対してお招きをいただきまして、本来は会長が出席すべきところ所用にて私が代理にて出席させていただいたという次第です。

 

 さすがに賀詞交歓会だけあって来賓のご挨拶が一時間以上にわたって続きましたが、国会議員や上の写真にもありますように三日月大造滋賀県知事のご臨席もあり、大変賑やかな催しとなっていました。また旧知の社会保険労務士の先生方とも数年来ぶりにご挨拶ができたことも個人的には良かったです。

 

 今日は普段参加させていただく事の多い土地家屋調査士や行政書士とは違う「社会保険労務士」さんを取り巻く環境の変化や課題も垣間見れたような気がします。特に何名かの御来賓が「働き方改革」について触れられていましたが、何のための「働き方改革」なのか、社会的にもその意味をもっとかみしめていく必要があると感じました。

 

2020年

1月

01日

新年あけましておめでとうございます!

 

 新年あけましておめでとうございます!

 皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

また、旧年中は多大なるご支援とご指導、ご鞭撻をいただきました方々に厚く御礼申し上げます。本年も一層のサービス向上に努めて参りますので、より一層のお引立てを賜りますよう謹んでお願い申し上げます。

 

 振り返りますと旧年は業務でもプライベートでもいろいろと節目の年になりました。果たして今年はどうなりますやら…。いつの間にやら4度目の年男ということで、公私共に充実した一年になりますように。

 

 本日は元旦というとこで地元日前神社の「元旦祭」に参加させていただきました。自治会長として区民の皆様のご健康とご多幸を最優先に祈願させていただきましたが、今日は天候もよく、寒さに震えることなく神事を終えさせていただき大変ありがたかったです。

 

 なお、「西村土地家屋調査士行政書士事務所」の業務開始については年明け1月6日からと予定しています。ただ、特に遠出の予定もありませんので積もった課題を片付ける正月になりそうです。

 

2019年

12月

26日

大津地方裁判所で刑事裁判の傍聴をしてきました

 

 昨日は土地家屋調査士会の関係で、かねてより申し入れしていました大津地方裁判所での刑事事件の傍聴に参加してきました。

 

 今回裁かれる事件は無免許でバイクを運転したとのことで(しかも複数回)、よくあるパターンの刑事事件なのでしょうね。それでも実際に被告が手錠や腰縄をつけて入廷されてきた様子を見て「ドラマみたいだな…」と思いました。ニュースで映像が流れる法廷のシーンはそこそこ大きい部屋が映りますが、今回のような社会的な注目はゼロ?のような裁判では精々頑張っても傍聴者が30名でいっぱいになるようなキャパシティでした。

 

 個人的には大学生のときに法学部棟に法廷を模した教室があり何度か入ったことがありましたが、さすがに実際は教室とは違って緊張感がありました。また裁判官や弁護士の先生からの発言は直接はそうしたことは言われないものの、被告には今後何とか立ち直って欲しいという思いを感じることができました。裁判官はかなり若い方とお見受けしましたが、意外と人情味の出るものなんですね。いずれにせよ見るのも聞くのも今回が初めて裁判傍聴でしたのでいろいろと興味深い体験になりました。

 

 なお、裁判所内は敷地内はすべて写真撮影不可とのことでしたので、敷地外から写真は撮影しています。

 

2019年

12月

21日

「改正地券」を入手しました

 現在、不動産取引に際しては「登記識別情報」が必要ですが、2005年の不動産登記法改正以前は「権利証」が必要でした。では権利証ができる前は何で不動産取引をしていたかといえば明治初期に発行された「地券」でした。

 「地券」といっても実際には二種類のものが発行されています。一つは明治5年に発行された「壬申地券」です。これは地籍図(壬申地券字引絵図)と対となるもので、土地の私有が公に認められたことを受けて、それ以前も都市部では発行されていた「沽券」の制度を真似て作られました。そして明治8年、地租改正の進捗に合わせて全国的に様式を統一させた「改正地券」が発行されます。改正地券は壬申地券が和紙であったのに対し、比較的上質な用紙に二色刷りで発行されており、保管状況も比較的良好です。従って今日「地券」といえばほぼ見つかるものは改正地券であり、インターネットのオークションサイト等でも出品件数は多いです。

 

 今回ご紹介させていただく地券も偶々入手したものですが、改正地券です。現在の滋賀県長浜市郷野地区の土地の所有を証明すべく発行されたものです。

 券面表側の右上には「明治8年」とスタンプが押されていることからも改正地券であると判断できますが、この地券は明治11年に発行されています。その前年にはそれまで地租が3%とされていたものが、有名な伊勢暴動により2.5%に引き下げられます。教科書にも「竹槍でドンと突き出す二分五厘」と掲載されていることからご記憶の方も多いと思いますが、当時の政策変更の痕跡がこうして地券にも残っているわけですね。

 

 裏面には印刷でこの地券の性格について汎用のものですが説明書きがなされていますので、下に整理しておきます。この説明書きを素直に受け取ると、国外に転出した日本人はその時点で土地の所有権を失ってしまいます。外国との距離が今とは違うとはいうものの、恐ろしいルールです。

 

 「日本帝國ノ人民土地ヲ所有スルモノハ必ラス此券状ヲ有スヘシ

  日本帝國外ノ人民ハ此土地ヲ所有スルノ権利ナキ者トス故ニ何等ノ事由アルトモ日本政府ハ地主即チ

  名前人ノ所有ト認ムヘシ

  日本人民ノ此券状ヲ有スルモノハ其土地ヲ適意ニ所用シ又ハ土地ヲ所有シ得ヘキ権利アル者ニ売買譲

  渡質入書入スルコトヲ得ヘシ

  売買譲渡質入書入等ヲナサントスルモノハ渾テ其規則ヲ遵守スヘシ若シ其規則ニ因ラスシテ此券状ヲ

  有スルトモ其権利ヲ得サルモノトス」

 

 また、偶々ですが表面記載の持主は氏名から女性と推測しますが、当時女性も地主となる権利を有していたこと、裏面で家督相続により、おそらくは息子と思しき方に所有権が移動したことが確認できます。

 

 当時の民衆は、地券を受け取った際はどんな気持ちだったのでしょうか。おそらく現代人にはわからない程の感激を覚えたのではないかと推測します。

 現代では地券は完全に法的根拠を失い、不動産取引に際しても何の証明力もありませんが、明治の近代土地所有の黎明期の証として、当時の社会に思いを馳せてみるには大変興味深い史料であると思います。

 

 

2019年

12月

16日

湖北圏域河川整備計画(変更原案)説明会でした

 

 今日は午後から虎姫文化ホールにて開催されました「湖北圏域河川整備計画(変更原案)説明会」に参加してきました テレビでもたまに住民説明会が放映されますが、実際の住民説明会に参加するのは初めてのような気はします

 内容としては先日の新聞報道でも田川(カルバート)の改修計画が発表されていましたが、マックスで200億円を超える巨費を投じた大規模な整備がなされるようで、その詳細について県土木事務所より説明があり、質疑応答が行われました

 

 先日の連合自治会の集まりで今日の説明会に出席するよう案内を受けていましたので参加した次第ですが、ざっと見渡したところ参加者の99%が男性で、平均年齢は70歳オーバーかな?といった様子でした

 自治会や役所関係者だけでなく、河川整備計画自体が20年にわたる長期間の整備期間ですので、もう少し若い年齢層や女性にも響くPRをしていただければと思いました

 

2019年

12月

13日

地元神社の新嘗祭でした

 

 今日は午後から地元の日前神社の新嘗祭に自治会長として参加させていただいてきました。見ての通りの晴天で、この時期の屋外の神事にとって大変ありがたい陽気でした。とはいえ、時折吹く風の冷たさは十分季節を感じるものではありました。そのせいか、夏はそれ程までは美味ではなかった直来の鯉こくが、今日はひと際美味しく感じることができました。

 

 この節目に今年一年の無事平穏と実りに感謝し、来る年もそのようであれと願うばかりです。

 

2019年

12月

07日

行政書士会湖北支部業務研修会「相続法の改正ポイントについて」

 

 今日は午後から長浜市内にて行政書士会湖北支部の研修会と忘年会でした。

研修会のテーマは「相続法の改正ポイント」ということで、講師に長浜公証役場で公証人をおつとめ頂いています公証人の阿野純秀様でした。阿野公証人は以前に大津法務局長や神戸法務局長を歴任されており、土地家屋調査士会の総会などでお見かけしたことはありましたが、公証人として今年から長浜に来られたということをこの場で改めて実感しました。

 

 阿野公証人からは相続法の改正ポイントについて二時間にわたって詳細にご説明をいただきました。特に法務局にもかかわる点として公的機関(法務局)における自筆証書遺言の保管制度が創設された(遺言書保管法)とのことで、今後も関心をもって見守りたいと思います。

 ほかにも配偶者居住権の新設や遺産分割の見直しなど、実務家にとっては結構影響のある改正が多かったのだと遅まきながら勉強をさせていただきました。

 

 研修会の後は毎年恒例の懇親会(忘年会)でした。今日は恐らく忘年会の集中日だと思いますが、街中やJR駅でも焼き肉の匂いがそこかしこに漂っていましたね。

 

2019年

12月

05日

表題部所有者不明土地の所有者等の探索が始まりますね

 

 本日、大津地方法務局彦根支局を訪問しましたら入り口に上記の掲示がありました。大津地方法務局のサイトでも既に案内されていることですが、「表題部所有者不明土地の登記及び管理の適正化に関する法律」に基づいて、表題部所有者不明土地の所有者等の探索を開始する旨のお知らせです。この探索事業は近年話題の所有者不明土地問題解消の一つとして実施地域について地方公共団体からの要望等を踏まえ、法務省が実施するものです。

 

 今回長浜支局管内からは探索実施地域は選ばれませんでしたので、彦根支局にいって「あ、こんな掲示があるな」と初めて気づいたのですが、サイトでの案内と違い、所有者名も記載がありました。ただ所有者名とは言いつつ大抵が大字持ちであったりして個人の所有地はそれ程ありません。

 なお、彦根市の中ではでは鳥居本町も一部が対象になっていますが個人的には近年分筆業務の依頼を受けたものの、隣接地がまさしく所有者不明状態で境界確認ができず、そのままお流れになった案件が近くにあります。何とか所有者を見つけようと探偵みたいに聞き込みやお手紙作戦?もしましたが、まさに雲をつかむような思いで苦労しました。今回のチャレンジがどのような成果を上げられるのか、個人的にも関心をもって見守りたいと思います。

 

2019年

11月

30日

地区連合自治会連絡会でした

 

 今日は夕方から長浜市虎姫地区連合自治会の連絡会が行われましたので出席してきました。地区すべての地区の自治会長さんが集まり、先日の地区避難訓練の報告や、先日発表のあった田川カルバート改修の説明、さらに事務局からの連絡事項をうかがったのちに、かねてからご案内いただいていた懇親会が催されました。

 

 私は自動車で参加しましたので完全ノンアルコールでしたが、他の地区の自治会長さんと食事をしつつ、じっくりと情報交換をさせていただきました。近隣の集落であっても自治会運営もそれぞれ結構な違いがあったり、自治会長として苦労したことをこぼしあったりして大変有意義なひと時になりました。

 

 自治会長の任期も凡そ残り二か月となりました。全国的には今年いろいろとありましたが、我が地域は天災もなく、例年に比べても比較的無事に過ごさせていただいています。少し自己中かもしれませんが、何とか自治会長の任期中はこのまま平穏に、と願わないではいられません。

 

2019年

11月

20日

大津地方裁判所を訪問

 

 今日は朝から土地家屋調査士会の関係で、大津地方裁判所を訪問してきました。

これまで地裁の敷地の前は何度も通っていますが、敷地の中に入ったのは今日が初めてです。

 

 さすが裁判所だけあって、建物の中はたとえが難しいのですが、変な重力というか、そこはかとない緊張感が感じられました。法務局とはまたちょっと違った雰囲気ですね。

 今日の訪問が実を結ぶことがあるといいのですが、今後に期待です。

 

 

2019年

11月

13日

倫理研修会・消費税率の説明会および親睦ボウリング大会と懇親会

 

 昨日は栗東市内において開催されました滋賀県土地家屋調査士会総務部・財務部主催の「令和元年度 倫理研修会・消費税率引上げに伴う軽減税率制度の説明会および親睦ボウリング大会」に参加してきました。

 

 まず倫理研修会ですが広島県土地家屋調査士会の顧問弁護士である田中陽氏を講師にお招きし、「専門家が気をつけるべきクレーム対応について」と題した講演をお聞きさせていただきました。

 田中弁護士からは「クレーム」について、その背景事情や交渉術などについてのエッセンスを、わかりやすい例を挙げていただきご説明をいただきました。

 土地家屋調査士は土地境界の確定のため、隣地所有者様に押印依頼などをさせていただくケースが度々あります。そのような際に役立つ、実用的な心理学の応用法や交渉過程での人間の理性を超えて作用する要素の解説等々、とても参考になる内容でした。

 講演の前には弁護士のお話をお聞きする、ということで法律的な内容が主であろう、と当然考えていましたが終わってみれば法律的なお話はほとんどなく?、係留効果(アンカリング)やフレーミングなど心理学のお話を次から次へとご紹介いただけたことは、それはそれで新鮮で良かったです。

 

 

 研修会の後は同じ建物の同じフロアにあるボウリング場にて「支部対抗 親睦ボウリング大会」でした。支部ごとに参加者のアベレージを出し、その順位を競うということで、個人的には足を引っ張らないかとドキドキしていましたが、2ゲームとも100点は超えることができましたので、どうにか最低限の数字をクリアできホッとしました。ちなみにわが長浜支部はあと一歩のところで準優勝、優勝は大津支部でした。

 なお、写真は始球式の様子で、会長の第一投の瞬間です。

 

 そういえば土地家屋調査士会関係でボウリングをしたのは今から遡ること凡そ18年ほど前の補助者時代に、長浜市内のボウリング場で行われた支部の懇親会事業に参加させていただいて以来です。あれから、いつの間にか随分な月日が経ちました。そんな懐かしいことも思い出した印象的な親睦事業でした。

 

 ご用意いただきました総務部・財務部の皆様、大変ありがとうございました。

 

2019年

11月

09日

合筆錯誤による抹消登記の申請

 

 たまにはお仕事のことも。

 

 あまり褒められたものではないですが、合筆の錯誤による抹消登記の申請を初めてすることになりました。合筆の抹消登記とは、一旦合筆し、一つになった土地を錯誤を原因として再度元どおりにばらすわけです。私も土地家屋調査士歴も16年ほどになりますが初めてですし、周りの土地家屋調査士に聞いても経験のある方はいませんでしたので、それなりにレアケースの申請なのでしょう。分筆の錯誤なら、ケースとしてはチラホラあるのでしょうけどね。

 

 今回は申請の事前に登記官と相談の上、申請書はひな形もないので自前で作成し、さらに申請人の実印を押印した上申書を添付して無事処理していただけました。事の発端は何を言っても私の責任ではありますが、依頼人さんが高齢の場合は、意思確認は何度行なっても足りることはない、ということを学びました。

