宇治市歴史資料館特別展「古絵図の世界」に行ってきました

 

 宇治市史編さんが始められてから、一貫して古絵図や古地図の収集や調査をしてこられた宇治市資料館が9月より特別展示「古絵図の世界」をされていますので、見学に行ってきました。

 

 宇治市に行くのは振り返れば学生の時以来ですから、20数年ぶりになります。宇治もいろんな観光施設が増えたなあ…と思いつつ、平和堂フレンドマートの近くにある宇治市歴史資料館に到着しました。

 見学にあたっては本当は京都府立大学の上杉先生の記念講演会も参加したかったのですが、電話した際には予約人数が既にオーバーということで、少し残念でした。ただその記念講演会の演題が「古地図にみる宇治の世界」となっており、特別展の古絵図と古地図がごっちゃになっているようには感じましたが、本当は「古地図」なのでしょうね。

 

 展示ですが、メインの展示物である宇治郷総絵図がフロアにひかれる形で展示されていました。法量が3767×5242と大きく、少し離れたところから見学する形でしたが、部分部分を写した切絵図も展示されており、内容もよく理解できました。江戸時代の作成とのことですが、一筆一筆に地番がふられており時代的には近代地籍図の先取りといいますか、近世の絵図としてはとても珍しいと思いました。また、一筆の境界についてもおおまかに三方の辺長が総絵図全てで記載されていることから、現代にも通ずる詳細な空間情報が読み取れると思いました。

 

 ほかには流石に平等院などが立地する宇治らしく、観光地としての性格をよく表した名所絵図も数点展示されていました。いずれの図も印字もしっかり確認でき、保存状況もよく、近世の優れた印刷技術を感じることができました。まだ特別展示期間もありますので、ご興味がある方は早めに見学されてはいかがでしょうか。

 

 

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