滋賀県土地家屋調査士会研修会「公図・地籍図についての実地見学会」

 

 昨日は滋賀県土地家屋調査士会法25条2項委員会の主催による「公図・地籍図についての実地見学会」が滋賀県高島市にて開催されましたので参加してきました。

 この「見学会」なのですが、かれこれ7~8年にわたって滋賀県内の資料館や博物館、公文書館等をぐるぐる回って開催させていただいております。今回は高島市教育委員会様のご厚意の下、開催させていただく運びとなりました。

 

 また今回の研修会の裏テーマとして滋賀県・福井県・京都府の三府県の境界を公図や土地登記簿から調査し、三県の境界がパズルの組み合わせのごとく合うのかどうか確認してみよう、ということがありました。高島市は三国峠(三国岳)で三府県の境と接していますが、その対側の調査について特別に福井県土地家屋調査士会および京都土地家屋調査士会様にもご協力をいただいております。

 

 

 ↑は滋賀県高島市朽木生杉字若走地原地区の和紙公図(旧公図)です。右の端のほうに「若狭国遠敷郡知三村」の表記が見えますが、これが当時の国境となります。なお、この図を作成した当時は間違いなく「福井県」になっていたと思うのですが、このようにあえて旧国名を使っているケースは結構多いです。

 ほかの二府県の図は割愛しますが、まずくっつかない、合わないというのが実際の結果でした。まあ、おそらく合わないものと想像してはいたのですが、改めて確認できたのは良かったです。

 

 

 今回の研修会の中では古地図、中でも「地籍図」を中心に見せていただきました。さらに、地籍図の種類としては「壬申地券字引絵図」を最も多く見せていただいたのですが、そこに書かれてある裏書が当時の滋賀県の布達での指示通りの文言で書き込まれ、さらに布達の指示通りに×として抹消されていますね。

 

 

 

 ↑の地籍図も壬申地券字引絵図ですので、縮尺が1/600で描かれています。全村図となると山岳地域では自動的にかなりの大きさとなるわけで、会場の30畳の部屋では収まりきらない集落もありました。作成当時の苦労が偲ばれますが、普通に考えれば一村全部を一つの図に収めないで、分割図を作成すればかなり楽だったと思うのですが当時の人はそんな発想は持たなかったのか、持っていても「お上の指示が大事」とばかり手抜きをしなかったのか、どうなのでしょうね。

 

 また、今回は他に大正期に作成された「道路地図」も三つの集落分を拝見することができました。自動車社会の普及を想定し、道路の近代化を目指した旧道路法の成立に伴い、集落単位で実際の道路状況を地理的に把握するために作成された図面と推測されますが、初めて見た!ということで参加者の食いつきは良かったですね。

 

 今回の研修会は滋賀県土地家屋調査士会主催の研修会と言いつつ、近畿ブロック・中部ブロック各会からも遠路はるばる多くの方にご参加いただきました。結果的には地元の会の会員より、他会の会員さんが多いという珍現象?が発生してしまいました。逆に開催地が高島市ということで、感覚的に足が遠のかれた滋賀会の会員さんには研修会のPRが足りていなかったという面は反省しないといけませんが、個人的には「朋遠方より来たる有り、また楽しからずや」ということで交流も深めることができ、大変有意義な場でした。

 

 講師をお務めいただいた先生方、法25条2項委員会のメンバーの皆さん、大変お疲れ様でした。

 

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