 

 

2019年

11月

05日

千代保稲荷神社(おちょぼさん)に参拝してきました

 

 今日は朝から岐阜県海津市にある「千代保稲荷神社(通称おちょぼさん)」に参拝をしてきました。滋賀県でも商売繁盛の神様である「おちょぼさん」は結構有名で、特に長浜市周辺の自営業者の間では頻繁に参拝している方もおられると仄聞しています。

 かくいう私は残念ながら商売っ気も、信仰心も薄く?、一度も参拝したことがなかったのですが今日は一日行楽日和だということで出かけてきた次第です。

 

 狭い参道は縁日のように参拝客で混んでおり、当初入店を目論んでいました有名な金ぴかの串カツのお店も行列でいっぱいで行かずじまいでした。他のお店をよくみますと川魚を売るお店が何店舗かありましたが、川魚は昔はこのあたりの貴重なたんぱく源だったのでしょうね。そのあたりはちょっと琵琶湖周辺地域と似た風情で、意外とそうした共通点が滋賀県民に人気があるお稲荷さんの秘訣かも、と思いました。他に変わったところでは「ナマズのかば焼き」も食べられるようでしたが、やはり勇気がなくチャレンジは断念しました。

 代わりにと言っては何ですが今更ながら流行りの「タピオカ」にチャレンジしてみました。最初よくわからず、焦って底にたまったタピオカをかき混ぜないで飲んでしまったのですが、次回があればじっくり味わっていただきたいと思います。

 

 わざわざ商売繁盛の神様に参拝したにもかかわらず、事務所の商売繁盛のことを全くお願いしないまま、参道散歩で終始してしまった訪問でした。

 

2019年

11月

03日

黄綬褒章受章記念祝賀会に出席してきました

 

 今日は滋賀県土地家屋調査士会の先輩会員さんが令和元年春に黄綬褒章を受章されましたので、その黄綬褒章受章を記念する祝賀会に出席させていただいてきました。出席させていただいた、とはいうもののかくいう私自身も会役員の関係もあり発起人の一名として、本祝賀会のご案内を発送させていただいております。お陰様で今日は全国各地から多数の参加者にお越しいただき、盛大な会を催すことができました。

 なお、会場は今回、長浜市の北ビワコホテルグラツィエということで、土地家屋調査士会がらみのイベントとしては久々に地元での開催、普段のことを思うとずいぶん楽でした。

 

 祝賀会では多くのご来賓様より、お互い若かりし血気盛んな当時のエピソードの紹介もいくつかありましたが、何かと気を使いすぎて本音でぶつかることを避けがちな今の世上とは違う、土地家屋調査士という職業倫理や信頼感をベースにしたぶつかりあいを大変羨ましくお聞きさせていただいたのでした。

 他にご友人の代表者からお話があったと思うのですが、黄綬褒章(おうじゅほうしょう)とは「農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方」に授与されるとのことで(土地家屋調査士では全国で毎年0.04%の会員が授与されているとのこと)、虎姫高校の同級生として誇りに思うとスピーチされていました。

 また個人的に数年来ご無沙汰しているような方々とも、ゆっくり杯を重ねることもできました。こうした祝賀会が土地家屋調査士が会の枠を超えて、横のつながりを深めることに役立っているのですね。

 

 今日は発起人ということで、礼服に白のネクタイという、完全に結婚式のいでたちでした。そういえば今年は自治会長として神社行事に参加する際に、この装いも何度かありました。当面は結婚式より、こうした場にお招きいただく機会が増えそうな気はします。

 

2019年

10月

25日

滋賀県長浜市木之本町古橋地区の鶏足寺(旧飯福寺)にて

 

 今日は土地家屋調査士のお仕事の関係で長浜市木之本町の古橋へ行ってきました。古橋地区といえば10年ほど前まではそれ程でもなかったと記憶しているのですが、最近では鶏足寺(旧飯福寺)の紅葉がすっかり有名になり、観光客も多いようですね。かくいう私は10数年も訪問していないのですが、テレビなどで時折放映されている様子を拝見しますと、徐々に観光地らしく整備も進んでいるようです。

 なお、上の写真は集会所から与志漏神社の方を撮影したものですが、今年の紅葉のシーズンはもう少し先のようです。

 

 今日はあいにくのお天気でもあり、あくまでお仕事ですので鶏足寺までは足を延ばしませんでしたが、また久々に訪問したいです。行かれたことのない方も、山里の静かな集落に佇む古刹は想像以上に規模も大きく、往時の繁栄が偲ばれ、行楽にとてもいい名所です。紅葉の際には是非いらしてください!

 

2019年

10月

19日

滋賀県土地家屋調査士会 業務部・研究部共催 令和元年第1回研修会

 

 本日は午後から滋賀県草津市内にて滋賀県土地家屋調査士会、業務部・研究部共催の令和元年第1回研修会でした。

 テーマは「所有者不明土地の問題とは何か 、その解消に向けての土地家屋調査士の関わり方」ということで、昨今マスコミ等においても「九州より広い土地が所有者不明土地(迷子の土地とも)と化している」との言葉が躍っており、徐々に世間の関心も高まっていますが、そうした社会的な課題に対して土地家屋調査士として今後どのように関われるのかを探るきっかけとなる研修会でした。

 

 まず第1部において「所有者不明土地問題の背後にある問題ーその日本的起源と解決の方法」というテーマで立命館大学政策科学部の高村学人教授に講演をいただきました。高村教授は所有者不明土地や空き家問題などについても積極的に論文を発表されておられる気鋭の研究者ですが、土地家屋調査士としては何年にもわたり立命館大学の寄付講座にいても大変お世話になっている先生です。

 講演ではまず、「所有者不明土地問題」とは何か?ということで所有者不明土地問題が昨今大きくクローズアップされてきた経緯と、それに連動した法制度の整備について整理をいただきました。さらに今年に入って整備された表題部登記適正化法と先生のご専門の入会権の詳細についてお話をいただきました。

 講演のまとめとして、これまで一貫して土地に関しての登記といえば「分筆登記」が件数も多く、代表的な手続きでしたが今後は「合筆登記」と、それに伴う国土の再統合が重要になるであろうとのことでした。私たち土地家屋調査士も報酬額の多寡?もあり、ついつい分筆登記に目が行きがちですが、パラダイムの転換が求められるこの時代においては、幾つかある合筆登記の制限項目を緩和し、まずは明治以降の様々な政策の影響で細分化された土地を「とにかく広げる」「所有者単位で集約する」ということは社会政策として、一考に値するご提言であると思いました。

 

 また第2部においては「表題部所有者不明土地への法務局の取り組みと土地家屋調査士の今後の関わり方について」と題して大津地方法務局総括表示登記専門官の吉水 伸 登記官より主に今後の所有者等探索委員について表題部登記適正化法のより具体的な解説をいただきました。なお、所有者等探索委員については主に土地家屋調査士などの国家資格者が就任することが予定されていますが、解説では当該地域の歴史・文化

の研究者も対象とされるようで、なかなか斬新と言いますか、面白いとは感じました。

 

 続いて「資格者代理人方式によるオンライン申請に関する実務について」と題して大津地方法務局総務登記官 水野 啓吾 登記官より、今年11月11日より開始が予定されている土地家屋調査士報告書方式について説明をいただきました。新しいオンライン申請の方式ということで会員さんの関心も高く、質疑応答では質問が活発に出ていたことが印象的でした。

 

 今回の研修会は出席率の低下が囁かれる滋賀県土地家屋調査士会の研修会としては参加者もいつになく多く、内容も時宜にかなった所有者不明土地問題について総論から各論へとお話がスムーズに流れるものであり、お聞きしていて大変理解しやすいものであり、大変充実したものであったと思います。

 土地家屋調査士制度が今後も長く社会に必要とされるためには、社会経済の動向に常に注意を払い、人口減少というこれまで直面したことのない、先の見えない今の時代にフィットした不動産管理の在り方を関係機関や研究者の方々とも共同し、模索していかねばならないと感じました。

 大変お忙しい中、講師をお務めいただきました三名の先生方、誠にありがとうございました。

 

 

2019年

10月

12日

令和元年度土地家屋調査士業務形態・報酬実態調査(アンケート)

 

 3年ごとに全国の土地家屋調査士を対象に日本土地家屋調査士会連合会が実施している「土地家屋調査士事務所形態・報酬実態調査」の時期がやってきました。

 前回までは全土地家屋調査士を対象にアンケート調査が行われていたのですが、今年からは無作為に抽出した2割の会員を対象に調査票が送られるとの情報を聞いていましたので「2割なら、うちには来ないかな…」と思っていました。が、しかし見事その2割に選んでいただいたようで、今週わが事務所に調査票が送られてきました。

 

 先ほど調査票に記入し、投函してきましたが、個人的には毎回調査結果については興味深く拝見させていただいています。特にアンケート結果を全国8ブロックに分けて集計しているのですが大都会(を含む)のブロックと、地方のブロックでは報酬額に明らかな差があります。都市部の事務所は事務所運営費用も地方より多めにかかるのだとは思うのですが、それを差し引いても都市部の方が確実に実入りが良いように思われ、地方から都市へ人口が流出するのもむべなるかな、などと(他人事のように)感じたりしています。実際に実入りを増やすためには事務所の規模をある程度まで拡大する必要があると思うのですが、県庁所在地を除いたいわゆる「ザ・地方」ですと、そもそもその地域の経済規模が小さく、必然的に土地家屋調査士の市場も限られることになりますので、独り勝ちで事務所規模を順調に拡大し続けるのは難しいということは肌感覚でも理解できますね。

 

 なお、今回のアンケート結果もこれまでのように、近いうちに日本土地家屋調査士会連合会のサイトにアップされると思います。土地家屋調査士以外の方もご参考までに一度アクセスいただければと思います。

 

 

2019年

10月

08日

滋賀県行政書士会湖北支部主催 許認可無料相談会のご案内

 

  滋賀県行政書士会湖北支部の恒例事業である「行政書士による許認可手続き無料相談所」が今年も開催されます。

 日時は令和元年10月12日(土)13時~16時まで、会場は長浜サンパレス一階和室(滋賀県長浜市八幡中山町1316-3)です。上の写真は手前が市役所の広報、奥が滋賀夕刊の紙面です。

 

 今年はちょっと台風の進行方向も気になるところですが、昨年も大勢の方にご相談にお越しいただきました。私も相談員の一人として参加させていただいたのですが、建物の登記や土地の地目変更登記など土地家屋調査士業務との関係も深いご相談もありました。

 今日も受任している農地転用許可の件でいろいろと事務所内ではありましたが、行政書士の扱う許認可申請はカバーする範囲も広く、なかなか侮れません。

 

 滋賀県北部在住の皆様、是非お気軽にお越しください 宜しくお願い致します!

 

 

2019年

10月

04日

土地家屋調査士・行政書士業界にもキャッシュレス決済の波は来る?

 

 10月1日よりご存じのように消費税が増税となりました。食料品などで軽減税率が導入されたことにより複雑な計算も強いられており、小売店にはかなり戸惑いもあるようです。また、今年は本格的にキャッシュレス化の波がついに日本へ、ということで「キャッシュレス元年」といえそうですね。TVCMなどでも随分アピールが行われていますし、利用されている方もどんどん増えてきていると思います。

 

 なお、私ども土地家屋調査士や行政書士業界を顧みますと、ほんの一部の事務所で「電子マネー使えます」アピールをしておられる方もおられるようですが、現状は全く関係ないといったところです。そもそもキャッシュレス決済は日常生活での買い物やサービスの決済に使う傾向が濃く、土地家屋調査士へ登記手続を依頼するという、非日常?的な行為においては現金や振り込みがまだまだ根強く残るという気はしています。また、不動産の所有者はどうしても高齢者層が多く、こうした年代にむけて簡単なスマホは発売されてはいますが、それでもアプリを入れて、チャージして、支払うとなるとハードルは高いかな…。

 

 ちなみに、私自身は少し前から「PayPay」はYahoo!ショッピング等で使用していましたが、今更ですが今日初めてPayPayのアプリをスマホにダウンロードし、リアル店舗で買い物をしてみました。はっきりいって、とても便利です。今日は他の買い物もお弁当をナナコで購入しただけで、現金は市役所で300円を使用したのみでした。今の時点でこうなのですから、近い将来、財布は過去のものになるのでしょう。

 

 

2019年

9月

29日

ブラタモリ#144おみくじも修行?延暦寺で行われる真剣なおみくじ

 

 先週に引き続き、「ブラタモリ#144比叡山の修行~比叡山はなぜ“母なる山”になった?~」です。今回は比叡山での修行について、どういったものであるのかを解説したのちに、「おみくじ」発祥の地である比叡山・元三大師堂にておみくじの本来を紐解くお話でした。

 

 林田アナがおみくじを引く前にカウンセリングの記入シート的なものに何を占って欲しいのかを書き入れておられました。私たちの知っているおみくじは精々数百円程度を支払って、ちょっとした動機で引くものでしかないのですが、この比叡山でのおみくじとは修行の一環、人助けであって、決して宗教法人の金もうけ(ごめんなさい)が目的ではないことがよく理解できました。お坊さんの聞き取りの姿勢や、回答される様子を見て、今日でいうところの心理カウンセラーみたいだな、と放送を見て思いました。お経を唱えてくじを引くところなど神秘的な要素もありますが、実はなかなか科学的なんですね、

 

 ちなみに、元三大師ですが、その名を良源と言います。比叡山中興の祖として大変名高い方で(埼玉県川越市の喜多院川越大師が最も有名です)なのですが、実はここ長浜市虎姫地区(旧虎姫町)の出身なのです。虎姫地域の昔話をまとめた冊子があるのですが、元三大師がまさにスーパーマン的に民衆を病気や苦しみから救った寓話がいくつも掲載されていたのを思い出します。全国的にこうした不思議な力で民衆を救う宗教家ということで有名なのは弘法大師空海だと思われるのですが、その役割は私の地域では完全に元三大師が果たしている感じです。個人的には良源は浄土真宗における蓮如と同じく、宗教家というよりも稀代のアイデアマンでありプロデューサーとして能力が非常に高かったのだろうと推測しています。

 

 なお、地域的には上の写真のように(右下にかすかに幣事務所の建物が見えます)元三大師の生誕地であることをPRした看板も立てるなど頑張っているのですが、「おみくじ」は有名でも、「元三大師」の名はなかなか浸透しないようです。でも、今回その業績の一旦が全国放送で紹介されたことにより、いいきっかけになればと願う次第です。

 

 

2019年

9月

25日

滋賀県土地家屋調査士会役員研修会「綱紀事案について」

 

 今日は午後から滋賀県土地家屋調査士会役員研修会でした。役員研修会ではあるものの主な対象は綱紀委員さんでして、私は理事会のメンバーということで参加させていただきました。

 

 研修会は二本立てで、一つは「綱紀事案について~綱紀委員会を中心に~」をテーマに綱紀委員会、綱紀委員の役割と根拠を土地家屋調査士法の規定をもとに詳しく解説をしていただきました。

