「分銅師」「文道師」「測量士」? ―「世田谷の土地」より―

 

 ゴールデンウイーク真っ最中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?今年は「ガマンウイーク」ということで、私もひたすら自宅と事務所を往復の日々です。おおよそ片道徒歩3分程度ですので、散歩には少し物足りないのですが、代わりに日がな一日何往復もしています。

 

 さて、先日もご紹介させていただきました「世田谷の土地―絵図と図面を読み解く―」ですが、P92に耳慣れない言葉が載っていました。

 地租改正事業に伴う測量や作図で、当時実地測量を担当したとされる鈴木久太夫について、現地測量を依頼した村役人の日記に「北沢村九太夫ト申文道師を頼ミ」とあるそうです。同書では「文道師」のことを「分銅師すなわち測量士」と推測されています。

 

 分銅については、もしかして測量機にある「下げ振り」からの発想かな?と思わないではないですが、多分そうではなくて普通に目方を量る分銅から、計量→測定→測量、みたいな連想でそう書いたのかな、と思いました。

 何分、測量士のことを文道なり分銅といった言葉で表現した事例を初めてみましたので、少し気になりました。なお、滋賀県ではその当時は公文書などによると「測量手」と表現しています。

 

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