約20年ぶりに土地家屋調査士試験出願者数が下げ止まる

 現在、法務省のHP上に、平成29年度の土地家屋調査士試験の出願状況が掲載されているのはご存知でしょうか?

 先日の近畿ブロックの会合でも岡田連合会会長から「土地家屋調査士試験の受験生の減少がようやく止まりました」との報告もありましたが、本当に久しぶりのことです

 ではいつ以来か、といいますと、平成11年の出願者数が11,103人、そこから今年まで一度も増加せず、まっすぐ右肩下がりで今日に至っていました よく日本経済の低迷を例えて「失われた20年」などとも言われますが、土地家屋調査士にとっても失われた20年、だったのかもしれません

 

 なお、少し大それたことをいいますと、この受験生の人口減少にいち早く警鐘をならしたのは、何を隠そう、この私ではないかとひそかに思っています 先見の明、というほどでもないですが、約10年ほど前に滋賀県土地家屋調査士会の広報部で、このままでは業界の活力が低下するのでは、とこの問題を取り上げたことがあります そうした経緯から、この問題はずっと気にはなっていました しかし、まさかその後も10年間、受験生が減り続けるとは予想以上でしたね

 

 受験生人口の減少はどの士業も大よそ同じで、先日不動産鑑定士の方々とお食事をした際にも受験生人口の減少が話題になりました たしか不動産鑑定士の方は10年間で7割減、という深刻な状況らしいのですが、その不動産鑑定士さんは「今こそチャンスなんだけどな」とぼやいておられました でも、どういう意味だったのでしょうかね?

 

 しかし、土地家屋調査士も喜んでばかりはいられないと思います なぜなら私はここ数年、土地家屋調査士近畿ブロックで新人研修を担当させていただいていますが、他士業からの参入者がかなり増えているように感じるからです 別に他士業の方の土地家屋調査士への参入を否定はしません ただ「業務範囲を広げたいから」という理由で、他の資格をメインとして、土地家屋調査士はあくまでサブ的に業務を行う、という姿勢の方も残念ながら散見されます 事務所経営方針や事務所形態は会則に触れない限り自由ですが、できれば「でもしか土地家屋調査士」は避けてほしいところです

 

 「良禽択木」という言葉があります 「賢者は君主をしっかりと選んで仕えるということ」といった意味で、三国志演義などにもでてくる言葉です 個人的には志のある、やる気のある方には一人でも多く土地家屋調査士という選択を択んでいただいて、土地家屋調査士業界を牽引していっていただければと思っています そのためにも今いる私たちが自身が業務面でも、収入面でも?より魅力ある業界にしていかないといけません 土地家屋調査士がまさに「択ばれる木」、であるための努力が今の会員一人一人に求められているのでしょう

 

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