 印象に残った点としては、日本国憲法第22条第1項にはかの有名?な「職業選択の自由」が定められていますが、職業選択の自由を土地家屋調査士法は制限しているわけで、業務の独占を認めるには一定の要件が必要である。業務の独占を認めることが国民の利益につながるとの結論、それが土地家屋調査士法第2条の職責規定なんですね。

 また「常に」「品位を保持」との規定により業務外も品位保持義務違反を問えることから処分も可能という根拠規定になっている、何度も読んでいるわけですが改めて勉強になりました。

 そして今日の本丸の綱紀委員について、通常の会務執行機関とは独立した存在の綱紀委員会が設置されている意味ですが、会員の品位と綱紀を保持し、社会的信用を高めるとともに、善良な会員を保護する役割を担っているのが綱紀委員会であるとのこと。もちろん本会役員とはいえ、ケースによっては調査の対象になるわけですから業務にあたっては常に緊張感をもって襟を正さないといけないですね。

 

 研修会の二本目は「所有者不明土地問題について~所有者不明土地法を中心に~」ということでお話をおききました。国や法務省もこの問題には最近注力されている様子がうかがえますが、現在考えられている対応の程度では到底今後の「多死社会」「大量相続時代」社会には無力です。最近私の業務でも隣接土地所有者がすべて(4名)、相続登記が未了でした。別に相続財産争いで揉めているわけではなさそうでしたので、一日も早く相続登記手続をして頂きたいのですが、相続手続きについて外野からの強制力が全く働かないものですから仕方ありません。それでも、正直なところ「相続ぐらいしようよ…」と内心呟きつつ、後々ややこしいことになりますから、とご説明はさせていただくのですが…

 研修会後に講師先生とは突っ込んだお話させていただきましたが、所有者不明土地問題は今後の土地家屋調査士業界を占う試金石となると思われますし、関連する法改正や社会の動きに敏感でありたいと思いました。

 

 本日の研修会をご準備いただいた関係者の方々、そして何より講師先生ありがとうございました。

 

2019年

9月

21日

ブラタモリ「比叡山の修行~比叡山はなぜ“母なる山”になった?~」

 

 本日放送のブラタモリ#144は「比叡山の修行~比叡山はなぜ“母なる山”になった?~」をテーマに、滋賀県大津市にある(よく京都といわれるので…)、比叡山を主な舞台に放送されました。

 土地家屋調査士会としても、また個人的にも大変お世話になっております大津歴史博物館の高橋学芸員も出演されるとのことでしたので大変放送を楽しみにしていました。

 

 番組の最初の方で「山、といえば比叡山!」といった掛け合いをされていましたが、昔京都で大学生活を送っていた時に、卒業を間近にひかえた三月だったと思いますが「京都で山と言ったら、比叡山だろう!」ということで友人三人と楽しくドライブ登山をしたことを思い出しました。もう四半世紀も前と思うと恐ろしいのですが、参加予定者が一名体調不良でこれなかったこと、山中の「猿に目を合わさないでください」の看板に友人が「まるでヤンキーみたいだな」と呟いたことなど本当にどうでもいいようなことを今も覚えています…。

 

 番組の中で伝教大師最澄の直筆の古文書が紹介され、その中に「照千一隅」と「忘己利他」の文字がありました。「一隅を照らす」は何かと取り上げられますのでかなり有名な言葉だと思いますが「忘己利他(もうこりた」は昔勤めていた会社で作成したカレンダーにその文字がでかでかと入ってあって、その時に初めて知りました。カレンダーを見た顧客からは「お前のところとの取引は『もう懲りた』」などときついダジャレが返ってきたと社内では囁かれていましたが、伝教大師様のお言葉を軽々しくダジャレにしてはいけませんね。

 

 比叡山についての放送回は来週に続くそうですが、番組の紹介文に『おみくじも修行?延暦寺で行われる真剣なおみくじを林田アナがひく!』とありましたので、あの虎姫最大の偉人のことも少しは紹介されるのかな~、来週の放送も楽しみにしたいと思います。

 

 

2019年

9月

17日

行政書士制度広報月間のポスター掲示依頼に回りました

 

 毎年恒例の行政書士制度広報月間ということで、私も行政書士会湖北支部の一員として幾つかの公的機関に行政書士の広報ポスターの掲示依頼回りをさせていただきました。上は長浜市役所虎姫支所の分ですが、早速掲示いただきまして、ご協力ありがとうございました。

 

 毎年行政書士会のポスターは若い女性タレントが起用されていましたが、今回は男性タレントを起用ということで個人的には性差に配慮ということはよかったと思いますが、行政書士の会員のあいだでは女性タレントがよかった…との声もそれなりにありました。はたして来年はどっちか、注目したいと思います。

 

 来月は行政書士会湖北支部として無料相談会も予定していますが、『行政書士は、頼れる街の法律家』のキャッチフレーズに恥じないよう、研鑽を積んでいきたいと思います。

 

2019年

9月

07日

滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の定時社員総会でした

 

 昨日は滋賀県大津市の琵琶湖ホテルにて滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会第35回定時社員総会が開催されましたので、出席してきました。

 

 今回の定時社員総会は役員の交代期にあることから新役員の選出が議題の一つでしたが、この間4期8年にわたり理事長職をお務めいただいたS先生も今回ついに理事職を下りられました。長年にわたって社員のために日々お働きいただき、感謝に堪えません。

 

 なお、総会終了後の情報交換会では甲賀支所の何名かの先生から平成に入ってからも土葬が行われていたという甲賀地域の埋葬の特徴や、三重県伊賀市阿山地区川合等でみられる「二線引畦畔」の登記処理について経験に基づく貴重なご教示をいただくことができました。所変われば…、とはいいますが、同じ滋賀県内においてもここまで違うものかと、大変勉強になりました。

 

2019年

9月

05日

奥浜名湖をトリップ

 

 8月末の人文地理学会第156回歴史地理研究部会の懇親会を後ろ髪ひかれつつも中座し、一路奥浜名湖へ。日本土地家屋調査士会連合会のO副会長に音頭を取っていただき開催されました、前期連合会研修部関係者OB会?に馳せ参じさせていただきました。

 

 

 真夜中に到着した故に、入り口さえもよくわからなかった「東急ハーヴェストクラブ 浜名湖」。O副会長のお取り計らいで、贅沢なことに7人部屋に2人で宿泊することができました。

 

 

 

 奥浜名湖随一の観光地、竜ヶ岩洞です。中は結構通路も狭いところもあって、付き合いたてのカップルにはいいかもしれませんね~。比較的新しい鍾乳洞みたいですけど、工事の際には「一念岩をも通す」を地で行く苦労があったようです。

 

 

 

 上の写真は、かの井伊家の菩提寺で有名な龍潭寺です。彦根にも同じ「龍潭寺」がありますが、こちらの方が本家本元でしょうね。彦根の龍潭寺も久しく訪問していませんが…。

 大河ドラマの井伊直虎の復習よろしく、井伊家が相当古くから交通の要所であった井伊谷を支配していたことも詳しく学べましたし、小堀遠州作のお庭も落ち着ける空間でした。

 

 

 浜松まで来たからには、ここはやはり「ひつまぶし」です。ひつまぶしって、個人的にはあまり食べた記憶がありませんが(いつも鰻重を注文してしまうので)、入ったお店がひつまぶし押しのようでしたので、ここは素直に従っておきました。お味も薬味などが工夫されていて、とってもおいしかったです。

 

 今回の小旅行は昨年までの二年間、日本土地家屋調査士会連合会の研修部の関係者として隔月くらいのペースでお顔を合わせる感じで会議をしていたメンバーの集まりだったのですが、今回は全くのプライベートでした。

 一日目の深夜からの参加で、リゾート地ゆえの交通不便な地域で果たしてホテルまでたどり着けるか、皆さんに大変ご心配をおかけし申し訳なかったのですが、個人的には参加してよかったです。次回は是非フルに参加させていただきたいと思います。

 

2019年

9月

01日

人文地理学会第156回歴史地理研究部会(卒業論文・修士論文発表会)

 

 予てよりご案内させていただいておりましたが、2019年8月31日、京都大学構内にて一般社団法人人文地理学会第156回歴史地理研究部会が開催されました。

 及ばずながら私も今回、報告者の一人としてご報告をさせていただく機会をいただきましたので、参加させていただいてきました。

 

 報告者ですので、早めに会場には入りました。京都大学は一体いつ以来かは記憶も定かではないのですが、ひょっとしたら20数年ぶりだったかもしれません。百万遍のあたりをバスで通過することはままあったのですが、久しぶりに敷地内に入ってみると昔よりこぎれいな、さっぱりした雰囲気が感じられましたが、ここは京都大学らしく?もう少し雑然&騒然としていた方が個人的には好ましいと思います。

 

 予定まで時間もありましたので、昼食に「ハイライト百万遍店」を訪れました。ハイライトは京都の学生の胃袋を満たす、学生食堂の代表選手ともいうべきお店です。学生の時分は衣笠店にはちょくちょくお世話になりましたが、百万遍店は本店ということですので、一階二階と合わせると衣笠店の二倍くらいのスペースはありそうです。

 

 

 後に報告を控えていますので、ここはちょっと控えめに「味噌チキンカツ定食」680円をチョイス。控えめに、とは言いましたが、さすがにここはハイライトだけあってボリュームはあります。お茶のヤカンもいい味を出していますね。他に沢庵の盛り放題も嬉しかったですし、店員さんの絶妙なあっさり目の接客?、も却って気持ちのいいものです。こうしたお店は是非永く続いてほしいものですね。

 

 

上の二つの画像は人文地理学会歴史地理研究部会FACEBOOKページより拝借しました

 

 

ここでようやく本題に戻りますが、研究発表は以下の内容で行われました。(以下人文地理学会HPより)

 

 京都市における建物疎開跡地と地域社会・・・・・・・・・・ ・・・・・南 雄太(佛教大学・院)

②    道路(軒下地)からみた官民地境界の変化―滋賀県大津市を事例に―・・西村和洋(滋賀県土地家屋調査士会)

③    中近世港町の空間構造―越前国三国湊の景観変遷―・・・・・・・・・・三好志尚(京都大学・院)

 

コメント:①川口朋子(京都大学),②岡本訓明(大阪府立山田高校),③南出眞助(追手門学院大学)

 

司会:山村亜希(京都大学)

 

趣旨:当部会では,例年,前年度に提出された歴史地理学分野の卒論・修論発表の場を設けている。今回は,近世から近代にかけての都市空間をめぐる多様なテーマの論文3本の発表となる。南雄太論文(佛教大卒論)は,京都市における建物疎開が地域社会に与えた影響について,ライフヒストリーの手法を用いて,住民の生活や生業に関する記憶の復元を行う。西村和洋論文(佛教大修論)は,近世由来の道路利用慣行(軒下地)が,近代において道路と私有地の間の官民地境界に与えた影響を,地方都市(大津)を対象として明らかにする。三好志尚論文(京都大修論)は,中世以来の港町として著名な越前三国湊を対象として,中近世における都市景観の変化を通時的に考察する。それぞれの論文に近い研究領域のコメンテーターをお願いした。歴史地理学に関心ある若い方々と,研究の最前線の歴史地理学者とが交流することで,ともに世代を超えて刺激が得られることを期待したい。

 

 司会をお務めいただきました山村亜希先生からも会場においてご説明がありましたが、卒業論文・修士論文報告会ということで3つの報告に絞り、それぞれの報告毎に比較的時間に余裕をもたして設定しておられます。結果、事前に割り振られたそれぞれの分野のベテランのコメンテーターの先生方からきっちり的を得た質問を出していただいて、やり取りの中でさらに報告者も学ぶことができるという、いい場になったと思います。私自身はあまりうまくお応えできなかったのですが、コメントをいただいた岡本先生、さらに会場の方からも多くの質問をいただいて、こちらも大変勉強になりました。

 また近場の某大学のM先生からは「毎日大津百町のエリアを通っているけど、軒下地については知りませんでした。今度学生にも今日知った内容を説明させてもらいますよ」とお声かけいただき、ちょこっと嬉しかったです。

 

 部会が始まる前には夏休み中の開催でもあることから参加者数が心配されていましたが、ふたを開ければ30名を超える方々にご参加いただけたようで、例年に比べても盛況だったようです。参加者層は心なしか比較的若い方が多いように見受けられました。部会終了後の懇親会にも20数名の方に出席いただいて、参加者の方々と交流・情報交換もさせていただくこともでき、有意義な場となりました。

 

 

 

 懇親会の会場の「百万遍・おむら家」さんです。昔はそうなかったと思いますが、今の京都は古民家を改造したお店もずいぶん増えたんでしょうね。外見もさることながら、内装もかなり年季の入った建物でした。

 

 本当は最後までゆっくりしたかったのですが、当日中に移動しないといけないとのことで懇親会を中座し、一路浜松へ…。そちらについてはまた後日改めて。

 

 

2019年

8月

28日

「中田敦彦のYouTube大学」でブロックチェーンを学ぶ

 

 

 一昨年前に、土地家屋調査士会の研修で「ブロックチェーン」について学ぶ機会を得ました。私の理解力の無さを棚に上げてこういうのもなんですが、研修会の肝心の中身については「中央集権型」から「自律分散型」へ、みたいなフレーズを何となく聞きかじった程度で、正直なところほとんど意味は理解できずにいました。

 

 その後も自分なりに「ブロックチェーン」や「ビットコイン(仮想通貨)」については関心を持っていたのですが、たまたま見つけた「中田敦彦のYouTube大学」を視聴して、まさに目から鱗でしたのでご紹介させていただきます。

 ※なお、動画にはネタ本があって「WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?」坪井大輔(翔泳社)とのことですが、私は本は読んでいないので詳しくはわかりません。

 

 【経済】5G時代の最終兵器「ブロックチェーン」〜前編〜 人類の未来を変える大発明!

