昨日は久しぶりに(20年ぶりくらい)「アートインナガハマ」に行ってきました。今年で既に31回目の開催になるんですね~。
絵画、彫刻、陶芸など、作家が一つ一つ手作りした作品を販売するために、個性的なお店が長浜の黑壁周辺に集結されています。ざっくり言いますと、「手作り雑貨」の祭典ですね。
普段は芸術性のかけらもない生活を送っていますので、たまにはアートなものにも触れて感性を磨いてみようと思ったのですが、そもそも黑壁周辺には最近とんとご無沙汰でしたので、この数年で新しくできたお店、閉店したお店などを思いだし、チェックしながらきょろきょろ・うろうろしていました。
実際のところ、黑壁も観光地としては一時の勢いはなくなっていると思いますが、今日は外国人観光客の姿もそこかしこにみられましたし、まだまだ湖北地域を代表する観光地として頑張ってほしいと思いました。
なお、一時は地域再生を代表する事例として長浜・黑壁が頻繁に取り上げられていましたが、個人的な感想を述べますと、観光メインでの地域再生はどうしても限界があり、いつかは息切れしてしまうと思います。永遠に回り続けるコマネズミのようで、地域が落ち着きません。
また、観光客で混雑し、駐車場もない黑壁周辺には残念ながら近づかないし、立ち寄らないのが普通の長浜市民の生活感覚でしょう。黑壁が地域再生のモデルとして賞賛されればされるほど「それでいいのか」、という疑問が私の中では頭をもたげます。
できれば、一過性でなく、日常の暮らしの中で、なんとなく経済が回っている、という平凡な地域再生のモデルを生み出すことが成熟した日本社会の現下の課題ではないでしょうか。何のための、誰のための「地域再生」なのか、わからなくならない為に。