コロナ禍で任意売却の利用は進むか

 

 昨日は立ち上げ以来、役員を務めさせていただいております一般社団法人滋賀県任意売却再生支援センターの会議だったのですが、手違いでお流れになってしまいました。ZOOMでのリモート会議ですので事務所から待機していましたが、急にお流れになってしまいました。それでも、こういう時はリモート会議がダメージが少なくて助かります。

 

 さて、コロナによる不景気もあって、日頃お付き合いのある建築業者様からは「住宅ローンを返済できなくなったお客様がいる」というようなお話もチラホラお聞きしています。もともと経済弱者ほど、不景気の影響は大きいはずですから住宅ローンも目一杯お借りされているような方はどうしても返済がきつい局面が出てくるのでしょう。任意売却についても先日こんなニュース報道をみました。今後は任意売却という制度も不景気によってより浸透していくのかもしれませんが、当然ながら手放しで喜べる話ではありません。

 

 ただかつて金融機関に身を置いたものとして思うのは、住宅ローンの返済期間が長すぎることです。私が住宅ローンの受付や審査を行っていた平成10年前後はまだ住宅ローンは最長25年間、300回返済とされており、現在のような35年間かかって返済するようなことは認められていませんでした(親子リレー返済なんて言う住宅金融公庫の商品はあったような気はします)。

 業者さんがよく使われる「アパートに住むより、住宅ローンを借りて家を建てた方が月々の出費は少ない」といううたい文句も、35年の長期住宅ローンが組めるようになったからです。

 

 もっとも金利も大幅に下がっており、35年間のローンであっても金利負担はかつてとどっこいどっこい、もしくは負担は軽いくらいなのかもしれません。ただわが国の住宅の実際の耐用年数は30年ほどですから、35年借りられる、というのと35年借りてもよい、というのはやっぱり違うような気がします。

 返済期間途中の繰り上げ返済を見越して、とりあえずは長めに期間を設定されるのは結構ですが、金融機関やハウスメーカーの言いなりにならずに、家族も含めたご自身の人生設計をもとに、当初から無理のない返済計画を立てられるべきだと思います。何せ35年間、人生の半分近くです。どうなるかを全て見通すことは誰も無理なのですから、「まさか」を前提にした計画でしかるべきではないでしょうか。

 

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