 【経済】5G時代の最終兵器「ブロックチェーン」〜後編〜 GAFAを倒す革命的な技術

 

 動画では不動産登記にも関係があると思しき「不動産管理」についてもふれられていますが、そんなことより、「ブロックチェーンの本質は技術ではない、思想である」というフレーズに痺れました。なお、他の動画ではテクノロジーについては「5G」や「AI」も取り上げられています。

 さらに完全に個人の趣味の範疇ですが、日本文学編の「銀河鉄道の夜」「こころ」「人間失格」「山月記」等も学生の頃に読んでそれ以来の小説も、また一度手に取りたいと思える素晴らしい解説でした。こんなのが無料で見られるわけですから、すごい時代です。

 

 オリエンタルラジオの中田敦彦さんがYouTubeを始めたことは知っていましたが、テレビでも彼のプレゼンテーション能力が高いことは感じていました。彼にとってはテレビより、YouTubeの方が向いている気がしますね。

 そういえば少し前に、うちの小学生の子供に将来なりたい職業について聞いたところ「ユーチュバー」と言われて驚いたこともありました。時代は紙の本を読むより、動画で勉強するのが当然のようです。

 

2019年

8月

23日

雨の地蔵盆でした

 

 今日は地元の地蔵盆縁日の日です。滋賀県湖北地域の集落では8月23日に地蔵盆を行うところが多いようで、あちらこちらで準備をしておられる様子がうかがえました。

 我が家も地蔵盆の当番があたっていることもあり、朝からお地蔵さんを洗ったり、前掛を取り替えたりといったお約束の準備を手伝い、途中午後からは土地家屋調査士関係で大津まで法務局に調査に行ってきましたが、トンボ返りで再び地蔵盆会場へと戻りました。

 

 そういえば昨年の地蔵盆も台風が接近する中、悪天候を見越して早めに行事を終わらせましたが、今年も降ったりやんだりの雨の下、何とか無事に終えることができました。昨年から会場を自治会館に変更しているのですが、結果的に悪天候にも対応しやすくなったこともタイミングとして良かったです。

 

 子供のころは地蔵盆といえば「お菓子がもらえる行事」との認識でしかなく、せいぜい「木之本で縁日に露店が出るのが楽しみ」ぐらいに思っていましたが、大人になり準備をする側になると、結構大変ですね。  

 少子化の問題はどこの地域も困っていると思いますが、「地蔵盆」という伝統的なイベントを子供と地域の関係を改めて考える機会にしたいものです。

 

2019年

8月

20日

燈明祭でした

 

 今日の夜は地元の神社にて毎年恒例の「燈明祭」でした。

 朝から天候も悪く、さすがに今年は燈明を燃やすのは難しいかな、と思いきや午後から天気も持ち直し、無事にお祭りを執り行うことができました。

 

 燈明祭りにはいつも神官さんがお越しになられて、祝詞を上げていただきます。今日の神官さんからのお言葉ですが、燈明を燃やす由来についてお話がありました。そもそもは夏に農作物を荒らす虫たちを夜に灯りをともして集めるという、農業のための行事が、いつしか神事として定着したものだろう、とのことでした。

 当地区は元来農地も少なく、地域の性格的には商業で成り立ってきたことから、そんな農業発の由来を想像したこともなかったのですが、非常に土俗的な行事なのでしょうね。それにしても、昔から夏の燈明は幻想的で、炎の揺らぎが心を慰めてくれます。子供のころは大っぴらに火遊び?ができる楽しい一日だったことも記憶しています。

 

 そういえば当ブログではこれまで何度か燈明祭にふれていますが、実は結構アクセス数がいいのです。理由としては浅井長政とお市の方の燈明祭デート?が歴史番組でフォーカスされるのとリンクしてアクセス数が上がっているようです。燈明祭は例えば多賀の万燈祭などとは違い、完全に湖北周辺の地域の、地域による、地域のための行事であって、全く観光化していませんから、こんなブログにさえアクセスが集中するようですね。

 

2019年

8月

13日

今年の夏休み

 

 大変暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?私事ですが、夏休みということで先日愛知県の「日間賀島」まで出かけてきました。

 日間賀島についてはドラマ「孤独のグルメ」で取り上げられていたのを観て、はじめてそんな島があることを認識したくらいで、ほぼ知識ゼロでしたが海水浴や釣りなどの海のアクティビティやタコやシラスなどの海産物がとても有名みたいですね。海産物は他にフグも有名なようですが、この真夏ではちょっと時期が外れています。

 島は夏休みの休日でもあり、島中が観光客で定員オーバーな感じが満載でした。陸地と違って島ですので、車で少し足を延ばす、ということができないので昼食は諦めざるを得ませんでした。

 

 夜は民宿で一泊させていただいたのですが、予約した段階から「お料理が充実している」という口コミを重視し、海鮮デラックスコースを予約しておきました。実際に予想を違わない、素晴らしい海鮮尽くしのお料理を堪能させていただきました。特に印象的だったのはアワビ、大あさり、ヒラメの刺身、ぷりぷりのエビフライ、ユデダコ他にも盛りだくさんで食べきれずもったいないことをしてしましました。正直なところ日間賀島ってなにもない島なんですが、この味覚に惹かれてやってくる方が多いのだろうなあ、と納得した次第です。

 

 ちなみに幣事務所ですが、お盆は適宜お休みしますが、特にこの日は丸々お休みです、という日はありません。ご連絡も随時お待ちしております。

 

2019年

8月

08日

滋賀県土地家屋調査士会研修会「公図・地籍図についての実地見学会」

 

 昨日は滋賀県土地家屋調査士会法25条2項委員会の主催による「公図・地籍図についての実地見学会」が滋賀県高島市にて開催されましたので参加してきました。

 この「見学会」なのですが、かれこれ7~8年にわたって滋賀県内の資料館や博物館、公文書館等をぐるぐる回って開催させていただいております。今回は高島市教育委員会様のご厚意の下、開催させていただく運びとなりました。

 

 また今回の研修会の裏テーマとして滋賀県・福井県・京都府の三府県の境界を公図や土地登記簿から調査し、三県の境界がパズルの組み合わせのごとく合うのかどうか確認してみよう、ということがありました。高島市は三国峠(三国岳)で三府県の境と接していますが、その対側の調査について特別に福井県土地家屋調査士会および京都土地家屋調査士会様にもご協力をいただいております。

 

 

 ↑は滋賀県高島市朽木生杉字若走地原地区の和紙公図(旧公図)です。右の端のほうに「若狭国遠敷郡知三村」の表記が見えますが、これが当時の国境となります。なお、この図を作成した当時は間違いなく「福井県」になっていたと思うのですが、このようにあえて旧国名を使っているケースは結構多いです。

 ほかの二府県の図は割愛しますが、まずくっつかない、合わないというのが実際の結果でした。まあ、おそらく合わないものと想像してはいたのですが、改めて確認できたのは良かったです。

 

 

 今回の研修会の中では古地図、中でも「地籍図」を中心に見せていただきました。さらに、地籍図の種類としては「壬申地券字引絵図」を最も多く見せていただいたのですが、そこに書かれてある裏書が当時の滋賀県の布達での指示通りの文言で書き込まれ、さらに布達の指示通りに×として抹消されていますね。

 

 

 

 ↑の地籍図も壬申地券字引絵図ですので、縮尺が1/600で描かれています。全村図となると山岳地域では自動的にかなりの大きさとなるわけで、会場の30畳の部屋では収まりきらない集落もありました。作成当時の苦労が偲ばれますが、普通に考えれば一村全部を一つの図に収めないで、分割図を作成すればかなり楽だったと思うのですが当時の人はそんな発想は持たなかったのか、持っていても「お上の指示が大事」とばかり手抜きをしなかったのか、どうなのでしょうね。

 

 また、今回は他に大正期に作成された「道路地図」も三つの集落分を拝見することができました。自動車社会の普及を想定し、道路の近代化を目指した旧道路法の成立に伴い、集落単位で実際の道路状況を地理的に把握するために作成された図面と推測されますが、初めて見た!ということで参加者の食いつきは良かったですね。

 

 今回の研修会は滋賀県土地家屋調査士会主催の研修会と言いつつ、近畿ブロック・中部ブロック各会からも遠路はるばる多くの方にご参加いただきました。結果的には地元の会の会員より、他会の会員さんが多いという珍現象?が発生してしまいました。逆に開催地が高島市ということで、感覚的に足が遠のかれた滋賀会の会員さんには研修会のPRが足りていなかったという面は反省しないといけませんが、個人的には「朋遠方より来たる有り、また楽しからずや」ということで交流も深めることができ、大変有意義な場でした。

 

 講師をお務めいただいた先生方、法25条2項委員会のメンバーの皆さん、大変お疲れ様でした。

 

2019年

8月

03日

人文地理学会第156回歴史地理研究部会にて発表します

 

 

 唐突ですが、今月開催される人文地理学会第156回歴史地理研究部会にて不詳私が発表をさせていただきます。まだ全然準備がはかどっていないのですが、お盆の間に何とか…

 もしご興味のある方がおられましたら事前申し込み不要・参加自由ですのでどうぞお越しくださいませ。

 

日時:2019年8月31日(土) 13:00~17:30

会場:京都大学吉田キャンパス吉田南構内人間・環境学研究科棟433講義室 (京都市左京区吉田二本松町)

 

研究発表:

① 京都市における建物疎開跡地と地域社会・・・・・・・・・・ ・・・・・南 雄太(佛教大学・院)

②    道路(軒下地)からみた官民地境界の変化―滋賀県大津市を事例に―・・西村和洋(滋賀県土地家屋調査士会)

③    中近世港町の空間構造―越前国三国湊の景観変遷―・・・・・・・・・・三好志尚(京都大学・院)

コメント:①川口朋子(京都大学),②岡本訓明(大阪府立山田高校),③南出眞助(追手門学院大学)

司会:山村亜希(京都大学)

 

2019年

7月

28日

地元自治会の川掃除・墓掃除でした

 

 今日は朝から地元自治会での川掃除・墓掃除でした。都市部は知りませんが、田舎の自治会にとってはこの二つの掃除日は結構重要な年中行事でして、自治会長としては当然ですが事前に役所との調整や住民さんへの周知などの準備を進め、今日を迎えました。

 

 まずは朝一に川の水量を下げて掃除をしやすくするべく、堰き止めを行います。前日までの雨で水量も結構ありますね。

 

 

 上の写真は県道沿いの、雨が降ると割合すぐに水につかるポイントの掃除風景です。土嚢袋に土を入れたり、藻を刈ったり、ゴミを拾ったりしています。今年から重点的に大事なポイントに人員を多く投入させていただきました。皆さん頑張っておられますね。

 

 

 

 川掃除が終わって、墓地の掃除に取り掛かります。墓地については草取りがメインですが、駐車場の整備のための用地所得などについて、土地家屋調査士のお仕事の延長?なお話も墓地の担当役員さんとさせていただきました。

 

 前日までは大荒れの天候でしたが、本番は良い天候に恵まれ、とりあえず事故もなく無事に終われました。ご協力いただきました自治会の皆さん、大変お疲れさまでした!

 

2019年

7月

24日

やっとこさ~の事務所がグーグルストリートビュー「デビュー」?

 

 事務所を移動し、早や4年近くになるのですが、田舎のせいもあり、グーグルストリートビューのお車が事務所をなかなか撮影しに来てくれませんでした。そもそも前面道路である県道丁野長浜虎姫線自体もこの区間が新たに開通してから5年程度であり、仕方のない面もあったのですが…。

 

 けど、やっぱり田舎ってことが大きいと思います。大都市圏はしょっちゅう更新されていくし…と傍目に恨めしく思いきや、なんと!ようやく我が事務所も2019年の4月に撮影いただけたようで、確認させていただきました!

 初めてお越しになられる方などは当初、幣事務所の所在地(滋賀県長浜市五村215番地)が地図にないことからカーナビにも表示されず、これまではご説明が必要だったんですが、これでもう大丈夫、かな?

 

 仕事でも大いに活用させていただいておりますが、改めてグーグルさん、有難うございます!「西村土地家屋調査士行政書士事務所」にお越しの際はグーグルで確認していただければなお、よろしいかと思います。

 

 それにしても改めて思うに、事務所周辺の風景も一変しましたな~。

 

2019年

7月

19日

詐欺もいろいろ・・・【ゼンリンからの大切なお願い】だそうで

 

住宅地図で有名な㈱ゼンリンさんのツイートより

 

  【ゼンリンからの大切なお願い】#RT希望

  最近、ゼンリンをかたりご自宅や事業所を訪問するトラブルが増えています

  当社では「ユニフォーム着用」「調査員証携行」を徹底しています

  これらの画像をつけましたので、調査員がお伺いした際は必ずご確認お願いします!

  何卒ご協力をお願い申し上げます!

 

「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」

 感心している場合ではないですね、皆さんご注意ください!

このままいくと「土地家屋調査士」詐欺、なんてのも出てくるかも…、いや残念ながらそれほど知名度がないから無理かな。そういや「測量詐欺」っていうのは聞いたことがあるけど…。

 

 皆が疑心暗鬼になる社会にはならないでほしいのですが、最低限の自己防衛は必要とされる時代なのでしょうね…。

 

 

2019年

7月

13日

日本土地家屋調査士会連合会近畿ブロック第63回定例協議会でした

 

 昨日はホテルグランヴィア京都 におきまして「日本土地家屋調査士会連合会近畿ブロック第63回定例協議会」が開催されましたので出席してきました。

 「第63回」目の開催とのことですが、私自身もなんだかんだで今回で7回目の出席となります。恒例で近畿6会で持ち回って会場が用意され、開催されるこの定例協議会も一周し、ついに二周目に突入ということになります。

 

 基本的に議事はスムーズに進みましたが、その中では個人的に関りの深い「土地法制」「地域慣習」の調査研究と報告会について近畿ブロックの事業としてご報告いただけたことが嬉しかったです。

 来賓としては連合会の伊藤副会長がお越しになり、ご祝辞をいただきました。先月の連合会総会での接戦の末、新会長が選出された余韻も相まって、聴衆も熱心に聞き入っておられる様子でしたが、「地に足の着いた連合会」とのことで、今後の連合会事業の方向性についてわかりやすくご説明いただけたものと思います。

 

 

 議事も終了し、続いて懇親会です。京都会の渾身の?企画としてまさに京都らしい、舞妓さんのご出演あり、他にも来賓のお一人である大阪法務局長の斬新なご挨拶などで大変盛り上がりました。来年は滋賀が当番会なのですが、逆にプレッシャーがかかりますね。

 

 他にも、今回初めてお出会いする方々との交流や、これまで一緒に近ブロの研修部員の仲間として活動してきた数年ぶりの懐かしい面々ともゆっくりとお話をする機会ももて本当に良かったです。ブロック定例協議会は改めて「近畿は一つ」というスローガンを実感できる場でした。

 

2019年

7月

08日

デービッド・アトキンソン著「新・生産性立国論」の感想

 ネット上で、とある知り合いの書評が目に入り、デービッド・アトキンソン著「新・生産性立国論―人口減少で経済の常識が根本から変わった」(東洋経済新報社)を手に取ってみました。

 著者であるデービッド・アトキンソン氏については名前程度は知っていましたが、著書を読むのは初めてです。イギリス生まれで、ゴールドマンサックスを経て、現在は小西美術工藝社の社長を務める、その道の有名アナリストですね。

 

 今回、同書の何が引っ掛かったかといえば第6章の中の「生産性の低い企業は退出させなければならない」の節で公示地価の問題についてふれてある箇所です。要約すると下記のような内容でした。

 

 ・日本の地価算定方法は約半世紀前から全く変わっていない

 ・毎年とんでもない数の不動産物件を1か所につき2名筒派遣している

 ・全物件を物理的に(境界石も確認)、敷地をテープで計測

 ・何十年前のやり方をずーっと忠実に繰り返している

 

 デービッド・アトキンソン氏はこれからの日本の人口減少をどうやって対策していくべきかを提案していますが、移民を受け入れる、老人を働かせる、女性を働かせるの3点を強調するとともに、生産性を向上させるために企業数を無理に維持したり、業界団体を守ることをやめるて、国民の生活水準を重視すべきと説いています。

