新聞記事―歴史学が照らす地震防災 古文書を読み解く―を読む

 地籍図や古地図について研究しています、と言いますと「そんなものを今さら研究して何になるの?」みたいな、大変率直なご質問をいただくことがあります。

 土地家屋調査士の同業者からさえも、そうしたご質問をいただくケースもあるのですが、土地家屋調査士の方に対しては「土地家屋調査士法25条2項の実践です」、と多少の強弁も含んだようなお返事をさせていただくこともありました。しかし、そうした疑問については、「東日本大震災の際にも過去の古文書から過去の地震被害や津波の規模を知り、被害想定を検討したりしているのですよ」「人文科学も社会貢献しています」、といった事例を紹介させていただくことに努めています。東日本大師震災のずっと前、平安前期に起こったとされる「貞観地震」については古文書(日本三大実録)の記述から当時の被害実態がわかる、というのは多少知られた事実ですよね。

 

 それでもやはり、歴史学そのものが直接、世の中に貢献できることは少ないのかもしれません。でも学問もそれ単体で役に立たずとも(役に立つ立たないの議論の本質性はさておき)、この記事のように他の分野(自然科学系)などと共同すれば、実は随分役に立つ学問になりうることが紹介されています。特に災害に関する学問はずっとマイナーな分野であったせいか、まだまだ発展途上であって、今後の広がりが大いに期待される分野のように思います。

 

 土地家屋調査士についても連合会、単位会レベルでも地震防災、災害復興などへの貢献が言われています。私自身も地元姉川地震100周年の際には、いろいろ活動もさせていただきましたが、地籍図や古地図、そしてなにより土地家屋調査士法25条2項に規定された地域慣習の分野からも防災・安心安全のまちづくりに役立つことはあるはずです。

「過去から学ぶ」、当たり前のことですが、この記事を読んで、改めて今後の課題としたいと感じました。

 

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