
間もなく映画公開予定の『近畿地方のある場所について』を読んでみました。背筋によるホラー小説で、正直そっち系の小説は苦手なのですが、タイトルもちょっと気になっていたのでした。
実話のような、創作のような、語られるお話も謎解きのようで、そうでもないような、ちょっと不思議な感じの小説なのですが、現代のネット社会に昔ながらの地域の伝承や心霊スポットなども絡み合ってそこそこ面白く読むことが出来ました。
このストーリーで映画化しても果たして面白くなるのかなー、という印象も持ちましたが、そこは映画を見てからですかね。
ちなみに「近畿地方」とありますが、全編を読んで、なんとなく奈良県が舞台のような気がしました。少なくとも滋賀ではないような、、はっきりしませんが、でもまあその視界不良ぎみなところがこの小説のいいところなのでしょう。