 公示地価の調査など、氏によれば昔ながらの仕事であり、守るべき理由も意味もない、とばっさり切り捨てられていました。「国益を食いつぶしている企業(団体)を守る余裕はない」との厳しい言葉も書かれていました。

 

 まあ英国人だから、日本人と違って少々過激だなあ、とは思いつつ、私の近所の公示地価の調査ポイントも田舎であることから「ここ必要?」と思うような、不動産の取引事例もほぼないような地域の物件までが毎年調査されており、正直なところ税金の無駄使いと思わないではありません。公共事業の際の土地買収の算定の基礎といったって、公共事業もそんな頻繁にあるわけもないですしね。なんだか、こういっては不動産鑑定士さんには大変申し訳ないのですが、同じようなことがいわゆる「士業」には少なからず共通しているはずで、土地家屋調査士や行政書士も他人事のように安穏としていられないのですがね。

 

 話は変わりますが、先日は長年の知人の銀行支店長がわざわざ私の事務所を訪問してこられて投資信託の勧誘をしていただきました。申し訳ないですが、いつから銀行員は投資信託販売員に成り下がったのか!と思います。投資信託の販売がそのものは悪ではないのですが、企業の資金需要が乏しいことから融資を生業とする銀行(員)が余っているのは間違いなく、それに引き換え金融機関の数は不良債権問題のまま、これでは折角の優秀な人材の無駄遣いになっていますね。それを(多分内心では)幹部職員らも自覚しつつ、方向転換ができないところが日本社会のおおきな問題点だと考えます。この際、抱えている人材を生かすために、銀行が多角経営に乗り出して、人手が足りないとされる保育園や老人施設を運営したっていいと思うのですが。そんなドラスチックな経営改革ができないからデービッド・アトキンソン氏に日本の経営者は「奇跡的に無能」と貶されるのでしょう。

 

 現在時あたかも参議院議員の選挙期間中ですが、選挙目当ての耳障りのいいお話は全て眉唾物だと思っています。何かを守るためには、何かを切り捨てなければならない、厳しい「選択」が求められる時期にこの国は来ていると思いました。

 

2019年

7月

05日

全国一斉不動産表示登記無料相談会(不動産に関する相談会)のご案内

 

 毎年全国各所の土地家屋調査士会による全国一斉不動産表示登記無料相談会(不動産に関する無料相談会)が今年も開催されます。滋賀県長浜市においても下記の日時・会場にて開催されますのでどうぞお越しください。土地家屋調査士が不動産に関する様々なお悩みにお応えいたします。

 

日時  令和元年7月28日(日) 10:00~17:00

 

場所(長浜会場) セミナー&カルチャーセンター 臨湖 第一会議室

         長浜市港町4番9号(JR長浜駅西口より徒歩約10分)

 

主催 滋賀県土地家屋調査士会

 

 滋賀県長浜市・米原市で配布されている生活情報誌「botejako(ぼてじゃこ倶楽部)7月号」には土地家屋調査士会のPR広告が掲載されています。55ページに掲載されていますので是非ご覧ください。ただちょっと奥のほうのページなので、わかりづらいかな。私も理事会で広報部より掲載するとのご報告をいただくまでは気づきませんでした…。

 

 

2019年

6月

30日

滋賀県土地家屋調査士会の合同部会・役員研修会でした

 令和元年6月29日(土)、滋賀県守山市のライズヴィル都賀山において滋賀県土地家屋調査士会の合同部会・役員研修会が開催されました。

 先般開催されました第71回通常総会において、役員改選により会長及び新役員の選出がされました。その後の理事会を経て、これから2年間の本会の会務執行体制が確立していますが、今回はその初っ端の役員を招集した恒例行事です。

 私自身も数えてみれば広報部員を拝命して以来、役員研修会は8回目の参加となりました。年を取るわけですね…

 

 内容としては趣旨説明・新役員職掌の報告・各部員紹介に始まり会長より挨拶および所信表明が行われました。続いて各部会の開催、それを受けての部長・委員長より年次計画発表がありました。続いて北村連合会理事より連合会や法改正の動向についての解説を交えて講演をしていただきました。

 

 そして最後に懇親会です。このメンバーで2年間の滋賀県土地家屋調査士会の実質的な会務が行われるわけですが会員の皆さんはもとより、役員の皆さんにとっても実りある2年間になるよう、微力ながら尽力させていただきたいと思います。

 

2019年

6月

27日

土地改良区の「地区除外転用決済金」って高すぎ!と思うのですが…

 

 農地転用許可申請のうち、4条及び5条についてはご依頼をいただく際には、常にそれぞれの地域の土地改良区のほうに照会をさせていただきます。

 主な目的としては農業委員会に土地改良区の理由書(要は改良区として転用OKですよ、ということ)を添付しなければならないので、まず受益地に該当する農地かどうかを確認しています。受益地と確認出来たら次に「地区除外転用決済金」について、その㎡単価を確認するようにしています。「地区除外転用決済金」とは聞きなれないワードかと思いますが、農地を転用して農地でなくする際に、土地改良区に収めるお金となります。農地(とくに田)を耕作するにあたって農業用水は必須のものなので、改良区に一定のお金を支払うことで、すでに水路を開設などした資金投下分につき回収が必要なことは理解できます。なお、その決済金の㎡単価ですが田んぼですと改良区によって違いはありますが、私の知る限りどこの土地改良区も凡そ100円~200円程度します。

 

 がしかし、その「地区除外転用決済金」があまりにも高額のような気がしています。特に長浜市内では2つの改良区の受益地となっている地区があり、その地区では一反(1000㎡)の転用に際して、おおよそ40~50万円の金額を納めなければなりません。そこまでいかなくても、その半分程度の額は支払わなければならないケースが多く、結構な負担が発生することから、依頼者様には早めに予定される金額をお伝えすることにしています。

 

 最近では不動産価格も低下しており、下手をすれば土地の売買金額より高い「足抜け」金がかかるわけですが、これは余りにもバランスを欠いているように思います。そもそも土地改良区の立場として農地の転用自体をあまり好ましく思われていないとように思うので、少し懲罰的な要素があるような気がします(まったくの私見です)。土地改良区の成り立ち上、仕方ない面もあるのでしょう。ただ、地域農業を守ることも大事なことだと思うのですが、このご時世において転用が悪だとは思いません。全国の改良区さんのサイトを見ますと、「地区除外転用決済金」金額も方法もばらばらのようですが、全体的にもう少し転用関係者(の懐)にとってやさしい決済金にならないものでしょうか。

 

 

2019年

6月

23日

奥琵琶湖のライダーハウス「日本何周」

 

 先月のことですが住宅宿泊事業(民泊)の届出の関係で、建物の登記が必要になったとのことで建物表題登記のご依頼をいただいた方から無事許可がおりました、とのご連絡を先日頂戴しました。

 

 依頼者の方は他の地域から滋賀県長浜市に移住されて、長浜市西浅井町大浦の古民家を購入された方でした。最近こうした古民家を改装されてカフェや民泊などの事業を開始されたお話はニュースなどではよく聞きますが、実際に土地家屋調査士のお仕事で関わらさせていただくケースは正直稀です。それだけに、ほんの少しの関りではあるものの、新しいチャレンジに少しでも貢献できたことは個人的には嬉しいご報告でした。

 

 そもそも長浜市西浅井町の大浦地区や塩津地区は奥琵琶湖ともいわれて今ではしなびた雰囲気もありますが、近世時代には琵琶湖水運の北の中心的な港として非常に繁栄した歴史もあります。隣の菅浦地区とは中世より境界紛争があったことも国宝の「菅浦文書」によって明らかにされるなど歴史的にも重要な場所です。そんな由緒ある地に若い方が入ってこられて事業を立ち上げるなんて本当にすごい!

 

 『奥琵琶湖のライダーハウス「日本何周」』という屋号で今後頑張られるということですが、いわゆる「ビワイチ」にお越しになられた方々などの利用者を中心に、末長く奥琵琶湖地域の活性化に一役買っていただいていただければと思います。

 

 全国のライダーの皆様、そして観光客の皆様、奥琵琶湖は本当に景色も琵琶湖の幸も満載のええとこです。どうぞ宜しくお願い致します!

 

 

2019年

6月

19日

日本土地家屋調査士会連合会第76回定時総会に参加してきました

 令和元年6月18日から2日間、東京ドームホテルにて開催されました日本土地家屋調査士会連合会第76回定時総会に参加してきました。

 今回の定時総会はちょうど通常国会にて土地家屋調査士法改正が成立したばかり、ということも有って山下法務大臣のご挨拶もあるなどしょっぱなから華やかな雰囲気で始まりました。

 

 個人的には連合会の総会には2度目の参加です。「傍聴者」の立場ですので、投票権はないのですが、今回の総会は三つ巴の連合会長選挙もあるとのことで、野次馬根性と言いますか、ちょっとわくわくして議事の進行を見守らさせていただきました。

 選挙自体は1日目に投票が行われ、2日目に開票される仕組みなのですが、案の定、1度目の開票では過半数を得た候補がおられず、決選投票にて僅差ではありましたが國吉正和氏が新会長に選出されました!

 今後2年間、組織的にも難しい舵取りだと思われますが、3度目の正直で当選された粘り強さで土地家屋調査士制度の為に先頭を切って頑張っていただければと思います。

 

2019年

6月

15日

滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の業務研修会でした

 

 今日は午後から公益社団法人滋賀県公共嘱託登記土地家屋調査士協会主催の平成30年度業務研修会および社員説明会に参加してきました。

 

 まず次年度の滋賀県下の官公庁との契約内容(単価等)と留意事項、算定調書の説明が行われましたが、実務の場においても毎度毎度のことながら公嘱協会の報酬の計算については頭を悩ますケースが多いので、具体的な事例を挙げてご説明いただき、大変参考になりました。

 

 また安全への配慮や社員(土地家屋調査士)としての倫理についても研修が行われました。公嘱協会の業務は全て官公庁からの発注によるわけですから一般業務と比較しても一層の慎重さ・正確さ・手続の適正が求められます。残念ながら県下において業務上の不祥事もあったようですが、他山の石として襟を正したいと思いました。

 

2019年

6月

11日

「動く県境?峠の国盗り綱引き合戦」の小学生用プリント

 

 小学生の子供の宿題を見ていましたら、ふと一つのプリントが気になりました。

「動く県境?峠の国盗り綱引き合戦」として、静岡県(浜松市)と長野県(飯田市)の県境が綱引きによって決められる(動く)ことが書かれています。

 

 ニュースなどでこの県境を巡る綱引きの様子はたびたび目にしていましたが、小学生の段階でこうして勉強していることを初めて知りました。ちょうど全国の都道府県を学ぶ時期らしいのですが、あわせて「境界」についてもこの様に勉強できるよう配慮されているんですね。「綱引き」によって地域交流が進んでいることも触れられていますが、境界は対立の道具ではなく、和合の使者であって欲しいものです。

  土地家屋調査士としては日々境界について業務で関わり合いがありますが、この県境の綱引き合戦の如く、綱引き(互譲の精神)で平和的に決められれば本当にいいのになあ、と思います。それにしても、今どきの小学生の学習プリントもなかなかのものと感心した次第です。

 

 また、折角学校教育の場でこうして取り上げていただいているのですし、土地家屋調査士法にも「土地の筆界を明らかにする業務の専門家」として今回新たに明記されたのですから、土地家屋調査士の制度広報の一環として「境界」の大切さ、成り立ちについて今後ますます社会にPRしていく機会が持てればと思いました。

 

 

2019年

6月

06日

「キッチン南海 神保町店」に行きました

 

 6/1から6/3にかけての土地家屋調査士新人研修に参加した折り、最終日のあとに水道橋にて反省会(飲み会含む)があり、東京ドーム近くのホテルで宿泊しました。

 

 翌日はせっかくなので少しだけ神保町周辺をうろうろしてきました。お昼はどこでとろうかな、と少し考えて、某ラジオ番組にも登場するカツカレーの名店「キッチン南海 神保町店」に行くことに。

 お店は神保町の駅を少し南に下がった、神田すずらん通りに面しており、正直かなり年季の入った店構。何も知らなければ少し勇気がいる雰囲気さえします。

 

 

 お昼は11時15分開店なのですが、11時前から行列が…。田舎ではあり得ない風景ですが、ここは初志貫徹で並んで待つことにしました。そういえば神保町の他の人気店も開店前から行列ができていましたね。

 

 開店後、店の前の行列がそのまま店内に飲み込まれていき、全員が無事着席できました。そして、迷いなくお目当ての「カツカレー」750円を注文します。8割くらいのお客さんがカツカレーを注文していたような感じでした。

 

 少しだけ待つと、あつあつの揚げたてカツカレーが運ばれてきました。写真からもわかるように量も十分、コスパ・味ともにさすがは人気店というべき一品でした。またの機会に今度は別のメニューも食べてみたいものです。

 

 そういえば、連合会研修員の任期も一区切りがつきましたので、もう東京に来る機会も減るんだなあ…、と東京ドームを見上げながら少しだけ感傷に浸ったのですが、よく考えれば二週間後に連合会の総会に出席するのでした。

 土地家屋調査士の未来を決める大事な総会は、今回は連合会長選が三つ巴の激戦とのことですから、オブザーバー参加の身としてはただ単に興味深いのですが、開票やらなんやらで時間がかかりそうで、周辺をウロウロするだけの時間は作れないさそうです。

 

2019年

6月

04日

「令和元年度土地家屋調査士新人研修」無事に終了しました

 

 既に本ブログにおいても予告していましたように令和元年6月1日(土)から3日(月)、NTT中央研修センタ「講堂」(東京都調布市入間町1-44)において開催されました「令和元年度土地家屋調査士新人研修」に運営側のスタッフ(研修員)として参加して参りました。簡単にこの三日間の研修を振り返りたいと思います。

 

 

 会場敷地の入り口です。緑も豊かで、都会の中のオアシス的な場所です。隣には閑静な住宅街で、高級そうな自動車がたくさん走っています。

 

 

 

 新人土地家屋調査士さんが約350名集まっての研修ですので、さすがに単位会の研修とは規模が違います。この光景だけみても一か所に集まって新人研修を行う意義があると思いました。

 また当たり前と言えばそうなのですが、皆さんスーツ姿で受講していただいたことも嬉しかったです。

 

 

 

 一日目の夕食のメニューです。開始当初はちょっとだけ心配?していましたが、結構ボリュームもありましたし、美味しかったです。会場の近くにはコンビニも有りますので、食事の後の晩酌(部屋飲み)にも対応できますね。

 

 

 

 二日目の夜に開催された懇親会の様子です。立食形式で行われました。これまた人数が400名程度と多いだけに、壮観! 

 全国津々浦々の土地家屋調査士さんがないまぜとなってなって歓談されています。これまでのブロック単位での新人研修を中央一括に改めたのも、ある意味ではこの時この場のためでもありますね。

  

 

 

 最終日の夕方、受講生の代表者に岡田連合会会長から修了証の授与です。皆さんお疲れの表情ではありましたが、その中にもどこか充実した三日間を過ごされた顔つきをされていたのが印象的でした。

 

 正直、この新人研修の開催までは運営など大変心配していましたが、いろいろ想定外のアクシデントもありつつも、大過なく?、無事にほとんどの方が完走し、終えることができました。これは一重に事務局職員さんも含めた連合会研修部の皆さんのご尽力があればこそ、でした。

 苦言ではないですが、受講された皆さんにはまず、先輩たちの土地家屋調査士が自分の仕事を脇においてまで、この研修を用意してきたことを理解し、素直に感謝していただきたいものです。土地家屋調査士に限りませんが、士業の中でも土地家屋調査士は「人間力」が試される業務です。「人間力」とはつまるところ礼節が基本です。

 知識や能力は資格者として必要なことですが、まずは一人の社会人として恥ずかしくない行動につとめ、信頼される人間であることが当然の前提です。常に周囲への感謝を胸に、行く行くは社会に貢献できる立派な土地家屋調査士として高く羽ばたいていただければと切に願います。

 

 3日間、大変お疲れ様でした!

 

 

2019年

5月

30日

令和元年度土地家屋調査士新人研修(中央実施型)に参加します

 

  令和元年6月1日(土)から3日(月)までNTT中央研修センタ「講堂」(東京都調布市入間町1-44)にて実施予定の「令和元年度土地家屋調査士新人研修(中央実施型)」に参加しまてきます。全国から新人の土地家屋調査士が一同に集まって3日間缶詰となる非常に大規模な研修会です。

 

 もちろん私は「新人」として参加するのではなく、「研修員」としていわば新人研修のお手伝いさんの役割のために参加するのですが、何分連合会としても初めての取り組みでもあり、個人的にも「どうなるんだろう…」と今からドキドキワクワクしています。なお、会場自体は一年前に視察させていただいたのですが、とても閑静な住宅街の中の立地で、施設自体はちょっと昔の大学みたいな雰囲気です。研修に打ち込むには最適な会場だと思います。

 

 新人の土地家屋調査士さんにとっては一期一会の集まりですから、一生懸命に学んでいただくことは当然として、積極的に同じ境遇?である新人土地家屋調査士同士で交流を深めていただければと思います。様々な地域の方と交流すれば土地家屋調査士の業務がどれほど地域性が強いものか、また想像もつかないくらいいろんなタイプ(人生経験)の土地家屋調査士の存在が実感できるはずです。参加者全員に、ここから始まる長い長い土地家屋調査士人生にとって忘れることのできない、有意義な3日間にしていただきたいものですね。

 

 また、気付いた方は是非私にも気軽に声をかけていただければ嬉しいです!よろしくお願いいたします!

 

2019年

5月

27日

歴史講演会「城下町の中世から近世―小谷城下から長浜城下へ―」

 今日は午後から長浜市内にて開催されました歴史講演会「城下町の中世から近世―小谷城下から長浜城下へ―」に参加してきました。

 講師は山村亜希先生(京都大学教授)です。講演会でも紹介がありましたが二度ほどブラタモリにもご出演された、歴史地理学をご専門にされている先生です。

 

 まず、戦国城下町と近世城下町ということで時系列的な説明と具体例の説明がありましたが、長浜においてはいうまでもなく戦国の城が小谷、近世の城が長浜ということになります。戦国期以前の城は自然の地形や寺院など既にあるものを上手に生かしてつくられたものがほとんどですが、近世からはそれ以前の「しがらみ」を断ち切るべく、何もなかった更地に城下町もろともに城が人工的につくられました。

 かつて小泉政権で「抵抗勢力」という言葉が使われましたが、近世の城をつくる、という土木事業は中世当時の抵抗勢力を封じ込め、あらたな世を切り開くというアピールも兼ねたものだったのでしょうね。

 

 城下町の話で気になったのは長浜城下の「タテ町」「ヨコ町」の説明です。長浜城の外堀に沿う形で南北に

伸びる通りに面した町がタテ町で、長浜城下でいち早く建設されたとのことですが、おってそのタテ町を埋める形で、外堀に直角に伸びる形でできたのがヨコ町とのことでした。他に長浜城下町自体が4期に分かれて建設・拡張されたとのことでしたが、当時信長の配下にあった秀吉の財力では一気に町づくりを行うのは困難であったということでしょうか。そもそも建設された時期的も近世城下町のはしり、ともいうべき時期ですしね。

 

 また長浜城下町の特徴の一つとして「背割水路」の説明がありました。なお、私自身はこれまで「背割排水」といっていましたが実際は「水路」の方が正しいような気はします。

 その背割水路ですが、オリジナルの長浜城下町の区域内にはない(未施工)とのことで、米川より南の新たに追加工事で開発された(天正9年?)区域のみに存在すると指摘されました。天正初期には都市計画的にも背割水路の発想はなく、全国的に見ても長浜に残る背割水路はかなり早い時期のものだということです。そうえいば土地家屋調査士会で調査した際も近江八幡や彦根の背割水路は断面図で見る限り長浜のものよりも深く大きく、立派だったことを思い出しました。また町ごとの区域の道路と反対側の境界線が直線的でなく、ガタガタになっている町割りが多いのですが、直線的に整備された背割水路の存在が境界をはっきりさせたとのことでした。そうすると背割水路の設置は近世初期における町ごとの土地境界の明示事業であったとも言えますね。

 

 なお、会場はほぼ満員で感心の高さがうかがえました。これもブラタモリ効果?でしょうか。長浜の街の成り立ちについて大変勉強になった講演会でした。

 

 

2019年

5月

26日

「虎姫花まつり」今年も協賛させていただきました

 

 例年通りですが、今年も「虎姫花まつり」に「西村土地家屋調査士・行政書士事務所」として協賛広告を出させていただきました。ほぼ事務所のPRはこれしかしていませんが、会場が五村別院で、地元中の地元の行事でありますので喜んで協賛させていただいております。

 

 

 

 先ほど、自宅前を花まつりの行列が通って行かれました。子供さんが中心の行列ですので、運転者もいつもより交通安全に気を配る機会になればと思いますね。

 

2019年

5月

23日

滋賀県土地家屋調査士会第71回定時総会にてオンライン申請感謝状表彰

 

 令和元年5月22日(水)、滋賀県土地家屋調査士会第71回定時総会が滋賀県大津市の琵琶湖ホテルにてとりおこなわれました。

 

 総会の式典のなかで大津地方法務局長よりオンライン登記申請の普及推進に貢献した会員として、「オンライン申請感謝状」を頂戴しました! 正直なところ、それほど貢献させていただいた記憶もないのですが、今後はより一層のオンライン申請を心掛けるようにしたいと思います。

 

 また役員の改選で、今期より「副会長」に選出していただきました。同時に選任された理事さんも同い年の方が多く、会の運営の主体もいわゆる「団塊ジュニア」の年代に移ってきているようです。大変重い役職に選出していただきましたが、取り合えず会員さんの声に誠実に耳を傾けさせていただいて、内外から信頼される「土地家屋調査士会」としてますます発展できるよう、微力ながら貢献していきたいと思います。

 

2019年

5月

19日

地券取調「総」絵図と地券取調「縮」絵図

 

 今日は長浜城歴史博物館にて地籍図の調査と撮影をしてきました。撮影してきたのは上の二幅ですが何れも長浜市蔵のものですので、とりあえず画像は粗めにしています。

 

 左の大きめの図が「地券取調総絵図」で、右が「地券取調縮絵図」です。製作年は左が明治6年9月とありますので、いわゆる「壬申地券地引絵図」となります。右は明治11年1月とあり、いわゆる「地租改正地引絵図」に該当する図なのですが、それぞれの図には「地券取調総絵図」「地券取調縮絵図」と書かれています。公に提出された正式な図のはずですが、名称などは結構アバウトな表記をしていますね。

 

 二幅とも同じ集落の図(全村図)ですので、パッと見で右が小さく描かれていることがわかると思いますが、縮小率は左から右でおおよそ2/3のスケールとなっています。なお、左の図は水没した経緯があるようで、絵具が裏映りしていて少々読取づらい個所もありますが、全体的にきれいに保存されていました。実は左の図については自治会でも同じようなものが残されており、現物も確認できることからじっくり比較させていただきましたが、ところどころ図の記載内容が違う点があることを今回の調査で確認することができました。

 

2019年

5月

15日

一般社団法人滋賀県任意売却再生支援センター総会と懇親会

  

 今日は午後から滋賀県大津市にて開催されました「一般社団法人滋賀県任意売却再生支援センター」の総会と懇親会に出席させていただいてきました。

 当センターも、はや「第5回通常総会」ということで、5年目に突入したことになります。設立当初からの経緯も承知している者として、時がたつのは早いと実感します。総会後の懇親会にはセンターとお付き合いいただいている大勢の宅建業者様、金融機関様にお越しいただき、華やいだ会となりました。

 

 内田理事長からは総会のご挨拶にて「好景気のピークは過ぎた、今後の米中貿易戦争の余波などによる景気の悪化を考えると当センターの存在意義がより重要となる」といった趣旨のご発言をされていました。たしかに、自分の身の回りだけでなく、世界経済の動きにも注意を払っておかないと組織の方向性を見誤りますね。

 

 そもそも本センターの使命は、不動産鑑定士・公認会計士・土地家屋調査士ほか専門士業が協働することにより、市民の大切な所有不動産適正売却を実現し生活や事業再建を可能にする支援スキームを地域社会に提供する、というものでした。

 

 設立時の高邁な理想や趣旨を大切にすると同時に、今後は5年目に相応しい組織の強化発展を進めていきたいと思います。

 

2019年

5月

12日

行政書士会支部総会に出席してきました

 

 今日は長浜市内にて滋賀県行政書士会湖北支部の定例支部総会が開催され、出席してきました。土地家屋調査士会の支部総会は先月終了していますが、行政書士会はいつも五月の第二週土曜日で固定です。今回は本会からも会長及び名誉会長にもご出席いただき、特別な総会となりました。

 

 また、個人的には今期より「湖北支部副支部長」の大役に選出していただきました。登録して四年程度ということで行政書士としての経験もまだまだ浅いことから、まずは支部のみなさんのご迷惑にならないようにしなければと思います。

 他の団体等でもいろいうとお役を引き受けており、正直「またか…」という気分もないではないですが、これから二年間は支部長の下、行政書士制度と湖北支部会員事務所の繁栄のために出来る範囲で頑張りたいと思います!

 

2019年

5月

09日

固定資産税・都市計画税の納税通知書が送られてくる時期になりました

 

 

 楽しかったゴールデンウイークも過ぎると、怒涛の納税通知書が送られてくる季節となります。自動車税などもありますが、職業柄か特に気になるのは固定資産税・都市計画税の納税通知書ですね。個人的にも毎年十数万円を一括納付(口座振替)していますので、結構な負担ではあります。ちなみに長浜市では今年からやけにカラフルな通知書に代わりました。決して有りがたい?通知ではないのですが、とても不思議なことに支払いに対する心理的な負担が軽減されたような気はします…。

 

 こうして今年も送られてきた通知書ですが、何やら同封の案内が気になりました。「空き家を所有(管理)されているみなさんへ」と「相続をしたときは、速やかに相続登記をしましょう」の表裏に印刷されたチラシです。

 昨今社会問題化しているだけあって、市としてもこうした案内を同封し、注意喚起を行っておられるのでしょう。確かに、この時期は財布に直結する固定資産税の支払いがあり、昨今は市民のみなさんの節税意識も最近高いことから、非常に効率的で、効果的なPRになるような気がします。

 

 なお、問い合わせ先として市役所の担当課や、法務局が紹介されていました。土地家屋調査士行政書士も会として随時無料相談をしていますが、本当はこの時期に行うのが最も効果的なのかもしれませんね。ちょうど総会の前後で、予算・事業の承認や役員の改選などもあり時期的に難しいことはわかりますが、一般市民の立場にしてみればこの時期の週末にやってほしいというのが実際ではないでしょうか。地方自治体ともうまく連携し、市民に役立つ士業(団体)でありたいと思います。

 

 

2019年

5月

05日

岐阜県の郡上八幡まで出かけてきました!

 

 世間はすっかりゴールデンウイークにどっぷりはまっている感がありますが、かくいう私もGWの前半は福井県へ、後半は岐阜県へと、いずれも近場ではありますがお出かけしております。

 

 特に岐阜県は郡上八幡へ行ってきました。ちょうど令和のへ改元で、有名な郡上の盆踊りをしておられるとかで随分ニュースにもなっていましたが、そんなことは関係なく(宿を早くに予約していたので)訪問しました。初めての訪問だったのですが、予想以上に随分と風光明媚な場所ですね。

 個人的には「盆地」が好きなのですが、郡上八幡もまさに盆地、というよりは山間の城下町と言った方がいいのかもしれませんが、町を流れる吉田川、古い建物も多く残る街並み、山上に生える天守閣、そして何より有名な郡上の盆踊りと魅力満載の街であることがよく分かりました。

 外国人観光客の割合も多く、割合だけを見ると大阪なんかと変わらないくらいに感じました。こんな山間まで…といってはなんですが、町全体で看板やチラシも外国人向けに作成されたものも多く、時代を感じました。

 

 なお、郡上八幡からほど近くにある「モネの池」に立ち寄る予定でしたが、あまりの渋滞ぶりを見て素通りしました。もともと平地が少ない土地柄ですから、多くの車が押し寄せるとすぐに駐車場がキャパオーバーになるのでしょうが、これはGWならではのことなのでしょうかね…。

 

2019年

4月

28日

長浜市連合自治会定期総会(自治会長会)に出席してきました

 今日は連休の最中ではありますが、長浜市連合自治会定期総会(自治会長会)に参加してきました。長浜市全体ではなんと400を超える自治会があるようで、大勢の自治会関係者が出席されていました。

 

 配布された資料には各自治会の構成世帯数、及び人口数が書かれたものがありちょっと見入ってしましました。1000人を超える大型の自治会もある半面、エリア的には特に旧伊香郡の地域の人口減少が激しいようで、人口を世帯数で割ると2を切る自治会(つまり、自治会のほとんどが独居世帯)もいくつか見られました。実際の所、このままいけば一番のボリューム層である団塊世代が20年も経てばおられなくなるわけで、となるとほぼ自動的に自治会(地域)も消滅してしまうということになるでしょう。

 

 行く末の厳しさを感じつつ、とはいえ自治会長に何もかも負わせることも無理があります。空き家問題や補助金の活用の面では市役所のフォローも必要ですが、積極的に行政書士土地家屋調査士などの外部専門家の活用も視野に入れるべきだと考えます。

 

2019年

4月

22日

横山百合子著「江戸東京の明治維新」(岩波新書)を読む

 先日、本ブログで松山恵著「都市空間の明治維新 (ちくま新書)」を御紹介させていただきましたが、姉妹書という訳ではないにせよ類似の分野を取り扱った、最新の書籍ということで横山百合子著「江戸東京の明治維新」を読んでみました。

 

 本書は「都市空間の明治維新」と比べて空間的な分析にはそれほど紙幅を費やしてはおらず、第二章では「東京の旧幕臣たち」、第三章で「町中に生きる」、第四章は「遊郭の明治維新」、第五章で「屠場をめぐる人びと」と章の構成からもわかるように明らかに社会構造の分析に重心を置かれています。

 一番印象に残った点は第四章第二節「遊廓を支える金融と人身売買」です。ここでは「仏光寺名目金貸付」を例に、吉原を支えた金融の仕組みにつき解説がありますが、要は神社仏閣が金融業者よろしく、遊廓の運営に資金提供を行い収益をあげていたこと、遊女が「財」として売買されていただけでなく、担保物権となり、資金提供の担保とされるという仕組みがあったとのことです。

 近世社会でも人身売買は固く禁じられていたのですが、明治を迎えてもまだ人身売買は行われていたことは知っていました。なぜ近代に至るまで遊女の売買が横行していたのか、―――それは売買の範囲が遊女の身体を必要とする業者に限られていた―――、閉じた小社会での売買であり、幕府法は必ずしも個々の集団内部の問題を統一的に支配しようとしない、との指摘がありました。これは現代でいうところの「部分社会の法理(部分社会の内部の紛争は司法審査が及ばず、外部にまで影響を受ける【市民法秩序に影響する】ものは審査の対象になる)」と同じ捉え方でしょうか。他に公式には土地の売買もご法度であったものが、実際には質流れ等で野放しであったことも同じく幕府法の限界であったのでしょう。

 

 また数点、沽券図や町絵図を使用して空間的な分析をくわえておられますが、例えば上記写真の明治六年沽券絵図に西郷隆盛の屋敷が松平茂昭の屋敷の一部を得て建てられていることがわかります。明治六年なのに「沽券絵図」というのは少し気になりましたが…、壬申地券地引絵図のことを東京ではそのように呼んでいたのかな。

 それにしても近世身分社会の影響は「人地一致の原則」として近世期を通じて居住地(不動産)への制約がかけられ続けていたことが理解できました。

 

  「江戸時代の身分は、従来考えられてきたような、政治的に個々の人に貼り付けられた印やラベルの

   ようなものではない」(本書p51)

 

 いわゆる「士農工商」の身分制が実際どうであったかは最近見直しもされているようですが、身分と身分集団とは単に職業上のものだけではなかったこと、明治維新の意義と近代的土地所有権の確立を考えるに当たり身分制の解体と再編を踏まえた視点が不可欠であることを感じました。

 

2019年

4月

18日

NHK大津放送局ニュース「『地図混乱』解消 下水道整備へ」

 

 先ほど何気なくニュースを見ていましたら「『地図混乱』解消  下水道整備へ」のニュースが流れてきました。大津市住吉台地区にて長年懸念されていた地図混乱の問題が解消し、大津市長も会見で「これでようやく下水道などの整備も可能となった」と述べておられました。思えば発端はバブル期のことですから、昭和時代の不動産登記の問題がこうして平成も終幕になるところでようやく解決をみたわけですね。

 また、私自身は全く関わってはないのですが、数名の土地家屋調査士がこの問題のために汗をかかれてきたことを思うと、とてもうれしく思いました。こうしてニュースで取り上げていただけると、なおさら地域社会に貢献できたことを実感されていることでしょう。

 

 なお、規模は全然違いますが今週私も地図(法務局備付け公図)と現地とが違う土地について相談をお受けしました。面倒だから、時間がかかるから、お金がかかるからと言って、法務局(不動産登記)の手続きをおざなりにしては孫子の代まで迷惑をかけることにもなりかねません。現在社会的に大きな課題とされている所有者不明土地の問題や相続登記未了の問題も元は不動産登記制度の大切さが市民の皆さんにイマイチ理解されていないからだと思います。     

 地図混乱の問題はやや特殊ではありますが、こうした事例が滋賀でもあったということを今後の教訓とし、土地家屋調査士制度と併せて不動産登記の重要性を一層PRしていかねば、と思うこの頃です。

 

以下、NHKのNEWSの引用です。

 

「地図混乱」解消 下水道整備へ

04月17日 14時54分

 

 法務局が保管する登記に基づいた地図が実際の土地の所有実態と違ったり、大きくずれたりしている「地図混乱」と呼ばれる状況が大津市の住宅地で長らく続いていました。

その地図がこのほど7年かけて正しく修正され、大津市は、土地の所有者がはっきりせず見合わせていたこの地区の下水道の整備に乗り出すことにしています。

 

「地図混乱」は、相続や土地開発の際の不適切な不動産登記で土地の所有者が特定できなくなる問題の1つです。

 登記に基づいた法務局が保管する地図が、土地の所有実態と違ったり大きくずれたりして、土地利用や公共サービスの提供が滞る問題が生じているケースもあります。

このうちの1つ、大津市北部の住吉台地区では、地区全体で土地の所有者の特定がきわめて難しい状態となっていて、市が道路の補修さえも十分にできない状態になっていました。

 とくに、平成12年の大雨で土砂崩れが起きたあとも復旧工事ができないままとなっていて、住民は地図混乱の解消を国に求めていました。

これを受け、大津地方法務局は現地で測量をし直したうえ、土地の所有関係の聞き取り調査を行うなど、実態に即した登記とそれに基づく地図の修正を7年かけて進め、このほど実態に即した新たな地図が完成したということです。

 これにより、大津市は土地の所有者がはっきりしないため見合わせていたこの地区の下水道の整備に着手することになりました。

 住吉台地区の住民、谷川柾義さんは、「感無量です。地図の混乱がなければとても景色のよいすばらしい街なので、若い人が住みに来てほしい」と話しています。

 大津市の越市長は、「地図混乱の解消に尽力された住民と法務局に心から敬意を表したい。インフラの整備を確実に進めていく」と話しています。

 このほかにも、相続登記などが行われず所有者不明の土地は全国で相次いでいて、政府は、法務局に土地の整理を進める権限を与える対策などを検討しています。

今回の大津市での取り組みは、土地の権利関係が複雑で不明瞭でも法務局が積極的に関与すれば解決の道筋がつくことを示唆する事例として注目されます。

 

「地図混乱」はどうして起きるのか。

 その原因は、高度経済成長期の宅地開発で不適切な登記が行われ受理をしてしまったことにあります。

農地を宅地転用する際、法務局の許可が必要です。

 しかし、宅地開発が盛んだった当時、開発業者が許可を取りやすい別の地番を申請するなど不適切な登記を行って住宅を販売したケースがあるということです。

この結果、登記に基づいて法務局が保管する地図が実態と合わない、でたらめな地図になってしまったということです。

 法務局も当時、農地転用の申請が相次ぎ、現地を確認しないまま実態に合わない申請をそのまま受理してしまったということで、日本土地家屋調査士連合会によりますと、程度の差はありますが、全国にこうした地図混乱の地域が400か所以上あるということです。

 

2019年

4月

14日

松山恵著「都市空間の明治維新―江戸から東京への大転換」を読んで

 

 先日、とある週刊誌をパラパラめくっておりましたら本書の書評が掲載されており、興味をもった一冊です。著者は経歴を拝見しますと建築系のご出身のようですが現在は明治大学文学部日本史学専攻の准教授で、専ら都市史を専門にされておられるようですね。

 

 当初興味をもったのは本書第六章「謎の新地主をめぐって―薩摩藩邸・教育所・小義社」の第一節、「いわくつきの土地と謎の新地主」のうち第一項で「地籍図をてがかりに」ということで、とりあえずこの箇所を読んでみようと思ったわけです。

  しかし本書を読み進めますと、「明治維新」とは何であったかを空間的なアプローチから解き明かす手法と「明治維新」を通して日本の近現代社会の成り立ちや特徴に迫る内容に大変感銘を受けました。特に空間的なアプローチとしては地籍図をはじめとして図を多用されており、図を読むことによって都市空間を把握するだけでなく、統治機構の再編の内実にも迫られていると思いました。江戸の都市空間の過半を占めていた武家地に代表される空間的資産の処分を通じて遷都を遂行した過程は興味深いものでした。

 

 本書の特徴として、「明治元年」(明治維新)を身分制度が廃止された明治4年半ばまでの時期をもって明治「元年」と捉えられています。なぜなら身分制と土地利用区分が一体的であったからです。身分制と土地利用区分の関係しているなんて、今日ではイメージが湧きませんが近世は一応は明確な区分があったわけで、例えば武士の間でも上級武士の居住域と、下級武士の居住域がちゃんと分けられていたわけで、身分制と不動産は不可分なものでした。

 さらに明治元年を重視しつつも江戸―東京における明治維新の直接の衝撃を1880年代後半(明治20年初頭)までとみなし、そこまでの幅を持つ時期として維新期を捉えられています。

 そして、このタイムスパンの存在が今日われわれの知るところの「東京」の祖型となったと指摘されています。

  

 本書第4章第1節では「桑茶令とは何か」と題して、第5章まで併せて明治初年の桑茶令についてその具体的を挙げられて解説がなされています。私も随分昔ですが土地家屋調査士の業務で彦根城近くの元武家屋敷と思しき地域内(住宅街)で地目が「畑」となっている土地について地目変更登記のご相談をお受けした記憶があります。その時は桑茶令のことは全く知りませんでしたので、「なんでこんな江戸時代からの住宅地に畑地があるのだろう?」と疑問には思いました。彦根も近世を通じて武家の割合はかなり高かったと推測しますが、当時荒れかけていた武家屋敷を一斉に桑畑に転用したのでしょう。

 本書は東京の事例ですが、宅地に桑や茶を植えるという、ややもすれば素っ頓狂にも思える政策の背景がよく理解できました。明治6年段階で武家地から農地へ転用された総面積は102万5207坪にのぼったとのことで、かなり広大な面積が転用されたわけです。また明治の実測図などによると近世時代の武家屋敷から桑や茶畑に転用され、そこから水田となり、さらに花街へと目まぐるしく変転した地域もあるとのことでした。

 ただ面白いのは桑茶令を実行した張本人、当時の東京府知事であった大木喬任はのちに振り返って「荒れ屋敷へ桑茶を植え付けて殖産興業の道を開こうと思った。今から思うと馬鹿な考えで、桑田変じて海となる、と云うことはあるが、都会変じて桑田となると云うのだから、確かに己の大失敗であった」と述べているようです。まあ、混乱期にはこうした試行錯誤は付き物といったところでしょうか。

 

 本書全体を通じてとても知的な刺激を受けましたので、一つ一つを上げるときりがないのですが、中でも本書の終章にて2018年のいわゆる「明治150年」事業について著書から感想が述べられおり、大変印象に残りました。この「明治150年事業」、明治維新という出来事を日本の近代国家への第一歩として、もっぱら輝かしい過去として記憶させようという意図があるように感じられましたが、著者が指摘するように学問的な検証には基づかない、実体として浅薄な発想のように思います。ただそれは著者が指摘されているように維新期に(本書の指摘によれば数年~数十年の幅を持つのであろう)に関する研究蓄積が薄いことにその遠因があるともいえます。それは個人的にも地籍図に関する研究一つをもってしても思い当たる節がありますが、終章に著者が述べられた思いは個人的には大いに頷けるものでありました。

 

2019年

4月

07日

地元の古文書教室に入会しました

 今日は午前中、先日入会申し込みをしておいた地元長浜市のまちづくりセンターで開催された古文書教室に初めて参加させていただきました。

 毎年四月から一年間のコースが開講されるということで、教室を見渡しますと受講者数は10名ほどでしたが、勝手な予想では数名程度と思っていましたのでちょっと人数は大目に感じました。受講生の皆さんの動機としては「自宅にある古文書を自分で読んでみたい」といった方が何名かおられ、なるほど地域の古文書教室らしいな、と思いましたが、遠方からの参加の方もおられるようでした。

 

 今回は初日でもあり、ちょうど先日の新元号の発表のこともあって、その典拠とされる「万葉集巻5、梅花の歌32首併せて序」を先生が解説しながら漢文を読んでいきました。今回の新元号選定にあたっては国書から、との要望があったようですが万葉集といえども結局は中国の古典の知識がなくては成り立たないものなので、結局そこに拘ったは意味があったのかとは改めて感じました。

 次回からは地元長浜市菅浦地区の「菅浦文書」を読んでいきましょうとのこと。一年間頑張ってもう少し古文書がすらすら解読できるように学んでいきたいと思います。

 

2019年

4月

04日

「農地転用許可申請の現地調査及び聞き取り」は必要?

 

 本日(4月3日)は朝から長浜市農業委員会による「農地転用許可申請の現地調査及び聞き取り」に申請人様の代理(行政書士)として出席してきました。

 長浜市では農地転用許可申請(4条・5条)をすると、もれなく農業委員さんと事務局の方が月頭に現地に見えられて、転用事業者が転用の計画について説明を求められることになっています。

 そもそも平日に行われることから、普通のサラリーマンの方は出席は難しい日程ですし(しかも割合直前に日程の通知が来ます)、そもそも案内が農業委員会から直接通知が送られてくることに驚かれてしまうケースも多いことから、私が依頼を受けた際には「農業委員会から通知が来ますので…」と先回りして説明をさせていただくのですが、忘れてしまわれるケースがほとんどです。

 こうしたことから今回もご多分に漏れず申請人様がサラリーマンで、共働きのご夫婦でしたので、私が委任状をいただいて現地調査に臨ませていただいたという訳です。

 

 ただ、この「農地転用許可申請の現地調査及び聞き取り」ですが長浜市以外では聞いたことがありません。そもそも農地転用許可申請書には事前に必ず担当地区の農業委員さんの承認の印鑑をいただいてから申請しているわけで、担当地区の農業委員への説明と併せて、まさに二度手間ではないかと思います。申請内容を慎重に審査を行うことはいいことかもしれませんが、行政として申請人への過度な負担をかけるのはいかがなものかと思うのですがいかがでしょうか。ここは長浜市役所も他の市町と同程度に改善していただきたいものです。

 

 夕方からは土地家屋調査士会長浜支部の監査会が行われました。この二年間、支部会計を務めさせていただきましたが、これであとは総会を残すのみとなりました。実際の所は大したことはしていませんが、お役を引き受けるということだけで、心のどこか負担に感じてしまいますね。

 

 

2019年

4月

02日

一般社団法人全国古民家再生協会滋賀第一支部通常総会でした

 

 今日は一日天候は荒れ模様でしたが、夕方から一般社団法人全国古民家再生協会滋賀第一支部の平成31年度の通常総会に出席してきました。

 会場は長浜市下八木町の古民家宿「竹生優庵」です。集落の中の一見普通の古民家でした。肝心の議事や審議事項もつつがなく終了し、おたのしみの落語会?へと突入しました。

 

 

 竹生優庵ですが、随所に古民家宿としてのこだわりが感じられました。上は浴場ですが左の檜風呂と隣にはなんと、五右衛門風呂が。昔、私の母の実家では薪を炊いて五右衛門風呂に入っており、私も何度か帰省の度に入らさせてもらったことを思い出しました。あの時は底が抜けないか、おっかなびっくりでお風呂に入って全くリラックスできなかったものです。

 そんな子供のころの思い出もふと甦るのが古民家宿のいいところなのでしょうね。

 

2019年

3月

31日

舞鶴市「古地図研究会」に参加してきました

 今日は京都府舞鶴市にて開催されました「古地図研究会」に参加させていただきました。「古地図研究会」とは京都土地家屋調査士会の地域慣習委員会が中心となって活動されている団体で、主に京都府下の古地図(地籍図)の収集活動をしておられます。今回は舞鶴支部のY様よりご連絡をいただき、少々遠路ですが参加させていただきました。

 

 今回の会場は舞鶴市の西の端の方にある舞鶴市西方寺地区、集合場所は「大庄屋 上野家」。参加メンバー十数名で明治初期に作製された古地図と現況図とを比較しつつ、フィールドワークを行いました。

 

会場の大庄屋上野家。この時はいいお天気でしたが、その後荒れ模様に…。

 

 フィールドワークをしつつ、京都の地籍について参加されている皆様からお話を伺ったのですが、京都の法務局では公図が耕地用と山林用とで分れているようです。そして地番もそれぞれ耕地地番と山林地番が別々にふられ、同じ地番区域にも関わらず耕地・山林とで同じ地番を使用しているのだとか。たしかに地租改正時に耕地を先行して調査し、その後に山林の調査を行っているわけで、「京都方式」に合理性はあるようにも思いましたが、滋賀では聞いたことないですね。

 また福井会の会員さんも参加されていましたが、地番が大字単位ではなくて、小字ごとにふること、小字がナンバリングされている名称であることについて説明がありました。別の機会に既にその説明をしていただいたことがあり、初めてお聞きしたわけではないのですが、頭では理解できても、どうもモヤモヤが抜けません。京都・福井・滋賀、県境を接しているお隣同士ではある訳ですが、土地にまつわる地域慣習は本当に三者三様なのですね。

 

 

 

 古地図研究会の前に少し時間があったので舞鶴市内を散策してきました。上は丹後田辺城、別名「舞鶴城」です。「舞鶴」とかいて「ぶがく」と読むなんて、初めて知りましたが、同じ舞鶴の雅称を持つ城は全国で少なくとも16の城が存在するそうです

 城内(舞鶴公園)の桜もようやく咲き始めといったところでしたが、併設されている田辺城資料館自体はとても充実しているとは言えない程度のものでした。無料開放でしたし、スペースもないことから仕方ないかもしれないのですが、例えば展示物の紹介が模造紙に手書きだったりして、学校の文化祭みたいで、「舞鶴」発祥の地、本来は舞鶴の市の顔となるべき資料館としてはあまりにチープに過ぎると感じました。しかも明日(2019年4月1日)からは入場料も徴収されるようですが、これを機に舞鶴の品格が保てるような資料館として、もう少し整備していただきたいと思います。

 

 

 商店街も散策しましたが、ご多分に漏れず空き店舗も多くみられました。アーケードの長さから本来の商店街の規模は相当大きなものと推察できましたが、地元百貨店も最近閉店したようで苦境が窺われます。業種としては飲食店、とりわけスナックなど夜のお店が多いようでした。逆に喫茶店がほとんどないことも特徴のように思います。やっぱりこれは舞鶴ならではの、自衛隊の関係者狙いに特化しているのですかね。

 

 御昼御飯はぐるナビで見かけた「舞鶴港 漁師小屋」というお店で海鮮丼をいただきました。正直普段あまり魚を食べないのですが、やはりここは地のものを、ということでした。客席にFACEBOOKやインスタでのPRを薦められていましたが、ネット対策も地方で営業を続けていくうえで必須の時代なのでしょう。

 

 

2019年

3月

26日

佛教大学大学院学位記(修士号)授与式でした

 今日は佛教大学大学院学位記授与式に出席してきました。写真は会場の紫野キャンパス礼拝堂(水谷幸正記念館)です。立派な建物なので、とても目立つのですが、ここに「合掌」の石像があることには初めて気づきました。

 

 そういえば本ブログでは全くふれてきませんでしたが、六年前に佛教大学文学研究科日本史学専攻(修士課程)に入学させていただき、その後二年の休学や留年を経て、修士課程としてはフルに在籍可能な六年間を費やして、ようやくこの度修了の日を迎えることができました。

 授与式はいきなり合掌から始まりました。さすがは佛教の大学です。この六年間、学長のご挨拶の中でも触れられていましたが、途中で心が折れそうな時も何度もありました。でも、先生方の適切な御指導や学友の皆さんとの励まし合いの中で何とかこの日を滑り込みセーフで迎えることができました。また卒業生の代表謝辞もよかったです。「出身が津軽の田舎ゆえ進学が許されず、定年後に家族を説得し入学し、京都にに通わせていただきました」、素敵な独白に思わずうるっときた方も少なくないように思われました。

 

 今さらながら私の大学院への進学の動機について少し述べますと、話はかなり遡るのですが土地家屋調査士の試験勉強を某大学(滋賀県内)の図書館でよくさせていただいていた折り、勉強の合い間に図書館の本を読んでいました。その中の一冊が長く佛教大学で教鞭をとられていた桑原公徳先生の著作でした。桑原先生の御専門は歴史地理学、とくに地籍図研究の第一人者ともいうべき先生で、業務で公図を扱う土地家屋調査士とも関連性が深いこともあり、試験勉強の片手間と言いながら地籍図について興味を持ち関連する書籍を読んでいました。そういえば藤原勇喜先生の「公図の研究」もその時に読んだ記憶があります。

 その後土地家屋調査士となって滋賀県立大のとあるプロジェクトに参加した際に、私以外のメンバーが全て修士課程以上を修了した方ばかりでした。その時に軽いカルチャーショックみたいなものを受けた記憶があります。心のどこかにずっとあった学部生時代には研究面ではやり残したな、という後悔も手伝って、修士くらいは取らないと、と身に染みて感じました。

 最後にダメ押しとなったのは現在滋賀県土地家屋調査士会学術顧問の古関大樹先生との出会いです。当初は偶々手に取った滋賀県立大学の大学紀要で先生の論文を読み、これは境界に関する地域慣習を業務として調査する土地家屋調査士にとって非常に重要研究と思い、すぐに地籍シンポジウムの講師としてお招きしました。古関先生とはその後の地籍図の連続講座や県内博物館での実地見学会などを開催していく中で、改めて大学院で、地籍図研究を自らやってみたいという気持ちになりました。

 そこで門を叩くのは、やはり桑原公徳先生のおられた佛教大学しかない、と思い大学院修士課程の入学試験を受けるに至ったという訳です。

 

 今日で社会人大学院生として二足のわらじも、とりあえず脱ぐことになります。次は博士課程、ということも今の段階では全く考えておりません。しかしこの修士課程で身に着けた「自作自励」の精神と学問の方法論とを胸に刻んで、自分なりの方法で前に進んでいきたいと思います。

 自分という人生の物語のなかで確固たる一頁となった大学院での研究生活。また、懐かしく思い出すこともあるでしょう。六年間本当にお世話になりました。合掌。

 

 

2019年

3月

20日

滋賀県土地家屋調査士会研究部主催「テーマ別勉強会(研究報告会)」

 昨日は滋賀県土地家屋調査士会研究部主催の「テーマ別勉強会(報告会)」が開催されました。この勉強会は二年間の任期をかけて研究部員がそれぞれ研究調査されてきたテーマを土地家屋調査士会の会員に向けてその成果を報告する場として今回初めて開催されたものです。

 

 ことの発端は私が4年前に連合会研究所による研究報告会に参加させていただいて、滋賀県でも同じことができないかなー、と思ったことによります。今年度は残念ながら本家の?連合会の研究報告会は開催されないようですが、他の会でも似たような事業はされておられます。

 研究部員の皆さんも業務に、プライベートに大変忙しい毎日を送られている中、今回の勉強会に向けて準備に頑張っていただき、大変充実したものになったと思います。特に私(一応部長なので)の方からのお願いとしては大先生やマスコミの意見を鵜呑みにせず、自らの頭で考えること、実務家・専門家としての視点を大事に、地に足の着いたご報告をとお願いさせていただきました。とはいえ、こんな機会も他にないわけで、報告するにあたって混乱もあったと思いますが…。

 

 勉強会はテーマは以下のとおりでした。※題目については少々変更はあります

 

1.「山林地の土地境界」

2.「自治体ごとの官民境界情報の公開方法」

3.「認定土地家屋調査士の現状と未来」

 

4.「士業の将来とAI技術」

5.「所有者不明土地問題」

6.「『地図の進化論: 地理空間情報と人間の未来』を読む」

 

 なかには日本社会全体が抱えるような大きなテーマもあり、今回の勉強会で総て片が付くような話ばかりではないのですが、何事も「千里の道も一歩から」。

 土地家屋調査士制度にとってはもちろんのこと、日本の社会にとっても有益となる研鑽を今後とも継続していただければと思いました。

  

2019年

3月

15日

山里の地籍図図録「朽木村史通史編・資料編」(滋賀県高島市)を読む

 

 先日、土地家屋調査士会の関係で高島市役所を訪問させていただきました。そこで平成22年に発行された「朽木村史」を御紹介いただいたのですが、内容がかなり充実したものでしたので、取り上げたいと思います。なお、滋賀県旧朽木村は長年滋賀県内唯一の「村」でしたが、平成17年に高島郡内の他の町と合併し、現在は高島市の一部です。

 「朽木村史」は通史編、資料編の二部から構成されています。ご紹介したいのは主に資料編の方なのですが通史編にもなかなか興味深い考察も記載されています。編集後記として元朽木村長の玉垣勝氏による一文があり、そこでこの村史の性格や趣旨が書かれています。郷土の歴史は郷土の史家を中心にまとめるべきとして、村史の作成においては朽木の歴史資料をできるだけ多く収集し、内容は一般住民に身近な歴史書にする。財源としては合併後の発刊を見越して編さん基金をつくり新高島市に引き継いだとのことでした。

 

 

 資料編には「村の古文書を読む」として朽木村中の区有(自治会所有)文書が一覧になって整理されており、相論や製炭など山里らしいテーマ毎に文書が翻刻され、掲載されています。

 つづいて「朽木に残る明治・大正時代の絵図」として朽木村内の全ての村落が古地図とともに取り上げられています。古地図とは主に地籍図(壬申地券地引絵図)ですが紛失した地区においては他の古地図をあてて、全域を洩れなくカバーするように整理されています。

 

 朽木村の地籍図について解説のなかに興味深い一文がありました。

 

「専門の絵師が請け負うこともあった。朽木の地籍図を見ると、いくつかの集落で『絵図師 林文敬』という名前を見ることができる。文敬は荒川・栃生・村井・柏・宮前坊の絵図を請け負っており、地籍図の記載によれば高島郡第六区上野村(高島市新旭町饗庭)に住んでいた。しかし、上野村は明治七年に廃村となり、文敬に関する資料も残っていないため、文敬がどのような絵師であったのか、詳細は不明である」

 

 上の写真の栃生地区の地籍図を例にみますと、確かに「絵図師同郡上野村 林文敬㊞」とあり、さらに「壱分一間之以分間地引図仕候以上」との記載あります。これはいわゆる「一分一間図」といもので、縮尺が600分の1の地図である、ということになります。この林文敬の手による他の地区の地籍図にも同じ記載がありますが(柏地区以外)、滋賀県下において、「一分一間図」の壬申地券地引絵図は比較的珍しいように思います。

 朽木は大方が山里ですので縮尺600分の1で図を作成すると、図が物理的に長大なものになってしまいますが、本資料集を拝見した限りでは図中への縮尺の記載の有無は別として600分の1スケールの地籍図が多いように思われました。これは雲洞谷地区の地籍図(壬申地券地引絵図)の大きさが930cm×511cmと「県内でも最大級の絵図」となっていることからも推測されます。これほど大きい絵図を作成するには大変な苦労があるはずで、それでもこの大きさに至った動機としては縮尺を統一したこと以外に考えられません。

 

 

 通史編においても地券取調総絵図(壬申地券地引絵図)について解説があります。上にも書きました朽木地区の地籍図の大きさですが、村井地区ではなんと30畳分もあるそうです。30畳分の図を描くことを想像しただけでも当時の住民にとって大きな負担を強いられた事業であったことでしょう。

 またその村井地区には「村井区有文書」が地籍図を作成した際の費用に関する書類が残っているようです。明治6年に高島郡第6区上野村(新旭町饗庭)の「林兼映」に製作費用として村井村が金五両を支払っているようです。これは上述の「林文敬」と同一人物のようにも思われますが、親子かもしれません。またか、改名があったか、区有文書が書き間違えたのでしょうか。

 ちなみに気になる金五両の貨幣価値ですが、現在ですと「約50万円」とのことです。30畳にもなる地図を描いて50万円は果たして高いのか安いのか、判断はつきかねますが、紙代や絵具代も絵師が立て替えているとすれば(同じものを二部製作)、清書だけであったとしても随分破格のように私には感じられました。

 また、この村井地区の壬申地券地引絵図中の橋を描いた箇所に橋を渡る人物が二名書き込まれているようです。遊び心とも取れますし、絵師としての矜持でもあるように感じられました

 

 

 上の画像は能家地区の古地図を解説したページです。「高島郡朽木村大字能家地籍全図」とのことで、明治18年に製作されています。図の名称、作製時期から明らかに地籍編さん地籍地図であろうと推定されますが、この図の面白いところは作成に関わった専門家の日記が確認されている点です。

 朽木村出身の書画家で池田白鷗という方とのことですが、明治18年(1885)の日記に6月から11月にかけて能家の地籍図を作成していた記述があるようです。

 たしかに図の色調から、線のタッチも際だって美しいように思われます。書画家の面目躍如といったところでしょうか。

 

 

 最後に、小入谷地区の古地図ですが、ここは地籍図がなかったようで、旧道路法の施行に伴って大正9年(1920)に作成された「道路明細縮図」が代わって載録されています。旧道路法施行により、明治期には等閑視されていた道路の整備が進みますが、まずは現状把握のために作成したものでしょうか。北から南に走る街道は有名な「鯖街道」のうち、もっとも古いもののようです。流石は朽木だけあって、京都に向かうための古道も沢山ありそうです。熊野古道のようにもう少し観光地として整備出来たら面白いのでしょうね。

 

 いろいろと書いてきましたが朽木村史通史編・資料編ともに大変な力作だと思います。地域の理解に大いに役立つのはもちろんのこと、編さんに携われた方々の郷土愛が紙背に感じられました。

 現在、高島市役所文化財課の方で販売もされているようですので、宜しければ是非下記までお問い合わせ・ご購入下さい(決して高島市の回し者ではありませんのであしからず)。

 

 高島市 歴史・文化財関係刊行物一覧*販売中*

 

初回のみ相談料無料

 お気軽にご相談下さい! 夜間・ 土日祝日も事前予約で対応可です

西村土地家屋調査士・行政書士事務所

滋賀県長浜市五村215番地

TEL:0749-73-3566 

受付:平日9:00〜17:00